米主導の有志連合は3万人からなる「国境治安部隊」を新設し、シリア領内の対トルコ、イラク国境地帯への配備をめざす(2018年1月14日)

ロイター通信(1月14日付)は、トルコ政府高官(匿名)の話として、米主導の有志連合が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の隊員を軸に、兵員3万人からなる「国境治安部隊」(Border Security Force)を新たに創設し、シリアの対トルコ・イラク国境地帯に配備しようとしている、と伝えた。

この匿名高官によると、駐トルコ米国臨時代理大使が先週、首都アンカラのトルコ外務省に呼び出されたのは、このことに抗議するためで、イブラヒム・カルン大統領府報道官は事態を「懸念すべきもので受け容れられない」と批判している。

ロイター通信が有志連合の広報課にE-mailで確認したところ、「国境治安部隊」の隊員の半数はシリア民主軍の隊員からなり、のこる半数は現在募集中だという。

また「国境治安部隊」の任務に関しては、国境警備、爆発物処理などにあたるだろうとしている。

また、「国境治安部隊」は、シリア民主軍が支配するシリア北部および東部のトルコ、イラクとの国境地帯、そしてユーフラテス川渓谷一帯に配備が予定されている。

al-Durar al-Shamiya, January 14, 2018

AFP, January 14, 2018、ANHA, January 14, 2018、AP, January 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2018、al-Hayat, January 15, 2018、Reuters, January 14, 2018、SANA, January 14, 2018、UPI, January 14, 2018などをもとに作成。

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アラブ系部族長・名士の呼びかけでマンビジュ市でYPG主体のシリア民主軍諜報機関に抗議するゼネストが行われる一方、ロジャヴァ支持者も「マンビジュ市の統合」を求めるデモで対抗(2018年1月14日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月14日付)によると、マンビジュ市で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の諜報機関によるブー・バンナー部族の青年2人の拷問死に抗議するためゼネストが実施され、病院、薬局以外の機関・商店が休業した。

デモは、人民防衛隊に2人の遺体の引き渡し、同地で逮捕や殺害を繰り返す諜報機関の解体、マンビジュ市および同市一帯の地元の立法評議会および執行評議会の改編などを求める「部族のストライキ」と銘打った抗議運動を地元のアラブ系部族長・名士が呼びかけたことを受けたもの。

これに対して、複数の消息筋によると、シリア民主軍の部隊が市内に展開し、厳戒態勢を敷き、治安維持にあたったという。

al-Durar al-Shamiya, January 14, 2018
al-Durar al-Shamiya, January 14, 2018

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一方、ANHA(1月14日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の治安当局によるブー・バンナー部族の青年2人の拷問死に抗議するデモに対抗するデモが組織され、多数の部族長らが参加、外国の干渉や内乱への拒否の姿勢を示した。

でも参加者は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会の旗などを掲げ、マンビジュ市の統合を訴えたという。

ANHA, January 14, 2018

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一方、トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(1月14日付)は、マンビジュ市で西クルディスタン移行期民政局の支配に対する抗議行動が激化したのを受け、同地に進駐していた米軍部隊がティシュリーン・ダム方面への撤収を余儀なくされたと伝えた。

AFP, January 14, 2018、ANHA, January 14, 2018、AP, January 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2018、al-Hayat, January 15, 2018、Reuters, January 14, 2018、SANA, January 14, 2018、UPI, January 14, 2018、Yeni Safak, January 14, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県南部で西進を続け、シャーム解放機構の一大拠点アブー・ズフール航空基地まで2キロの距離に到達(2018年1月14日)

アレッポ県では、SANA(1月14日付)によると、シリア軍が同盟部隊とともに県南部でシャーム解放機構などからなる武装集団に対する掃討作戦を継続し、ブルジュ・サブナ村、スワイハ村、イスマーイーリーヤ村、ムラッバアト・サッルーム村、ジュッブ・グライス村、ジュッブ・ハフィー村、ラスム・アブダ・ビーシャ村、ビーシャ村、大ムラッバア村、ルバイア村、バーカート村、ザイディーヤ村、ストブラート村、ラスム・バッシャース村、ジュッブ・ティーナ村、ラスム・カルクール村、大マダーイン村、ムシャイリファト・アルジュル村、タリール・サイヤーフ村、ザーナ村、ラスム・ファッターフ村、サミーリーヤ村、マギーラート・シブリー村、バスィーラ村、ハージブ村、ラスム・シューカーン村、スワイヤーン村、カフル・フート村、タイバ村、ブルジュ・ガザーウィー村、ジャディーダ村、サルジュ・ファーリア村、ハッジ・マンスール村、ヒルバト・ムアイジル村、クナイトラート村、西サルジャ村、ラジュム・ウマイラート村、マルハミーヤ村、マシュラファト・ハラーラート村を制圧した。

これにより、シリア軍はハナースィル市とタッル・ダマーン村を結ぶ幹線道路の北東部に位置するすべての町村およびフッス山一帯(400平方キロメートル)の制圧を完了し、イドリブ県南東部にあるシャーム解放機構の一大拠点アブー・ズフール航空基地まで2キロの距離に進軍した。

syria.liveuamap.com, January 14, 2018

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月14日付)によると、シャーム解放機構がトルキスタン・イスラーム党主導による「アッラーには彼らを助ける力がある」作戦の一環として、県南部のウンム・ハラーヒール村、ルワイビダ村、ジャドアーン村を制圧したと発表した。

