トルコ軍がシリア政府の支配下にあるイドリブ県サラーキブ市近郊のアーフィス村に新たな軍事拠点を設置(2021年10月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市近郊のアーフィス村に新たな軍事拠点を設置し、戦車2輌、兵員輸送車4輌、装甲車3輌、兵士50人を配備した。

トルコ軍はまた、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所から兵員輸送車、武器を積んだ貨物車輌など100輌以上からなる車列をシリア領内に新たに進入させた。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村、ファッティーラ村、カフル・ウワイド村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市、ダーディーフ村、マアッルディブサ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカーヒラ村、クライディーン村を砲撃した。

AFP, October 10, 2021、ANHA, October 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2021、Reuters, October 10, 2021、SANA, October 10, 2021、SOHR, October 10, 2021などをもとに作成。

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