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国内の暴力
『ハヤート』(9月11日付)は、複数の活動家の話として、自由シリア軍のアンサール・イスラーム連合なる組織が、ダマスカス郊外県アドラー市の防空大隊とダイル・ザウル県ブーカマール市の軍事情報局施設に対して「特殊作戦」を行い、数十人の兵士を殺傷した、と報じた。
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『ハヤート』(9月11日付)は、複数の活動家の話として、アレッポ県アレッポ市で、軍の複合施設2カ所で連続して爆弾が爆発し、数十人の兵士が死亡した、と報じた。
同報道によると、標的となったのは、軍の仮設兵舎と軍警察本部。
これに対して、SANA(9月10日付)は、国立競技場(マルアブ・バラディー)国立競技場)地区の病院と学校の近くで爆発があり、17人が死亡、40人が負傷した、と報じた。
住民によると、爆破された学校と競技場はいずれも軍の待避所として使用されていた、という。
自由シリア軍に属する大隊がその後声明を出し、マルアブ・バラディー地区を攻撃し、200人以上を殺傷したと発表した。
同声明によると、爆弾は軍内の協力者が爆弾2発を仕掛けた、という。
シリア人権監視団は、この爆発での死者が27人に上り、その多くが軍人だったと発表した。
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シリア人権監視団は声明を出し、アレッポ市で軍兵士20人が反体制武装集団によって処刑されたと発表した。
同声明によると、処刑された兵士20人は先週、ハナーヌー地区に突入し、捕捉され、処刑は7、8日に行われたものと思われる。
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アレッポ県では、『ハヤート』(9月11日付)によると、軍・治安部隊がアレッポ指導部のアレッポ市の住宅地に対して空爆を加えた。
シリア人権監視団によると、アレッポ市のマルジャ地区、サーフール地区、ハナーヌー地区、バーブ街道地区、シャイフ・ヒドル地区などに軍・治安部隊が砲撃を加え、少なくとも5人が死亡した。
またブスターン・カスル地区、ファイイド地区、ザフラー地区、ジャミーリーヤ地区で爆発があり、サイフ・ダウラ地区、サラーフッディーン地区、シャッアール地区、カッラーサ地区、イザーア地区、ハイダリーヤ地区に、軍・治安部隊が砲撃を加えた、という。
『クッルナー・シュラカー』(9月10日付)は、複数の活動家の話として、軍・治安部隊がMiG23戦闘機でアレッポ市内の国産たばこ(ハムラー地区)の製造工場を誤爆・破壊した、と報じた。
一方、映画監督のターミル・アワーム氏が、アレッポ市で撮影中に銃で撃たれて死亡した。
シリア国民評議会は、アワーム氏が軍・治安部隊の発砲で死亡したと発表した。
これに対して、SANA(9月10日付)によると、アレッポ市のアルクーブ地区、サーフール地区、ブスターン・バーシャー地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺傷した。
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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(9月11日付)によると、サイイド・ザイナブ市での砲撃により、民間人5人が死亡した。
一方、SANA(9月10日付)によると、ザマルカー町、ヤルダー市、バービッラー市、アイン・タルマー村、バイト・サフム市、アクラバー村、フタイタト・トゥルクマーン市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。
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ダマスカス県では、SANA(9月10日付)によると、タダームン区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村などで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、戦闘員1人、市民(子供)1人が死亡した。
一方、SANA(9月10日付)によると、軍・治安部隊がヤードゥーダ村にある反体制武装勢力のアジトを襲撃し、多数の戦闘員を殺傷した。
またラジャート高原などで反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市に対して軍・治安部隊が砲撃を続けた。
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ハマー県では、SANA(9月10日付)によると、サラミーヤ市西部で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。
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ヒムス県では、SANA(9月10日付)によると、軍・治安部隊がヒムス市で反体制武装勢力を要撃し、多数の戦闘員を殺傷した。
シリア政府の動き
『クッルナー・シュラカー』(9月10日付)は、財務省がリヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相、フィラース・トゥラース、および両名の家族の動産・不動産などの資産凍結を決定した。
この措置は2012年8月28日、両名が国家反逆罪などで起訴したことを受けた措置だという。
反体制勢力の動き
シリア国民救済大会の開催を準備している国内の反体制活動家(大会準備委員会のラジャー・ナースィル委員長)は声明を出し、9月23日に予定されていた同大会を9月23日に延期すると発表した。
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AKI(9月10日付)によると、アッシリア人権ネットワークは、アサド政権が宗派主義的内紛を助長するため、キリスト教徒の兵士を各地での軍事作戦に投入していると発表し、宗派主義感情を煽った。
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シリア・ムスリム同胞団のリヤード・シャカファ最高監督者はトルコのイスタンブールで、アミーン・ジュマイイル元レバノン大統領、シーア派のハーニー・ファフス師ら、3月14日勢力の指導者と会談し、シリア情勢について協議した。
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反体制のウラマーらがカタールの首都ドーハでシャーム・ウラマー連盟の結成を発表し、反体制運動への支援の意思を示した。
連盟はカリーム・ラージフ師が代表を、ウサーマ・リファーイー師を副代表とする。
連盟は、シリア・ムスリム同胞団との関係を否定している。
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マナーフ・トゥラース准将がBBC(9月10日付)のインタビューに応じ、フランスの諜報機関の支援によって国外逃亡に成功したことを明かした。
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『クッルナー・シュラカー』(9月10日付)は、7月18日のダマスカス県での爆破テロで重傷を負い、搬送先のモスクワで死亡したと噂されるハーフィズ・マフルーフ准将の遺体を父親でビジネスマンのムハンマド・マフルーフが7月下旬に引き取りに来ていた、と報じた(未確認情報)。
