トルコ軍はアレッポ県北西部の越境砲撃(2016年6月2日)

アレッポ県では、『ハヤート』(6月3日付)によると、トルコ軍国境警備隊は、アアザーズ市近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点2カ所を越境砲撃した。

また、ARA News(6月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は反体制武装集団の戦略拠点マーリア市への包囲を継続、同地一帯に砲撃を加えた。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はYPG主体の「マンビジュ解放作戦」においてクルド人は兵站支援を行っているだけと主張し、有志連合の支援を受けるシリア民主軍による「レッド・ライン」抵触を黙認(2016年6月2日)

『ハヤート』(6月3日付)によると、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はケニアの首都ナイロビでの記者会見で、アレッポ県東部のマンビジュ市攻略に向け、有志連合の支援を受けて攻勢を強める西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に関して、戦闘員のほとんどがクルド人ではなく、アラブ人であり、人民防衛隊が主に兵站支援を行っているとの見解を示し、作戦に理解を示した。

『ハヤート』はまた、トルコ軍の複数の消息筋の話として、トルコ軍がこの作戦には直接参加していないと伝えた。

エルドアン政権は、アレッポ県のユーフラテス川以西への人民防衛隊の進軍を「レッド・ライン」とみなし、反発してきた。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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ラタキア市内で自爆テロ発生し2人が死亡(2016年6月2日)

ラタキア県では、SANA(6月2日付)によると、ラタキア市ダアトゥール地区にある正統カリフ・モスク近くで男性1人が爆弾を仕掛けたオートバイで自爆し、2人が死亡(シリア人権監視団によると、死者は3人)、4人が負傷した。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がアレッポ市一帯への激しい爆撃、砲撃を継続、アレッポ市東部と北部を結ぶ反体制派の唯一の兵站路カースティールー街道を再び遮断か(2016年6月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のカースティールー街道地区、ジャンドゥール交差点地区、ハンダラート・キャンプ一帯、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区が戦闘機・ヘリコプター(所属明示せず)の空爆を受け、またシリア軍が同地一帯を激しく砲撃、バニー・ザイド地区一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、反体制武装集団支配下のアレッポ市東部のマサーキン・ハナーヌー地区を砲撃したほか、戦闘機もアレッポ市東部マイサル地区などを空爆した。

アレッポ市南部郊外一帯では、カフルハムラ村一帯で戦闘が続き、シリア軍が「樽爆弾」を投下した。

ARA News(6月2日付)によると、シリア軍はこれらの攻撃で、アレッポ市東部と市外を結ぶ反体制武装集団の唯一の兵站路であるカースティール街道を寸断したという。

一方、SANA(6月2日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ラームーサ地区、マイダーン地区、スライマーン・ハラビー地区、シャイフ・マクスード地区を砲撃し、6人が死亡、28人が負傷した。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍はファトフ軍が支配するイドリブ県各所などで爆撃を継続(2016年6月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がサラーキブ市一帯、フバイト村、タッル・アース村、アリーハー市、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、フーア市周辺地域、ハーン・シャイフーン市、タマーニア町、アービディーン村を空爆し、女性1人が死亡、複数が負傷した。

なお、ARA News(6月2日付)によると、サラーキブ市一帯を空爆したのはシリア軍戦闘機。

またカファルヤー町近郊で、シャームの民のヌスラ戦線のメンバー6人が何者かによって殺害された。

これに対して、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍はフーア市を砲撃した。

SANA(6月2日付)によると、反体制武装集団によるフーア市への砲撃で、子供1人が死亡、2人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がアクラブ町郊外一帯でジハード主義武装集団と交戦し、戦闘機(所属明示せず)が同地一帯を空爆した。

戦闘機はまた、カフルズィーター市、ラターミナ町、ザカート村を10回以上にわたり空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東グータ地方のバハーリーヤ村一帯で、シリア軍、国防隊がイスラーム軍などのジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍はバイト・ジン村一帯を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月2日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにマクルーサ村、ハラファー村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(6月2日付)によると、シリア軍戦闘機がタルビーサ市を空爆し、少なくとも7人が死亡、15人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(6月2日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区南部一帯でシャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団などからなる反体制武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(6月2日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がバアス市の民家を砲撃した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月2日に3件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は612件。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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シャアバーン大統領府政治報道補佐官がワシントンDCでのGAFTAシンポジウムでビデオ会議システムを通じて講演(2016年6月2日)

