トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2021年10月30日)

ラッカ県では、ANHA(10月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, October 30, 2021、ANHA, October 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2021、Reuters, October 30, 2021、SANA, October 30, 2021、SOHR, October 30, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍が占領下のパレスチナ北部から地対地ミサイル多数をダマスカス郊外県に向けて発射、複数人死亡(2021年10月30日)

SANA(10月30日付)は、軍筋の話として、午前11時17分、イスラエル軍が占領下のパレスチナ北部から地対地ミサイル多数をダマスカス郊外県に向けて発射、シリア軍防空部隊がその一部を迎撃・撃破するも、複数発が着弾し、シリア軍兵士2人が負傷したと伝えた。

**

シリア人権監視団によると、この攻撃は、武器弾薬を積んでレバノンからダマスカス郊外県ディーマース町、クドスィーヤー市方面に向かっていたレバノンのヒズブッラーの民兵(「イランの民兵」)の貨物車輌1輌を狙ったもので、5人が死亡、多数が負傷した。

5人がシリア人かどうかは不明。

AFP, October 30, 2021、ANHA, October 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2021、Reuters, October 30, 2021、SANA, October 30, 2021、SOHR, October 30, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県、イドリブ県各所を20回あまりにわたって爆撃(2021年10月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ANHA(10月30日付)によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村を3回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。


**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がトルコのハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)に近いカーフ村、サルワ村一帯を10回以上にわたって爆撃した。
https://www.facebook.com/watch/?v=898336707754978
爆撃はシリア国民軍第23師団の基地の跡地を狙ったもので、基地は完全に破壊された。

爆撃は仮設の国内避難民(IDPs)キャンプが散在している。

ロシア軍戦闘機はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村を6回にわたって爆撃した。

爆撃はバーラ村に設置されているトルコ軍の拠点一帯にも及んだ。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃し、兵士1人が死亡、子供1人が負傷した。

これに対して、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を40回以上にわたって爆撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で男性1人が自宅前で正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県3件、ラタキア県3件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3078862225689846

AFP, October 30, 2021、ANHA, October 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 30, 2021、Reuters, October 30, 2021、SANA, October 30, 2021、SOHR, October 30, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県ルバイアート村を砲撃(2021年10月29日)

ハサカ県では、ANHA(10月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町西のルバイアート村を砲撃した。

AFP, October 29, 2021、ANHA, October 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2021、Reuters, October 29, 2021、SANA, October 29, 2021、SOHR, October 29, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でトルコ軍とシリア軍が砲撃戦(2021年10月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルミーン市に展開するトルコ軍がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるサーン村に設置されているトルコ軍の拠点一帯、ザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、ファッティーラ村を砲撃した。

シャーム解放機構の部隊がザーウィヤ山地方のバーラ村一帯で地雷に触れて、戦闘員5人が死亡した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村、カフル・アンマ村を砲撃、カフルタアール村で子供1人が負傷した。

「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるミーズナーズ村の土塁に停車していたシリア軍の重機を攻撃、これを破壊した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村、アムキーヤ町を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県1件、ラタキア県3件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3077972165778852

AFP, October 29, 2021、ANHA, October 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 29, 2021、Reuters, October 29, 2021、SANA, October 29, 2021、SOHR, October 29, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県ビンニシュ市でトルコの支援を受けるシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団メンバーのパレスチナ人メディア活動家が暗殺される(2021年10月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるビンニシュ市で、メディア分野で活動するパレスチナ人青年が自宅前に駐車中の車に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれて死亡した。

この爆発で女性1人を含む住民多数が負傷した。

このパレスチナ人青年は、サラーキブ市滞在中にトルコが支援する国民解放戦線を主導するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団に加わり、同市がシリア政府に制圧されて以降、ビンニシュ市に移住していた。

シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の元幹部でイラク人のアブー・マーリヤー・カフターニー氏は、「ジハード戦士で英雄のアブー・ウマル・フィラスティーニーはイラク、そしてシャームにおいてジハードを挑み、暴君と過激分子だちの顔に刃を向けた」と述べて、弔意を示した。