『ハヤート』(1月15日付)によると、シャーム解放機構と自由シリア軍諸派はまた、タッル・マラク村、ハムダーニーヤ村などをシリア軍から奪還した。

このほか、『ハヤート』(1月15日付)によると、イドリブ市南部でシャーム軍団の司令官が爆弾の爆発に巻き込まれて死亡した。

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ダマスカス県では、SANA(1月14日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発がアッバースィーイーン地区、カッサーア地区に着弾した。

一方、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が東グータ地方マディーラー市、ドゥーマー市を爆撃・砲撃した。

AFP, January 14, 2018、ANHA, January 14, 2018、AP, January 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2018、al-Hayat, January 15, 2018、Reuters, January 14, 2018、SANA, January 14, 2018、UPI, January 14, 2018などをもとに作成。

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PYDのムスリム前共同党首「YPG主体のシリア民主軍はイドリブ県の過激派と戦うため同地に向かう意思がある」(2018年1月13日)

ルダウ・チャンネル(1月13日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を主導する民主統一党(PYD)のサーリフ・ムスリム前共同党首が、シリア情勢に関して「北シリアの諸勢力を国際会議から解除していることが、シリアの危機を長引かせている理由だ」としたうえで、「米国が主導する有志連合が地元勢力とともにイドリブ県に参入することを計画している」と暴露、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、同地の過激派と戦うためにイドリブ県に向かう意思があると述べた、と伝えた。

AFP, January 13, 2018、ANHA, January 13, 2018、AP, January 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2018、al-Hayat, January 14, 2018、Reuters, January 13, 2018、Rudaw, January 13, 2018、SANA, January 13, 2018、UPI, January 13, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のマンビジュ市のアラブ人部族長・名士がYPG主体のシリア民主軍の諜報機関解体を求め、デモを呼びかける(2018年1月13日)

アレッポ県では、『ハヤート』(1月14日付)によると、マンビジュ市で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の諜報機関がブー・バンナー部族の青年2人を拷問の末に殺害した件に関して、地元のアラブ人部族長や名士数十人が声明を出し、人民防衛隊に2人の遺体の引き渡し、同地で逮捕や殺害を繰り返す諜報機関の解体、マンビジュ市および同市一帯の地元の立法評議会および執行評議会の改編などを求めるとともに、「部族のストライキ」と銘打った抗議運動を呼びかけた。

AFP, January 13, 2018、ANHA, January 13, 2018、AP, January 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2018、al-Hayat, January 14, 2018、Reuters, January 13, 2018、SANA, January 13, 2018、UPI, January 13, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北西部のロジャヴァ支配地域を砲撃(2018年1月13日)

アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、ジンディールス町近郊のシーヤ町、ダイル・バッルート村一帯に進駐するトルコ軍部隊が、シーラーワー町に近いイースカー村の丘陵地帯、ジンディールス町近郊のジャルマ村の丘陵地帯を砲撃、同地を実効支配する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がただちに応戦した。

またトルコ軍の砲撃に先立って、シャーム解放機構もジャムラ村およびイースカー村の丘陵地帯を砲撃した。

ANHA, January 13, 2018

AFP, January 13, 2018、ANHA, January 13, 2018、AP, January 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2018、al-Hayat, January 14, 2018、Reuters, January 13, 2018、SANA, January 13, 2018、UPI, January 13, 2018などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県南部で進軍を続ける一方、反体制派はダマスカス郊外県東グータ地方で塩素ガスが使用されたと非難(2018年1月13日)

アレッポ県では、SANA(1月13日付)によると、シリア軍が同盟部隊とともに県南部でシャーム解放機構などからなる武装集団に対する掃討作戦を継続し、13カ村を新たに制圧し、アブー・ズフール航空基地に向かって西進を続けた。

シリア軍が制圧したのは、カルカーン村、アイユービーヤ村、カフルビーシュ村、バッルーザ村、ミンタール村、サファー村、タリール・サファー村、カフルカール村、バンナーン村、ウンム・ジャラン村、ズィラーア村、ブルジュ・ルンマーン村、ハフラト・フッス村、アブー・ガッタ村、ジュッブ・ジャースィム村。

一方、アレッポ市サビール地区とムーカンブー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月13日付)によると、ロシア軍戦闘機がハーン・スブル村を爆撃し、子供5人を含む9人が死亡、数十人が負傷した。

『ハヤート』(1月14日付)によると、ロシア軍はまたスィンジャール町に対しても爆撃を行った。

また、スマート・ニュース(1月13日付)によると、シャーム解放がアブー・ズフール航空基地南部のタラブ村でシリア軍拠点に対して爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行うなどして、シリア軍と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月13日付)などが複数の現地消息筋の話として、シリア軍が塩素ガスを装填した砲弾複数発でドゥーマー市およびハラスター市を砲撃し、市民複数名が中毒症状を訴えたと伝えた。

Facebook, January 13, 2018

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クナイトラ県では、SANA(1月13日付)によると、ジャッバー村南西部でシャーム解放機構が敷設した地雷が爆発し、子供3人が負傷した。

AFP, January 13, 2018、ANHA, January 13, 2018、AP, January 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2018、al-Hayat, January 14, 2018、Reuters, January 13, 2018、SANA, January 13, 2018、SMART News, January 13, 2018、UPI, January 13, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県東部のYPG主体のシリア民主軍の拠点を攻撃し、戦闘員20人以上を殺傷(2018年1月12日)

ダイル・ザウル県では、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(1月12日付)によると、ダーイシュがガラーニージュ市近郊にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点複数カ所を攻撃し、シリア民主軍戦闘員20人が死亡、複数が負傷した。

一方、スマート・ニュース(1月12日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の「ジャズィーラの嵐」作戦司令室のライラウィー・アブドゥッラー報道官が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に、ガラーニージュ市の45%を制圧したと発表した。

