イドリブ県でシャーム自由人イスラーム運動とジュンド・アクサー機構の戦闘が激化、ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属の武装集団はこぞってシャーム自由人イスラーム運動との連帯を表明(2016年10月7日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月7日付)などによると、ハーン・シャイフーン市一帯で、シャーム自由人イスラーム運動とジュンド・アクサー機構が交戦し、双方に複数の死傷者が出た。

ARA News(10月7日付)によると、この戦闘でシャーム自由人イスラーム運動はマアッラト・ヌウマーン市、ハーミディーヤ町、ジャルジャナーズ町、サルマダー市、マストゥーマ村にあるジュンド・アクサー機構の拠点を掌握した。

これに対して、シャーム軍のシャリーア法廷におけるジュンド・アクサー機構の代表を務めるサイード・フサイン氏は、同法廷からの離任を発表するとともに、ジュンド・アクサー機構が捕捉中のシャーム自由人イスラーム運動メンバー全員を処刑したと発表した。

戦闘は、ジュンド・アクサー機構が、シャーム自由人イスラーム運動の治安部門責任者のアリー・アイス氏がサラーキブ市の自宅で拘束、これに対してシャーム自由人イスラーム運動がジュンド・アクサー機構メンバー複数人を捕捉し、捕虜交換を要求したことを受けて発生したという。

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ARA News(10月7日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動とジュンド・アクサー機構の衝突に対して、シャーム軍団、イスラーム軍、ムジャーヒディーン軍、「命じられるまま正しく」進め、アンサール・シャーム、イスラーム覚醒大隊、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、ヌールッディーン・ザンキー運動は、シャーム自由人イスラーム運動との連帯を表明したという。

AFP, October 7, 2016、AP, October 7, 2016、ARA News, October 7, 2016、Champress, October 7, 2016、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2016、al-Hayat, October 8, 2016、Iraqi News, October 7, 2016、Kull-na Shuraka’, October 7, 2016、al-Mada Press, October 7, 2016、Naharnet, October 7, 2016、NNA, October 7, 2016、Reuters, October 7, 2016、SANA, October 7, 2016、UPI, October 7, 2016などをもとに作成。

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