一方、マアッラトミスリーン市では、シャーム解放機構の治安要員が自宅前で正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, October 28, 2021、ANHA, October 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2021、Reuters, October 28, 2021、SANA, October 28, 2021、SOHR, October 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がヒムス県、ダイル・ザウル県、ハマー県でダーイシュを爆撃(2021年10月28日)

シリア人権監視団によると、ヒムス県のアムール山、ダイル・ザウル県のビシュリー山、ハマー県東部の砂漠地帯で、ロシア軍戦闘機3機がダーイシュ(イスラーム国)に対して38回の爆撃を実施した。

AFP, October 28, 2021、ANHA, October 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2021、Reuters, October 28, 2021、SANA, October 28, 2021、SOHR, October 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構はラタキア県トルコマン山でのトルコ人、アゼルバイジャン人からなるジュンドッラーとの緊張が収束したと発表(2021年10月28日)

シャーム解放機構のタキーッディーン・ウマル広報関係局長は声明を出し、ラタキア県トルコマン山での緊張が収束したと発表した。

声明によると、最後まで抵抗を続けていたグループと指名手配者らが投降、拘束していた捕虜を解放したという。

https://twitter.com/faizaldoghim060/status/1453694577324568577

ドゥラル・シャーミーヤ(10月28日付)などが伝えた。

**

ツイッターでは反体制メディア活動家のハーリド・ハティーブ氏(https://twitter.com/khaleedalkhteb)らが、トルコ人、アゼルバイジャン人からなるジュンドッラーがトルクマン山から退去する様子を撮影したとされる映像を公開した。

https://twitter.com/khaleedalkhteb/status/1453728744338690060?ref_src=twsrc%5Etfw

AFP, October 28, 2021、ANHA, October 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2021、Reuters, October 28, 2021、SANA, October 28, 2021、SOHR, October 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市をドローンで攻撃、ロシア軍戦闘機がカーミシュリー市国際空港に着陸(2021年10月28日)

アレッポ県では、ANHA(10月28日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

これに対して、シリア軍がトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域のカフン村、カフルハーシル村を砲撃した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が戦車、装甲車などからなる増援部隊を占領下のタッル・アブヤド市に新たに派遣した。

**

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月28日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市の国際空港(シリア政府管理)に、ロシア軍のSu-35戦闘機1機が着陸した。

ロシア軍の戦闘機がカーミシュリー国際空港に着陸したのは今回が初めて。

AFP, October 28, 2021、ANHA, October 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2021、Reuters, October 28, 2021、SANA, October 28, 2021、SOHR, October 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)を批判していたシリア・ムスリム同胞団元メンバーのイマームが殺害される(2021年10月28日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(10月28日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるザッル村でモスクのイマームを務めるハラフ・アリー氏がオートバイに乗った正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

アリー氏はシリア・ムスリム同胞団に所属している罪で12年以上にわたり投獄されていた元政治犯。

シリア人権監視団によると、アリー氏は最近のモスクでの説教でダーイシュ(イスラーム国)を「悪党」などと批判していたという。

AFP, October 28, 2021、ANHA, October 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2021、Reuters, October 28, 2021、SANA, October 28, 2021、SOHR, October 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県西部、イドリブ県を砲撃(2021年10月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のカフルタアール村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(イドリブ県7件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3077028449206557

AFP, October 28, 2021、ANHA, October 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 28, 2021、Reuters, October 28, 2021、SANA, October 28, 2021、SOHR, October 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ムサイフラ町でロシア軍の支援を受けるシリア軍第5軍団の兵士1人が銃で撃たれて死亡(2021年10月27日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムサイフラ町でロシア軍の支援を受けるシリア軍第5軍団第8旅団の兵士1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, October 27, 2021、ANHA, October 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2021、Reuters, October 27, 2021、SANA, October 27, 2021、SOHR, October 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ市グワイラーン刑務所に収監中のダーイシュ・メンバーが暴動(2021年10月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ市グワイラーン地区のグワイラーン刑務所に収監されているダーイシュ(イスラーム国)メンバーの暴動が発生し、北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)が刑務所一帯に展開、米主導の有志連合のヘリコプター複数機が、照明弾を発射した。