AFP, January 12, 2018、ANHA, January 12, 2018、AP, January 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2018、al-Hayat, January 13, 2018、Reuters, January 12, 2018、SANA, January 12, 2018、SMART News, January 12, 2018、UPI, January 12, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のマンビジュ市でYPG主体のシリア民主軍諜報機関による青年2人の拷問殺害に抗議するデモ(2018年1月12日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月12日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるユーフラテス川西部(右岸)のマンビジュ市で、人民防衛隊主体のシリア民主軍の振る舞いに抗議するデモが行われた。

デモは、シリア民主軍の諜報機関によって、ブー・バンナー部族の青年2人が拷問の末に死亡したとされる事件に抗議するため、アラブ人部族長や名士の呼びかけで組織され、住民数百人が集まった。

al-Durar al-Shamiya, January 12, 2017

AFP, January 12, 2018、ANHA, January 12, 2018、AP, January 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2018、al-Hayat, January 13, 2018、Reuters, January 12, 2018、SANA, January 12, 2018、UPI, January 12, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県で後退するも、アレッポ県南部でシャーム解放機構などからなる武装集団との戦闘の末に13カ村を制圧(2018年1月12日)

アレッポ県では、SANA(1月12日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県南部でシャーム解放機構などからなる武装集団に対する掃討作戦を続け、13カ村を制圧した。

シリア軍が制圧したのは、ウンム・アンカシュ村、サーリヒーヤ村、ブルジュ・フサイン・ダーヒル村、タッル・スーマア村、上ジュッブ・アトナーシュ村、下ジュッブ・アトナーシュ村、スフール村、ハルダーナー村、アサディーヤ村、ラスム・アミーシュ村、フワイル・フッス村、バンナーウィー村、ジュッブ・アアマー村。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月12日付)によると、11日に「アッラーには彼らを助ける力がある」作戦と「暴君への抵抗」作戦を開始した反体制武装集団がアブー・ズフール航空基地南部でシリア軍と交戦し、イッザ軍などがラビーア村、ハリーバ村、ナッダーフ検問所、アトシャーン村を奪還した。

反体制武装集団はまた、カファルヤー村、アッジャール村、ハイヤーラ村、スィンジャール町一帯でシリア軍と戦闘を続け、シャーム解放機構がスィンジャール町北部のタラブ村にあるシリア軍拠点に対して爆弾を積んだ車で攻撃を行った。

これに対して、シリア軍はジャルジャナーズ町、タッル・マンス村、ハーン・シャイフーン市、フバイト村を「樽爆弾」で爆撃した。

なお、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる武装集団は、11日までに喪失した村のうちザルズール村、ウンム・ハラーヒール、ムシャイリファ村を除く村を奪還した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月12日付)によると、11日に「アッラーには彼らを助ける力がある」作戦と「暴君への抵抗」作戦を開始した反体制武装集団のシリア軍が反転攻勢を強めるなか、シャーム自由人イスラーム運動などからなる武装集団も県北部でシリア軍と交戦を続けた。

シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる武装集団はアトシャーン村奪還に向けて攻勢を続けているという。

なお、シリア人権監視団によると、イドリブ県南東部、ハマー県北東部、アレッポ県南部での戦闘で、シリア軍および親政権民兵の死者は63人、反体制武装集団の死者は54人にのぼっているという。

またシリア軍側は兵士31人を反体制武装集団に捕捉されたという。

syria.liveuamap.com, January 12, 2018

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月12日付)によると、ラフマーン軍団がアルバイン市方面に進入しようとした共和国護衛隊の部隊を要撃した。

また、イナブ・バラディー(1月12日付)によると、シリア軍はハラスター市とドゥーマー市を隔てる農場地帯に進軍し、同地にある警察病院敷地内の拠点複数カ所を制圧した。

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ダマスカス県では、SANA(1月12日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が旧市街カイマリーヤ地区に着弾し、3人が負傷した。

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クナイトラ県では、SANA(1月12日付)によると、シャーム解放機構などからなる武装集団がハーン・アルナバ市に向けて発砲し、子供1人が負傷した。

AFP, January 12, 2018、ANHA, January 12, 2018、AP, January 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2018、al-Hayat, January 13, 2018、‘Inab Baladi, January 13, 2018、Reuters, January 12, 2018、SANA, January 12, 2018、UPI, January 12, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはイドリブ県アブー・ズフール航空基地一帯での戦闘に参入し、シリア軍兵士を殺害、捕捉(2018年1月11日)

イドリブ県では、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(1月11日付)が、ダーイシュがイドリブ県南部アブー・ズフール航空基地一帯での戦闘に参入し、同航空機地一帯でシリア軍兵士4人を捕捉したと伝え、そのビデオ映像を公開した。

捕捉されたシリア軍兵士の一人はビデオ映像のなかで「我々は、シャーム解放機構と戦うためにハマー県、イドリブ県郊外にやって来た。だが、彼らは突如逃走、その代わりにダーイシュがやって来た」と証言した。

なお、ダーイシュは10日にも、アブー・ズフール航空基地一帯でシリア軍兵士3人を殺害し、5人を捕捉したと発表している。

AFP, January 11, 2018、ANHA, January 11, 2018、AP, January 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2018、al-Hayat, January 12, 2018、Reuters, January 11, 2018、SANA, January 11, 2018、UPI, January 11, 2018などをもとに作成。

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北部旅団はジャラーブルス市で爆弾を仕掛けようとしていたYPG主体のシリア民主軍工作員を逮捕(2018年1月11日)

