シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから67日目となる7月7日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。
シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より16人(民間人12人、シリア軍兵士4人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて2,193人となった。
うち、582人が民間人(女性116人、子供148人を含む)、752人がシリア軍兵士、859人が反体制武装集団戦闘員。
シリア軍戦闘機による爆撃回数は88回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」16発を投下、ロシア軍も21回以上の爆撃を行った。
またシリア軍の地上部隊による砲撃は440発におよんだ。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でマアッルズィーター村、ヒーシュ村、トゥラムラー村、マアッラト・ハルマ村、ウンム・スィール村、カフルサジュナ村、ウライニバ村、ナキール村、シャイフ・ムスタファー村、ハーン・シャイフーン市、ジャルジャナーズ町、アブー・フッバ村、ファルジャ村、タッル・マンス村、ダイル・シャルキー村、マアッルシューリーン村とその一帯、スカイク村、ブライサ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がダイル・サンバル村、バドリーヤ村を砲撃した。
ロシア軍もシャイフ・ムスタファー村、ハーン・シャイフーン市を爆撃した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でアルバイーン村、ラターミナ町、カフルズィーター市、サルマーニーヤ村一帯に対して爆撃を実施するとともに、ハッダーダ村、サルマーニーヤ村に「樽爆弾」を投下した。
また地上部隊がクーラ村、ジャドラーヤー村、サフン村、ジュッブ・スライマーン村、フワイジャ村、ジャビーン村、タッル・ミルフ村、ハスラーヤー村、アルバイーン村、ジャイサート村、サフル村、ラターミナ町、カフルズィーター市、カストゥーン村、サイヤード村を砲撃した。
ロシア軍もラターミナ町、アルバイーン村、サフル村を爆撃した。
これに対して、反体制武装集団は、ブライディージュ村のシリア軍基地、シャイフ・ハディード村、カルナーズ町、ヒヤーリーン町、ハマーミーヤート村、ジャルニーヤ村一帯のシリア軍砲台を砲撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカッバーナ村一帯、Syriatel丘に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ラタキア県2件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を15件(アレッポ県1件、ハマー県9件、イドリブ県3件、ラタキア県2件)確認した。
AFP, July 7, 2019、ANHA, July 7, 2019、AP, July 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2019、al-Hayat, July 8, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 7, 2019、Reuters, July 7, 2019、SANA, July 7, 2019、SOHR, July 7, 2019、UPI, July 7, 2019などをもとに作成。
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