ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が北西部のハルファーヤー市一帯でジュンド・アクサー機構、イッザ軍などからなる反体制武装集団と交戦し、シリア軍は同地を激しく空爆・砲撃した。
ジュンド・アクサー機構はアル=カーイダ系組織で、ダーイシュ(イスラーム国)との関係もとりざたされている。
一方、イッザ軍はいわゆる「穏健な反体制派」。
ドゥラル・シャーミーヤ(8月29日付)によると、ジュンド・アクサー機構は「マルワーン・ハディードの戦い」と銘打って同地のシリア軍に対する攻勢を強め、シリア軍の検問所複数カ所を制圧したという。
またイッザ軍をも、「アッラーのために我々は進む」の戦いと銘打って、ハマー県北西部およびイドリブ県南部での戦闘を激化させ、マサースィナ村、ズラーキーヤート村、ザッリーン村、シャルユート村、ブワイダ村、マアルカバ村一帯でシリア軍と交戦、さらにハマー航空基地に対して砲撃を加えたという。
これに対して、シリア軍は、カフルズィーター市、ラトミーン村、ザカート村を空爆・砲撃したという。
クッルナー・シュラカー(8月29日付)、ARA News(8月29日付によると、この戦闘で、ジュンド・アクサー機構、イッザ軍、ナスル軍は、マサースィナ村、ハルファーヤー市、ブワイダ村、ズラーキーヤート村、ザッリーン検問所などシリア軍の拠点複数カ所を制圧したという
一方、ハマー県では、SANA(8月29日付)によると、シリア軍は県北部のムーリク市、ラターミナ町、マサースィナ村、ハルファーヤー市、マアルカバ村、ズラーキーヤート村北部、カフルズィーター市一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。
シリア軍はまた県南西部のタッラフ村およびその一帯でヌスラ戦線と交戦し、戦闘員11人を殲滅した。
これに対して、ファトフ軍はサルハブ市をロケット弾で砲撃し、4人が負傷したという。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区に対して3日連続となる空爆を実施、また同地を砲撃した。
一方、SANA(8月29日付)によると、シリア軍がジャッブーリーン村、ウンム・シャルシューフ村一帯、タルビーサ市一帯で反体制武装集団と交戦した。
また、シリア軍中部地区は、ヒムス市東部のライヤーン村(ライヤーン製油所近く)で、シリア駐留ロシア軍司令部の当事者和解調整センター(ラタキア県フマイミーム)の協力のもと、同地一帯の地元の名士、部族長と会談し、敵対行為を停止することで合意した。
この停戦合意(国民和解)には50の町村が参加したという。
なお、シリア駐留ロシア軍司令部の当事者和解調整センターによると、米・ロシアによる敵対行為停止合意履行後、国民和解に応じた市町村は486にのぼっているという。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南西部郊外の士官学校一帯、第1070集合住宅計画地区でシリア軍、シリア人・外国人民兵がシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団と交戦した。
シリア軍はまた、フライターン市、英国人墓地地区一帯を砲撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がブルジュ・ザーヒヤ村のシリア軍拠点を砲撃、またカッバーナ町一帯でシリア軍と交戦した。
これに対してシリア軍は、クルド山一帯を空爆した。
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イドリブ県では、ARA News(8月30日付)によると、ロシア軍戦闘機がイドリブ市を白燐弾で空爆した。
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ダルアー県では、SANA(8月29日付)によると、シリア軍がダルアー市各所で反体制武装集団と交戦した。
AFP, August 29, 2016、AP, August 29, 2016、ARA News, August 29, 2016、Champress, August 29, 2016、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2016、al-Hayat, August 30, 2016、Iraqi News, August 29, 2016、Kull-na Shuraka’, August 29, 2016、al-Mada Press, August 29, 2016、Naharnet, August 29, 2016、NNA, August 29, 2016、Reuters, August 29, 2016、SANA, August 29, 2016、UPI, August 29, 2016などをもとに作成。
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