アレッポ市などでシリア軍側とアル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団による砲撃の応酬が続き20人以上が死亡(2016年4月26日)

アレッポ県では、AFP(4月26日付)によると、所属不明の戦闘機がアレッポ市東部の反体制武装集団支配地域(フィルドゥース地区、カラブ・ベーク地区、バーブ・ナイラブ地区、バーブ街道地区)を空爆し、ホワイト・ヘルメット幹部によると、民間人14人が死亡した。

またアターリブ市でも空爆により、ホワイト・ヘルメット隊員5人が死亡、複数が負傷した。

クッルナー・シュラカー(4月26日付)によると空爆を実施したのはロシア軍戦闘機。

一方、SANA(4月26日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がアレッポ市のザフラー協会地区を砲撃し、2人が死亡、6人が負傷した。

他方、ARA News(4月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアフリーン市近郊のバースーファーン村をジハード主義武装集団が砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がトゥルール・ハムル村、アイドゥーン村を空爆する一方、ジハード主義武装集団がジューリーン村、シャトハ町一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サラーキブ市東方の農地で爆発が起き、10人が負傷した。

またフーア市では女性1人が狙撃され、負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がマルジュ・スルターン村一帯を空爆、またハラスター・カンタラ村一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

戦闘機はまた、ドゥーマー市一帯を4度にわたり空爆した。

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ダルアー県では、SANA(4月26日付)によると、シリア軍がダルアー市アルバイーン地区、カラク地区、バハール地区、避難民キャンプ一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を攻撃した。

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ダマスカス県では、ARA News(4月26日付)によると、県北東部のティシュリーン地区で反体制武装集団とシリア軍が交戦し、前者の戦闘員3人が負傷、またシリア軍の砲撃で5人が負傷した。

戦闘はまた、ジャウバル区一帯でも起こり、シリア軍、ジハード主義武装集団双方が砲撃を行った。

また、ARA News(4月25日付)などによると、マッザ区の防衛にあたる国防隊司令官のフィダー・バドゥール氏が死亡した。

AFP, April 26, 2016、AP, April 26, 2016、ARA News, April 26, 2016、Champress, April 26, 2016、al-Hayat, April 27, 2016、Iraqi News, April 26, 2016、Kull-na Shuraka’, April 26, 2016、al-Mada Press, April 26, 2016、Naharnet, April 26, 2016、NNA, April 26, 2016、Reuters, April 26, 2016、SANA, April 26, 2016、UPI, April 26, 2016などをもとに作成。

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