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アサド政権の動き
国連総会出席のため訪米中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、ベラルーシ、スーダン、アルメニアの外相、国連総会議長らと会談した。
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ラタキア県では、『クッルナー・シュラカー』(9月30日付)がカルダーハ市の信頼できる複数の消息筋の話として伝えたところによると、反体制デモが日常化し、地元有力者で「シャイフ・ジャバル(山の長老)」の称号を持つムハンマド・アサドがハイイル家の一人に暗殺された、と報じた(未確認情報)。
暗殺の数日前にあたる9月20日、中国から帰国した民主的変革諸勢力国民調整委員会のアブドゥルアズィーズ・ハイイル渉外局長が失踪、反体制勢力は空軍情報部による犯行と断じていた。
同報道によると、ムハンマド・アサドはシャッビーハ(武装犯罪集団)創設者の一人とされる。
一方、ハイイル家はアラウィー派の名家でカルダーハ市において重要な地位を占め、ハーフィズ・アサド前大統領の政権掌握を背後で支えていたとされる。
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アラビーヤ(9月30日付)は、アサド大統領がダマスカス県カッザーズ地区での5月の「爆破テロ」を命令したとの極秘文書を入手したと発表した。文書の真偽は定かでない。
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『クッルナー・シュラカー』(9月30日付)は、ナジュムッディーン・ハリート国務大臣(シリア共産党ニムル(旧ファイサル)派)の家族が大臣に離反を求めている、と報じた(未確認情報)。
ダイル・ザウル県出身の大臣の家族は、弾圧によりほとんどが処刑されたという。
国内の暴力
ハサカ県では、シリア人権監視団によると、カーミシュリー市のガルビー地区で爆弾が仕掛けられた車が自爆し、8人の兵士が死亡、15人が負傷した。
『クッルナー・シュラカー』(9月30日付)によると、爆発は政治治安部の建物の近くで発生し、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(9月30日付)に対して、自爆攻撃が政治治安部の施設を主に狙ったものだと述べ、同地区が政治治安部、軍事情報局など治安機関の施設が密集していることを明らかにした。
一方、SANA(9月30日付)によると、爆破は建設中のビルの前で発生し、4人が死亡した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アーミリーヤ地区、ジャンダル地区、カッラーサ地区、バーブ・ハディード地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。
また反体制武装勢力は夜間、アレッポ市郊外のナイラブ航空基地を襲撃し、ヘリコプター2機を破壊した、という。
このほか、ブアイディーン地区、サラーフッディーン地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、フィルドゥース地区、カルム・ジャバル地区が夜間、軍・治安部隊の砲撃を受けたという。
一方、SANA(9月30日付)によると、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ブスターン・カスル地区、旧市街のバーブ・アンターキヤー(アンタキア門)周辺、ダーラ・イッザ市、ジスル・バルクーム市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。
SANA(9月30日付)によると、アレッポ市のアズィーズィーヤ広場では、軍をたたえる市民の行進があった、という。
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ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カダム区、ハラスター市などで軍・治安部隊が厳戒態勢を強化した。
『クッルナー・シュラカー』(9月30日付)は、ダマスカス県ジャウバル区のラバイア・モスクで礼拝時間中に共和国護衛隊の兵士が土足でモスク内に突入し、シャイフを射殺したと報じた(未確認情報)。
『クッルナー・シュラカー』(9月30日付)はまた、反体制武装勢力がダマスカス県サウラ通りで「シャッビーハ」を4人殺害したと報じた(未確認情報)。
一方、ダマスカス郊外県では、SANA(9月30日付)によると、軍・治安部隊がハラスター市、スバイナ町などで反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。
またダマスカス県では、軍・治安部隊がカーブーン区で反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市の政治治安部施設近くの戦闘で、反体制武装勢力の司令官1人を含む戦闘員4人が死亡した。
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ヒムス県では、SANA(9月30日付)によると、クサイル市郊外のハイダリーヤ村で反体制武装勢力が村人17人を虐殺、多数を誘拐した。
軍・治安部隊はヒムス市バーブ・フード地区、バーブ・トゥルクマーン地区、スルターニーヤ市、ジャンダル市などで、反体制武装勢力と交戦した。
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ラッカ県では、SANA(9月30日付)によると、タッル・アブヤド市で軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員多数を殺傷し、装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(9月30日付)によると、ムザイリーブ町、タッル・シハーブ町、ヤードゥーダ村で軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、戦闘員を殺傷、装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(9月30日付)によると、ラーム・ハムダーン村、マアッル・タムリーン村、カッリー村、サルマダー市、イドリブ市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
また反体制武装勢力がタフタナーズ航空基地を襲撃しようとしたが、軍・治安部隊に撃退されたという。
反体制勢力の動き
シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン前事務局長は『アッカーズ』(9月30日付)に対して、「シリア国民評議会をはじめとする反体制勢力は、シリア人の政治家からなる賢人会議を設置し、同会議に暫定内閣発足の任務を委ねることを提案している」と述べた。
クルド民族主義勢力の動き
ハサカ県では、クルド人民運動(TGK)は、ラアド・バッシュー代表がハサカ市で何者かに暗殺されたと発表した。
28日にもカーミシュリー市で、同運動メンバーのファイサル・サイフーが暗殺未遂に遭っていた。
諸外国の動き
「アフバール・シャルク」(9月30日付)は、在アンマンのシリア大使館内で青年が職員から暴行を受けた、と報じた。
暴行を受けたのは、ダルアー県出身のアフマド・ヒラーキー氏。
AFP, September 30, 2012、Akhbar al-Sharq, September 30, 2012、ʻAkkaz, September 30, 2012、Alarabia.net, September 30, 2012、al-Hayat, October 1, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 30, 2012、al-Kurdiya News,
September 30, 2012、Naharnet.com, September 30, 2012、Reuters, September
30, 2012、SANA, September 30, 2012などをもとに作成。
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