アレッポ県北部で活動する北部旅団(自由シリア軍)はビデオ声明(https://youtu.be/46G93t3eo4Q)を出し、ジャラーブルス市で爆弾を敷設しようとしていた西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の工作員を逮捕したと発表、拘束した工作員の後ろ姿や爆発物を公開した。

al-Durar al-Shamiya, January 11, 2017

AFP, January 11, 2018、ANHA, January 11, 2018、AP, January 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2018、al-Hayat, January 12, 2018、Reuters, January 11, 2018、SANA, January 11, 2018、UPI, January 11, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構の一大拠点アブー・ズフール航空基地の攻略に失敗、同基地から4キロの地点に後退(2018年1月11日)

イドリブ県では、『ハヤート』(1月12日付)やドゥラル・シャーミーヤ(1月11日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構の一大拠点であるアブー・ズフール航空基地南部から同基地に突入したが、シャーム解放機構などからなる武装集団が応戦し、これを撃退した。

アナトリア通信(1月1日付)によると、これによりシリア軍はアブー・ズフール航空基地から4キロの地点にまで後退を余儀なくされた。

また、シリア人権監視団によると、この戦闘でシリア軍は35人が死亡、11人が捕捉された。

反体制武装集団側も16人の戦闘員を失ったという。

さらに、ドゥラル・シャーミーヤ(1月11日付)によると、トルキスタン・イスラーム党による「アッラーには彼らを助ける力がある」作戦の開始や「穏健な反体制派」による「暴君への抗戦」作戦司令室設置に伴う反転攻勢により、反体制武装集団はムシャイリファ村、ジャドアーニーヤ村、ハムダーニーヤ村、ウンム・ハラーヒール村、タッル・マラク村、サッルーム村、アブー・ウマル村、フワイン村、ザルズール村、タッル・サラムー村を奪還した。シリア軍はアブー・ズフール航空基地からの後退をよぎなくされた。

一方、SANA(1月11日付)によると、シリア軍は県南部のタッル・マラク一帯、フワイン村、ザルズール村一帯、ウンム・ハラーヒール村一帯でシャーム解放機構やトルキスタン・イスラーム党などからなる武装集団に対する掃討作戦を継続した。

このほか、『ハヤート』(1月12日付)によると、こうしたなかマアッラト・ヌウマーン市、ハーン・シャイフーン市、ウンム・ジャラール村、ジャルジャナーズ町が爆撃を受け、住民多数が負傷した。

また、反体制武装集団がシリア軍支配下のアブー・ダーリー村を砲撃した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月11日付)によると、トルキスタン・イスラーム党による「アッラーには彼らを助ける力がある」作戦の開始や「穏健な反体制派」による「暴君への抗戦」作戦司令室設置に伴う反転攻勢により、反体制武装集団は、シャンム・ハワー村、アトシャーン村、ハスヤーン農場、ナッダーフ農場、ナッダーフ検問所、ハリール検問所を奪還したという。

一方、SANA(1月11日付)によると、シリア軍は県北部のラターミナ町一帯、アトシャーン村一帯でシャーム解放機構やトルキスタン・イスラーム党などからなる武装集団に対する掃討作戦を継続した。

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アレッポ県では、SANA(1月11日付)によると、シリア軍が県南部でシャーム解放機構などからなる武装集団に対する掃討作戦を継続し、ウンム・ハーン村とウンム・アマド村を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(1月11日付)によると、反体制武装集団がジャッブーリーン村を砲撃し、女性1人が死亡した。

AFP, January 11, 2018、Anadolu Ajansı, January 11, 2018、ANHA, January 11, 2018、AP, January 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2018、al-Hayat, January 12, 2018、Reuters, January 11, 2018、SANA, January 11, 2018、UPI, January 11, 2018などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動、アフラール軍はハマー県北部とイドリブ県南部で反転攻勢を開始したと発表(2018年1月11日)

アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動は、ハサン・スーファーニー総司令官がツイッターのアカウントを通じて「犯罪者体制に対する革命諸派の戦いが始まった」と発表した。

ウマル・ハッターブ報道官も「シャーム自由人イスラーム運動はハマー県のアトシャーン村にあるアサド軍の拠点に対して二方向から反撃を行った」と発表した。

al-Durar al-Shamiya, January 11, 2017

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アフラール軍も、イドリブ県南部のフワイン村の奪還に向けた解放作戦を開始したと発表した。

『ハヤート』(1月12日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動、アフラール軍による反転攻勢は、ヌールッディーン・ザンキー運動とともに開始されたという。

AFP, January 11, 2018、ANHA, January 11, 2018、AP, January 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2018、al-Hayat, January 12, 2018、Reuters, January 11, 2018、SANA, January 11, 2018、UPI, January 11, 2018などをもとに作成。

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トルコの支援を受けるシャーム軍団など5組織はイドリブ県南部とハマー県北部の奪還に向け「暴君への抗戦」作戦司令室を設置、トルコ軍の装甲車を初めて戦線に投入(2018年1月11日)

「穏健な反体制派」、ないしは自由シリア軍と目される反体制武装集団5組織は共同声明を出し、シャーム解放機構などからなる武装集団に対するシリア軍の攻勢で喪失したイドリブ県南部およびハマー県の支配地域の奪還に向け、新たに「暴君への抗戦」作戦司令室を設置したと発表した。