これに先立って、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が有志連合の支援を受けて、グワイラーン刑務所からシャッダーディー市近郊の米軍基地に併設されている拘置所に収監者複数名を移送していた。

AFP, October 27, 2021、ANHA, October 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2021、Reuters, October 27, 2021、SANA, October 27, 2021、SOHR, October 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構はラタキア県トルコマン山地方でジュンドッラーなどの根絶を目指して戦闘継続、過去3日でチェチェン人、アゼルバイジャン人、トルコ人ら26人殺害(2021年10月27日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がトルコマン山地方で、トルコ人やアゼルバイジャン人からなるジュンドッラー、東欧出身者からなる複数のグループと交戦を続けた。

シャーム解放機構は、同地からの退去を拒否したジュンドッラーなどの根絶を目指しており、過去3日の戦闘で26人を殺害した。

殺害された戦闘員のほとんどはチェチェン人、アゼルバイジャン人、トルコ人。

シャーム解放機構側も8人が死亡している。

AFP, October 27, 2021、ANHA, October 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2021、Reuters, October 27, 2021、SANA, October 27, 2021、SOHR, October 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合とシリア民主軍は空挺作戦で誤ってダイル・ザウル民政評議会の共同副議長を銃殺(2021年10月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、ユーフラテス・ポスト(10月27日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスブハ村で、米主導の有志連合が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受けて空挺作戦を実施し、ダイル・ザウル民政評議会の共同副議長を務めるシリア・ムスタクバル党メンバーのサーミル・アブドゥッラー氏(アブー・ムスタファー)を誤って銃殺した。

有志連合とシリア民主軍は、同地で指名手配者を摘発するために作戦を実施していた。

AFP, October 27, 2021、ANHA, October 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2021、The Euphrates Post, October 27, 2021、Reuters, October 27, 2021、SANA, October 27, 2021、SOHR, October 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がトルコ占領下のアレッポ県ジンディールス町を爆撃、トルコ軍は対抗措置としてヌッブル市、マンナグ村などを砲撃、住民と兵士合わせて6人負傷(2021年10月27日)

アレッポ県では、ANHA(10月27日付)によると、ロシア軍戦闘機がトルコの占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町を爆撃した。

**

イドリブ県タルマーニーン村へのシリア軍の砲撃や、ロシア軍のカーフ村一帯やジンディールス町への爆撃を受けるかたちで、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府の支配下にあるヌッブル市、ザフラー町を砲撃し、住民少なくとも4人が負傷した。

SANA(10月27日付)は、「テロ組織」がヌッブル市を砲撃し、住民2人が負傷したと伝えた。

シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、フライターン市、アナダーン市、マンナグ村、マンナグ航空基地に対しても砲撃し、マンナグ村とマンナグ航空基地でシリア軍兵士2人が負傷した。

**

シリア人権監視団によると、シリア軍はトルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域に面するタッル・マディーク村、ズワイヤーン村、タッル・ジージャーン村に戦車、装甲車などからなる増援部隊を派遣した。

AFP, October 27, 2021、ANHA, October 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2021、Reuters, October 27, 2021、SANA, October 27, 2021、SOHR, October 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がイドリブ県カーフ村一帯、ザーウィヤ山地方を爆撃、シリア軍がタルマーニーン村を砲撃し、子供1人死亡、11人負傷(2021年10月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が26日深夜から27日未明にかけてシリア政府の支配下にあるアウラム・クブラー町一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が26日深夜から27日未明にかけて「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村、バーラ村を砲撃した。

シリア軍はその後、アレッポ県西部の第46中隊基地に展開する部隊がアレッポ県との県境に位置する「決戦」作戦司令室トルコ占領下のタルマーニーン村を砲撃し、トルコ軍の拠点一帯に2発の砲弾が着弾し、子供1人が死亡、女性と子供ら11人が負傷した。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1243760696090552

