シリア軍はダルアー県北西部のハーッラ丘と4町村を制圧し支配地域を拡大(2018年7月16日)

ダルアー県では、SANA(7月16日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県北西部で反体制武装集団と交戦、ハーッラ丘(標高1,094メートル)、カフルシャムス町、ウンム・アウサジュ村、ティーハ村、ズィムリーン村を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はクナイトラ県、ダルアー県、ダマスカス郊外県の県境に位置するいわゆる「死の三角地帯」に対して激しい爆撃・砲撃を続けた。

爆撃はアクラバー村、マール村、マール丘、ハーッラ丘一帯、ティーハ村一帯に対して集中的に行われ、シャーム解放機構のメンバー30人が死亡したという。

一方、シリア軍側もシャーム解放機構の要撃を受け、兵士12人が死亡した。

SANA, July 17, 2018

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の掌握下にあるマスハラ丘一帯を砲撃した。

AFP, July 16, 2018、ANHA, July 16, 2018、AP, July 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2018、al-Hayat, July 17, 2018、Reuters, July 16, 2018、SANA, July 16, 2018、UPI, July 16, 2018などをもとに作成。

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