YPG主体のシリア民主軍はラッカ市東部一帯制圧に向けた「ユーフラテスの怒り」作戦第3段階の開始を宣言(2017年2月4日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ県ラッカ市近郊のアーリヤ村での記者会見で声明を出し、「ユーフラテスの怒り」作戦の第3段階を開始したと発表した。

第1段階はアイン・イーサー市南部一帯の解放、第2段階はラッカ市西部郊外(タブカ市北部一帯)の解放が目的だったが、第3段階はラッカ県東部郊外の解放が目的だという。

これに関して、シリア民主軍の女性司令官のラウジャダー・フラート氏はAFP(2月4日付)に対し、「有志連合はこの第3段階においても我々を支援する」としたうえで「我々は必要な兵器は戦車、重機関銃(DShK)、そして装甲車だが、我々が必要としている武器の到着が遅れている。しかし、支援は次の段階では倍増するだろう」と述べた。

Kull-na Shuraka', February 4, 2017
Kull-na Shuraka’, February 4, 2017

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機がラッカ市北部のカーリタ村を空爆、その後、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)が同地で交戦した。

一方、3日の有志連合の空爆で破壊された水道管本線の大部分が復旧し、同市への水道供給が部分的に復旧した。

このほか、ARA News(2月4日付)によると、「ユーフラテスの怒り」作戦第3段階を開始したシリア民主軍は、ラッカ市北東部でビール・サアダーン村をダーイシュから奪取した。

AFP, February 4, 2017、AP, February 4, 2017、ARA News, February 4, 2017、Champress, February 4, 2017、al-Hayat, February 4, 2017、Iraqi News, February 4, 2017、Kull-na Shuraka’, February 4, 2017、al-Mada Press, February 4, 2017、Naharnet, February 4, 2017、NNA, February 4, 2017、Reuters, February 4, 2017、SANA, February 4, 2017、UPI, February 4, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室は、シリア軍の北進に呼応してバーブ市東部でダーイシュへの攻撃を激化、ブザーア村を制圧(2017年2月4日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月4日付)によると、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市東部の戦略的要衝ブザーア村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

これに関連して、トルコ軍は、過去24時間でダーイシュの司令官(アミール)4人を含む戦闘員51人を空爆および戦闘で殲滅したと発表した。

Kull-na Shuraka', February 4, 2017
Kull-na Shuraka’, February 4, 2017

ARA News(2月4日付)によると、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室はまた、バーブ市東部のシャマーウィーヤ村を制圧した。

AFP, February 4, 2017、AP, February 4, 2017、ARA News, February 4, 2017、Champress, February 4, 2017、al-Hayat, February 4, 2017、Iraqi News, February 4, 2017、Kull-na Shuraka’, February 4, 2017、al-Mada Press, February 4, 2017、Naharnet, February 4, 2017、NNA, February 4, 2017、Reuters, February 4, 2017、SANA, February 4, 2017、UPI, February 4, 2017などをもとに作成。

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ロシア軍の支援を受けるシリア軍はバーブ市(アレッポ県)南部でダーイシュへの攻勢を強め同市郊外のアッラーン村を制圧(2017年2月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍およびヒズブッラーなどの親政権武装勢力からなる部隊と、「ロシアの戦車・装甲車からなる3個大隊」がバーブ市南部郊外のダーイシュ(イスラーム国)支配地域に対して二方向から攻撃を行い、「ロシアの大隊」が集中的に砲撃支援を行った。

この攻撃により、シリア軍とヒズブッラー戦闘員はバーブ市南部のアッラーン村を制圧した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が東カラムーン地方のルハイバ市近郊を空爆した。

また、ハジャル・アスワド市では、シリア軍、親政権武装勢力がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

このほか、シリア軍はスィーン航空基地一帯、ダマスカス県・ドゥマイル市・タンフ国境通行所を結ぶ街道一帯でダーイシュと交戦した。

一方、SANA(2月4日付)によると、シリア軍が予備部隊の支援を受け、スィーン航空基地東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して集中的な攻撃を加え、同基地一帯のマンスール1地点、マンスール2地点、第3大隊拠点、東部採石場、西部採石場などを制圧した。

Kull-na Shuraka', February 4, 2017
Kull-na Shuraka’, February 4, 2017

これに対し、アアマーク通信(2月4日付)は、放棄された大隊基地(通称化学大隊基地)でのシリア軍との戦闘で、ダーイシュが無人航空機を使用して、シリア軍に対する空爆を行ったと主張した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャハール交差点近郊などタドムル市西部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(2月4日付)によると、シリア軍がダイル・フール村、カフルラーハー市、タッル・ザハブ町、タッルドゥー市でシャーム解放機構の拠点を攻撃した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月4日付)によると、シリア軍が予備部隊の支援を受け、ダイル・ザウル市南部一帯、サルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

シリア軍はまた、ジャフラ村などでダーイシュ拠点に対して空爆を行った。

AFP, February 4, 2017、AP, February 4, 2017、ARA News, February 4, 2017、Champress, February 4, 2017、al-Hayat, February 4, 2017、Iraqi News, February 4, 2017、Kull-na Shuraka’, February 4, 2017、al-Mada Press, February 4, 2017、Naharnet, February 4, 2017、NNA, February 4, 2017、Reuters, February 4, 2017、SANA, February 4, 2017、UPI, February 4, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団は首都ダマスカスのロシア大使館を砲撃(2017年2月3日)

