シャーム解放機構は11日のダマスカス県バーブ・サギール地区での巡礼者を狙った連続爆破テロへの関与を認める(2017年3月12日)

シャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線、旧シャーム・ファトフ戦線)は、11日にダマスカス県バーブ・サギール地区で発生した巡礼者を狙った連続爆破テロ(イラク人巡礼者、民間人ら74人が死亡)への関与を認める声明を出した。

声明によると、連続自爆テロは「イラン人民兵を狙ったダブル・タップ」で、1度目の攻撃(爆発)は「アブ・アーイシャ」を名乗る実行犯が「イラン人占領者民兵の拠点」に対して行い、2度目の攻撃(爆発)は、「アブー・ウマル」を名乗る実行犯が「国防隊」隊員を狙って行ったという。

声明では、実行犯の消息については明言していないが、複数のメディアによると、爆発は自爆によるものだという。

連続自爆テロに関して、シャーム解放機構は「イランとその民兵は、シリア革命当初から犯罪者専制体制を率先して支援し、我々の民を殺戮してきた」、「こうした活動はイランとその民兵に対するメッセージ」だと正当化している。

AFP, March 12, 2017、AP, March 12, 2017、ARA News, March 12, 2017、Champress, March 12, 2017、al-Hayat, March 13, 2017、Iraqi News, March 12, 2017、Kull-na Shuraka’, March 12, 2017、al-Mada Press, March 12, 2017、Naharnet, March 12, 2017、NNA, March 12, 2017、Reuters, March 12, 2017、SANA, March 12, 2017、UPI, March 12, 2017などをもとに作成。

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