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シリア政府の動き
SANA(9月9日付)によると、タルトゥース市コルニーシュ地区でシリアのメディアとの連帯を求める集会が行われ、多数の市民が参加した。
集会では、シリア国旗や、外国メディアの「煽動放送」拒否、シリアの治安、安定を標的とした陰謀との対決を訴えるプラカードが掲げられた。
西側諸国の制裁や国内の治安悪化によってアサド政権の疲弊が指摘されるなか、同政権支持を訴える大規模集会が行われるのは数ヶ月間ぶり。
映像などを見る限り、数万人が参加した(動員された)と思われる。
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ダマスカス県・ダマスカス郊外県で、反体制運動に参加して逮捕されていた市民のうち、殺人を犯していない35人が釈放された。
またヒムス県でも7人が釈放された。
SANA(9月9日付)が報じた。
国内の暴力
アレッポ県では、SANA(9月9日付)によると、アレッポ国立競技場(マルアブ・バラディー)地区にあるハヤート病院と中央病院の近くで反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発し、市民27人が死亡、64人が負傷、両病院の施設などが損害を受けた。
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同じくアレッポ県では、SANA(9月9日付)によると、アレッポ市マイサルーン地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力によって拉致された市民30人の解放に成功した。
またマイサルーン地区、アルクーブ地区、スライマーニーヤ地区、バーブ街道地区などで軍・治安部隊は反体制武装勢力と交戦、多数の戦闘員を殺傷した。
一方、シリア人権監視団は、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区で上水道パイプが破壊され、飲料水の供給がストップしている、と発表した。
同監視団によると、同監視団によると、同地区の水道公社施設近くの主水道が破壊されたという。しかしSANA(9月9日付)はこの発表をただちに否定した。
また同監視団によると、アレッポ市マイダーン地区、スーク・ハール地区、バーブ街道地区、シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、スッカリー地区、ザバディーヤ地区、イザーア地区、サーフール地区などに軍・治安部隊が砲撃を加え、反体制武装勢力と交戦、多数の家が破壊され、7人が死亡したという。
『ハヤート』(9月10日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区に対する軍の空爆で住宅が破壊された。
同地区は反体制勢力が占拠しており、死者数は不明。
ロイター通信(9月9日付)によると、「反体制武装勢力がハナーヌー地区の兵舎を砲撃し、多数の兵士が離反して以降」、アレッポ市東部の商業・工業地区への軍の空爆が行われている、という。
また『ハヤート』(9月10日付)は、ハナーヌー地区の兵舎を自由シリア軍が制圧した直後、アアザミーヤ地区で軍・治安部隊を処刑、反体制活動家によるとジャーダ・ハンダク地区で17人の遺体が発見されたと報じた。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ガジャル村、ハウラ地方に軍・治安部隊が砲撃を加え、女性5人を含む12人が死亡した。
またヒムス市旧市街などで、反体制武装勢力の戦闘員3人が殺害された。
一方、SANA(9月9日付)によると、ズライク村近くを走行中の大型旅客バス(ボールマーン)の近くで反体制武装勢力の仕掛け爆弾が爆発し、乗客4人が死亡、35人が負傷した。
バスはダマスカス県に向かっていた。
またヒムス市では、軍・治安部隊がジャウラト・シヤーフ地区で住民通報を受け反体制武装勢力のアジトに突入し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。
クサイル市郊外のバラカ・ハムザ市でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員14人を殺害、車やバイクなどを破壊した。
さらに同市郊外の東ブワイダ市でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
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ハマー県では、SANA(9月9日付)によると、ハマー市南部郊外で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入、多数の戦闘員を殺傷し、武器弾薬を押収した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町、カティーバ村、ラジャート高原、ハイト村、サフム・ジャウラーン村が軍・治安部隊の砲撃を受けた。
これらの都市では反体制武装勢力戦闘員が軍・治安部隊の検問所を襲撃し、兵士7人を殺傷していた。
一方、ナーフィア村では離反兵1人を含む反体制武装勢力戦闘員3人が軍・治安部隊の要撃により死亡した。
これに対し、SANA(9月9日付)によると、ダルアー市周辺、フラーク市、ブスル・ハリール市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入、多数の戦闘員を殺傷し、武器弾薬を押収した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ウンム・ガール村、サルキーン市などが軍・治安部隊の激しい砲撃に曝され、3人が死亡した。
一方、SANA(9月9日付)によると、軍・治安部隊がザーウィヤ山に近いサルジャ村、ダイル・サンバル村で反体制武装勢力の追跡を継続し、戦闘員数十人を殺傷した。
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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バルザ区、ジャウバル区で身元不明の遺体3体が発見された。
またカダム区、カーブーン区、カフルスーサ区、タダームン区、アサーリー地区、ヤルムーク区、ハジャル・アスワド市で軍・治安部隊が砲撃、反体制武装勢力と交戦した。
一方、UNRWAによると、ヤルムーク区近くでUNRWA職員1人が胸を撃たれ死亡した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市での軍・治安部隊と反体制武装勢力との戦闘で子供2人を含む6人が死亡した。
反体制勢力の動き
トルコで避難生活を送り、国内の自由シリア軍からも排除されている自由シリア軍事評議会司令官のムスタファー・シャイフ准将はアラビーヤ(9月9日付)に対して、アサド政権打倒まで長くて4ヶ月しかかからない、と豪語した。
レバノンの動き
レバノン国軍は声明を出し、北部県トリポリ市などでシリア人反体制活動家を拉致・誘拐した2グループ6人を逮捕したと発表した。
諸外国の動き
米共和党のジョン・マケイン上院議員はCNN(9月9日付)でバラク・オバマ米政権の対シリア政策を「遅い」と批判、反体制武装勢力への武器供与、安全地帯の設置を行うべきと主張した。
AFP, September 9, 2012、Akhbar al-Sharq, September 9, 2012、Friendsofsyria, September 9, 2012、al-Hayat, September 10, 2012, September 11, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 9,
2012、al-Kurdiya News, September 9, 2012、Naharnet.com, September 9, 2012、Reuters,
September 9, 2012、SANA, September 9, 2012などをもとに作成。
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