シリア国内の暴力(2014年7月25日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバディーン市各所を軍が迫撃砲、地対地ミサイルで攻撃し、子供4人を含む12人が死亡した。

一方、SANA(7月25日付)によると、アーリヤ農場、ムライハ市周辺、ナシャービーヤ農場、ザバダーニー市郊外、カラムーン地方(アッサール・ワルド村、ラアス・マアッラ町、マシュラファ村)の無人地帯(対レバノン国境地帯)、マガッル・ミール市、ハーン・シャイフ・キャンプで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が10回にわたり空爆、またジハード主義武装集団によって23日に制圧されたアーリファ検問所一帯で軍と武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月25日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がブライジュ村一帯を手製の迫撃砲で攻撃した。

一方、SANA(7月25日付)によると、ジスル・ハッジ村、カッバーラ村、ダイル・ハーフィル市、シャーミル村、アアザーズ市、アルド・マッラーフ地区(アルド・マッラーフ、タッル・アルド・マッラーフ)、フライターン市、マアーッラト・アルティーク村、バービース村、マンスーラ村、アレッポ市カスタル・ハラーミー地区、ジャンドゥール地区、ジャービリーヤ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市で、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、『ハヤート』(7月26日付)、ビンニシュ市の「解放区」を統治するイスラーム委員会が、同市で車爆弾による爆破犯の男性2人を処刑した。

一方、SANA(7月25日付)によると、カフルラーター村、ナフラ村、カフルナジュド村、ダーマス村、カフルズィーバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月25日付)によると、タッルドゥー市、ダイル・フール村、アイン・フサイン村、フーシュ・ハッジュー村、サアン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月25日付)によると、ラジャート高原、ダーイル町、アトマーン村、ダルアー市ダーヒヤト・ヤルムーク区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 25, 2014、AP, July 25, 2014、ARA News, July 25, 2014、Champress, July 25, 2014、al-Hayat, July 26, 2014、Kull-na Shuraka’, July 25, 2014、al-Mada Press, July 25, 2014、Naharnet, July 25, 2014、NNA, July 25, 2014、Reuters, July 25, 2014、SANA, July 25, 2014、UPI, July 25, 2014などをもとに作成。

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クルド民族主義勢力の動き(2014年7月25日)

クッルナー・シュラカー(7月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュのロージュ・アーヴァー(西クルディスタンを意味するクルド語)事務局は、クルド民族主義政党・組織に対して、移行期民政局ジャズィーラ地区内務委員会決定に従い、7月16日から8月17日までの期間に、アームーダー市(ハサカ県)の政党認可委員会に届出を行うよう告知した。

Kull-na Shuraka', July 25, 2014
Kull-na Shuraka’, July 25, 2014

AFP, July 25, 2014、AP, July 25, 2014、ARA News, July 25, 2014、Champress, July 25, 2014、al-Hayat, July 26, 2014、Kull-na Shuraka’, July 25, 2014、al-Mada Press, July 25, 2014、Naharnet, July 25, 2014、NNA, July 25, 2014、Reuters, July 25, 2014、SANA, July 25, 2014、UPI, July 25, 2014などをもとに作成。

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最新論考「アサド政権を利する「イスラム国」の台頭:欧米の無力、さらに露呈」(e-World)

青山弘之「アサド政権を利する「イスラム国」台頭:欧米の無力、さらに露呈」
e-World、2014/07/24-14:46

■対アサドでアルカイダを黙認した欧米
■既存武装集団の離合集散促す
■欧米諸国に軍事解決認めさせるメッセージ
アルカイダ系過激組織「イスラム国」の攻勢は、イラクの民主政治が宗派主義的プロパガンダにもろいことを白日の下にさらしたが、シリアにおいては、民主化や人道保護の名の下にテロを黙認してきた欧米諸国の干渉政策の失敗を象徴する出来事として捉えることができる。・・・

化学兵器破棄をめぐる動き(2014年7月24日)

化学兵器禁止機関は声明を出し、シリアから搬出された化学兵器関連物質のうち危険度が低い化学物質約1,300トンが、フィンランド、英国、米国の工場に搬送され、廃棄作業が開始され、これまで31.8%が廃棄されたと発表した。

またシリア国内でも化学兵器生産工場12カ所が破壊され、2ヶ月以内に残りの施設の破壊も開始されると付言した。

AFP(7月24日付)が伝えた。

AFP, July 24, 2014、AP, July 24, 2014、ARA News, July 24, 2014、Champress, July 24, 2014、al-Hayat, July 25, 2014、Kull-na Shuraka’, July 24, 2014、al-Mada Press, July 24, 2014、Naharnet, July 24, 2014、NNA, July 24, 2014、Reuters, July 24, 2014、SANA, July 24, 2014、UPI, July 24, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月24日)

シリア国内の動き

ラッカ県では、シリア人権監視団やARA News(7月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍が駐留する第17師団基地を攻撃し、軍と交戦した。

戦闘は、サウジ人1人を含むダーイシュ戦闘員2人が、師団基地入り口の化学大隊拠点と基地周辺の2カ所で自爆攻撃を行ったことをきっかけに発生し、シリア軍のサミール・アスラーン准将が戦死したという。

これに対し、シリア軍ヘリコプターが師団基地周辺に対し14回にわたり「樽爆弾」を投下するなどして応戦した。

なおダーイシュ・ラッカ州はツイッターで「第17師団に対する祝福されし作戦」を開始したと発表し、アブー・スハイブ・ジャズラーウィー氏とハッターブ・ジャズラーウィー氏の2人が「殉教作戦」を行ったことを明らかにした。

ARA News, July 24, 2014
ARA News, July 24, 2014
ARA News, July 24, 2014
ARA News, July 24, 2014

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ハサカ県では、シリア人権監視団やARA News(7月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市マサーキン地区のバアス党ハサカ支部指導部ビルを襲撃、複数の目撃者によると、ビルの屋上にイスラーム国の黒旗が掲げられたという。

