イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍戦闘機が前日に引き続き、県内各所を空爆した。
空爆は、イドリブ市、アリーハー市、サラーキブ市、タフタナーズ市、マアッルシューリーン村、バーラ村、キトヤーン村、イブリーン村などに対して行われた。
一方、SANA(8月14日付)によると、ファトフ軍がフーア市の住民を狙撃、1人が負傷した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーラ村一帯、ヒルブナフサ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(8月14日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)とシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団がザーラ村近郊のザーラ火力発電所を砲撃し、施設の一部が破壊された。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラーム軍などからなる反体制武装集団が東カラムーン地方一帯でシリア軍と交戦した。
これに対して、戦闘機(所属明示せず)はルハイバ市などを空爆した。
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ヒムス県では、SANA(8月14日付)によると、シリア軍がタルビーサ市一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点に対して特殊作戦を行い、戦闘員14人を殲滅した。
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クナイトラ県では、SANA(8月14日付)によると、シリア軍がハーン・アルナバ市、アジュラフ村一帯で反体制武装集団と交戦した。
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ダルアー県では、SANA(8月14日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道一帯などで反体制武装集団と交戦した。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月13日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は989件。
AFP, August 14, 2016、AP, August 14, 2016、ARA News, August 14, 2016、Champress, August 14, 2016、al-Hayat, August 15, 2016、Iraqi News, August 14, 2016、Kull-na Shuraka’, August 14, 2016、al-Mada Press, August 14, 2016、Naharnet, August 14, 2016、NNA, August 14, 2016、Reuters, August 14, 2016、SANA, August 14, 2016、UPI, August 14, 2016などをもとに作成。
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