ロシア外務省は声明を出し、ダマスカス県内のロシア大使館施設が、2日および3日の2日間にわたり、反体制武装集団の砲撃を受け、施設の一部が損壊したと発表、「停戦を反故にし、政治対話プロセス構築に向けた取り組みを頓挫させようとするもの」とこれを非難した。

SANA, February 3, 2017
SANA, February 3, 2017

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アレッポ県では、SANA(2月3日付)によると、アレッポ市マイサルーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供3人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(2月3日付)によると、サルハブ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性1人が死亡した。

一方、ARA News(2月3日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がアクラブ町を空爆、子供1人が死亡、ホワイト・ヘルメット隊員を含む10人あまりが負傷した。

AFP, February 3, 2017、AP, February 3, 2017、ARA News, February 3, 2017、Champress, February 3, 2017、al-Hayat, February 4, 2017、Iraqi News, February 3, 2017、Kull-na Shuraka’, February 3, 2017、al-Mada Press, February 3, 2017、Naharnet, February 3, 2017、NNA, February 3, 2017、Reuters, February 3, 2017、SANA, February 3, 2017、UPI, February 3, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構はアレッポ県西部でイスラーム覚醒大隊のほぼすべての拠点を攻撃し、武器弾薬庫などを制圧(2017年2月3日)

アレッポ県では、ARA News(2月3日付)によると、シャーム解放機構が県西部でイスラーム覚醒大隊のほぼすべての拠点を攻撃し、武器弾薬庫などを制圧した。

ARA News, February 3, 2017
ARA News, February 3, 2017

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シャーム自由人イスラーム運動のアフマド・カッラ・アリー報道官はツイッターを通じて声明を出し、シャーム解放機構に合流したファトフ軍の実質的統括者でサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー師に対して、シャーム自由人イスラーム運動のメンバーほとんどがシャーム解放機構に合流したとの誤った情報を発信しないよう要請した。

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シャーム自由人イスラーム運動の元総司令官で法学者のアブー・ムハンマド・サーディク氏はツイッターを通じて声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動を離反すると発表した。

AFP, February 3, 2017、AP, February 3, 2017、ARA News, February 3, 2017、Champress, February 3, 2017、al-Hayat, February 4, 2017、Iraqi News, February 3, 2017、Kull-na Shuraka’, February 3, 2017、al-Mada Press, February 3, 2017、Naharnet, February 3, 2017、NNA, February 3, 2017、Reuters, February 3, 2017、SANA, February 3, 2017、UPI, February 3, 2017などをもとに作成。

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シリア軍がダマスカス郊外県、ダイル・ザウル市一帯、ヒムス県東部などでダーイシュと交戦(2017年2月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスィーン航空基地一帯(第559戦車大隊基地、イスティラーハト・サファーなど)でダーイシュ(イスラーム国)に対して激しい攻撃を加えた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月3日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市近郊のヒンズィール丘、工場地区、サルダ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する空爆を実施した。

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ヒムス県では、SANA(2月3日付)によると、シリア軍がタドムル市北西部のマフル油田一帯、東バイダ村、ハヤーン製油所一帯でダーイシュ(イスラーム国)を集中的に攻撃した。

シリア軍はまた、タドムル市郊外の油田地区などに対して重点的な空爆を行った。

ARA News(2月3日付)によると、シリア軍は戦闘の末にハッターニーヤ村、ビイルマルハターン村を制圧したという。

AFP, February 3, 2017、AP, February 3, 2017、ARA News, February 3, 2017、Champress, February 3, 2017、al-Hayat, February 4, 2017、Iraqi News, February 3, 2017、Kull-na Shuraka’, February 3, 2017、al-Mada Press, February 3, 2017、Naharnet, February 3, 2017、NNA, February 3, 2017、Reuters, February 3, 2017、SANA, February 3, 2017、UPI, February 3, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室はシリア軍の進路を阻むかたちでダーイシュの拠点都市バーブ市郊外での侵攻を続ける(2017年2月3日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月3日付)によると、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市近郊のブザーア村一帯に進軍し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同村近郊のアミーヤ村およびその一帯の農場を制圧した。

Kull-na Shuraka', February 3, 2017
Kull-na Shuraka’, February 3, 2017

AFP, February 3, 2017、AP, February 3, 2017、ARA News, February 3, 2017、Champress, February 3, 2017、al-Hayat, February 4, 2017、Iraqi News, February 3, 2017、Kull-na Shuraka’, February 3, 2017、al-Mada Press, February 3, 2017、Naharnet, February 3, 2017、NNA, February 3, 2017、Reuters, February 3, 2017、SANA, February 3, 2017、UPI, February 3, 2017などをもとに作成。

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自由シリア軍とシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団がダルアー県でダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍と交戦(2017年2月2日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村、アッラーン村一帯、ラジャート高原などで、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍とシャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団が交戦した。
またカフル・ナースィジュ村近郊で爆弾が爆発し、武装集団戦闘員1人が死亡した。