また、ARA Newsによると、支部指導部ビル襲撃は、爆弾を積んだ自動車による自爆攻撃をもって始められ、民間人7人が死亡、多数が負傷したという。

さらに、ARA News(7月26日付)によると、ダーイシュは、パノラマ検問所近くの電力関連施設、アフダース刑務所に進軍した。

このほか、ダーイシュはハサカ市南部のミールビーヤ地方の連隊基地を襲撃し、シリア軍兵士11人を殺害した。

これに対してシリア軍はヘリコプターで同地一帯を空爆、砲撃した。

またカーミシュリー市では何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、シリア軍兵士3人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団やARA News(7月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市郊外のクワイリス航空基地を攻撃した。

これに対し、シリア軍はダーイシュの拠点であるバーブ市を空爆した。

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なおシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府・軍に対して三つの戦線で同時に大規模攻勢をかけたのはこれが初めてだという。

イラク国内の動き

モスル県では、マダー・プレス(7月24日付)によると、モスル市中心部にあるアウンッディーン・ブン・ハサン廟と、同市東部のナビー・ユーヌス地区にあるナビー・ユーヌス廟をダーイシュ(イスラーム国)が爆破、破壊した。

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キルクーク県では、マダー・プレス(7月24日付)によると、ダークーク郡のタッル・ハンマ村とハフタ・ハール村の間に位置するスーフィー教団シャイフサーリフ廟をダーイシュ(イスラーム国)が爆破、破壊した。

またキルクーク市南部のターザ地方シャムスィーヤ村・バシール村間のダーイシュ拠点を軍が空爆し、司令官1人を含むダーイシュ戦闘員多数を殺害した。

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バービル県では、サーディク・マドルール・スルターニー県知事が、ジュルフ・サフル地方での軍事作戦でイラク軍・治安部隊がダーイシュ(イスラーム国)戦闘員100人以上を殲滅したと発表した。

マダー・プレス(7月24日付)が伝えた。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月24日付)によると、イラク軍機がカーイム郡でダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆し、ダーイシュ戦闘員7人を殺害した。

ヨルダン国内の動き

ヨルダンのジハード主義潮流のムハンマド・シャラビー氏(アブー・サヤーフ)は『ハヤート』(7月25日付)に対し、ヨルダンの一部のジハード主義者がダーイシュ(イスラーム国)への忠誠を表明したことについて、「ヨルダンのジハード主義潮流を代表していない無知なグループ」と批判、自身と収監中のジハード主義潮流の指導者イサーム・バルカーウィー氏(アブー・ムハンマド・マクディスィー)がダーイシュによるカリフ制樹立を拒否したことを批判する姿勢に反論した。

AFP, July 24, 2014、AP, July 24, 2014、ARA News, July 24, 2014、July 26, 2014、Champress, July 24, 2014、al-Hayat, July 25, 2014、Kull-na Shuraka’, July 24, 2014、al-Mada Press, July 24, 2014、Naharnet, July 24, 2014、NNA, July 24, 2014、Reuters, July 24, 2014、SANA, July 24, 2014、UPI, July 24, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月24日)

ダマスカス郊外県では、SANA(7月24日付)によると、アルバイーン市、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ナシャービーヤ農場、ザバダーニー市郊外、カラムーン地方の無人地帯(対レバノン国境地帯)、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線所属のクウェート人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(7月24日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ハビーブ・ムスタファー旅団所属のチュニジア人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月24日付)によると、アトマーン村、タッル・フドル一帯、タッル・サルヤー一帯、インヒル市、ヌアイマ村、西ガーリヤ村、サイダー町、ヒルバト・ガザーラ町、ラジャート高原、ウンム・ワラド村、東カラク村、キヒール村、ムサイフラ町、東ガーリヤ村、シャイフ・サアド村、ダルアー市旧税関地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月24日付)によると、トゥルナジャ村周辺、アジュラフ村、カフターニーヤ町、ハズラジーヤ村、ジュッバー村、ウンム・バーティナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月24日付)によると、カフルナジュド村、アルバイーン山周辺、タフタナーズ市、シャビーバ軍事基地周辺、サルミーン市周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月24日付)によると、ダイル・ザウル市シャイフ・ヤースィーン地区、ジュバイラ地区、ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、ウルフィー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジアラビア人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月24日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、カフルラーハー市、ジャズル・ガス採掘所周辺、ウンム・サフリージュ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(7月24日付)によると、アレッポ市ハラク地区、シャッアール地区、ジャービリーヤ地区、自由貿易地区、ムスリミーヤ村、ブラート村、スィヤーラ村、ターディフ市、マンスーラ村、ハーン・シャイフ・キャンプ、カフルダーイル村、クワイリス村一帯などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 24, 2014、AP, July 24, 2014、ARA News, July 24, 2014、Champress, July 24, 2014、al-Hayat, July 25, 2014、Kull-na Shuraka’, July 24, 2014、al-Mada Press, July 24, 2014、Naharnet, July 24, 2014、NNA, July 24, 2014、Reuters, July 24, 2014、SANA, July 24, 2014、UPI, July 24, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年7月24日)

『ハヤート』(7月25日付)は、財務省が、フェイスブックなどを通じて政権批判を行ったとして、シリアの活動家51人の資産を凍結したと報じた。

資産凍結の対象となったのは、ムーサー・ウマル市(「明日のアラブ」活動家)、ハウラ・ドゥンヤー女性(ジャラール・ナウワル氏の妻)、フサームッディーン・マルイー氏、アイマン・アブドゥンヌール氏(all4syria代表)、サミーラ・ムサーラマ女史(『ティシュリーン』紙元編集長)ら。

AFP, July 24, 2014、AP, July 24, 2014、ARA News, July 24, 2014、Champress, July 24, 2014、al-Hayat, July 25, 2014、Kull-na Shuraka’, July 24, 2014、al-Mada Press, July 24, 2014、Naharnet, July 24, 2014、NNA, July 24, 2014、Reuters, July 24, 2014、SANA, July 24, 2014、UPI, July 24, 2014などをもとに作成。

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クルド民族主義勢力の動き(2014年7月24日)

ハサカ県では、ARA News(7月24日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とアサーイシュがハサカ県アズィーズィーヤ地区の水道公社一帯を放棄し、シリア軍・治安部隊が同地に展開した。

