シリア軍がトルコ占領下のアレッポ県北西部をミサイル攻撃し、シリア国民軍所属のシャーム軍団戦闘員9人を殺害(2022年6月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるシャイフ・アキール山北に設置されているシリア軍の拠点複数カ所から、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域に向けて赤外線誘導ミサイル複数発が発射され、バースーファーン村一帯の前線に展開するシリア国民軍所属のシャーム軍団の車輌1輌が被弾し、戦闘員9人が死亡した。

死亡した戦闘員のうち6人は、ダマスカス郊外県ダーライヤー市出身者からなるダーライヤー殉教者旅団のメンバー。

一方、ANHA(6月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、カフル・アントゥーン村、ナイラビーヤ村、ザウワーナ村、シャッアーラ村、タッル・アナブ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のアラブ・ハサン村を砲撃し、住民2人が死亡した。

AFP, June 29, 2022、ANHA, June 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2022、Reuters, June 29, 2022、SANA, June 29, 2022、SOHR, June 29, 2022などをもとに作成。

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