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アサド政権の動き
SANA(4月7日付)などシリア内外のメディアが伝えたところによると、シリア各地でバアス党創設65周年を祝う祝典が開かれ、『ハヤート』(4月8日付)によると「数千人」、『読売新聞』(4月8日付)によると「数百人」の市民が参加した。
祝典は、ダマスカス県サブウ・バフラート広場、マサーキン・バルザ地区、ダイル・ザウル市、ハマー市、ダルアー市、イドリブ市、ラッカ市、スワイダー市、アレッポ市、タルトゥース市、ハサカ市、ラタキア市で開催され、出席者らがバアス党の民族主義、アラブ統一、レジスタンス擁護の姿勢への支持が表明したほか、外国の内政干渉拒否、アサド政権による改革路線支持が訴えられた。
国内の暴力
反体制勢力によると、軍・治安部隊の各地での掃討作戦により少なくとも150人が死亡した。
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ヒムス県クサイル地方の対レバノン国境地帯で、レバノン人巡礼者を乗せたバスがシリア側の検問所で攻撃を受け、レバノン人巡礼者1人、シリア人検問所職員6人が死亡、複数が負傷した。
マナール・チャンネル(4月7日付)によると、巡礼バスにはイラクの巡礼地に向かう途中で、シーア派宗徒が乗っていた。
シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長はAFP(4月7日付)に対して、「シリアの正規軍と離反兵が…対レバノン国境沿いで交戦し、正規軍兵士2人が死亡し、イラクに向かうレバノン人巡礼者を乗せたバスが被害にあった…。武装した離反兵は、軍の検問所を攻撃、地元の複数の活動家によると、これにより負傷者のレバノンへの搬送を妨害し、バスを破壊、乗っていた兵士を殺害した」と述べた。
このほか、地元調整諸委員会によると、軍・治安部隊がラスタン市周辺の農村を砲撃した。
また、シリア人権監視団によると、ヒムス市での砲撃で9人が、クサイル市で離反した警官1人が殺害され、ヒムス市のダイル・バアルバ地区では遺体13体が発見された。
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ハマー県では、AFP(4月7日付)がハマー革命評議会広報局のアブー・ガーズィー・ハマウィーなる活動家の話として伝えたところによると、6日未明から軍・治安部隊がラターミナ町に対する砲撃、突入し、「住民を虐殺したのち撤退した」。
ハマー市では、複数の活動家によると、クスール地区に軍・治安部隊が突入し、反体制活動家の家を焼き討ちにしたほか、複数地区で離反兵と交戦した。
さらに、シリア人権監視団によると、ラターミナ町に軍・治安部隊が突入し、民間人40人以上を殺害、これにより同市の死者は民間人67人、軍・治安部隊兵士2人、離反兵16人にのぼった。
また同監視団によると、タイバト・イマーム市での軍・治安部隊による掃討作戦で5人が殺害された。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、フライターン市で、軍・治安部隊と離反兵が交戦し、前者の士官1人と兵士5人が死亡した。また軍・治安部隊撤退後、遺体10体が発見された、という。
またアターリブ市で女性1人が治安部隊に射殺された。
一方、フェイスブック(4月7日付)によると、アレッポ県総合情報部のテロ撲滅課長のマーリク・マスウード大佐が、フライターン市での離反兵との戦闘で負傷し、アレッポ軍事病院で戦死した。
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イドリブ県では、トルコ国境地帯の複数カ所で軍・治安部隊と離反兵が交戦し、少なくとも12人が死亡した。
またジスル・シュグール市が軍・治安部隊の砲撃を受けた。
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ダマスカス県郊外県では、ダマスカス調整連合によると、ドゥーマー市などを軍・治安部隊が展開を続け、アルバイン市などで軍・治安部隊と離反兵が交戦した。
またザバダーニー調整のアブドゥ・アブドゥッラフマーンなる活動家によると、ザバダーニー市では、軍・治安部隊が家々に砲撃を加えた。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊と離反兵の戦闘で軍兵士6人が死亡した。
国内の反体制勢力の動き
ミシェル・キールー氏らが発足したシリア民主フォーラムは声明を出し、4月13日から15日にカイロで国内外の反体制活動家を一同に解した総会を開催し、シリア革命の現状や国内の活動強化などについて審議すると発表した。
『クッルナー・シュラカー』(4月7日付)は、この声明発表の数時間後、フォーラムのフェイスブックのページ(http://www.facebook.com/Syrian.dp)に、ムハンマド・マフルーフ氏、カタール大使館顧問、フィラース・トゥラース氏などが資金援助しているといった書き込みが多数なされたと報じた。
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ロシアのモスクワ通信(Anba’ Musku)(4月7日付)は、民主国民イニシアチブのムハンマド・サルマーン代表(元情報大臣)が声明を出し、同組織の活動を停止することを明らかにしたと報じた。
同報道によると、サルマーン代表は最近、アースィフ・シャウカト副参謀長(中将)とアリー・マムルーク少将(総合情報部長)から、国内の反体制勢力を糾合する努力を行わないよう「脅迫」を受けた、という。
国外の反体制勢力の動き
アラビーヤ(4月7日付)は、イラン政府が6人の同僚とともにシリアに送り込まれたと証言するイラン青年の映像を放映した。
この映像は自由シリア軍が配信したもので、青年は、他の同僚はヒムス市バーブ・アムル地区に対する砲撃で殺害された、と述べている。
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アキール・ハーシム退役准将はアラビーヤ(4月7日付)で、イランの革命防衛隊やヒズブッラーの専門家がシリア軍・治安部隊に反体制運動弾圧の軍事教練を行う基地が存在する、と証言した。
諸外国の動き
国連の潘基文事務総長は、シリア軍・治安部隊による掃討作戦継続に関して、アナン特使の停戦案への全面支持を表明した議長声明を採択した国連安保理の姿勢に「違反」する行為だと厳しく非難した。
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イスラーム諸国会議機構のエクメレッディン・イフサン・オグル事務局長は、『ハヤート』(4月8日付)に対して、シリアに対して7,000万ドル相当の緊急人道支援を行う必要がある、と述べた。
AFP, April 8, 2012、Akhbar al-Sharq, April 7, 2012、Alarabia.net, April 8, 2012、Anba’ Musku, April 7, 2012、Facebook, April 7, 2012、al-Hayat, April 8, 2012、Kull-na Shuraka’, April 7, 2012, April 8, 2012、al-Manar,
April 7 ,2012、Naharnet.com, April 7, 2012、Reuters, April 8, 2012、SANA,
April 7, 2012などをもとに作成。
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