2012年4月18日のシリア情勢

国内の暴力

複数の反体制筋は、ヒムス県、イドリブ県などで軍・治安部隊の発砲により少なくとも35人が死亡したと発表する一方、SANA(4月18日付)は、両県で治安維持部隊が武装テロ集団の爆弾攻撃に遭い、兵士や民間人10人が殺害されたと報じた。

al-Ḥayāt, April 19, 2012

al-Ḥayāt, April 19, 2012

また『ハヤート』(4月19日付)などによると、イドリブ県ラカーヤー村、タマーニア町、ダマスカス県マンスール地区、ダマスカス郊外県タッル市、アレッポ市イザーア地区で反体制デモが発生した。

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国連停戦監視団先遣隊は、ダマスカス郊外県アルバイン市を視察した。

同市では先遣隊の到着に合わせて、数百人規模の反体制デモが発生し、デモ参加者の一人が先遣隊の車に「殺人者は殺戮を続け、監視団は監視を続け、国民は革命を続ける」と書かれた紙を貼り抗議した。http://www.youtube.com/watch?v=Dng1Me0H5mg

一方、イフバーリーヤ(4月18日付)は、武装テロ集団がアルバイン市の検問所に爆弾を敷設し、治安部隊の兵士1人を負傷させたほか、国際監視団の市内滞在中に検問所に発砲してきたと報じた。

同市でのデモに関して、アフマド・フマイシュ団長は、「対外秘の報告を国連に提出するが、我々はメディアに報告はしない」と述べ、コメントを控えた。

ダマスカス郊外県革命指導評議会は声明を出し、軍・治安部隊が先遣隊到着に合わせて、市内から撤退した、と主張した。

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そのほか、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、治安部隊が市民の車に発砲し、乗っていた9歳の少年が死亡した。

一方、SANA(4月18日付)によると、ドゥーマー市で武装テロ集団が治安維持部隊に発砲し、中佐1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ジャウバル区で軍・治安部隊が市民1人を、ハーリディーヤ地区で1人を殺害、またクサイル市でも1人を殺害した。

地元調整諸委員会によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区などへの軍・治安部隊の攻撃は続いた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、治安部隊が市民1人を射殺した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カンサファル市で治安部隊が市民1人を射殺した。

一方、SANA(4月18日付)によると、イドリブ市で軍車輌に仕掛けられた爆弾が爆発し兵士7人が犠牲となった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、未明に、離反兵が治安維持部隊に対して爆弾攻撃を行い、兵士3人、市民2人を殺害した。

アサド政権の動き

SANA, April 18, 2012

SANA, April 18, 2012

SANA, April 18, 2012

SANA, April 18, 2012

SANA(4月18日付)は、ワリード・ムアッリム外務大臣が中国を訪問し、楊潔チ外交部長(外務大臣)と会談した、と報じた。

同通信社によると、会談で両国外相は、アナン特使のミッションを「支持」し、「発砲停止と政治的対話のプロセスの成功への意思」を確認した。

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ロイター通信(4月18日付)は、楊外務部長との会談後に、ムアッリム外務大臣が「我々はなぜ彼らが航空兵器を使用したいのか分からない」と述べ、国連監視団への航空機・ヘリコプターの配備を主張する潘基文事務総長の発言に疑義を呈した。

ムアッリム外務大臣はまた「必要とされているのが、負傷者搬出のためのヘリコプターだと理解している。もしそれが必要とされているなら、我々にはそうした任務を遂行可能なシリア空軍の装備がある」と付言した。

一方、国連監視団の規模については「妥当だ」との見解を示した。

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SANA(4月18日付)は、アサド大統領が2011年8月に施行された地方自治法の規定に従い、地方自治最高会議会合を開催した、と報じた。

会合で、アサド大統領は、自身が進める包括的改革プログラムの柱の一つである地方自治の分権化を準備するための人材や活動を準備することが同会議の役割だとしたうえで、透明性の原則に則って、地方自治改革に関する情報をインターネットなどを通じて開示するよう指示した。

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SANA(4月18日付)は、アサド大統領がパキスタンのワヒード・アフマド大使の認証式に臨んだと報じた。

反体制勢力の動き

反体制活動家のアーリフ・ダリーラ氏(シリア民主フォーラム)は、ロシアのノボスティ通信(4月18日付)に対して、「事態の抜本的な変革のためにはアナン特使の和平案を実行しなければならない。それはシリア情勢を政情化する最後のチャンスだ」と述べた。

レバノンの動き

『ナハール』(4月18日付)は、レバノン当局が国連停戦監視団に対して、北部県のクライアート空軍飛行場の使用を拒否した、と報じた。

監視団はシリア領内(ヒムス県)へのアクセスが容易な同空港を経由して監視員の派遣を検討していた

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、モロッコのサアドッディーン・ウスマーニー外務大臣との会談後の記者会見で、「シリアの友を自称する複数の枠組みを通じて…アナン特使の和平案を買収しようとする試みを懸念している」と述べ、西側諸国の煽動・挑発を改めて暗に非難した。

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AFP(4月18日付)はトルコ外交筋の話として、アレキサンドレッタ湾でトルコ当局がシリアに向かおうとしていた武器密輸船を拿捕し、取り調べを行っている、と報じた。

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西側諸国の国連大使婦人らの呼びかけのもと、アスマー・アフラス大統領夫人にシリアでの弾圧に反対することを求めるためのビデオ署名運動がユーチューブから配信された。

http://www.youtube.com/watch?v=FAi6nnosc5w

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ドーハを訪問中のアナン特使は、サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣、カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣と個別に会談し、シリア情勢について協議した。

アフマド・ファウズィー報道官によると、両外務大臣との会談および前日のアラブ連盟閣僚級委員会において、特使は中国、トルコ、イラン訪問の報告を行うとともに、6項目停戦案をめぐって意見を交換した。

Akhbār al-Sharq, April 18, 2012、al-Ḥayāt, April 19, 2012、Kull-nā Shurakā’, April 18, 2012、al-Nahār, April 18, 2012、Naharnet.com, April 19, 2012、SANA, April 18, 2012などをもとに作成。

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