AFP, July 24, 2014、AP, July 24, 2014、ARA News, July 24, 2014、Champress, July 24, 2014、al-Hayat, July 25, 2014、Kull-na Shuraka’, July 24, 2014、al-Mada Press, July 24, 2014、Naharnet, July 24, 2014、NNA, July 24, 2014、Reuters, July 24, 2014、SANA, July 24, 2014、UPI, July 24, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月24日)

アレッポ・シャリーア委員会は声明を出し、ラマダーン明けのイード・アル=フィトルを記念して、素行に問題のない16人を釈放したと発表し、その写真を公開した。

Kull-na Shuraka', July 24, 2014
Kull-na Shuraka’, July 24, 2014
Kull-na Shuraka', July 24, 2014
Kull-na Shuraka’, July 24, 2014

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一方、イスラーム戦線は声明を出し、アレッポ市の複数の拘置所で戦線治安機関が拘留者6人を銃殺刑に処したと発表した。

処刑された拘留者はシリア政府との内通、窃盗、殺人、自由シリア軍への所属、といった罪を認め、処刑されたという。

AFP, July 24, 2014、AP, July 24, 2014、ARA News, July 24, 2014、Champress, July 24, 2014、al-Hayat, July 25, 2014、Kull-na Shuraka’, July 24, 2014、al-Mada Press, July 24, 2014、Naharnet, July 24, 2014、NNA, July 24, 2014、Reuters, July 24, 2014、SANA, July 24, 2014、UPI, July 24, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年7月23日)

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハーディー・バフラ議長がトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣とアンカラで会談したと発表した。

声明によると、ダウトオール外務大臣は会談で、連立への支持を改めて表明するとともに、シリア人避難民キャンプを新設する意思を示したという。

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ヨルダン軍総司令部高官によると、7月22日にヨルダン国境警備隊が、シリアから大量の武器弾薬を密輸しようとした集団の侵入を阻止したと発表した。

AFP(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月23日)

ダーイシュ戦闘員による新婚旅行

AFP(7月23日付)は、ハーディー・サラーマを名乗る活動家の話として、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員の一人アブー・アブドゥッラフマーン・シーシャーニー氏が第2夫人と、シリアとイラクの支配地域で新婚旅行を行っていると報じた。

シーシャーニー氏は最近、シリア人女性と結婚したのだという。

新婚旅行の車中で、シーシャーニー氏は第2夫人とは相席せず、同行している戦闘員らはジハードを賞賛・鼓舞する歌を歌い続けていたという。

シーシャーニー氏ら一行の新婚旅行は、シリアのラッカ県タッル・アブヤド市からイラクのアンバール県をバスで巡回したという。

シリアでの動き

アレッポ県では、ARA News(7月23日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、アイン・アラブ市郊外のジャッル・ウーガリー村を奪還した。

これに関連して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊広報局は声明を出し、アイン・アラブ市の西部戦線および南部戦線で、ダーイシュの拠点3カ所を破壊し、戦闘員42人を殲滅したと発表した。

一方、SANA(7月23日付)によると、ダーイシュが占拠するバーブ市を軍が空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(7月23日付)によると、シリア軍が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)との間での戦闘が22日から続いているジャズア村一帯に対して空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するカシュキーヤ村をシリア軍が空爆し、女児1人が死亡した。

イラクでの動き

イラク・バアス党(イッザト・イブラーヒーム・ドゥーリー書記長)は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるモスル市のキリスト教徒の強制移住に関して、ダーイシュを「悪の勢力を作り出すテロ組織」と非難し、「我々はダーイシュのすべての行為と無関係であり、我々の任務を支持してくれている部族革命家と愛国的諸派の兄弟たちを誇りに感じている」と発表した。

そのうえで、イラク国内のキリスト教各派、イラク・クルディスタン地域に対して、キリスト教徒を保護するよう呼びかけた。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がモスル市ファイサリーヤ地区にあるフサイン廟を爆破、破壊した。

また県治安筋によると、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガが、モスル市北部にあるニナワ製薬会社をダーイシュが制圧したのを受け。同地一帯を砲撃した。

このほか、複数の目撃者によると、ダーイシュは22日に、「少女に嫌がらせ」をした青年をむち打ちの刑に処した。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ティクリート市南部のムカイシーファ地区で、イラク軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、イラク軍兵士6人が死傷した。

またダーイシュはシャルカート郡で女性活動家のスィナー・ジャブーリー女史、ハウラ・ジャブーリー女史と2人の夫を拘束し、処刑した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ジュルフ・サフル地方をイラク軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)のアミール1人を含む5人を殺害した。

また軍・治安部隊合同部隊は、同地方で二つの大規模な浄化作戦を行い、ダーイシュ戦闘員35人を殲滅した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ファッルージャ市東部のズィラーア・ダジュラ地区で、ダーイシュ(イスラーム国)が治安部隊拠点を襲撃し、兵士13人を殺傷した。

これに対しイラク軍はファッルージャ市各所を空爆し、ダーイシュ戦闘員9人を殺害した。

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ディヤラ県では、県警察によると、治安部隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ダーイシュ戦闘員50人を殲滅、ハムリーン・ダム地区を解放した。

マダー・プレス(7月23日付)が伝えた。

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ダーイシュ(イスラーム国)は声明を出し、22日にバグダード県カーズィミーヤ地区で発生した自爆テロの犯行を認めた。

AP(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年7月23日)

ナビーフ・ビッリー国民議会議長は、大統領選挙(第2回投票)のための臨時会(9回目)が定足数に達しなかったことを受け、会合を8月12日に再び延期すると決定した。

臨時会にはビッリー議長自身も出席しなかった。

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NNA(7月23日付)によると、ベカーア県バアルベック郡北部のブッザーリーヤ村、ハラブター村、ラブワ村郊外(対シリア国境地帯)に迫撃砲弾複数発が着弾した。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月23日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッバースィーイーン地区とジャウバル区を隔てるアーリファ検問所(ジャウバル区)一帯で、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、また軍はカーブーン区を含む一帯を砲撃した。