これに関して、スマート・ニュース(2月2日付)は、ラジャート高原でのダーイシュとの戦闘で、シャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)、ないしはイスラーム軍と思われる戦闘員が死亡したと伝えた。

一方、クッルナー・シュラカー(2月2日付)は、南部戦線(自由シリア軍)がヤルムーク川流域のアッラーン検問所一帯、サフム・ジャウラーン村にあるハーリド・ビン・ワリード軍の拠点に対して大規模な攻撃を行った。

なお、クッルナー・シュラカー(2月3日付)によると、この戦闘でハック師団に所属するイスラームの橋連合の司令官など9人が死亡した。


AFP, February 2, 2017、AP, February 2, 2017、ARA News, February 2, 2017、Champress, February 2, 2017、al-Hayat, February 3, 2017、Iraqi News, February 2, 2017、Kull-na Shuraka’, February 2, 2017、February 3, 2017、al-Mada Press, February 2, 2017、Naharnet, February 2, 2017、NNA, February 2, 2017、Reuters, February 2, 2017、SANA, February 2, 2017、SMART News, February 2, 2017、UPI, February 2, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は和解が成立していた首都ダマスカスのカーブーン地区を3年ぶりに爆撃(2017年2月2日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカーブーン区各所を3回にわたり空爆し、12人が死傷した。

クッルナー・シュラカー(2月2日付)によると、カーブーン地区では3年前にシリア政府と反体制武装集団の間で「国民和解」が成立し、戦闘がほぼ終息していたが、今回の空爆は戦闘終息後初めての空爆となるという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍およびヒズブッラー戦闘員がマダーヤー町各所、ブカイン市を砲撃、クッルナー・シュラカー(2月2日付)によると、13人が死傷した。

両地はシリア軍とヒズブッラー戦闘員の包囲を受けている。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市各所を空爆した。

AFP, February 2, 2017、AP, February 2, 2017、ARA News, February 2, 2017、Champress, February 2, 2017、al-Hayat, February 3, 2017、Iraqi News, February 2, 2017、Kull-na Shuraka’, February 2, 2017、al-Mada Press, February 2, 2017、Naharnet, February 2, 2017、NNA, February 2, 2017、Reuters, February 2, 2017、SANA, February 2, 2017、UPI, February 2, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュ支配下のバーブ市南西部の32以上の町・村、総面積250平方キロを制圧したと発表(2017年2月2日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、アレッポ県北部バーブ市南西部でのダーイシュ(イスラーム国)との約20日にわたる戦闘で、32以上の町・農村、総面積にして約250平方キロと、アレッポ市・バーブ市高速道路の一部約16キロを奪還したと発表した。

SANA, February 2, 2017
SANA, February 2, 2017

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が西ハイル城一帯、タイフール航空基地(T4)一帯、放棄された大隊基地一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(2月2日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のハッターニーヤ村、ビイル・マルハターン地区、タイフール航空基地(T4)近郊のジャッハール交差点をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

SANA, February 2, 2017
SANA, February 2, 2017

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス県との県境に近い東カラムーン地方一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、アアマーク通信(2月2日付)は、ダーイシュがスィーン航空基地一帯の三つの大隊基地を制圧したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月2日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、電気保全旅団基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, February 2, 2017、AP, February 2, 2017、ARA News, February 2, 2017、Champress, February 2, 2017、al-Hayat, February 3, 2017、Iraqi News, February 2, 2017、Kull-na Shuraka’, February 2, 2017、al-Mada Press, February 2, 2017、Naharnet, February 2, 2017、NNA, February 2, 2017、Reuters, February 2, 2017、SANA, February 2, 2017、UPI, February 2, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室はバーブ市近郊の5カ村を新たに制圧するなか、エルドアン大統領はバーブ市掌握後のシリア領内での作戦継続は不要と発表(2017年2月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市北東部で、トルコ軍およびその支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

戦闘はムクリー丘一帯で激しく行われ、トルコ軍側がバーブ市包囲に向けて攻勢をかけたという。

ハワール・キリス作戦司令室は、この戦闘でガジュラーン村、アワースィー村、ラワーヒジャ村、フサーニー村、アミーヤ村の5カ村を新たに制圧したと発表した。image003

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルコ軍がバーブ市での任務をまもなく終えるとしたうえで、同地掌握後にシリア領内での作戦継続は不要だとの見解を示した。

『ハヤート』(2月3日付)が伝えた。

AFP, February 2, 2017、AP, February 2, 2017、ARA News, February 2, 2017、Champress, February 2, 2017、al-Hayat, February 3, 2017、Iraqi News, February 2, 2017、Kull-na Shuraka’, February 2, 2017、al-Mada Press, February 2, 2017、Naharnet, February 2, 2017、NNA, February 2, 2017、Reuters, February 2, 2017、SANA, February 2, 2017、UPI, February 2, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍はシリア軍の進路を阻むかたちでバーブ市南西部一帯でのダーイシュへの攻撃を激化させ、2カ村を制圧(2017年2月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市南西部一帯で、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、ダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦し、トルコ軍側はグーズ村、アブー・ザンディーン村を制圧した。

