ダマスカス郊外県東グータ地方で、シャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団、イスラーム軍、シャーム解放機構などによるシリア軍への攻勢続く(2018年1月1日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市近郊の車輌管理局一帯でシャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構、ラフマーン軍団などからなる武装集団とシリア軍が激しく交戦した。

武装集団は車輌管理局内の施設内のシリア軍部隊を包囲し、攻撃を続けており、12月29日以降の戦闘でシリア軍兵士24人、反体制武装集団戦闘員29人が死亡しているという(ドゥラル・シャーミーヤ(1月1日付)によると、この戦闘で、シリア軍兵士40人以上が死亡、ハサン・クルディー少将が負傷)。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(1月1日付)がホワイト・ヘルメットの情報として伝えたところによると、シリア軍がアルバイン市一帯、ハラスター市一帯を空爆・砲撃し、1人が死亡した。

このほか、イスラーム軍が東グータ地方のズライキーヤ村一帯でシリア軍と交戦した。

一方、SANA(1月1日付)によると、反体制武装集団がハラスター市郊外、ジャルマーナー市を砲撃し、3人が負傷した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月1日付)がホワイト・ヘルメットの情報として伝えたところによると、シリア軍がビダーマー町を砲撃し、5人が負傷した。

一方、イドリブ市近郊にあるイドリブ中央刑務所近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、同刑務所の看守を務めていたシリア救国内閣のメンバー3人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(1月1日付)によると、シャーム解放機構などからなる武装集団がムハルダ火力発電所およびその近郊のクッバト・クルディー村を砲撃し、発電所施設が被害を受けた。

AFP, January 1, 2018、ANHA, January 1, 2018、AP, January 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2018、al-Hayat, January 2, 2018、Reuters, January 1, 2018、SANA, January 1, 2018、UPI, January 1, 2018などをもとに作成。

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