反体制活動家によると、戦闘は、軍、国防隊がジャウバル区に進軍しようとしたことを契機に発生したという。

一方、SANA(7月23日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(7月23日付)によると、カラムーン地方無人地帯(対レバノン国境)、アーリヤ農場、ハラスター市東部郊外、ムライハ市周辺、ハーン・シャイフ・キャンプ・ザーキヤ町街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町、タファス市、インヒル市、ナワー市を軍が「樽爆弾」などで空爆、これに対してジハード主義武装集団はブスラー・シャーム市を砲撃し、軍側に複数の死傷者が出た。

一方、SANA(7月23日付)によると、アトマーン村およびその郊外、インヒル市、ヌアイマ村、ズィムリーン村・サムリーン村交差点、東ムライハ町、ジャースィム市・インヒル市街道、ヒルバト・ムライハ村、ブスル・ハリール市、ヤードゥーダ村郊外、ダルアー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ワフシーヤ村をシリア軍が空爆し、子供6人が死亡した。

一方、SANA(7月23日付)によると、アレッポ市バーブ・ハディード地区、カーディー・アスカル地区、アイン・タッル地区、ライラムーン地区、マイサル地区、旧市街、ハナーヌー地区、ハーディル村、アウラム・スグラー村、バービース村、タッル・リフアト市、ハーン・アサル村、アナダーン市、ダイル・ハーフィル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町を軍が空爆し、2人が死亡した。

またムーリク市南部および東部では、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月23日付)によると、アクラブ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月23日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が対トルコ国境のサルキーン村でシリア革命家戦線(自由シリア軍)と交戦し同村を制圧した。

ヌスラ戦線はまた、サルキーン村に近いアズマーリーン村に進軍、同村のシリア革命家戦線を包囲したという。

一方、シリア人権監視団によると、ジスル・シュグール市郊外を軍が空爆し、女児1人が死亡した。

他方、SANA(7月23日付)によると、タッル・サラムー村南部、クーリーン村、カフルナジュド村、ラーミー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月23日付)によると、マスアダ村、ウンク・ハワー村、ラッフーム村、アブー・ハワーディート村、ウンム・サフリージュ村、ウカイリバート町郊外、イッズッディーン町、ウンム・シャルシューフ村、ワーディ・フーハ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月23日付)によると、クーズ山、ザーヒー山、アイドゥー村、ハーン・ジャウズ村、シャムスィーヤ村、ズワイク村、カスブ村、ヌーバ山、カフリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年7月23日)

外務在外居住者省は国連の潘基文事務総長に宛てて書簡を送付、そのなかでスタファン・デミストゥラ共同特別代表就任への歓迎の意を示すとともに、同代表が「客観性と公正性」に基づき紛争解決に向けて活動するよう求めた。

SANA(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月23日)

シリア人権監視団は、アサド大統領が就任宣誓を行った7月16日以降、1,769人が死亡したと発表した。

戦死者の内訳は、シリア軍と親政権の武装集団(国防隊)が803人、民間人が239人(うち子供62人、女性36人)、ヒズブッラー戦闘員とシーア派戦闘員が13人。

また軍の空爆で死亡した民間人は127人(うち子供47人、女性22人)におよぶという。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会はダマスカスで執行部会合を開き、7月16日に行われたアサド大統領の就任演説の内容について意見を交わした。

委員会が発表した声明によると、会合において、委員会は、この就任演説が、外国の陰謀を強調し、シリア国民の平和的革命における諸要求を陰謀と断じていると批判するとともに、また大統領選挙に参加した投票者を「革命家」と形容する姿勢は、専制、権力独裁、外国の軍事介入、宗教的過激主義を同時に拒否している大衆を無視していると指弾した。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月22日追記)

クルド人戦線旅団のアフマド・ハッスー報道官は、ARA News(7月23日付)に対し、アレッポ県のバーブ市・アフタリーン市間街道で、同旅団からなる複数の武装集団がダーイシュ(イスラーム国)を要撃し、ダーイシュ戦闘員20人を殲滅した、と述べた。

またアフタリーン市近郊での戦闘でも、同旅団らはダーイシュ戦闘員2人を殺害したという。

ARA News, July 22, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年7月22日)

ロイター通信(7月22日付)によると、トルコのウルファ県知事は21日晩に、シリアのアレッポ県ラアス・アイン市に面する国境の町ジェイァンプナル市で、トルコ軍偵察部隊がトルコ領内に潜入しようとした密輸業者の一団と交戦し、トルコ軍兵士2人が死亡した、と発表した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年7月22日)

サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月22日付)によると、治安部隊はサーマッラー市南部のティグリス川で銃殺された住民の遺体10体を発見した。

またムウタスィム地方、ダジュラ地区で、イラク軍に従軍する志願兵がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、10人が負傷した。

さらにサーマッラー郡では、覚醒評議会メンバーの家に爆弾を仕掛けようとしていたダーイシュの司令官をイラク治安部隊が逮捕した。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月22日付)によると、スィンジャール郡にあるヤズィーディー派の居住区ダーイシュ(イスラーム国)が迫撃砲などで攻撃した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年7月22日)

NNA(7月22日付)によると、ナバティーヤ県カフルシューバー郡のシャブアー農場郊外(レバノン領内)からロケット弾1発が発射され、レバノン領内に着弾した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月22日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続けた。

同監視団によると、シリア軍は「シリア砂漠に拠点を置くイラン軍基地」(原語を直訳)に対して、シャーイル・ガス採掘所一帯のダーイシュ拠点を迫撃砲とミサイルで攻撃するよう支援要請した、という。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がハーリム市を制圧、また別のジハード主義武装集団が占拠するアズマーリーン村を包囲した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するバーブ市に対して、シリア軍が空爆を行い、女性2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するブーカマール市各所をシリア軍が空爆した。

シリア軍は、またダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ファルースィーヤ地区の複数カ所を砲撃し、ダーイシュ戦闘員多数が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、工業地区、タムウィーン交差点、ハミーディーヤ地区、ウルフィー地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月22日付)によると、カフターニーヤ市郊外のジャズア村奪還をめざす西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が同地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

その他の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ザブラターニー地区の複数カ所に迫撃砲弾少なくとも10発が着弾し、複数の死傷者が出た。