これにより、トルコ軍は、バーブ市とアレッポ市を結ぶ街道の1.5キロ地点にまで接近した。

複数の消息筋によると、トルコ軍は度重なるバーブ市攻略に失敗したことを受け、同市制圧ではなく、シリア軍の進軍を遮るかたちでバーブ市とアレッポ市方面を結ぶ街道を掌握しようとしているという。

一方、シリア軍は、バーブ市南西7キロの地点にまで進軍している。

シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下に復帰したばかりのバーブ市南部ラスム・スィルハーン村で大きな爆発が発生した。

爆発は、ダーイシュが仕掛けた爆弾によるもので、これによりシリア軍兵士、親政権武装勢力戦闘員複数が死傷した。

なお、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部校外の航空士官学校の北東部でダーイシュ(イスラーム国)に対して集中的な攻撃を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタドムル市西部郊外の柑橘農園、ドゥーワ地区、アブー・ファワーリス地区、ティヤース山一帯、タイフール航空基地(T4)北部の丘陵地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

一方、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外のフィッダ農場、バイト・フィッダ村、西ハイル城一帯、アーイド・ハッスーン丘、ウンム・ハイイル丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部の工場地区、墓地地区などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、交戦した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月1日付)によると、シリア軍がスィーン航空基地東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, February 1, 2017、AP, February 1, 2017、ARA News, February 1, 2017、Champress, February 1, 2017、al-Hayat, February 2, 2017、Iraqi News, February 1, 2017、Kull-na Shuraka’, February 1, 2017、al-Mada Press, February 1, 2017、Naharnet, February 1, 2017、NNA, February 1, 2017、Reuters, February 1, 2017、SANA, February 1, 2017、UPI, February 1, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍、有志連合がダーイシュの拠点都市バーブ市(アレッポ県)一帯を爆撃(2017年1月31日)

アレッポ県では、ARA News(1月31日付)によると、トルコ軍と同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市サカン・シャバービー地区などのダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して攻撃を行った。

またトルコ軍と有志連合の航空部隊がバーブ市一帯を個別に空爆した。

AFP, January 31, 2017、AP, January 31, 2017、ARA News, January 31, 2017、Champress, January 31, 2017、al-Hayat, February 1, 2017、Iraqi News, January 31, 2017、Kull-na Shuraka’, January 31, 2017、al-Mada Press, January 31, 2017、Naharnet, January 31, 2017、NNA, January 31, 2017、Reuters, January 31, 2017、SANA, January 31, 2017、UPI, January 31, 2017などをもとに作成。

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トルコ日刊紙はダーイシュがイドリブ県攻撃に向けてイラクから戦闘員7,000人をシリア領内に移動させたと報道(2017年1月31日)

トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(1月31日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)が約7,000人の戦闘員をイラクのモスル市方面からニナワ県タッル・アファル郡経由でシリア領内(ダイル・ザウル県、ラッカ県方面)に増派させたとしたうえで、彼らがイドリブ県に対する攻撃に向けて準備を行っている、と伝えた。


AFP, January 31, 2017、AP, January 31, 2017、ARA News, January 31, 2017、Champress, January 31, 2017、al-Hayat, February 1, 2017、Iraqi News, January 31, 2017、Kull-na Shuraka’, January 31, 2017、al-Mada Press, January 31, 2017、Naharnet, January 31, 2017、NNA, January 31, 2017、Reuters, January 31, 2017、SANA, January 31, 2017、UPI, January 31, 2017、Yeni Safak, January 31, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はバーブ市(アレッポ県)南西部でダーイシュとの戦闘を続ける(2017年1月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクワイリース航空基地の南8キロの地点に位置するクトビーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

シリア軍はまた、スハイル・ハサン准将率いる地上部隊が、バーブ市南西約7キロの地点でダーイシュと戦闘を続けた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市西部のタイフール航空基地(T4)一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が戦闘を続けた。

一方、SANA(1月31日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、タドムル市西部郊外のティヤース村近郊の丘陵地帯全土を制圧、タイフール航空基地(T4)南部で進軍を続けた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、親政権武装勢力がダイル・ザウル市南部の墓地地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍が同地を爆撃した。

一方、SANA(1月31日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、墓地地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆・砲撃、またタービヤト・ジャズィーラ村一帯でダーイシュと交戦した。

他方、WFPは、ダイル・ザウル市一帯での戦闘激化を受けて中止していた同市への人道支援物資の空中投下を再開したと発表した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(1月31日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍がアイン・ズィクル村一帯に侵攻し、反体制武装集団戦闘員11人を殺害した。

AFP, January 31, 2017、AP, January 31, 2017、ARA News, January 31, 2017、Champress, January 31, 2017、al-Hayat, February 1, 2017、Iraqi News, January 31, 2017、Kull-na Shuraka’, January 31, 2017、al-Mada Press, January 31, 2017、Naharnet, January 31, 2017、NNA, January 31, 2017、Reuters, January 31, 2017、SANA, January 31, 2017、UPI, January 31, 2017などをもとに作成。

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米軍はオバマ前政権の指示に従い、トランプ新大統領の許可を得ず、YPG主体のシリア民主軍にSUVモデルの装甲車複数輌を供与(2017年1月31日)