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トルコで避難生活を送る自由シリア軍最高軍事評議会議長のムスタファー・シャイフ准将はサウジアラビアの『ワタン』(9月10日付)に対して、「シリアは現状を利用され、新たなアフガニスタンになることを許さない」と述べ、「自由シリア軍はシリア国内で武器を持つすべての外国人に対処するだろう」と述べ、外国人戦闘員排除に動く意思を示した。
クルド民族主義勢力の動き
シリア・クルド進歩民主党のアブドゥルハミード・ダルウィーシュ書記長は、クルディーヤ・ニュース(9月10日付)に対して、シリア・クルド国民評議会内の「西側の手」がクルド最高委員会への協力を妨げている、と述べた。
シリア・クルド進歩民主党はシリア・クルド国民評議会参加政党。
レバノンでの動き
「アフバール・シャルク」(9月10日付)によると、レバノン軍の北部県トリポリ市の軍事情報局は、シリア人活動家を拉致しようとしたレバノン人記者2人を逮捕したと発表した。
逮捕されたのは『ディヤール』紙の記者。
諸外国の動き
フランスの複数の消息筋が『ハヤート』(9月11日付)に明らかにしたところによると、ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣が9、10日にフランス高官と会談し、シリア作業グループのジュネーブでの合意を「活性化」するために協議した。
またボグダノフ外務副大臣は、アブドゥルバースィト・スィーダー事務局長らシリア国民評議会の使節団、アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領と個別に会談した。「アフバール・シャルク」(9月10日付)が報じた。
ボグダノフ外務副大臣が会談したのは、シリア国民評議会のスィーダー事務局長、ジョルジュ・サブラー報道官、リヤード・サイフ。
シリア国民評議会が会談後に発表した声明によると、現下の危機からいかに脱却するかをめぐる意見の対立は平行線をたどった、という。
一方、AKI(9月10日付)によると、ハッダーム前副大統領との会談は9日に行われたが、ロシアが政権との対話に固執し、物別れに終わったという。
さらに、シリア民主フォーラムは9月13日に声明を出し、ミシェル・キールー、サミール・イータ、ムハンマド・マフルーフがロシアの副大臣と会談したと発表した。
会談では、ロシアに対して、自由シリア軍の統合と、アサド政権による暴力を停止させるため軍の離反を呼びかけるよう求めた、という。
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『ハヤート』(9月11日付)は、ヨルダンの複数の公式筋の話として、マナーフ・トゥラース准将がヨルダンを秘密裏に訪問、リヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相と会談したと報じた。
トゥラース准将はまた、アブドゥッラー国王とも会談した模様で、ヨルダン政府は会談を否定も肯定もしていない。
トゥラース准将はさらに、対シリア国境のマフラク市にある離反兵のキャンプを訪問、数百人の士官と会談し、現地情勢などについて意見を交換したという。
トゥラース准将の訪問(9~10日)は、反体制勢力統合が目的と見られ、ヨルダン政府が非公式に後押ししていると思われる。
サミーフ・マアーイタ内閣報道官は記者声明で「アンマンでのシリア反体制勢力の会合は非公式のものであり、王国は政治的に関与していない」と述べた。
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イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣は、シリア情勢への対応を協議するため、9月17日にカイロで開催されるエジプト、サウジ、トルコ、イランの四カ国連絡グループ高官会合に出席するため、カイロに向かった。
イラン国営放送が報じた。
イラク政府報道官によると、イランは四カ国が主導する連絡グループの拡大、とりわけイラクの参加を望んでいる、という。
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ヨルダン大学戦略研究センターは、ヨルダン国内でシリア情勢に関する世論調査を行い、その結果を発表した。
それによると、シリアでの政治変動をアサド政権に対する革命と捉えているのは45%、外国の陰謀と捉えているのが41%とほぼ拮抗した。
また回答者の57%が、シリアの反体制勢力が諸外国と結びついていると考えており、ほぼすべての回答者が外国の軍事干渉に反対した。
さらに67%がシリア人避難民の受け入れ継続への拒否の意思を示し、80%がシリア人避難民をキャンプに隔離すべきだと考えていることが明らかになった。
このほか、74%がシリア人避難民がヨルダンの治安と安定を脅かすと考えており、88%がヨルダンの経済と福祉に圧力をかけていると考えていることがわかった。
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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、カイロでアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長、ムハンマド・ムルスィー大統領らと会談した。
会談後、ブラーヒーミー共同特別代表は、自身のミッションに関して「非常に困難だと思う」としたうえで、「シリア国民を支援するため最善を尽くす」との意思を示した。
また近日中にダマスカスを訪問することを改めて明らかにした。
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国連人権理事会の定例会合が開会され、ナバネセム・ピレイ人権高等弁務官が演説、シリアの紛争の「両当事者」による人権侵害を非難、安保理によるシリアの国際刑事裁判所への提訴を改めて求めた。
また潘基文事務総長も演説し、シリア政府による民間人への空爆と暴力激化による「宗派間の緊張増大」に懸念を表明した。
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オランダ外務省は、シリアの友連絡グループ会合を来週開催し、アサド政権への制裁強化を審議すると発表した。
AFP, September 10, 2012、Akhbar al-Sharq, September 10, 2012、AKI, September 10, 2012、BBC, September 10, 2012、al-Hayat, September 11, 2012, September 13, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 10, 2012, September 13, 2012, September 16, 2012、al-Kurdiya News, September 10, 2012、Naharnet.com, September 10, 2012、Reuters, September 10, 2012、SANA, September 10, 2012、al-Watan (Riyad), September 10, 2012などをもとに作成。
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