YPG主体のシリア民主軍への武器供与への対抗措置としてトルコがアレッポ県北部に侵攻(2017年7月31日)

アレッポ県では、『ハヤート』(8月1日付)によると、県北西部のアイン・アラブ(コバネ)市の西部の国境地帯(上スィフティク村、中スィフティク村、ブーバーニー村一帯)にトルコ軍の戦車および装甲車多数が侵攻した。

トルコ軍はまた、県北西部のアアザーズ市とマーリア市の間に位置するカルジャブリーン村に砲台を設置し、マンナグ村、アルカミーヤ村、アイン・ダクナ村を砲撃した。

トルコ軍が侵攻・砲撃した地域は、いずれも西クルディスタン移行期民政局の支配地域で、『ハヤート』(8月1日付)によると、米国が最近になって西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して貨物トラック100台分の武器装備支援を行ったことへの対抗措置と見られる。

AFP, July 31, 2017、AP, July 31, 2017、ARA News, July 31, 2017、Champress, July 31, 2017、al-Hayat, August 1, 2017、Kull-na Shuraka’, July 31, 2017、al-Mada Press, July 31, 2017、Naharnet, July 31, 2017、NNA, July 31, 2017、Reuters, July 31, 2017、SANA, July 31, 2017、UPI, July 31, 2017などをもとに作成。

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