またこれを受け、シリア軍がジャウバル区に対して10回以上にわたり空爆を行うとともに、国防隊とともに同地区でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、軍が同地を空爆、砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(7月22日付)によると、ムライハ市への空爆を行っていたシリア軍戦闘機がジャルマーナー市に駐留するシリア軍部隊を誤爆し、市民、軍人数十人が負傷した、という。

これに関して、ARA News(7月22日付)は、何者かが撃った迫撃砲弾複数発が着弾したと報じた。

一方、SANA(7月22日付)によると、マガッル・ミール町、シャイフーニーヤ農場、ナシャービーヤ農場、アイン・タルマー渓谷、ザバダーニー市、ダーライヤー市、カラムーン地方の無人地帯(対レバノン国境)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スーラ町、ジャースィム市、ヌアイマ村、ナワー市、ジャービヤ丘を軍が「樽爆弾」などで空爆し、ジハード主義武装集団戦闘員6人が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)によると、インヒル市、タッル・ムタウワク・サギール、タッル・ムタウワク・カビール、サマン丘、スラヤー村、ウンム・ハウラーン丘、ジャースィム市、ヤードゥーダ村・アトマーン村街道、ハッラーブ・シャフム村、ブスラー・シャーム市、西ガーリヤ村、フラーク市、シャイフ・サアド村、ダーイル町、ヌアイマ村、ダルアー市マンシヤ地区、ダーヒヤト・ヤルムーク区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦するなか、軍がサラミーヤ市北部のマブウージャ村、ハナーフィス村、サアン村、下ムハッラム村、ビッリー・シャルキー村、タッル・アブドゥルアズィーズ村に進軍、同地を制圧した。

一方、SANA(7月22日付)によると、アカーリブ村、マブジューア村、タイバト・イマーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市・トゥウーム村間の街道、マアッラト・ヌウマーン市周辺(ワーディー・ダイフ軍事基地とハーミディーヤ航空基地の近郊)を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(7月22日付)によると、バシーリーヤ村、バーブ・ハワー国境通行所周辺、バイダル・シャムスー村、バサーミス村畜産農場地区、タッラト・カリーマ村、クマイナース村、カフルルーマー村、カフルナジュド村、ムナイズィラ村、マアッルバリート村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区、シャッアール地区ハラク地区、カーディー・アスカル地区、ライラムーン地区、アシュラフィーヤ地区、ラーシディーン地区を「樽爆弾」などで空爆し、子供4人を含む10人が死亡した。

またアレッポ市ラーシディーン地区では、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

アレッポ市郊外では、カフルハムラ村、カフルナーハー村、アターリブ市・カフルヌーラーン村間を軍がミサイルなどで空爆、またアレッポ市西部郊外にあるジハード主義武装集団の検問所で爆発があり、戦闘員3人が死亡、8人が負傷した。

またアレッポ中央刑務所周辺、ブライジュ村一帯で、軍とジハード主義武装集団と交戦し、軍が「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(7月22日付)によると、カフルダーイル村、カフルヌーラーン村、カラム・ダアダア村、バーブ市、ハーン・アサル村南部、カフルナーハー村、アレッポ市アイン・タッル地区、カッラーサ地区、カーディー・アスカル地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月22日付)によると、ハサカ市シネマ・カイロ通り(キリスト教徒が多く住む街区)の酒屋近くに何者かが爆弾を仕掛け爆破させ、女性1人、子供1人を含む住民4人が死亡した。

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クナイトラ県では、SANA(7月22日付)によると、クードナ・ダム周辺、アイン・バーシャー村、ウーファーニヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月22日付)によると、サラーム・ガルビー村、ハタムルー村、ウカイリバート町分岐路北、タラフ村、タッルドゥー市、ブライジュ村、ハスヤー町西部、ラスタン市、タルビーサ市、クサイル市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年7月22日)

ラジオ・ロザナ(7月22日付)は、シリア政府がトルコのイスタンブール市にシリアの反体制活動家の放免とシリアへの帰国を調整するための事務所を立ち上げたと報じた。

同事務所所長を名乗るナーディル・アズィーズ氏によると、この事務所は「道を誤り、騙されたものが、自らの状況を改善し、祖国に帰国することを支援する」ために設置されたという。

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スライマーン・アッバース石油鉱物資源大臣は声明を出し、2011年の紛争勃発以降のシリアの石油部門の直接損害の総額が5,700億シリア・ポンド(35億米ドル)に、関連する被害総額が2兆9,540億ポンド(179億ドル)に達すると発表した。

AFP(7月22日付)が伝えた。

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シリア・アラブ・テレビ(7月22日付)は、郵便切符がアサド大統領の再選を記念した記念切符を7月23日から発売する、と告知した。 

ARA News, July 22, 2014
ARA News, July 22, 2014

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Radio Rozana, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月22日)

イスラーム戦線のザフラーン・アッルーシュ軍事委員会議長は声明を出し、シリア国内で活動するすべての武装集団に対して、独立した決定権を有する新たな参謀委員会の設置を呼びかけた。

ARA News, July 22, 2014
ARA News, July 22, 2014

声明において、イスラーム戦線は「先行する参謀委員会のこれまでの負の側面を克服しなければならない」と主張、自由シリア軍参謀委員会を「実際に活動する武装組織からそもそも承認を得ていない機関に政治的に従属するだけでなく、外国勢力に政治的に従属してきた」と批判した。

クッルナー・シュラカー(7月22日付)が伝えた。

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シャームの民のヌスラ戦線は「腐敗した者たちの撃退をめぐって」と題した声明を出し、米国およびその「手先」であるシリア革命反体制勢力国民連立の利益に与する者に、行動を改めるよう警告し、18日に「土地を荒廃させた者たちへの戦い」と銘打ってヌスラ戦線との対決姿勢を明示したハズム運動など「穏健」な武装集団8組織(https://syriaarabspring.info/wp/?p=11454)を批判した。

声明において、ヌスラ戦線は「治安の真空状態を利用する腐敗した者たちと盗人たち」が、「ヌサイリー派の敵やハワーリジュ派の侵略者に対するジハードを行わず」、検問所を設置するなどして住民の財産を奪い、侮辱していると批判した。