有志連合のジョン・ドリアン報道官は、ラッカ市孤立化に向け「ユーフラテスの怒り」作戦を続行している西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して、米軍がSUVモデルの装甲車複数輌を供与したと発表した。

装甲車の供与は、バラク・オバマ米政権末期に決定され、同政権は米軍司令官に引き渡しの権限を委ねていたもので、ドナルド・トランプ新大統領の許可を得ずに実行されたという。

『ハヤート』(2月1日付)が伝えた。

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ハサカ県では、ARA News(1月31日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がイラク領内からマルカダ町に無人航空機を移送した。

AFP, January 31, 2017、AP, January 31, 2017、ARA News, January 31, 2017、Champress, January 31, 2017、al-Hayat, February 1, 2017、Iraqi News, January 31, 2017、Kull-na Shuraka’, January 31, 2017、al-Mada Press, January 31, 2017、Naharnet, January 31, 2017、NNA, January 31, 2017、Reuters, January 31, 2017、SANA, January 31, 2017、UPI, January 31, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の対立が続くアレッポ県西部などを攻撃(2017年1月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の戦闘が続くアレッポ市西部のラーシディーン地区郊外、電力協会地区、ハーン・アサル村、ダーラト・イッザ市などに対して砲撃を加えた。

このうち、ダーラト・イッザ市には地対地ミサイルと思われる砲弾が撃ち込まれた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマイダアーニー村、ハザルマー村、カースィミーヤ町一帯、ドゥーマー市一帯を砲撃、同地でジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(1月31日付)によると、ラジャート高原で爆弾が爆発し、住民3人が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(1月31日付)によると、シリア軍がダイル・フール村、ラスタン市でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, January 31, 2017、AP, January 31, 2017、ARA News, January 31, 2017、Champress, January 31, 2017、al-Hayat, February 1, 2017、Iraqi News, January 31, 2017、Kull-na Shuraka’, January 31, 2017、al-Mada Press, January 31, 2017、Naharnet, January 31, 2017、NNA, January 31, 2017、Reuters, January 31, 2017、SANA, January 31, 2017、UPI, January 31, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)の勢力拡大を受け、イドリブ県の反体制武装集団戦闘員約1万2,000人がトルコ領内に避難(2017年1月31日)

「穏健な反体制派」と目されるイドリブ自由軍の渉外政務関係責任者のファーリス・バイユーシュ大佐は、『ハヤート』(2月1日付)に対し、「非愛国的な計略」と「黒旗」に抗議し、離職し、軍事活動を断念したことを明らかにした。

「非愛国的な計略」と「黒旗」とは、イドリブ県北部、アレッポ県西部でのシャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)の勢力拡大のこと。

バイヤーシュ大佐はまた、シャーム解放機構によるシャーム自由人イスラーム運動などに対する攻勢を受け、約1万2,000人の戦闘員がトルコ領内に避難したことを明らかにした。

なお、イドリブ自由軍は、北部師団の司令官だったバイヤーシュ大佐が、第13師団のアフマド・スウード司令官、ザーウィヤ山の鷹連合のハサン・ハッジ・アリー司令官とともに結成した組織で、6,500人の兵力を擁している。

バイヤーシュ大佐は、1月23、24日にカザフスタンで開催されたアスタナ会議にも代表として参加した。

AFP, January 31, 2017、AP, January 31, 2017、ARA News, January 31, 2017、Champress, January 31, 2017、al-Hayat, February 1, 2017、Iraqi News, January 31, 2017、Kull-na Shuraka’, January 31, 2017、al-Mada Press, January 31, 2017、Naharnet, January 31, 2017、NNA, January 31, 2017、Reuters, January 31, 2017、SANA, January 31, 2017、UPI, January 31, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作成司令室がダーイシュからバーブ市(アレッポ県)東部の要衝2カ所を奪取(2017年1月30日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(1月30日付)によると、トルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、バーブ市東部のカルーム丘、第511丘を制圧した。

Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017


AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動と共闘していたシャームの鷹旅団がシャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)と停戦(2017年1月30日)

ARA News(1月30日付)によると、シャーム解放機構とシャームの鷹旅団は、アレッポ県西部およびイドリブ県北部での停戦に合意した。

シャームの鷹旅団は、ムジャーヒディーン軍、シャーム自由人イスラーム運動とともに、シャーム解放機構に対峙していた。

なお、この合意に基づき、シャーム解放機構は、制圧したシャームの鷹旅団支配地域から撤退するという。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)がアレッポ県西部のシャーム自由人イスラーム運動の司法委員会施設を一時占拠(2017年1月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動などが新たに結成したシャーム解放機構が、アレッポ市西部郊外のダーラト・イッザ市にあるシャーム自由人イスラーム運動に所属する司法委員会の施設(法廷)を襲撃し、同施設を一時占拠した。

シャーム自由人イスラーム運動のアフマド・カッラ・アリー報道官が、ドゥラル・シャーミーヤ(1月30日付)に述べたところによると、両者の対立に対して、シャーム解放機構への参加を表明したファトフ軍の実質的統括者でサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏ら3名のシャイフ(ムハイスィニー氏、アブー・ハーリス・ミスリー氏、アブドゥッラッザーク・マフディーヤ氏)からなる委員会が、原状回復を求めたが、シャーム会報委員会側がこれを拒否し、攻撃を続けているという。

