シリア・ロシア両軍はアレッポ市南西部郊外一帯を激しく爆撃(2016年8月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍の戦闘機がアレッポ市南部、西部、南西部郊外(ラームーサ地区)、東部、ダーラト・イッザ市、カフル・ハラブ村、アナダーン市に対して空爆を行った。

また、ARA News(8月13日付)によると、シリア政府の支配下にあるアレッポ市北西部のヌッブル市、ザフラー町をアレッポ・ファトフ軍作戦司令室が砲撃した。

一方、SANA(8月13日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市サラーフッディーン地区、ハムダーニーヤ地区、ザフラー地区、アアザミーヤ地区を砲撃し、子供1人を含む9人が死亡し、22人が負傷した。

また、アレッポ市(西部)の食糧備蓄を拡充するため、穀物取引製造公社が小麦1,500トンを貨物トラック30輌で搬入した。

なお、シリア人権監視団によると、また反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部内の市場では、ラームーサ地区を経由して搬入された食糧、燃料の売買が行われるようになる一方、シリア政府支配下のアレッポ市西部では食糧、燃料の価格がファトフ軍による「アレッポ大血戦」開始以前の1.5倍に高騰しているという。

AFP, August 13, 2016、AP, August 13, 2016、ARA News, August 13, 2016、Champress, August 13, 2016、al-Hayat, August 14, 2016、Iraqi News, August 13, 2016、Kull-na Shuraka’, August 13, 2016、al-Mada Press, August 13, 2016、Naharnet, August 13, 2016、NNA, August 13, 2016、Reuters, August 13, 2016、SANA, August 13, 2016、UPI, August 13, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.