「アブー・フライラ・アミーリキー」を名乗り、シャームの民のヌスラ戦線に加わり戦闘を行っていた米国人ジハード主義戦闘員が5月25日、イドリブ県アルバイーン山で自爆攻撃を行い、死亡した。
この日、ヌスラ戦線はアルバイーン山一帯で4度にわたり自爆攻撃を行い、その中の1回がアブー・フライラ氏による犯行だという。
『ハヤート』(5月31日付)がSNSへの複数の米高官の書き込みなどをもとに報じた。
これに関して、クッルナー・シュラカー(5月30日付)は、アンサール・イスラームの情報として、アブー・フライラ氏がファナール・レストラン近くで、車に「16トン」もの爆薬を積んで自爆攻撃を行ったのだという。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ムライハ市およびその周辺を軍が「樽爆弾」で空爆する一方、同市周辺で軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(5月30日付)によると、アルバイン市、ダイル・アサーフィール市、ザバディーン市、ナシャービーヤ町郊外、ヒヤーラ・ドゥユーン村およびその周辺、アイン・バイダー農場、キスワ市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が砲撃した。
一方、SANA(5月30日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、ナワー市、ブスラー・シャーム市を軍が「樽爆弾」などで空爆した。
一方、SANA(5月30日付)によると、アトマーン村、ズィムリーン村周辺、ラジャート高原一帯、フラーク市、インヒル市、シャイフ・マスキーン市南部などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町一帯、マアッルクッバ村、カフルズィーター市などを、軍が「樽爆弾」で空爆した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市西部を軍が空爆した。
一方、SANA(5月30日付)によると、アイン・スーダ村、ミシュミシャーン村、ジスル・シュグール市、カフル・ジャーリス村、ハーン・シャイフーン村、タフタナーズ市、アイン・シャイブ村、マアッラト・ヌウマーン市、ナージヤ村、タイバート村、シャグル村、アルバイーン山、バザーブール村周辺、ラーミー村、ファイルーン村、マラティーン村、マアッルザーフ町、ナイラブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カサブ町郊外の第45監視塔周辺で、軍、国防隊、アレキサンドレッタ地方解放シリア抵抗運動、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム運動、シャーム軍団、カーディスィーヤの民師団、我らがシャーム連合などと交戦した。
一方、SANA(5月30日付)によると、カサブ町郊外の第724高地に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。
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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月30日付)によると、カーミシュリー市のシリア・アラブ航空事務所一帯でパトロールを行っていた治安部隊車両が武装集団に襲撃された。
カーミシュリー市内で治安部隊が襲撃されたのはこれが初めてで、民主統一党人民防衛隊によると襲撃によって複数の治安部隊隊員が死傷したという。
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アレッポ県では、SANA(5月30日付)によると、ハンダラート・キャンプ西部、アレッポ市ブアイディーン地区、ブスターン・バーシャー地区、ハラク地区、カーディー・アスカル地区、ライラムーン地区、カースティールー地区、シュカイイフ地区、フライターン市東部、アターリブ市、タッル・シュアイル村、ムスリミーヤ村、タッル・カッラーフ村、カフルサギール村、カフルアントワーン村、ダーラト・イッザ市、マーイル町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(5月30日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、ガジャル村、ジャッブーリーン村、アイン・フサイン村、フーム村、ウンム・リーシュ村、バルグースィーヤ村、ダイル・フール村、マシュラファ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
一方、マサール・プレス(5月30日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、自由シリア軍第313大隊が「今こそ我々は彼らを襲撃する」と銘打って、ラスタン市西部のウンム・シャルシューフ村への攻撃を開始した。
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ダイル・ザウル県では、ARA News(5月30日付)によると、スブハ村でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、自由シリア軍およびシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、自由シリア軍戦闘員2人が死亡した。
AFP, May 30, 2014、AP, May 30, 2014、ARA News, May 30, 2014、Champress, May 30, 2014、al-Hayat, May 31, 2014、Kull-na Shuraka’, May 30, 2014、al-Mada Press, May 30, 2014、Masar Press Agency, May 30, 2014、Naharnet, May 30, 2014、NNA, May 30, 2014、Reuters, May 30, 2014、SANA, May 30, 2014、UPI, May 30, 2014などをもとに作成。
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