「暴君への抗戦」作戦司令室を設置したのは、トルコの支援を受けるシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、バラク・オバマ前米政権の支援を受けていたナスル軍、自由イドリブ軍、精鋭軍、第2軍の5組織。

al-Durar al-Shamiya, January 11, 2017

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トルコの支援を受けるシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団は、トルキスタン・イスラーム党による「アッラーには彼らを助ける力がある」作戦の開始と「穏健な反体制派」による「暴君への抗戦」作戦司令室設置と並行して、トルコ軍の装甲車をイドリブ県南部での戦闘に投入したと発表、そのビデオ映像をユーチューブ(https://youtu.be/erVLQ69jkt4)を通じて公開した。

al-Durar al-Shamiya, January 11, 2017
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al-Durar al-Shamiya, January 11, 2017
al-Durar al-Shamiya, January 11, 2017

AFP, January 11, 2018、ANHA, January 11, 2018、AP, January 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2018、al-Hayat, January 12, 2018、Reuters, January 11, 2018、SANA, January 11, 2018、UPI, January 11, 2018などをもとに作成。

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トルキスタン・イスラーム党はイドリブ県南部奪還に向け「アッラーには彼らを助ける力がある」作戦を開始(2018年1月11日)

中国の新疆ウィグル自治区出身の過激派などからなるトルキスタン・イスラーム党は、シリア軍がシャーム解放機構などからなる武装集団に対する攻勢を続けるイドリブ県南部の奪還を目的とする新たな戦い「アッラーには彼らを助ける力がある」を開始したと発表した。

これに先立ち、トルキスタン・イスラーム党が同地に戦車、重火器からなる増援部隊を派遣していた。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月11日付)が伝えた。

『ハヤート』(1月12日付)によると、「アッラーには彼らを助ける力がある」作戦には、シャーム自由人イスラーム運動も参加しているという。

AFP, January 11, 2018、ANHA, January 11, 2018、AP, January 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2018、al-Hayat, January 12, 2018、Reuters, January 11, 2018、SANA, January 11, 2018、UPI, January 11, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ傘下のラッカ市文民評議会幹部が何者かによって暗殺(2018年1月11日)

ラッカ県では、ANHA(1月11日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の共同議長局前メンバーでラッカ市文民評議会建設委員会議長を務めるイブラーヒーム・ハサン氏が、タッル・アブヤド市近郊のハマーム・トゥルクマーン村で何者かに襲われ死亡した。

ANHA, January 11, 2017

AFP, January 11, 2018、ANHA, January 11, 2018、AP, January 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2018、al-Hayat, January 12, 2018、Reuters, January 11, 2018、SANA, January 11, 2018、UPI, January 11, 2018などをもとに作成。

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トルコ、フランス、カタール、そしてアスタナ会議に参加する反体制武装集団が、イドリブ県でのシャーム解放機構などに対するシリア軍の攻勢を非難、停止を求める(2018年1月10日)

アスタナ会議に参加しているシリア軍事革命諸勢力代表団は声明を出し、シャーム解放機構などからなる武装集団の支配下にあるイドリブ県に対するロシア・シリア軍の攻勢に関して、「緊張緩和地帯における英雄的シリア国民に対して続けられる攻撃にもっとも強い表現で非難する」と表明した。

シリア軍事革命諸勢力代表団はまた、「こうした犯罪への国際社会の沈黙を非難、国連および本件にかかわる国際機関に対して、これらの犯罪に関する緊急の包括的調査を行い、それを抑止するためのあらゆる措置を講じる」よう呼びかけた。

al-Durar al-Shamiya, January 10, 2018
al-Durar al-Shamiya, January 10, 2018

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シャーム解放機構幹部の一人でサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏はテレグラムを通じて、反体制武装集団の司令官らに、イドリブ県南東部およびハマー県北東部の戦線の戦況を「目に見えるかたちの声明」で伝えるよう呼びかけた。

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トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、イドリブ県でシャーム解放機構などからなる武装集団への攻勢を強めるシリア軍の動きに関して「事態は空爆にかかわるだけでない…。アサド政権には「別の意図」があり…、もしソチ(でのシリア国民対話大会)への参加を望まない一部の反体制派の立場を変更することが狙いなら、それは逆効果だ」と述べた。

そのうえで、アスタナ会議でソチでのシリア国民対話大会の開催に合意したロシアとイランに対して、攻撃を停止させるよう呼びかけた。

アナトリア通信(1月10日付)が伝えた。

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フランス外務省は声明を出し、イドリブ県でシャーム解放機構などからなる武装集団への攻勢を強めるシリア軍の動きに関して「すべての当事者は緊張緩和地帯にかかる合意を遵守しなければならない…。攻撃は国際法違反で…フランスは、民間人や病院が標的とするアサド政権軍およびその同盟者によるイドリブ県での集中的空爆を非難する」と発表した。

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カタールのムハンマド・ビン・アブドゥッラフマーン・アール・サーニー外務大臣も、イドリブ県でシャーム解放機構などからなる武装集団への攻勢を強めるシリア軍の動きに関して、「テロとの戦い」を口実に、イドリブ県での空爆で民間人や反体制派が標的とすることは、いつもの言い訳に過ぎず、シリアの危機の政治的解決を頓挫させるものだ」と非難した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月10日付)が伝えた。

AFP, January 10, 2018、Anadolu Ajansı, January 10, 2018、ANHA, January 10, 2018、AP, January 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2018、al-Hayat, January 11, 2018、Reuters, January 10, 2018、SANA, January 10, 2018、UPI, January 10, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のアレッポ県マンビジュ市で爆破テロが発生、民間人多数が死傷(2018年1月10日)

ANHA(1月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が実効支配するアレッポ県マンビジュ市の内務治安部隊広報センターは、同市で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、民間人1人が死亡、多数が負傷したと発表した。