これに対して、ムハイスィニー氏は、委員会がシャーム解放機構に対して原状回復を求めるとともに、その司令官であるアブー・ジャービル・シャイフ氏が停戦を呼びかけている事を踏まえ、攻撃停止の号令をかけるよう伝えたと弁明した。

ムハイスィニー氏らの仲介もあり、シャーム会報委員会は制圧した司法委員会施設をシャーム自由人イスラーム運動側に返還した。

しかし、シャーム自由人イスラーム運動は、同運動の元の司令官でシャーム解放機構の司令官を務めるアブー・ジャービル氏の責任を追及している。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はバーブ市(アレッポ県)南西部で3カ村、1農場を新たにダーイシュから奪取(2017年1月30日)

アレッポ県では、スマート・ニュース(1月30日付)、クッルナー・シュラカー(1月30日付)などによると、シリア軍ばバーブ市南西部でダーイシュ(イスラーム国)に対する攻勢を続け、トゥーマーン村および近郊農場地帯、ラスム・スィルハーン村、アッラーン村の3カ村、1農場を新たに制圧した。

Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017

シリア軍はこれに先立ち、シャフルール村、アフリーン・バーブ村、石けん工場、ピスタチオ工場、アアバド村、サッファ村、バルラヒーン村をダーイシュから奪取し、その支配地域がトルコ軍およびハワール・キリス作戦司令室の制圧地域と隣接するに至っている。

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ダマスカス郊外県では、スマート・ニュース(1月30日付)が、反体制武装集団の殉教者アフマド・アブドゥー軍団からの情報として伝えたところによると、スワイダー県との県境に位置するダクワ丘、ビイル・カサブ地区を支配下に置くダーイシュ(イスラーム国)が、シリア軍のスィーン航空基地とドゥマイル航空基地に対して攻撃を加えた。

ダーイシュはまた、県東部の山岳地帯、ダマスカス・バグダード街道一帯のシリア軍拠点を攻撃、サルマーン村、サファー村、シュハイティム村を制圧、同地に展開していたシリア軍部隊は陶器工場、第559大隊基地方面に撤退したという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、タドムル市一帯、タイフール航空基地、放棄された大隊基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、シリア軍が放棄された大隊基地一帯、ビル・アブー・タワーラ地区および同地に近い農場地帯を掌握した。

一方、SANA(1月30日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにタイフール航空基地に近いビイル・アブー・タワーラ地区一帯をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月30日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市墓地地区、パノラマ交差点一帯、サルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またサーリヒーヤ村、ブガイリーヤ村、ダイル・ザウル市労働者住宅地区などでダーイシュ拠点を空爆した。

また、ロシア国防省は、ロシア領内に配備されているロシア空軍の長距離戦略爆撃機が、イラン、イラク領空を通過して、シリア領空に飛来、ダイル・ザウル市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を爆撃したと発表した。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、SMART News, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は内紛が深刻化するファトフ軍支配下のイドリブ県、アレッポ県西部を爆撃(2017年1月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がナーウーラ検問所一帯、イドリブ市各所を空爆し、シリア軍もジスル・シュグール市西部郊外一帯を砲撃した。

また、ARA News(1月30日付)によると、シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の対立が深刻化するファトフ軍所属組織支配下のイドリブ市、タルマラ村などに対して、シリア軍が空爆を実施した。

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アレッポ県では、ARA News(1月30日付)によると、シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の対立が深刻化するファトフ軍(ないしはアレッポ・ファトフ軍、アレッポ軍)所属組織支配下のアレッポ市西部郊外のアターリブ市、第46連隊基地、ジャムイーヤト・ムハンディスィーン地区に対して、シリア軍が空爆を実施し、子供2人が死亡、10人あまりが負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マルジュ・スルターン村一帯、ナシャービーヤ町一帯(ビラーリーヤ村、カースィミーヤ町方面)でシリア軍、親政権武装勢力が、イスラーム軍などからなる反体制武装集団と交戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月30日付)、ARA News(1月29日付)が、イスラーム軍のハムザ・ビールクダール報道官の話として伝えたところによると、反体制武装集団はシリア軍兵士10人以上を殺害、またシリア軍の無人航空機をフーシュ・ダワーヒラ村で29日、撃墜したと伝えた。

ARA News, January 29, 2017
ARA News, January 29, 2017

シリア軍と反体制武装集団はまた、ハズラマー村一帯でも交戦し、シリア軍は地対地ミサイルと思われる砲弾で砲撃を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村およびその一帯を砲撃し、タルディーン村、ハッダーダ村一帯で反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市近郊の街道で爆弾が爆発し、ジハード主義武装集団の戦闘員およびその妻子が死亡した。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 29, 2017、January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

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オバマ米政権の支援を受けてきた「穏健な反体制派」のイッザ軍がトルコ・ロシア仲介の停戦を破棄(2017年1月29日)

