ロシア軍が2か月ぶりに「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県を爆撃(2022年7月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるルワイハ村、シャンナーン村、サルジャ村、バイニーン村および周辺の灌木地帯を10回にわたって爆撃した。

ロシア軍が同地を爆撃するのは5月12日以来。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯、マアッラト・ヌウマーン市、ダーディーフ村、カフルバッティーフ村、バービーラー村、ダーナー市、ハーン・スブル村などM5高速道路沿線を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルミーン市を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

 

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヨルダンとの国境に位置するナスィーブ村で正体不明の武装集団が一家4人(父親と子供3人)を銃で撃ち殺害した。

また、ダーイル町とタッル・サマン村を結ぶ街道では、シリア軍の車輌の通過に合わせて道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士2人が死亡、2人が負傷した。

AFP, July 6, 2022、ANHA, July 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2022、Reuters, July 6, 2022、SANA, July 6, 2022、SOHR, July 6, 2022などをもとに作成。

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