GAFTA(アル=カーイダおよびダーイシュ(イスラーム国)撲滅地球同盟、Global Alliance for Terminating Al-Qaeda
and ISIS (Daesh))が米国の首都ワシントンDCでシンポジウムを開き、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官がビデオ会議システムを通じて参加した。

スプートニク・ニュース(6月2日付)などによると、シャアバーン大統領府政治報道補佐官は、ダーイシュとアル=カーイダを改めてテロ組織と断じたうえで、「我々にはテロを根絶する必要がある。私は西側諸国が「テロとの戦い」についてもっと考えて欲しいと思っている」と述べた。

シャアバーン女史はまた、シリア政府が国連とともにすべてのシリア人を人道支援を行うための最善の方途を模索しているとする一方、シリア軍がロシア軍の支援を受け、国内の多くの地域からテロリストを放逐することに成功したと強調した。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、Sputnik News, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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ワシントンDCで開催される反ダーイシュ・アル=カーイダのシンポジウムにシリア大統領補佐官がビデオ会議システムを通じて参加(2016年6月2日)

GAFTA(アル=カーイダおよびダーイシュ(イスラーム国)撲滅地球同盟、Global Alliance for Terminating Al-Qaeda and ISIS (Daesh))は、米国の首都ワシントンDCで2日に開くシンポジウムで、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官に参加を依頼、シャアバーン女史はビデオ会議システムを通じて参加することが決まった。

『ハヤート』(6月2日付)が伝えた。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Hayat, June 2, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍の実質統括者のサウジ人ムハイスィニー氏は、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などに対して、ロシア軍、シリア軍の爆撃を受けたイドリブ市を武装解除するよう提案(2016年6月1日)

シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の事実上の統括者のサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏は音声声明を出し、ロシア軍、シリア軍が空爆を断交したイドリブ市を武装解除するようファトフ軍に提案した。

6月1日にSNSを通じて発表された音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=r81UKJatN-Q)のなかで、フマイスィニー氏は以下のように述べた。

「ファトフ軍の我らが同胞に提案する。アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏(ヌスラ戦線指導者)、アブー・ヤフヤー・ハマウィー氏(シャーム自由人イスラーム運動指導者)を筆頭とする同胞にこの提案を受け入れ、それに応えることを。罪深い暴君とロシアは、イドリブに武装集団がいるのでイドリブを空爆し、武装集団を標的としていると言っている。我々はみな、彼らが民間人を殺すために狙いを定めていることを知っている。彼らは、ムジャーヒディーンの安住の地を奪おうと考え、アッラーのために戦うムジャーヒディーンに対する人々への憎悪をかき立てようとしている…。もし何らかの声明が発せられ、イドリブ市を武装解除し、拠点を撤去させたとしても、同市はそもそも兵站拠点でも、防衛線でもないがゆえに、同地に拠点がある必要はない」。

Kull-na Shuraka', June 2, 2016
Kull-na Shuraka’, June 2, 2016

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は、ラッカ県北部でもアレッポ県北西部でもなくアレッポ市東部マンビジュ市一帯を12回にわたり爆撃(2016年6月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月1日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して32回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は15回で、ラッカ市近郊(3回)、マンビジュ市近郊(12回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, June 2, 2016などをもとに作成。

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リヤド最高交渉委員会は国連にラマダーン月の全土停戦を提案する一方、ロシア国防省は6月1日の停戦違反を5件と発表、そのいずれもがリヤド最高交渉委員会所属のイスラーム軍によるものと断じる(2016年6月1日)

リヤド最高交渉委員会のメンバーの一人バスマ・カドマーニー女史は、委員会が国連に宛てて書簡を送り、そのなかでラマダーン月(6月6日~)の全土停戦を提案したことを明らかにした。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月1日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は609件。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Hayat, June 2, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣とケリー米国務長官は電話会談でヌスラ戦線などのテロ組織に断固たる措置を講じることを確認(2016年6月1日)

ロシア外務省は声明で、セルゲイ・ラブロフ外務大臣がジョン・ケリー米国務長官と電話会談を行い、シャームの民のヌスラ戦線および同戦線以外のテロ組織に対する断固たる措置を講じる必要があることを確認した、と発表した。

