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国内の暴力(シリア政府側の発表)
ハマー県では、SANA(7月14日付)によると、ムハルダ市で自爆テロが発生し、民間人や治安維持部隊兵士多数が犠牲となった。
またハマー市でも反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、子供2人が死亡した。
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ヒムス県では、SANA(7月14日付)によると、クサイル市郊外のハミーディーヤ村で軍・治安部隊が反体制武装集団が交戦し、甚大な被害を与えた。
またタッルカラフ地方ではレバノンからの密入国を試みた反体制武装集団を撃退した。
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イドリブ県では、SANA(7月14日付)によると、ザーウィヤ山で治安維持部隊が反体制武装集団を追跡・攻撃し、甚大な被害を与えた。
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ダルアー県では、SANA(7月14日付)によると、ブスラー・シャーム市で治安維持部隊と反体制武装集団が交戦し、後者の戦闘員3人を殺害、甚大な被害を与えた。
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SANAがサイバー攻撃を受けて、一時閉鎖となった。
国内の暴力(反体制勢力の発表)
ダルアー県では、シリア人権監視団や地元調整諸委員会によると、ヒルバト・ガザーラ町に軍・治安部隊の兵士数百人と複数の戦車・兵員輸送車が進入し、逮捕・捜索活動を行った。
地元調整諸委員会によると、軍・治安部隊は「何らの抵抗を受けずヒルバト・ガザーラ町内に入った。なぜなら自由シリア軍は完全に撤退していたからだ」。
シリア人権監視団によると、ハーッラ市にも軍・治安部隊が入り、逮捕・捜索活動を行った。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市で軍・治安部隊と反体制武装集団が交戦し、女性・子供5人を含む7人が殺害された。
またムライハ市、ナブク市で大きな爆発があり、カフルバトナー町では銃音が聞こえた。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に近いタッル・サルール村、ディーワーン村で軍・治安部隊の検問所を攻撃した反体制武装集団の戦闘員5人が殺害された。
またマーリア市での軍・治安部隊との戦闘で反体制武装集団の戦闘員1人が殺害された。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムハルダ市の軍事情報局施設を狙った車爆弾による攻撃があり、女性2人、子供1人、治安要員1人が死亡した。
またハマー市では、軍・治安部隊による逮捕・捜索が続いた。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市への砲撃で5人が、ヒムス市でも反体制武装集団の戦闘員2人を含む4人が死亡した。
トゥライムサ村での虐殺疑惑
UNSMISのスーザン・ゴーシェ報道官は、UNSMIS団員11人が、虐殺が起きたというハマー県トゥライムサ村に調査のために向かったと発表した。
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反体制組織のシリア人権監視団によると、トゥライムサ村での犠牲者数は118人で、うち49人が民間人、37人が軍兵士、32人が反体制武装集団戦闘員だという。
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国連安保理は議長国のコロンビアが、トゥライムサ村で「迫撃砲、戦車、ヘリコプターを使用したシリア政府の人権侵害」を非難する報道機関向けの声明案を提出したが、ロシア側は「さらなる現地情報を検討」するため、採択を延期するよう求め、廃案とした。
潘基文国連事務総長は安保理に書簡を送り、そのなかでトゥライムサ村での虐殺疑惑に関して、「UNSMISが確認した迫撃砲、戦車、ヘリコプターの使用は、シリア政府の停戦案履行違反」と非難、国際社会に「一致団結して継続的、実質的な圧力をかけねばならない」と呼びかけた。
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ナースィル・アブドゥルアズィーズ・ナスル国連総会議長は、トゥライムサ村で虐殺疑惑を「集団虐殺」と非難した。
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イラクのヌーリー・マーリキー首相は、トゥライムサ村での虐殺疑惑に関して、「この犯罪をはじめとする蛮行は、我々全員が平和的解決策を案出するためのステップを早急に踏み出すことを促すものでなければならない」と述べた。
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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、トゥライムサ村での虐殺疑惑を「非人道的な虐殺」を非難した。
反体制勢力の動き
ロイター通信(7月14日付)は、自由シリア軍の士官の話として、シリア国内の反体制武装集団がシリア国内ではなく、レバノン、トルコ、イラクから武器を調達していると報じた。
同士官によると、トルコ当局は自国の領土、港湾を通じた武器供与を認めていないが、900キロに達するトルコ・シリア国境の監視を困難で、武器密輸は容易だという。
このほか、イラク、レバノンから対戦車砲、カチューシャ砲などを入手している、という。
しかし自由シリア軍士官によると、「我々が所持する武器は、アサドと戦うには不充分で、我々にはもっと多くの武器が必要だ」と述べ、依然として武装闘争が劣勢を強いられていることを吐露した。
一方、英国の諜報機関高官によると、武器はその多くが地中海地域から密輸され、トルコを経由してシリア国内に持ち込まれている、という。
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アラビーヤ(7月14日付)は政治治安部ダマスカス支部長のアブドゥッラフマーン・タフトゥーフ准将が離反し、自由シリア軍に加入したと報じ、シリアのムハーバラートが崩壊を始めたと断じた。
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「シリアおよびビラード・シャームのヌアイム部族評議会」なる組織が声明を出し、部族の上級士官4人(少将1人、准将1人、大佐2人)が政権を離反したと発表した。
レバノンの動き
『ナハール』(7月14日付)は、ナジーブ・ミーカーティー首相がシリア避難民に対するUNHCRの医療支援を受け取った、とワーイル・アブー・ファーウール社会問題大臣が述べたと報じた。
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北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方でシリア軍とシリアの反体制武装集団が交戦し、住民の家屋が被害を受けた。
諸外国の動き
イラン外務省報道官は『イーラーン』(7月14日付)で、イランがシリアの安定と治安回復において役割を果たす用意があると述べた。
同報道官は、シリアの危機を解決できる地域の一部の国が過激派への武器供与を行っていると批判、シリアでの内乱や内戦を煽る代わりに、政府と反体制勢力の対話のために影響力を行使すべき、と述べた。
またアナン特使のイニシアチブに関しては、現時点での失敗にもかかわらず、「シリアの危機を収束させる最善の解決策」と評価した。
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ヨルダン・ムスリム同胞団のシャリーア学者評議会は、声明を出し、「ウンマの民にシリアの同胞を救済し、不正と専制に対するその革命を支援するため非常警報を発することを呼びかける」との意思を示した。
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トルコ首相府災害緊急事態対策庁は、トルコ領内に避難したシリア人避難民の数が38,914人に及ぶと発表した。
AFP, July 14, 2012、Akhbar al-Sharq, July 14, 2012、Alarabia.net, July 14, 2012、al-Hayat, July 15, 2012、Kull-na Shurakaʼ, July 14, 2012、al-Nahār, July 14, 2012、Naharnet.com, July 14, 2012、Reuters, July 14, 2012、SANA, July 14, 2012などをもとに作成。
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