シリア軍が同地を砲撃するのは、2020年3月にロシアとトルコが「緊張緩和地帯」での停戦に合意して以降初めて。

一方、ロシア軍戦闘機は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマシューン村を4回にわたって爆撃した。

https://www.facebook.com/watch/?v=2779608852337353

ロシア軍戦闘機はまた、カーフ村一帯を7回にわたって爆撃した。

爆撃はシリア国民軍に所属する第23師団の旧本部、サルワ村にあるトルコ軍拠点一帯が標的となった。

爆撃が行われた地域には、国内避難民(IDPs)の簡易キャンプが複数点在する。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がトルコマン山一帯で砲撃戦を行った。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県5件、ラタキア県2件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3076142699295132

AFP, October 27, 2021、ANHA, October 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 27, 2021、Reuters, October 27, 2021、SANA, October 27, 2021、SOHR, October 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構はトルコに密入国しようとしたクウェート人イスラーム法学者を拘束しトルコに引き渡す一方、ラタキア県トルコマン地方でトルコ人、アゼルバイジャン人からなるジュンドッラーなどとの戦闘を続ける(2021年10月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がトルコとの国境に近いヒルバト・ジャウズ村近郊の街道でトルコに密入国しようとしていたクウェート人のイスラーム法学者1人拘束し、トルコの諜報機関に身柄を引き渡した。

このクウェート人イスラーム法学者はシャーム解放機構に異議を唱えてきた人物だという。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、ムスリム・アブー・ワリード・シーシャーニー氏率いるジュヌード・シャームとともにラタキア県トルコマン山地方から退去するのを拒否していたチェチェン人3人を逮捕した。

一方、シャーム解放機構は、トルコ人とアゼルバイジャン人を主体とするジュンドッラー、東欧出身者からなる複数の武装グループとトルコマン山地方で交戦を続け、ジュンドッラーが掌握していたアブー・アーリフ丘を制圧した。

AFP, October 26, 2021、ANHA, October 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 26, 2021、Reuters, October 26, 2021、SANA, October 26, 2021、SOHR, October 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がハマー県東部の砂漠地帯からラッカ県ラサーファ砂漠に至る地域でダーイシュを爆撃(2021年10月26日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機5機がハマー県東部の砂漠地帯からラッカ県ラサーファ砂漠に至る地域でダーイシュ(イスラーム国)に対して30回以上の爆撃を実施した。

AFP, October 26, 2021、ANHA, October 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 26, 2021、Reuters, October 26, 2021、SANA, October 26, 2021、SOHR, October 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍は占領下のハサカ県ラアス・アイン市一帯に増援部隊を派遣(2021年10月26日)

ハサカ県では、SANA(10月26日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・シャンナーン村、タッル・カイフジー村、タッル・ジュムア村、ダルダーラ村を砲撃した。

また、トルコ軍は、トルコ占領下のラアス・アイン市一帯に増援部隊を派遣した。

AFP, October 26, 2021、ANHA, October 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 26, 2021、Reuters, October 26, 2021、SANA, October 26, 2021、SOHR, October 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍が兵員輸送車、武器を積んだ貨物車輌など200輌以上を2回に分けてイドリブ県に新たに派遣(2021年10月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍がカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所から兵員輸送車、武器を積んだ貨物車輌など200輌以上を2回に分けてシリア領内に新たに進入させた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県6件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3075212359388166

AFP, October 26, 2021、ANHA, October 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 26, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 26, 2021、Reuters, October 26, 2021、SANA, October 26, 2021、SOHR, October 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構がラタキア県トルコマン山地方などで外国人武装組織を粛清:チェチェン人らからなるジュヌード・シャームは同地を退去、トルコ人らからなるジュンドッラーは抵抗を続ける(2021年10月25日)

シリア人権監視団、バラディー・ニュース(10月25日付)、クドス・アラビー(10月25日付)などによると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、ラタキア県北東部のトルコマン山地方とイドリブ県のジスル・シュグール市一帯で、治安維持活動を実施し、同地で活動を続けるムスリム・アブー・ワリード・シーシャーニー氏率いるチェチェン人、レバノン人主体のジュヌード・シャーム、アブー・ファーティマ・トゥルキー氏が率いるトルコ人、アゼルバイジャン人主体のジュンドッラー、東欧出身者からなる複数のグループと交戦した。