そのうえでヌスラ戦線は「こうした腐敗した者たち」の行為を止めさせると宣言、「スンナ派に安堵してもらいたい。我々は、あなた方の敵を打ち砕く剣であり、あなた方を犠牲に…何かを得ようとする手を切り落とすだろう。我々は、地域における米国の国益、(シリア革命反体制勢力国民)連立の手先の利益に資すると自称する者らに警告する…。自らの行いを控え、アッラーに改悛を求め、今後はムジャーヒディーンの忍耐や夢を欺かないように、と」と主張した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、トルコのイスタンブールで開催された総合委員会(104人)がアフマド・トゥウマ暫定内閣(ガズィアンテップ)の総辞職を賛成66、反対35で承認したと発表した。

21日から開催された総合委員会ではまた、暫定政府の早急なシリア国内での移転を行うことを確認したうえで、トゥウマ暫定政府の総辞職が「国民の福祉のために政府の活動を高め、革命の目的を実現することを目的とする」と位置づけ、トゥウマ首班ら閣僚に謝意を示した。

しかし、連立メンバーの一人はトゥウマ暫定政府の総辞職に関して、AFP(7月22日付)に、「政治的」な動機によるものだと指摘、暫定政府におけるシリア・ムスリム同胞団のヘゲモニーへの対処が目的だったとの見方を示した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年7月21日)

ニナワ県では、マダー・プレス(7月21日付)によると、モスル市南東に位置するキリスト教修道院のダイル・マール・バフナームを占拠、修道士らを追放した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月21日付)によると、イラク軍・治安部隊はファッルージャ市周辺のジャズィーラト・カルマ地区などで、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員26人を殺害・逮捕し、同地を奪還した。

これに対し、ダーイシュは、ラーワ郡でラーウィーイーン部族のシャイフの墓を爆破、破壊した。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月21日付)によると、ダルーイーヤ郡のムシャイリファ村に治安部隊と部族民兵が突入し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員5人を殺害し、同村を奪還した。

AFP, July 21, 2014、AP, July 21, 2014、ARA News, July 21, 2014、Champress, July 21, 2014、al-Hayat, July 22, 2014、Kull-na Shuraka’, July 21, 2014、al-Mada Press, July 21, 2014、Naharnet, July 21, 2014、NNA, July 21, 2014、Reuters, July 21, 2014、SANA, July 21, 2014、UPI, July 21, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月21日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外のジャブナ村周辺で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またアイン・アラブ市東部のスィービー・カッラーン村・アフマディーヤ村間で人民防衛隊がダーイシュを要撃、これに対してダーイシュはクーブルラク村、ジャルン村、フッリーヤ村、サルズーリー村を砲撃した。

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ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州はツイッターで、ヒムス県シャーイル・ガス田の採掘所での戦況を報告、「ヌサイリー派300人以上を殺害した」と主張し、写真多数を公開した。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が同地を空爆した。

一方、SANA(7月21日付)によると、マシュラファ村郊外無人地帯、ラアス・マアッラ町郊外無人地帯、ザバダーニー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、アーリヤ農場、シャイフーニーヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッバースィーイーン広場に近いジャウバル区の複数カ所で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍検問所を制圧・交戦、これに対して軍は同地一帯を空爆、アッバースィーイーン地区に迫撃砲の流れ弾複数発が着弾した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ワーズィイーヤ村各所をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ザアフラーナ村、ラスタン市、シャーイル山(ハマー県)西部一帯、ウンム・シャルシューフ村、アブー・サナースィル丘郊外、ウワイド農場、ウワイス農場、タルビーサ市、アスィーラ村、ジャズル・ガス採掘所、ヒルバト・アルシューナ村、ウンム・リーシュ村、イッズッディーン町、ヒムス市ワアル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、スマート・ニュース(7月21日付)によると、ムーリク市で軍と「自由シリア軍」が交戦、軍兵士10人と反体制武装集団戦闘員9人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市スッカリー地区を軍が「樽爆弾」で空爆し、女性1人と子供1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市各所を軍が「樽爆弾」で空爆する一方、県西部で軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月21日付)によると、アトマーン村、イブタア町、タファス市・アトマーン村街道、フラーク市、インヒル市、ヒルバト・ガザーラ町南部、ナワー市、ダーイル町、ジャースィム市・ナワー市街道、シャイフ・サアド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SLN(7月20日付)によると、ハフサルジャ村で武力衝突を続けてきたシャームの民のヌスラ戦線とシリア革命家戦線が和解し、双方の責任者を処罰することなどで合意した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ムシュミシャーン村、アリーハー市一帯、ナフラ村、クーリーン村、ムナイズィラ村、カフルルーマー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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SANA(7月21日付)によると、ダマスカス郊外県、ダルアー県、イドリブ県、ハマー県、ダイル・ザウル県、クナイトラ県、ハサカ県、ラッカ県で反体制武装集団元メンバー149人が投降し、その後釈放された。

うち105人はハサカ県での投降者だという。

AFP, July 21, 2014、AP, July 21, 2014、ARA News, July 21, 2014、Champress, July 21, 2014、al-Hayat, July 22, 2014、Kull-na Shuraka’, July 21, 2014、al-Mada Press, July 21, 2014、Naharnet, July 21, 2014、NNA, July 21, 2014、Reuters, July 21, 2014、SANA, July 21, 2014、SLN News, July 21, 2014、SMART News, July 21, 2014、UPI, July 21, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年7月20日)

アンバール県では、マダー・プレス(7月20日付)によると、治安部隊が部族民兵の支援のもとに県西部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を行い、ダーイシュ戦闘員31人を殲滅、36人を逮捕した。

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キルクーク県では、マダー・プレス(7月20日付)によると、ラシャード地方近郊を通行中のダーイシュ(イスラーム国)の車列の近くで爆弾が爆発し、司令官のサーリフ・ファルハーン氏を含むダーイシュ戦闘員3人が死亡した。

またイラク軍は、フワイジャ地区全体に展開するダーイシュの拠点を空爆した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月20日付)によると、ジュルフ・サフル地方でイラク軍と義勇兵がダーイシュ(イスラーム国)を攻撃し、ダーイシュ戦闘員15人が死亡した。