バラク・オバマ米政権の支援を受けてきた「穏健な反体制派」の一つイッザ軍は声明を出し、トルコとロシアの仲介により昨年12月30日に発効した停戦を破棄すると発表した。

シリア軍によるダマスカス郊外県バラダー渓谷に対する停戦違反、ハマー県北部などに対するロシア軍による空爆継続が破棄の理由だという。

Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017

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ハマー県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍が県北部のラターミナ町、カフルズィーター市、ラハーヤー村、タイバト・イマーム市でシャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)の拠点を空爆した。

AFP, January 29, 2017、AP, January 29, 2017、ARA News, January 29, 2017、Champress, January 29, 2017、al-Hayat, January 30, 2017、Iraqi News, January 29, 2017、Kull-na Shuraka’, January 29, 2017、al-Mada Press, January 29, 2017、Naharnet, January 29, 2017、NNA, January 29, 2017、Reuters, January 29, 2017、SANA, January 29, 2017、UPI, January 29, 2017などをもとに作成。

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首都ダマスカスの水源を占拠していたシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団の戦闘員およびその家族数百人がイドリブ県に退去(2017年1月29日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、シリア軍が人民防衛諸集団および予備部隊の協力を得て、ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯での任務を完了し、同地の町・村における治安と安定を回復したと発表した。

SANA(1月29日付)が伝えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と反体制武装集団の停戦合意に基づき、シリア政府が用意した旅客バス複数輌が、イドリブ県方面への退去を希望する反体制武装集団戦闘員およびその家族数百人を移送するため、アイン・フィージャ町に派遣された。

Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017

同監視団によると、シリア軍はアイン・フィージャ町にある揚水施設および同地一帯での爆発物処理の作業を継続しているという。

一方、ナビール・ハサン水資源大臣は、シリア・アラブ・テレビ(1月29日付)とのインタビューで、バラダー渓谷アイン・フィージャ町の揚水施設の復旧作業に関して、復旧作業が開始されたことを明らかにするとともに、首都ダマスカスへの水道供給は徐々に復旧するとの見方を示した。

これに先だって、ダマスカス郊外県のアラー・スライマーン県知事は、アイン・フィージャ町にある水源の施設の破壊状況が「甚大だった」としたうえで、首都ダマスカスへの水道供給が完全に復旧するまでには「数ヶ月を要するだろう」と述べた。

施設の破壊は、揚水ポンプだけでなく、揚水制御装置、電気系統、機械系統などに及んでおり、同地を占拠していたシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団が復旧を遅らせようとして意図的に破壊行為に及んだことが見て取れるという。

SANA(1月29日付)が伝えた。


AFP, January 29, 2017、AP, January 29, 2017、ARA News, January 29, 2017、Champress, January 29, 2017、al-Hayat, January 30, 2017、Iraqi News, January 29, 2017、Kull-na Shuraka’, January 29, 2017、al-Mada Press, January 29, 2017、Naharnet, January 29, 2017、NNA, January 29, 2017、Reuters, January 29, 2017、SANA, January 29, 2017、UPI, January 29, 2017などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動などのシャーム解放機構への統合を受け、対立するシャーム自由人イスラーム運動の幹部多数が合流する一方、スンナ軍の一部は委員会への参加を拒否(2017年1月29日)

シャーム・ファトフ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動、スンナ軍、アンサールッディーン戦線、ハック旅団のシャーム解放機構への統合(28日)を受け、シャーム自由人イスラーム運動の幹部多数が離反し、シャーム解放機構への参加を表明した。

シャーム解放機構の発足は、ムジャーヒディーン軍へのシャーム・ファトフ戦線の攻撃に端を発する、同戦線とシャーム自由人イスラーム運動の対立と、シャーム自由人イスラーム運動による複数の武装集団の吸収を受けたもの。

シャーム解放機構への合流を宣言したのは、シャーム自由人イスラーム運動の司令官の一人(軍事部門副代表)のアブー・サーリフ・タッハーン氏、軍事報道官のアブー・ユースフ・ムハージル氏、布教委員会研究局長のアブー・ファトフ・ファルガリー氏。

クッルナー・シュラカー(1月29日付)、イナブ・バラディー(1月29日付)などが伝えた。

また、ARA News(1月29日付)によると、「無所属の武装部隊多数」がシャーム解放機構に合流したという。

Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017
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Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017

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シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動、スンナ軍、アンサールッディーン戦線、ハック旅団のシャーム解放機構への統合(28日)を受け、スンナ軍内で対立が表面化、一部がシャーム会報委員会への参加を拒否する声明を出した。

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ARA News(1月29日付)によると、シャーム解放機構はイドリブ県北部のバーブ・ハワー国境通行所制圧に向けて部隊を集結させ、対するシャーム自由人イスラーム運動側も抵抗の構えを見せているという。

AFP, January 29, 2017、AP, January 29, 2017、ARA News, January 29, 2017、Champress, January 29, 2017、al-Hayat, January 30, 2017、‘Inab Baladi, January 29, 2017、Iraqi News, January 29, 2017、Kull-na Shuraka’, January 29, 2017、al-Mada Press, January 29, 2017、Naharnet, January 29, 2017、NNA, January 29, 2017、Reuters, January 29, 2017、SANA, January 29, 2017、UPI, January 29, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍がバーブ市でダーイシュに対する攻撃を再開する一方、シリア軍も同市南東部の3カ村を制圧(2017年1月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市一帯および同市北東部の農村地帯でダーイシュ(イスラーム国)と再び激しく交戦した。

