サウジアラビアが支援するイスラーム軍、トルコが支援するシャーム軍団など反体制武装集団39組織が、米・ロシアに対して48時間以内にシリア軍に停戦を遵守させるよう最後通告(2016年5月22日)

サウジアラビアが支援するイスラーム軍、トルコが支援するシャーム軍団(シリア・ムスリム同胞団系)など反体制武装集団39組織は声明を出し、「敵対行為停止を後援する当事者(米、ロシア)に48時間の猶予を与え、本合意の「残骸」を救い出し、アサド体制とその同盟者に蛮行の即時完全停止を強いる」よう要求した。

声明を出したのは、イスラーム軍、シャーム軍団、シャーム戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動、ヤルムーク軍、北部師団、ラフマーン軍団、ナスル軍、ザーウィヤ山の鷹旅団、カシオン旅団、ムジャーヒディーン軍、タフリール軍、ヒムス解放運動、イスラーム覚醒大隊、中部師団、第16歩兵師団、第13師団、ハビーブ・ムハンマド旅団、イスラーム自由旅団、ヒムス軍団、スルターン・ムラード旅団、第1連隊、アンサール・イスラーム戦線、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、ハウラーン自由人連合、第1砲兵連隊、部族師団、シャバーブ・スンナ師団、第313旅団バドルの兵、アンサール・シャーム大隊、シリア革命家戦線、第46歩兵師団、カーディスィーヤ師団、第10沿岸旅団、アッラーの獅子ガーリブ連合、ハック師団、ハスム師団、アフル・ナスル旅団連合、「命じられるまま正しく進め」連合。

声明において、イスラーム軍、シャーム軍団らは、シリア軍に対して、ダマスカス郊外県ダーライヤー市などの「解放区」への砲撃と国際社会の沈黙を非難し、米・ロシアによる敵対行為停止合意(2月27日発行)が「完全に崩壊した」と断じた。

そのうえで、同合意を遵守してきた武装集団に対して「すべての戦線、とりわけダーライヤーに対する犯罪者政権の攻撃を食い止めるまで、住民を守るためあらゆる合法的な手段を駆使して抵抗するだろう」と表明した。

またシリア政府に対して、5月14日以降に制圧した地域からの撤退を要求した。

Kull-na Shuraka', May 23, 2016

Kull-na Shuraka’, May 23, 2016

AFP, May 22, 2016、AP, May 22, 2016、ARA News, May 22, 2016、Champress, May 22, 2016、al-Hayat, May 23, 2016、Iraqi News, May 22, 2016、Kull-na Shuraka’, May 22, 2016、al-Mada Press, May 22, 2016、Naharnet, May 22, 2016、NNA, May 22, 2016、Reuters, May 22, 2016、SANA, May 22, 2016、UPI, May 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.