シャーム解放機構は10月24日にトルクマン山地方とジスル・シュグール市一帯に24日に重火器と中機関銃で武装した部隊を5回に分けて派遣していた。

この戦闘で、シャーム解放機構は、ジュヌード・シャーム、ジュンドッラー、東欧出身者からなるグループのメンバー少なくとも7人を殺害し、ジュンドッラーのメンバー6人を捕捉し、ヤマディーヤ村近郊とザイトゥーナ村近郊にあるジュンドッラーの拠点複数カ所を制圧し、拠点を失ったジュンドッラーはトルコマン山地方の丘陵地帯に設置していた拠点複数カ所から撤退した。

一方、シャーム解放機構側も戦闘でメンバー4人が死亡し、15人を捕捉された。

https://twitter.com/Gurbtwatan/status/1452582273828618248

https://twitter.com/ala_hacioglu/status/1452567695606652933

 

 

 

 

事態を受けて、中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党が、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、ジュヌード・シャーム、マフルッディーンを名乗る人物が率いるグループを仲介し、ジュヌード・シャームとマフルッディーン・グループのトルコマン山地方からの退去、シャーム解放機構が指名手配していた両組織メンバーの身柄引き渡し、捕虜交換が合意された。

アラビー21(10月26日付)によると、ジュヌード・シャームに加えて、ウズベキスタン人グループも退去に応じた。

ただし、ジュンドッラーは、東ヨーロッパ出身者らによる複数のグループとともにシャーム解放機構への抵抗を続けており、ジュンドッラーは声明で、シャーム解放機構の批判を否定し、その攻撃がトルコマン山地方をロシア軍に引き渡すためのものだと批判した。

**

シャーム解放機構の幹部の1人アブー・マーリヤー・カフターニー氏が『クドス・アラビー』(10月25日付)に明らかにしたところによると、ジュンドッラーは、「アル=カーイダ、フッラース・ディーン機構、ダーイシュ(イスラーム国)の残党、狂信者とハワーリジュ派のセルからなるグループで、トルコマン山に軍事キャンプを設置し、イドリブ県で我々やトルコ軍の安全を脅かす作戦を組織していた」という。

カフターニー氏によると、事態に対処するために、シャーム解放機構はジュヌード・シャームのシーシャーニー氏に、チェチェン人やトルキスタン人の仲介者を派遣し、ジュンドッラーを無力化するよう求めたが、シーシャーニー氏はこれを拒否し、ジュンドッラーに与したために、ジュヌード・シャームとも戦闘状態になったという。

**

シャーム解放機構広報局は報道声明を出し、ジュヌード・シャーム、ジュンドッラーとの戦闘について以下の通り主張した。

「アブー・ファーティマ・グループ」として知られる犯罪集団(ジュンドッラーのこと)との間で今日発生した緊張を受けて、我々はこう明言する。僕たちを冒涜し、その血や財産を奪った治安事案に関与した指名手配者らをかくまうこれらのグループとの緊張関係。これらのグループによる犯罪のなかには各戦線での戦闘員への裏切りも含まれる。トルコマン山で起きていることにそれ以外のグループは一切関係がない。

今日、本事案において中立的な姿勢をとるアブドゥルマーリク・シーシャーニー氏も出席した、仲介者とこのグループとの会合が行われたが、会場を出た同氏を、このグループは裏切り、銃弾で撃ち、同氏は病院に搬送された。これらのグループを逮捕し、法廷に送るための取り組みは現在も行われている。

ムスリム・シーシャーニーと彼のグループ(ジュヌード・シャームのこと)については、仲介者らの同席のもとで、彼ら(ジュンドッラー)と距離を置き、指名手配者を司法に引き渡す合意がなされた。

**

ジュヌード・シャームとマフルッディーン・グループの退去と指名手配者の身柄引き渡しは、トルキスタン・イスラーム党の監視下で行われた。

反体制活動家のアフマド・アバーズィードはツイッターのアカウント(https://twitter.com/abazeid89/)を通じて、シーシャーニー氏とメンバー約70人は25日夜にかけて、車やオートバイに分乗し、トルコマン山地方を去る様子を撮影した映像を公開した。