ARA News(1月29日付)によると、この戦闘でトルコ軍兵士1人が死亡したという。

一方、バーブ市南東部では、「虎」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将率いるシリア軍部隊がダーイシュと交戦、同市から7キロの地点にまで接近した。

ARA News(1月29日付)によると、シリア軍は新たに、トゥーマーン村、ウワイシーヤ村、シャフラ村を制圧したという。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯、アイヤーシュ村近郊の武器弾薬庫一帯、ダイル・ザウル航空基地東部、バルーク丘西部、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ジュバイラ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

一方、ARA News(1月29日付)によると、ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラサーファ地区、ジュバイラ地区、ウルフィー地区、墓地地区などを激しく空爆した。

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ヒムス県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、タドムル市東部郊外の放棄された大隊基地(T3)一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を奪還した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がスィーン航空基地一帯に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, January 29, 2017、AP, January 29, 2017、ARA News, January 29, 2017、Champress, January 29, 2017、al-Hayat, January 30, 2017、Iraqi News, January 29, 2017、Kull-na Shuraka’, January 29, 2017、al-Mada Press, January 29, 2017、Naharnet, January 29, 2017、NNA, January 29, 2017、Reuters, January 29, 2017、SANA, January 29, 2017、UPI, January 29, 2017などをもとに作成。

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バーブ市一帯での戦闘激化を受け、住民1,450人がロジャヴァ支配下のアフリーン市方面に避難(2017年1月28日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区のアサーイシュが発表したところによると、バーブ市一帯でのトルコ軍とダーイシュ(イスラーム国)との戦闘激化を受け、1,450人以上の避難民が同地を去り、アフリーン市一帯に逃れた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合と思われる戦闘機が、タブカ市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, January 28, 2017、AP, January 28, 2017、ARA News, January 28, 2017、Champress, January 28, 2017、al-Hayat, January 29, 2017、Iraqi News, January 28, 2017、Kull-na Shuraka’, January 28, 2017、al-Mada Press, January 28, 2017、Naharnet, January 28, 2017、NNA, January 28, 2017、Reuters, January 28, 2017、SANA, January 28, 2017、UPI, January 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダーイシュとの戦闘の末にバーブ市南東部での支配地域を拡大し、トルコ軍占領地域に到達(2017年1月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市南西部郊外で、シリア軍、親政権武装勢力がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍はアイン・ジャフシュ村を制圧した。

また、ARA News(1月28日付)によると、シリア軍はバーブ市南東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ブライジュ村、バーブ市郊外のアブー・タルタル村とターディフ市を結ぶ街道を見下ろすシャルファ丘一帯を制圧した。

これにより、シリア政府支配地域は初めて、トルコ軍および同軍の後援を受けるハワール・キリス作戦司令室の支配地域と接することになったという。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がバーブ市南西部方面で進軍を続けるなか、トルコ軍とその支援を受けるハワール・キリス作戦司令室も、バーブ市近郊のカッバースィーン村一帯でダーイシュと交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のタイフール航空基地(T4)一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市墓地地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア・ロシア両軍の戦闘機が同地一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、ハウィーカ地区、フワイジャト・サクルを爆撃した。

一方、SANA(1月28日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、また同地のほか、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、カナーマート地区、アルディー地区、ムッラート村、ヒシャーム村近郊のCONOCOガス工場一帯などでダーイシュの拠点に対する空爆を行った。

Kull-na Shuraka', January 28, 2017
Kull-na Shuraka’, January 28, 2017

AFP, January 28, 2017、AP, January 28, 2017、ARA News, January 28, 2017、Champress, January 28, 2017、al-Hayat, January 29, 2017、Iraqi News, January 28, 2017、Kull-na Shuraka’, January 28, 2017、al-Mada Press, January 28, 2017、Naharnet, January 28, 2017、NNA, January 28, 2017、Reuters, January 28, 2017、SANA, January 28, 2017、UPI, January 28, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県で、シャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)とシャーム自由人イスラーム運動に糾合した武装集団の戦闘続く(2017年1月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ザーウィヤ山一帯で、シャーム・ファトフ戦線が、シャーム自由人イスラーム運動および同運動に吸収合併された武装集団との戦闘を続けた。

この戦闘により、シャーム・ファトフ戦線はイフスィム町、ダイル・サンバル村を制圧、ダーナー市方面へと進軍を続けているという。

また同地では、両者の戦闘停止を求めるデモが発生したという。

AFP, January 28, 2017、AP, January 28, 2017、ARA News, January 28, 2017、Champress, January 28, 2017、al-Hayat, January 29, 2017、Iraqi News, January 28, 2017、Kull-na Shuraka’, January 28, 2017、al-Mada Press, January 28, 2017、Naharnet, January 28, 2017、NNA, January 28, 2017、Reuters, January 28, 2017、SANA, January 28, 2017、UPI, January 28, 2017などをもとに作成。

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