AFP, July 20, 2014、AP, July 20, 2014、ARA News, July 20, 2014、Champress, July 20, 2014、al-Hayat, July 21, 2014、Kull-na Shuraka’, July 20, 2014、al-Mada Press, July 20, 2014、Naharnet, July 20, 2014、NNA, July 20, 2014、Reuters, July 20, 2014、SANA, July 20, 2014、UPI, July 20, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月20日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス田の採掘所一帯をシリア軍が空爆、また同地一帯でシリア軍特殊部隊と国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、軍特殊部隊がダーイシュの戦闘員を放逐、ガス採掘所一帯を制圧する一方、シリア軍戦闘機が同地への空爆を続け、ダーイシュ戦闘員数十人を殲滅、これに対してダーイシュは軍の拠点などを砲撃した。

またシリア人権監視団によると、シリア軍所属の騎兵部隊「砂漠の鷹」の兵士65人が死亡した。65人の死亡については、シリア軍による誤爆だとする情報、ダーイシュとの戦闘で戦死したとする情報が錯綜しているという。

一方、ダーイシュによるシャーイル・ガス田の採掘所制圧の背景として、採掘所に駐留していた士官複数名が離反し、ジャハール油田方面に逃走したことが原因だとの情報が流れているという。

他方、SANA(7月20日付)は、西サラーム村、ウンフ・サフリージュ村、シャーイル山(ハマー県)西部一帯(シャーイル・ガス田の採掘所一帯)、ジャズル・ガス採掘所周辺、ウカイリバート町周辺、カルヤタイン市東北部、クサイル市郊外、タッルドゥー市、ファルハーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したと報じた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、クーリーヤ市で、ジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)に武器を引き渡した。

またダイル・ザウル市のラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区では、ダーイシュとシリア軍が交戦した。

これに関して、ARA News(7月20日付)は、ダイル・ザウル市の航空基地で、シリア軍と反体制武装集団が砲撃を応酬し、「自由シリア軍」戦闘員1人が死亡したと伝えた。

またシリア軍は、ダーイシュが占拠するシュマイティーヤ町、アイヤーシュ村を空爆する一方、アイン・ジュムア村近郊の第137旅団基地近くでダーイシュと交戦し、兵士4人が死亡、さらにムサッラブ村では、ダーイシュが地元の部族民兵と交戦したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフタリーン市周辺で、クルド人戦線旅団、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ダーイシュによる砲撃でヌスラ戦線の戦闘員ら17人が死亡した。

一方、アイン・アラブ市郊外のヤバーディヤト・ファユーニタ村、アフマディーヤ村、ビールカンヌー村、ジャルバ村では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュの拠点を砲撃、またハルバ村では両者が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、アフバール・アーン(7月20日付)によると、ヤルダー市で自爆テロを行おうとしたダーイシュ(イスラーム国)のアミールを名乗るアブー・ドゥジャーナ氏がイスラーム戦線との交戦で死亡、これを受けダーイシュはダマスカス県タダームン区方面に逃走した。

その他の暴力

スマート・ニュース(7月20日付)によると、イドリブ県の対トルコ国境に位置するバーブ・ハワー国境通行所で、イスラーム軍とハズム運動が交戦、同刑務所が閉鎖された。

オリエント・ネット(7月20日付)によると、戦闘は、ハズム運動が国境通行所にシャーム自由人イスラーム運動と合同の検問所を設置することを要求したことに対し、シャーム自由人運動が通行所を占拠したことをきっかけとしていたという。

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ハマー県では、スマート・ニュース(7月20日付)によると、ムーリク市周辺で、軍、国防隊とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦し、双方合わせて10人以上が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区を軍が砲撃、同地区周辺でジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルナジュド村西部、アレッポ中央刑務所周辺、ブライジュ村郊外で、軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦、軍が2回にわたって空爆を行った。

またハイヤーン町、カフルハムラ村などに対して、軍が未明に「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(7月20日付)によると、アブティーン村、カブターン・ジャバル村、フール村、シャイフ・サイード村、カフルハーシル村、マーイル町、アナダーン市、ダイル・ハーフィル市、カフルハムラ村、自由貿易地区、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市ラームーサ地区、カルム・マイサル地区、フルワーニーヤ地区、旧市街、ハナーヌー地区、カースティールー地区、ジャンドゥール地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町一帯を軍が「樽爆弾」で攻撃した。

ARA News(7月20日付)によると、アトマーン村での軍との戦闘で、「自由シリア軍」戦闘員8人が死亡した

一方、SANA(7月20日付)によると、ヒルバト・ガザーラ周辺、シャイフ・サアド村、タッル・サイフ村、スーラ町、インヒル市、ジーザ町、西ガーリヤ村、東ガーリヤ村、アトマーン村およびその周辺、ブスル・ハリール市、ウンム・マヤーズィン町、タッル・フドル村、ヤードゥーダ村・タファス市街道、タファス市・アトマーン村街道、サイダー町街道、タファス市、ダルアー市郵便局周辺、ハマーディーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(7月20日付)によると、ジャウバル区周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(7月20日付)によると、ダマスカス県ジャウバル区に面するザマルカー町、アルバイン市のほか、アーリヤ農場、カフルバトナー町、ムライハ市周辺、ナシャービーヤ農場、ザバダーニー市、マシュラファ村郊外の無人地帯(対レバノン国境地帯)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月20日付)によると、ダフル・カッサール地区、ウンム・バーティナ村、ウーファーニヤー村、マジュダリヤー村東部、キンサッバー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月20日付)によると、アルバイーン山周辺、フライカ村、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、タッル・ディーニート周辺、ビンニシュ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県郊外県で活動するタウヒード旅団に属するサイフ・イスラーム大隊のムハンマド・ウライト司令官を名乗る人物が、イランのアーラム・チャンネル(7月20日付)に出演し、シリア軍に投降し、政権と和解したと発表した。

Kull-na Shuraka', July 20, 2014
Kull-na Shuraka’, July 20, 2014

AFP, July 20, 2014、Akhbaral-An, July 20, 2014、al-‘Alam, July 20, 2014、AP, July 20, 2014、ARA News, July 20, 2014、Champress, July 20, 2014、al-Hayat, July 21, 2014、Kull-na Shuraka’, July 20, 2014、al-Mada Press, July 20, 2014、Naharnet, July 20, 2014、NNA, July 20, 2014、Orient.net, July 20, 2014、Reuters, July 20, 2014、SANA, July 20, 2014、SMART News, July 20, 2014、UPI, July 20, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年7月20日)