**

トルキスタン・イスラーム党、ウズベキスタン人を主体とするタウヒード・ワ・ジハード集団、チェチェン人を主体とするムハージリーン・ワ・アンサール軍、モロッコ人を主体とするシャーム・イスラームなど11の組織、9人のシャイフが共同声明を出し、シャーム解放機構によるジュンドッラー、ジュヌード・シャームへの粛清に支持を表明した。

**

アラビー21(10月26日付)によると、ジュヌード・シャームのメンバーらの行き先は不明。

一方、『ワタン』(11月1日付)がイドリブ県とラタキア県で活動する「トルコの民兵」に近い複数の反体制筋の話として伝えたところによると、トルコはトルキスタン・イスラーム党を仲介し、ジュヌード・シャームとジュンドッラーの戦闘員数百人をトルコマン山地方からアフガニスタンに強制退去させるための調整を行っていると伝えた。

同筋によると、シャーム解放機構とこれらの組織の交渉は、アフガニスタンへの移送することが取り決められており、トルキスタン・イスラーム党はターリバーン指導部と連絡をとり、ターリバーン側がトルキスタン・イスラーム党の求めに応じたという。

 

AFP, October 25, 2021、ANHA, October 25, 2021、Arabi 21, October 26, 2021、Baladi-News, October 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 25, 2021、al-Quds al-‘Arabi, October 25, 2021、Reuters, October 25, 2021、SANA, October 25, 2021、SOHR, October 25, 2021、al-Watan, November 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合所属と思われるドローンが、トルコ占領下のハサカ県北部を爆撃し、ヌスラ戦線、ダーイシュを経てシリア国民軍第20師団のメンバーとなった人物を殺害(2021年10月25日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市西のアドワーニーヤ村近郊で、米主導の有志連合所属と思われる無人航空機(ドローン)が、シリア国民軍に所属する第20師団の複合施設を爆撃した。

ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバー多数を擁する東部自由人連合に近いとされる第20師団の施設に対する爆撃により、サバーヒー・イブラーヒーム・ムスリフ氏と同氏に随行していた2人が死亡した。

ムスリフ氏は、ダイル・ザウル県出身で、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の創設者の1人で、ダーイシュ(イスラーム)に忠誠(バイア)を表明していた人物。

その後、ダーイシュを離反し、第20師団に所属していた。

また、アイン・フラート(10月25日付)によると、ムスリフ氏は43歳、ハマド・アリー部族出身で、3人の女性と結婚、8人の子供がおり、2011年に「アラブの春」がは有志多当初はイラクからの武器密輸に関与、その後ダーイシュに参加した。

AFP, October 25, 2021、ANHA, October 25, 2021、‘Ayn al-Furat, October 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 25, 2021、Reuters, October 25, 2021、SANA, October 25, 2021、SOHR, October 25, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のアレッポ県タッル・リフアト市近郊をドローンで爆撃(2021年10月25日)

アレッポ県では、ANHA(10月25日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のタッル・リフアト市近郊を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

トルコ軍はまた、同市近郊のザイワーニーヤ村を砲撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(10月25日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・シャンナーン村、タッル・ジュムア村を砲撃した。

両村はアッシリア教徒が暮らしている。

AFP, October 25, 2021、ANHA, October 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 25, 2021、Reuters, October 25, 2021、SANA, October 25, 2021、SOHR, October 25, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ウンム・マヤーズィン町近郊の街道でロシア軍憲兵隊のパトロール部隊を狙って爆弾が爆発、ダルアー県各所での和解プロセスが完了、ダルアー市の警察署での手続きは継続(2021年10月25日)

ロシア当事者和解調整センターは、ダルアー県のウンム・マヤーズィン町近郊の街道で午前9時頃、ロシア軍憲兵隊のパトロール部隊を通過に合わせて、仕掛けられた手製の爆弾が爆発した。

爆発は車列の先頭車輌の前方で発生したため、ロシア軍兵士に被害はなかった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3074795109429891

