ロシア難民受入移送居住センター:難民761人と国内避難民(IDPs)1人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は574,197人、2019年以降帰還したIDPsは63,555人に(2020年3月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月11日付)を公開し、3月10日に難民761人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは203人(うち女性61人、子供103人)、ヨルダンから帰国したのは558人(うち女性167人、子供285人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は574,197人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者181,175人(うち女性54,751人、子ども92,696人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者393,022人(うち女性117,950人、子ども200,434人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,580,101人(うち女性1,974,030人、子供3,355,852人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は803,477人(うち女性241,359人、子供410,052人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は63,555人(うち女性21,954人、子供26,172人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,332,151人(うち女性404,513人、子供669,938人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 11, 2020をもとに作成。

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