ナジャーフ・アッタール文化政策担当副大臣は、アサド大統領の前で憲法宣誓を行い、副大統領に正式に就任した。

SANA(7月20日付)が伝えた。

SANA, July 20, 2014
SANA, July 20, 2014

AFP, July 20, 2014、AP, July 20, 2014、ARA News, July 20, 2014、Champress, July 20, 2014、al-Hayat, July 21, 2014、Kull-na Shuraka’, July 20, 2014、al-Mada Press, July 20, 2014、Naharnet, July 20, 2014、NNA, July 20, 2014、Reuters, July 20, 2014、SANA, July 20, 2014、UPI, July 20, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月20日)

ヒムス県で活動するシャーム自由人イスラーム運動など13の武装集団はユーチューブを通じて共同声明を出し、シリア軍への投降を監視する委員会を設置したと発表し、すでに投降し、戦闘を放棄した戦闘員に対して72時間以内に「改悛」しない場合、殺害すると脅迫した。

共同声明を出した武装集団は以下の通り:

1. シャーム自由人イスラーム運動
2. アンサール大隊
3. ヒムス軍団
4. イーマーン・ビッラー旅団
5. サイフ・イスラーム・ハッターブ大隊
6. 第313師団
7. イスラームの獅子旅団
8. タルビーサ旅団
9. ハムザ大隊
10. イフサーン旅団
11. スィッディーク大隊
12. アフル・スンナ・ワ・ジャマーア
13. ハック連帯

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、「自由シリア軍」に属す複数の部隊が共同声明を出し、「動脈切断の戦い」と銘打った作戦を開始したと発表した。

同作戦は、軍、ヒズブッラー戦闘員の拠点攻撃を目的としているという。

共同声明に参加した武装集団は以下の通り:

1. ムウタッズ・ビッラー旅団
2. ハウラーン大隊統一旅団
3. アームード・ハウラーン旅団
4. 自由殉教者旅団
5. カラーマ旅団
6. 殉教者ナビール・ウムヤーン大隊
7. 殉教者クサイ・ズウビー大隊
8. アリー・ビン・アビー・ターリブ大隊
9. シリア革命家戦線
10. シャーム解放作戦司令室
11. ヤルムーク軍
12. 第1砲兵連隊

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また「誠実な約束作戦司令室」は声明を出し、ダルアー県のヒルバト・ガザーラ町の軍拠点などを標的とした「変化は朝に」の戦い作戦を開始したと発表した。

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ダマスカス郊外県で活動するアジュナード・シャーム・イスラーム連合総司令部は声明を出し、ハビーブ・ムスタファー旅団司令部との会合を開き、同旅団を除名処分にした。と発表した。

ハビーブ・ムスタファー旅団はアジュナード・シャーム・イスラーム連合結成(2013年11月)を主導した武装集団。

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反体制組織のアッシリア民主機構は声明を出し、イラクもモスル市でのダーイシュ(イスラーム国)によるキリスト教徒への処遇を「野蛮なテロ行為」と非難し、シリアとイラクの宗教・政治指導者らにキリスト教徒の保護とダーイシュのテロへの抵抗を求めた。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(7月21日付)によると、イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官がサクバー市で活動家や住民と会談し、ダーイシュ(イスラーム国)と徹底抗戦の意思を示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、シリアの友連絡グループに対して高性能の兵器の供与を改めて求めた。

『ハヤート』(7月21日付)が伝えた。

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シリア革命反体制勢力国民連立の政治委員会書記長にナズィール・ハキーム氏が選出された。

アラビーヤ(7月20日付)が伝えた。

AFP, July 20, 2014、Alarabia, July 20, 2014、AP, July 20, 2014、ARA News, July 20, 2014、Champress, July 20, 2014、al-Hayat, July 21, 2014、Kull-na Shuraka’, July 20, 2014、July 21, 2014、al-Mada Press, July 20, 2014、Naharnet, July 20, 2014、NNA, July 20, 2014、Reuters, July 20, 2014、SANA, July 20, 2014、UPI, July 20, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年7月19日)

アレッポ県アイン・アラブ市(コバネ市)に面するトルコのガズィアンテプ県シュリュジュ市では、平和民主党(BDP、クルド人政党)、クルディスタン労働者党(PKK)支持者ら「数万人」が集まり、ダーイシュ(イスラーム国)によるアイン・アラブ市侵攻に反対、同市との連帯を訴えた。

ARA News(7月19日付)が伝えた。

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『ハヤート』(7月20日付)によると、トルコ南東部のクルド人居住地域で、青年民主愛国運動と民主青国女性運動が100人の男女戦闘員からなる義勇部隊「ユーフラテス殉教者旅団」を結成した。

同旅団は、アレッポ市アイン・アラブ市に派遣され、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に参加するという。

AFP, July 19, 2014、AP, July 19, 2014、ARA News, July 19, 2014、Champress, July 19, 2014、al-Hayat, July 20, 2014、Kull-na Shuraka’, July 19, 2014、al-Mada Press, July 19, 2014、Naharnet, July 19, 2014、NNA, July 19, 2014、Reuters, July 19, 2014、SANA, July 19, 2014、UPI, July 19, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年7月19日)

バービル県では、マダー・プレス(7月19日付)によると、ジュルフ・サフル地方でイラク軍と義勇兵が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ戦闘員7人が死亡、軍兵士2人が死亡した。

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ディヤラ県では、マダー・プレス(7月19日付)によると、ヌーファル村とスドゥール地方においてイラク軍がダーイシュ(イスラーム国)戦闘員11人を殲滅し、同地の浄化を完了した。

AFP, July 19, 2014、AP, July 19, 2014、ARA News, July 19, 2014、Champress, July 19, 2014、al-Hayat, July 20, 2014、Kull-na Shuraka’, July 19, 2014、al-Mada Press, July 19, 2014、Naharnet, July 19, 2014、NNA, July 19, 2014、Reuters, July 19, 2014、SANA, July 19, 2014、UPI, July 19, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.