内務治安部隊広報センターは声明で、事件を「民間人を標的としたテロ行為」と非難した。

実行犯は今のところ不明。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(1月10日付)は、爆発が車とオートバイに仕掛けられた爆弾によるもので、民間人7人が死亡、10人以上が負傷したと伝えた。

al-Durar al-Shamiya, January 10, 2018

AFP, January 10, 2018、ANHA, January 10, 2018、AP, January 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2018、al-Hayat, January 11, 2018、Reuters, January 10, 2018、SANA, January 10, 2018、UPI, January 10, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構の一大拠点であるイドリブ県アブー・ズフール航空基地に到達(2018年1月10日)

イドリブ県では、SANA(1月10日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県南東部でのシャーム解放機構などからなる武装集団に対する掃討作戦を継続し、23カ村を新たに制圧した。

シリア軍が新たに解放したのは、ジュブ・アブヤド村、ラアス・アイン村、アズィーズィーヤ村、ブワイディル村、カウラト・ブワイディル村、アクラト・ブワイディル村、ラスム・ジャフシュ村、アウジャー村、ラスム・ブルジュ村、小バイヤーア村、大バイヤーア村、サルジュ村、ラスム・マイヤース村、ライーファ村、ウンム・タナーフ村、ラスム・フシューフ村、小ザーフィル村、大ザーフィル村、ラスム・ダブシャ村、タッル・サラムー村、ラスム・アービド村、ウンム・ハリーフ村、ウンム・ジャウラ村。

また、『ハヤート』(1月11日付)によると、シリア軍は、シャーム解放機構の一大拠点であるアブー・ズフール航空基地の敷地を囲むフェンスに到達、同基地に隣接するタッル・サラムー村を射程圏内に収めた。

シリア軍はまた、サラーキブ市、アブー・ズフール町方面に通じる橋一帯、マアッラト・ヌウマーン市を爆撃し、2人が死亡した。

syria.liveuamap.com, January 10, 2018

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ハマー県では、SANA(1月10日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県北東部でシャーム解放機構などからなる武装集団に対する掃討作戦を継続、イドリブ県に面するウンム・マイヤール村を制圧した。

また、『ハヤート』(1月11日付)によると、県北東部でシリア軍がシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦した。

これに対して、SANA(1月10日付)によると、シャーム解放機構などからなる武装集団は、ムハルダ市を砲撃し、4人が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(1月10日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにシャーム解放機構などからなる武装集団に対する掃討作戦を継続、6カ村を制圧した。

シリア軍が解放したのは、ラシャーディーヤ村、東ザムラ村、西ザムラ村、ハワーラ村、ラスム・シャイフ村、タッル・スバイハ村。

また、『ハヤート』(1月11日付)によると、イドリブ県に隣接する県南部のフッス山一帯の村々からシャーム解放機構が撤退した。

撤退はシリア軍による包囲を回避するため。

一方、シャーム解放機構に近いイバー通信(1月10日付)は、シャーム解放機構などからなる武装集団が県南部のハッジ・ハンムード遺跡一帯、アブー・ルワイル丘一帯を奪還したと発表した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月10日付)によると、イスラーム軍の特攻自爆戦闘員(インギマースィー)が、東グータ地方ズライキーヤ村の前線でシリア軍の拠点を襲撃、兵士3人を殺害、9人を捕捉した。

これに対して、シリア軍はハラスター市一帯を砲撃・爆撃した。

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ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月10日付)によると、アレッポ市を中心に活動するアブー・アマーラ特殊任務中隊がスランファ町のシリア軍の武器庫を爆破し、兵士20人以上を殺害した。

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ヒムス県では、SANA(1月10日付)によると、反体制武装集団がヒムス市サビール地区、ジャッブーリーン村、カフルナーン村、アクラード・ダースィニーヤ村を砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(1月10日付)によると、反体制武装集団がダルアー市北部の住宅街を砲撃した。

AFP, January 10, 2018、ANHA, January 10, 2018、AP, January 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2018、al-Hayat, January 11, 2018、Reuters, January 10, 2018、SANA, January 10, 2018、UPI, January 10, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, January 10, 2018などをもとに作成。

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最高交渉委員会は米ニューヨークで米国務省、国防総省、国連総長らと相次いで会談し、ソチでのシリア国民対話大会への対応を協議(2018年1月9日)

『ハヤート』(1月10日付)によると、ジュネーブ会議に代表団を派遣している最高交渉委員会の使節団が、米国のニューヨークを訪問し、国務省および国防総省の高官と会談、1月29~30日にロシアのソチで開催が予定されているシリア国民対話大会への対応について協議した。

使節団はナスル・ハリーリー氏を団長とし、ハーディ・バフラ氏、バスマ・カドマーニー女史が動向した。

使節団はまた、国連のアントニオ・グテーレス事務総長、ジェフリー・フェツトマン事務次長、英国の国連代表大使とも会談した。

『ハヤート』によると、最高交渉委員会は、会談で、ソチでのシリア国民対話大会を国連が権威づけしないよう、そしてジュネーブ会議の枠組みのなかで和平協議が継続されることを支持するよう求めたという。

AFP, January 9, 2018、ANHA, January 9, 2018、AP, January 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2018、al-Hayat, January 9, 2018、Reuters, January 9, 2018、SANA, January 9, 2018、UPI, January 9, 2018などをもとに作成。

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ロイター通信:ラフマーン軍団、イスラーム軍はダマスカス郊外県東グータ地方での支配地域温存のためロシアと協議(2018年1月9日)

ロイター通信(1月9日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方の車輌管理局のシリア軍部隊への包囲を続ける反体制武装集団が、同地一帯の支配を温存するため、ロシアとの協議に入ったと伝えた。

