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シリア政府の動き
アサド大統領はアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表とダマスカスで会談した。
SANA(9月15日付)によると、会談でアサド大統領は、「(共同特別代表のミッションで)中立と独立性が遵守されれば、シリアの危機解決のためのあらゆる誠実な努力にも可燃に協力し続ける」との意思を示した。
また大統領は、「シリアの真の問題は、政治的基軸と現地での事件の混同である。政治的基軸への働きかけは、とりわけ全シリア人の願望に焦点を当てた対話への真摯な呼びかけは続いている…。政治的活動の成功はテロリストへの資金援助・教練を行い、シリアに武器を密輸する諸外国に対して圧力をかけることにかかっている」と付言した。
会談には、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官が同席した。
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一方、ブラーヒーミー共同特別代表は、「解決はシリア国民のみを通じてのみ可能」であることを強調したうえで、アナン特使の和平案とジュネーブ合意に従って独立性を維持して活動にあたるとの意思を示した。
会談後の記者会見で、ブラーヒーミー共同特別代表は「アサド大統領とシリア政府は活動を全面支援してくれるだろう」と述べた。
また国内での暴力停止の可否について、「シリアの当事者間の亀裂は大きい。我々は共通の基礎を作ることでこの亀裂を架橋しなければならない…。この基礎は既に存在しており、国を愛するすべての当事者のなかに体現されている」と述べた。
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シリアの学校で新学期が始まった。
SANA(9月15日付)によると、約500万人の児童・生徒、38万5000人の教員が2万2000の学校に登校した。
一方、UNICEFによると、2万2000校のうち、200校以上が軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘の被害を受け、全壊・半壊し、800校以上が避難民の家族を収容している。
反体制勢力の動き
民主的諸勢力国民調整委員会は声明を出し、9月23日開催予定の国民救済大会に向けて「本格的に準備を進めており、準備委員会は各派の対立を最善のかたちで解決すべく努力をする」ことを明らかにした。
また「最近発表された(救済大会への参加)辞退は最終的なものではなく、見解をすり合わせるための会談や連絡は続いている」と付言した。
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シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表は、シリア国民救済大会への準備への参加を辞退すると発表した。
辞退の理由として、フサイン代表は「大会を呼びかけた一部のパートナーが多くの措置を個人的に進めている」ことで、「民主的諸勢力の協力を通じて現下の危機に対処する」という会合の目的が達成されない状況が生じたと述べた。
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『クッルナー・シュラカー』(9月15日付)によると、シリア国家建設潮流の使節団がアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談した。
使節団はルワイユ・フサイン代表、アナス・ジャウダ、ハサン・ムハイドゥーシュからなっていた。
会談では、アナン前特使の停戦案に基づく暴力停止、体制転換の方法などが協議されたという。
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アンマンのリヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相事務所は声明を出し、反体制勢力の政治的、軍事的統合に関して、「この目的実現に資するべく、関係機関と会合を行い活動している」としつつ、前首相が「今も昔もシリア革命に奉仕しようとする一兵卒だと考えている」とし、自身を首班とする新組織を発足・参加する意思がないことをアピールした。
国内の暴力
アレッポ県では、AFP(9月15日付)によると、バーブ市に軍が未明に夜間空爆を行い、少なくとも12人が死亡、60人が負傷した。
現地の医療筋からの話によると、空爆は2機の戦闘機によって行われ、無人の学校や建物が空爆を受けたという。
一方、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がアレッポ市のマイダーン地区、サーフール地区、マサーキン・フィルドゥース地区、ダーラ・イッザ市などで反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。
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ヒムス県では、SANA(9月15日付)によると、ラスタン市で軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員数十人を殺傷した。
またヒムス市内、カルヤ・ヒスン市内、タッルカラフ地方の複数カ所で反体制武装勢力と交戦し、戦闘員多数を殺傷、逮捕、武器弾薬を押収した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がスバイナ町で反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員多数を殺害した。
この作戦中、軍・治安部隊は、反体制武装勢力が殺害した市民の遺体17体を発見した、という。
一方、ヤルダー市の野戦病院で軍・治安部隊は盗まれた大量の医薬品を発見、押収した。
さらに、ハジャル・アスワド市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、数十人の戦闘員を殺害した。
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ダルアー県では、SANA(9月15日付)によると、ダルアー市、ラジャート高原などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追跡、多数の戦闘員を逮捕、武器弾薬を押収した。
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イドリブ県では、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がヒルバト・ジャウズ村地点からの潜入を試みる反体制武装勢力と交戦、多数の戦闘員を殺傷、拘束した。
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ハマー県では、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がハマー市郊外などで反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、多数の戦闘員を殺傷、その装備を破壊した。
レバノンの動き
ローマ法皇ベネディクト16世は訪問中のレバノンで「若きキリスト教徒とともに、レバノンと中東の未来を…ともに築くことをめざそう」と述べた。
またシリア人キリスト教徒に向けて「私はあなたたちの勇気をどんなに称賛しているかと言いたい…。あなたたちの苦しみと死が悲しい」と述べた。
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ナハールネット(9月15日付)によると、偽のフランス・パスポートを所持していたシリア人がベイルート国際空港で逮捕された。
AFP, September 15, 2012、Akhbar al-Sharq, September 15, 2012、al-Hayat, September 16, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 15, 2012、al-Kurdiya News,
September 15, 2012、Naharnet.com, September 15, 2012、Reuters, September
15, 2012、SANA, September 15, 2012などをもとに作成。
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