シリア軍はヒムス県東部の要衝スフナ市を支配するダーイシュを三方から包囲(2017年8月5日)

ヒムス県では、SANA(8月5日付)によると、シリア軍が県東部の交通の要衝スフナ市から1キロの距離に位置するタントゥール山、ドゥワイフキー洞窟一帯でダーイシュ(イスラーム国)を殲滅し、同市を三方向(南部、南東部、南西部)から包囲した。

シリア軍はまた、スフナ市一帯でダーイシュと交戦、同市南西部、ハタムルー村のダーイシュ拠点を空爆した。

これに対して、ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州広報局は声明を出し、ダーイシュのメンバー(アブー・バッラー・カラムーニー)がスフナ市西部郊外に進軍したシリア軍の拠点を自爆攻撃し、兵士31人を殺傷したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月5日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部のアッルーシュ丘、墓地地区、バルーク丘、ティブニー町、シュマイティーヤ町でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

これに対して、ダーイシュはシリア政府支配下のジャウラ地区、クスール地区を砲撃し、4人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(8月5日付)、『ハヤート』(8月6日付)によると、シリア軍が県東部にジャニー・アルバーウィー村、アブー・ハナーヤー村、アブー・フバイラート村、アトシャーナ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ラッカ県では、SANA(8月5日付)によると、シリア軍が県南部のフマイスィーヤ村、サーリム・ハマード村、ヌマイサ村、ジャービル村、マアダーン町一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

また、シリア軍は県東部のユーフラテス川右岸(南岸)のハルダーン村、サーリム・ハマド村、アトシャーナ村、大マカッラ村、小マカッラ村、ダアマ村の治安と安定を回復した。

一方、『ハヤート』(8月6日付)によると、シリア軍および親政権武装勢力は県東部ユーフラテス川右岸(南岸)のガーニム・アリー村東部に位置するブー・ハマド地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, August 5, 2017、AP, August 5, 2017、ARA News, August 5, 2017、Champress, August 5, 2017、al-Hayat, August 6, 2017、Kull-na Shuraka’, August 5, 2017、al-Mada Press, August 5, 2017、Naharnet, August 5, 2017、NNA, August 5, 2017、Reuters, August 5, 2017、SANA, August 5, 2017、UPI, August 5, 2017などをもとに作成。

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