包囲を行う「彼らが不正を働いた」作戦司令室に参加するラフマーン軍団のワーイル・アルワーン報道官は、これに関して「事態を掌握している者との交渉を選ぶ。それはロシアであって、アサド政権ではない…。反体制派はロシアとの会合を余儀なくされている」と述べたという。

また、東グータ地方で活動を続けるイスラーム軍のハムザ・ビークダール報道官は、同地に対する空爆に関して「(ロシアの反応は沈黙、ないしは根拠がないとの言い訳だ…。公式筋は空爆を否定する。だが、我々はこう問いたい。グータ上空の戦闘機はどこに所属しているのか」と批判しつつも、「コミュニケーションはロシアに限定されている。なぜなら、アサドとその政府はロシアの玩具に過ぎないからだ。モスクワの命令がなければ、彼らはなにも決定できない」と述べ、ロシア側との交渉を認めた。

イスラーム軍のヤースィル・ダルワーン政治局長によると、ロシア側との交渉は、電話、あるいはシリア政府支配地域と反体制派支配地域の間に位置する無人化した農場地帯での直接会談を通じて進められているという。

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しかし、ラフマーン軍団のアルワーン報道官はドゥラル・シャーミーヤ(1月9日付)の取材に対して、ロシアと交渉しているとの報道を否定した。

AFP, January 9, 2018、ANHA, January 9, 2018、AP, January 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2018、al-Hayat, January 9, 2018、Reuters, January 9, 2018、SANA, January 9, 2018、UPI, January 9, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部でダーイシュと交戦(2018年1月9日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(1月9日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がガラーニージュ市一帯でダーイシュ(イスラーム国)を攻撃し、戦闘員151人を殲滅した。

AFP, January 9, 2018、ANHA, January 9, 2018、AP, January 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2018、al-Hayat, January 9, 2018、Reuters, January 9, 2018、SANA, January 9, 2018、UPI, January 9, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県にシリア軍が攻勢を強めるなか、シャーム解放機構はハマー県北東部から撤退、これを受けダーイシュが同地の12カ村を制圧(2018年1月9日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月9日付)によると、シリア軍がイドリブ県北東部でシャーム解放機構などからなる武装集団への掃討作戦を強めるなか、ダーイシュ(イスラーム国)が、県東部のカスル・イブン・ワルダーン村、アブラ村、アッブ・カナート村、ジュッブ・サファー村、タッル・ハラーワ村、ラスム・ティーナ村、タリール・ハムル村、ラスム・アンズ村、マダーヒー村、ジュッブ・ルンマーン村、タルファーウィー村、ジュッブ・ウスマーン村からシャーム解放機構が撤退したことを受け、これらの村を制圧した。

AFP, January 9, 2018、ANHA, January 9, 2018、AP, January 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2018、al-Hayat, January 9, 2018、Reuters, January 9, 2018、SANA, January 9, 2018、UPI, January 9, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県南東部で13カ村を制圧し、アブー・ズフール航空基地から8キロの地点にまで進軍(2018年1月9日)

イドリブ県では、SANA(1月9日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県南東部でシャーム解放機構などからなる武装集団に対する掃討作戦を継続し、13カ村を新たに制圧した。

シリア軍が新たに制圧したのは、ラスム・フマイディー村、アーディリーヤ村、ワリーディー村、アウジャ村、タッル・アウジャ村、ブルトゥカール村、ジャービリーヤ村、大タッル・カラーティーン村、小カラーディーン村、アスタブラート村、北サッルージュ村、ハリーバ村、ラビーアト・ブルナーン村。

シリア人権監視団によると、シリア軍はイドリブ県南東部で北進を続け、シャーム解放機構の一大拠点であるアブー・ズフール航空基地から8キロの地点まで進軍した。

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ハマー県では、SANA(1月9日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県北東部でシャーム解放機構などからなる武装集団に対する掃討作戦を継続し、ウンム・サフリージュ村を含む3カ村を新たに制圧した。

ダマスカス県では、SANA(1月9日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団がバーブ・トゥーマ地区、カッサーア地区、シャーグール地区の住宅街を砲撃し、バーブ・トゥーマ地区では住民3人が死亡、19人が負傷した。

AFP, January 9, 2018、ANHA, January 9, 2018、AP, January 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2018、al-Hayat, January 9, 2018、Reuters, January 9, 2018、SANA, January 9, 2018、UPI, January 9, 2018などをもとに作成。

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トルコ日刊紙:UAE、サウジアラビアが、米国に異議を唱えるシャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍の幹部らの暗殺に関与(2018年1月8日)

トルコ日刊氏『イェニ・シャファク』(1月8日付)は、シャーム自由人イスラーム運動幹部のハサン・アッブード氏やイスラーム軍幹部のザフラーン・アッルーシュ氏などの暗殺に、複数の湾岸諸国が関与していたと報じた。

同紙が、アブー・アリーを名のるイスラーム戦線の元前線司令官の話として伝えたところによると、彼らはUAEを貶めようとした結果として標的となり、一連の暗殺は反体制派の弱体を狙っていた。