**

ダルアー県では、SANA(10月25日付)によると、県内各所に設置した和解センターでの元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きを終了、これに合わせてダルアー市マハッタ地区の警察署に和解センターを新設、県内での今後の手続きを同センターで一括して行うことを決定した。

シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で始まった和解プロセスは約55の市町村に及び、武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きを済ませた元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者は約6,200人に達した。

AFP, October 25, 2021、ANHA, October 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 25, 2021、Reuters, October 25, 2021、SANA, October 25, 2021、SOHR, October 25, 2021、October 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ダーナー市一帯、ザーウィヤ山地方のフライフィル村、ファッティーラ村、バイニーン村を砲撃(2021年10月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるダーナー市一帯、ザーウィヤ山地方のフライフィル村、ファッティーラ村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(イドリブ県6件、ラタキア県1件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を16件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3074423089467093

AFP, October 25, 2021、ANHA, October 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 25, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 25, 2021、Reuters, October 25, 2021、SANA, October 25, 2021、SOHR, October 25, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構はラタキア県北東部でトルコ人ジハード主義者からなる「ジュンドッラー」摘発の準備を開始(2021年10月24日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、イドリブ県西部に通じるトルコマン山地方の街道各所に設置されている検問所に治安要員を展開させ、「ジュンドッラー」(アッラーの兵)を名乗る武装グループに対する大規模摘発活動の準備を開始した。

「ジュンドッラー」は、トルコ人ジハード主義者が率いるグループで、メンバーもほとんどがトルコ人だという。

シャーム解放機構はこれまで再三にわたり、様々な容疑でこのグループに出廷を求めてきたが、いずれも拒否されていたという。

AFP, October 24, 2021、ANHA, October 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2021、Reuters, October 24, 2021、SANA, October 24, 2021、SOHR, October 24, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のラッカ県でシリア国民軍の全部隊に招集がかけられ、トルコ軍部隊が戦闘員移送の準備を開始(2021年10月24日)

ラッカ県では、シリア人権監視団が複数筋の話をもとに発表したところによると、トルコ占領下の「平和の泉」地域で、シリア国民軍の全部隊に招集がかけられ、タッル・アブヤド市でトルコ軍部隊が戦闘員移送の準備を開始した。

一方、ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタブカ市で大きな爆発が発生した。

爆発の原因は不明。

**

ハサカ県では、ANHA(10月24日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局)の支配下にあるタッル・シャンナーン村、ダルダーラ村を砲撃した。

AFP, October 24, 2021、ANHA, October 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2021、Reuters, October 24, 2021、SANA, October 24, 2021、SOHR, October 24, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がハマー県北東部、ダイル・ザウル県ビシュリー山でダーイシュに対して30回以上爆撃(2021年10月24日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハマー県北東部のイスリヤー村一帯、ラフジャーン村一帯、ダイル・ザウル県ビシュリー山でダーイシュ(イスラーム国)に対して30回以上の爆撃を実施した。

AFP, October 24, 2021、ANHA, October 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2021、Reuters, October 24, 2021、SANA, October 24, 2021、SOHR, October 24, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がイドリブ県ジスル・シュグール市を爆撃、シリア軍がトルコ軍が展開するザーウィヤ山地方を砲撃、トルコ軍がシリア政府支配下のM5高速道路沿線を砲撃(2021年10月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるM4高速道路沿線のジスル・シュグール市の砂糖工場一帯、クファイル村一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍も、トルコ軍が各所に拠点を設置しているザーウィヤ山地方のカンスフラ村、スフーフン村、カフル・ウワイド村、ファッティーラ村一帯を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室支配地各所に展開するトルコ軍部隊が、シリア政府の支配下にあるM5高速道路沿線のバービーラー村を砲撃した。

また、「決戦」作戦司令室はダーディーフ村近郊で自作の偵察用小型無人航空機(ドローン)1機を撃破した。

同監視団によると、トルコ軍は前日夜に、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯に配置している部隊が戦闘態勢に入っていた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3073659906210078

AFP, October 24, 2021、ANHA, October 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 24, 2021、Reuters, October 24, 2021、SANA, October 24, 2021、SOHR, October 24, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.