シリア・ロシア両軍はファトフ軍の本拠地イドリブ県各所に激しい爆撃を実施、少なくとも16人が死亡(2016年8月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍の戦闘機がイドリブ市、サラーキブ市、サルミーン市、カフル・ヤフムール村、カフルナブル市、アブー・ズフール町、トゥウーム村、タッル・マルディーフ村、ハザーヌー町、アラブ・サイード村、タッル・スルターン村、アリーハー市、ハーン・シャイフーン市、マアッラータ村、カフルタハーリーム町、ラーム・ハムダーン村、マアッラト・ヌウマーン市、タフタナーズ市、カフルルーヒーン村などを空爆し、少なくとも16人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(8月13日付)によると、この空爆により、イドリブ市内にある聖マリア教会が損害を受けたという。

一方、クッルナー・シュラカー(8月14日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市で、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、反体制武装集団戦闘員3人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がシャイフーニーヤ村を空爆、またシリア軍ヘリコプターがダーライヤー市を「樽爆弾」で攻撃した。

シリア軍はまたハラスター市各所を砲撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、オートストラード・アダウィー地区にあるダール・シファー病院近くに迫撃砲弾1発が着弾した。

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ダルアー県では、SANA(8月13日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区、カラク貯水場一帯、避難民キャンプ一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月12日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

AFP, August 13, 2016、AP, August 13, 2016、ARA News, August 13, 2016、Champress, August 13, 2016、al-Hayat, August 14, 2016、Iraqi News, August 13, 2016、Kull-na Shuraka’, August 13, 2016、August 14, 2016、al-Mada Press, August 13, 2016、Naharnet, August 13, 2016、NNA, August 13, 2016、Reuters, August 13, 2016、SANA, August 13, 2016、UPI, August 13, 2016などをもとに作成。

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