アブー・アリー氏は「UAEが支援して暗殺されたこれらの司令官には共通の特徴がある。彼らは、アサド政権に反抗する以上に、米国の存在に反対していた」と述べた。

暗殺された前線司令官の一人アブドゥルカーディル・サーリフ氏はかつて「米国が我が国の領内に部隊を派遣したら、我々は躊躇なく米軍部隊と戦う」と述べていたという。

一方、イスラーム軍幹部のザフラーン・アッルーシュ氏の殺害は、彼が使用していた衛生電話からサウジアラビアの諜報機関が居場所を特定、UAEに情報が伝えられた後、アブドゥッラー・ビン・ザーイド外務大臣が、アサド大統領の弟のマーヒル・アサド少将に通告、2015年12月に空爆によって殺害されたという。

al-Durar al-Shamiya, January 8, 2017

AFP, January 8, 2018、ANHA, January 8, 2018、AP, January 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2018、al-Hayat, January 9, 2018、Reuters, January 8, 2018、SANA, January 8, 2018、UPI, January 8, 2018、Yeni Safak, January 8, 2018などをもとに作成。

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イドリブ市での爆発の標的となったのはチェチェン人武装集団「コーカサスの兵」:反体制系サイトは爆発がロシア軍無人航空機の爆撃によるものと発表(2018年1月8日)

『ハヤート』(1月9日付)は、7日にイドリブ市で発生した爆発に関して、標的となったのがチェチェン人の武装組織「コーカサスの兵」(アジュナード・カウカーズ)の本部だったと伝えた。

「コーカサスの兵」は、イドリブ県の支配を主導するアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構と共闘する組織で、外国人戦闘員数百人からなる。

なお、7日の爆発での犠牲者数は、その後34人に増加(うち民間人犠牲者は19人)となった。

爆発は、爆弾を積んだ自動車によるものと当初伝えられていたが、その後、ロシア軍、ないしは米主導の有志連合のいずれかに所属する無人航空機の爆撃によるものだとの見方も浮上していた。

AFP, January 8, 2018

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こうしたなか、「フマイミーム軍事基地中央チャンネル」(https://www.facebook.com/Russianmilitaryinsyaria/)を名のる反体制系のフェイスブック・アカウントは、1月7日にイドリブ市のサラースィーン通りで自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し、30人あまりが死亡した事件に関して、ロシア軍の爆撃だったと発表した。

AFP, January 8, 2018、ANHA, January 8, 2018、AP, January 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2018、al-Hayat, January 9, 2018、Reuters, January 8, 2018、SANA, January 8, 2018、UPI, January 8, 2018などをもとに作成。

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トルキスタン・イスラーム党はイドリブ県南部・東部に大規模増援部隊を派遣(2018年1月8日)

トルキスタン・イスラーム党は、イドリブ県南部および東部で進軍を続けるシリア軍に対抗するため、戦車、重火器からなる大規模増援部隊を同地に派遣したとテレグラムを通じて発表、その写真を公開した。

al-Durar al-Shamiya, January 8, 2017
al-Durar al-Shamiya, January 8, 2017
al-Durar al-Shamiya, January 8, 2017
al-Durar al-Shamiya, January 8, 2017
al-Durar al-Shamiya, January 8, 2017

AFP, January 8, 2018、ANHA, January 8, 2018、AP, January 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2018、al-Hayat, January 9, 2018、Reuters, January 8, 2018、SANA, January 8, 2018、UPI, January 8, 2018などをもとに作成。

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反体制系サイトはハラスター市近郊でシリア軍、共和国護衛隊、民兵、イラク人民動員隊の衝突・交戦が相次いでいると伝える(2018年1月8日)

「フマイミーム軍事基地中央チャンネル」(https://www.facebook.com/Russianmilitaryinsyaria/)を名のる反体制系のフェイスブック・アカウントは、ダマスカス郊外県東グータ地方ハラスター市近郊の車輌管理局の解囲作戦に参加している共和国護衛隊とイラク・イスラーム革命防衛隊の支援を受けるイラク人民動員隊の一つアブー・ファドル・アッバース旅団が衝突、交戦したことを明らかにした。

衝突は、解囲作戦の失敗や損害をめぐる非難の応酬が発展したものだという。

これに関連して、反体制組織の「タッル市調整」は、シリア軍第4師団の精鋭部隊が共和国護衛隊の拠点や装備を誤って攻撃したと発表した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(1月8日付)は、親政権民兵の一つ「カラムーンの盾」の戦闘員の話として、数日前に共和国護衛隊を攻撃し、多数が死傷したと伝えた。

al-Durar al-Shamiya, January 8, 2017

AFP, January 8, 2018、ANHA, January 8, 2018、AP, January 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2018、al-Hayat, January 9, 2018、Reuters, January 8, 2018、SANA, January 8, 2018、UPI, January 8, 2018などをもとに作成。

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シリア・アラブ・テレビはハラスター市郊外の車輌管理局が解囲されたと報じるも、シャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団はこれを否定(2018年1月8日)

シャーム自由人イスラーム運動が主導する「彼らが不正を働いた」作戦司令室は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方ハラスター市郊外の車輌管理局を解囲したとのシリア軍の発表に関して、「アサドの民兵による一切の進軍がなかったと断固否定する」と表明した。

また、シャーム自由人イスラーム運動と共闘するラフマーン軍団のワーイル・アルワーン報道官も、「政権およびそのメディアが流すことすべては事実無根だ」と述べ、反体制武装集団が車輌管理局で孤立しているシリア軍部隊を依然として包囲していると主張した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月8日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, January 8, 2017

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シリア・アラブ・テレビ(1月7日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方ハラスター市近郊の車輌運輸局に対する反体制武装集団を解囲したと伝えた。

車輌運輸局は、シャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団、シャーム解放機構などからなる武装集団によって包囲され、シリア軍兵士200人あまりが孤立していた。

AFP, January 8, 2018、ANHA, January 8, 2018、AP, January 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2018、al-Hayat, January 9, 2018、Reuters, January 8, 2018、SANA, January 8, 2018、UPI, January 8, 2018などをもとに作成。

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