RT(6月1日付)が伝えた。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Hayat, June 2, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、RT, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍と思われる戦闘機がイドリブ県スィージャル村を爆撃し、15人が死亡(2016年6月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がルージュ平原のスィージャル村を空爆し、子供2人、女性2人を含む15人が死亡、25人が負傷した。

ARA News(6月1日付)などによると、空爆を行ったのはロシア軍戦闘機だという。

一方、SANA(6月1日付)によると、反体制武装集団がフーア市、カファルヤー町を砲撃し、8人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がサアン村・フーシュ・ハッジュー村回廊一帯、ラスタン市一帯、ハウラ地方を砲撃し、ウンム・シャルシューフ村一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(6月1日付)によると、シリア軍がトルコ国境に近いトルクメン山地方のヤムダミーヤ村の避難民キャンプを砲撃し、2人が死亡、複数が負傷した。

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ハマー県では、SANA(6月1日付)によると、シリア軍がザカート村・ハスライヤー村・ラターミナ町を結ぶ回廊地帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦し、戦闘員20人を殲滅した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(6月1日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ハラファー村に侵攻したシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦、これを撃退した。
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アレッポ県では、SANA(6月1日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市アシュラフィーヤ地区、ムーカンブー地区、ラームーサ地区、ファイイド地区、ブスターン・ザフラ地区、シャイフ・マクスード地区を砲撃し、女性1人が死亡、39人が負傷した。
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ダルアー県では、SANA(6月1日付)によると、ロシア軍がタブナ村に人道支援物資を搬入、住民らに配給した。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Hayat, June 2, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方におけるイスラーム軍などの拠点都市ダーライヤー市に初の人道支援物資搬入(2016年6月1日)

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(6月2日付)などによると、国連とシリア赤新月社のチームが西グータ地方の反体制武装集団の拠点都市ダーライヤー市への初となる人道支援物資の搬入作業を行った。

Kull-na Shuraka', June 1, 2016
Kull-na Shuraka’, June 1, 2016

ダーライヤー市は2012年以降、シリア軍の包囲を受けている。

これに先立ち、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは声明を出し、6月1日から48時間、人道支援物資配給を保障するためダーライヤー市一帯での停戦すると発表した。

しかし、シリア人権監視団によると、シリア軍が発射した地対地ミサイルと思われる砲弾17発と迫撃砲数十発がダーライヤー市一帯に着弾した。

また戦闘機(所属明示せず)がダルーシャー農場、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を8回にわたり空爆し、シリア軍ヘリコプターもキャンプ一帯の農場地帯、サラーム高速道路、ダイル・ハビーヤ村一帯に「樽爆弾」23発を投下した。

一方、レバノン国境に近いザバダーニー市東部山岳地帯では、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

さらに、東グータ地方ではイスラーム軍第3旅団司令官が乗った車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Hayat, June 1, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍がダーイシュ支配下のヒムス県東部スフナ市近郊の避難民キャンプを爆撃し、7人死亡(2016年6月1日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(6月1日付)によると、ロシア軍戦闘機がスフナ市北部の避難民キャンプを空爆し、子供3人を含む7人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル市南西部パノラマ交差点一帯、サルダ山、ダイル・ザウル市工業地区でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

一方、SANA(6月1日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南西部パノラマ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆する一方、ダイル・ザウル市クスール地区、ジャウラ地区ではダーイシュの迫撃砲により2人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がスフナ市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

一方、SANA(6月1日付)によると、シリア軍がジバーブ・ハマド村、ダブアト・マッラ村、アービド丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点・車列を空爆した。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Hayat, June 2, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北西部でダーイシュと戦う「すべて」の武装集団が「ナスル旅団」の名で統合(2016年6月1日)

アレッポ県では、ARA News(6月1日付)によると、ナスル旅団が声明を出し、アレッポ県北部で活動する「すべての武装集団」を統合したと発表した。

同声明によると、ナスル旅団には、北部自由人旅団、北部アンサール旅団、アアザーズ殉教者旅団、フルカーン旅団、アフワール大隊、カフルカルビーン大隊、ヌール・イーマーン大隊、殉教者アラー・バスート大隊、マンビジュ自由人旅団、イバード・ラフマーン旅団、アムジャード旅団、ヌール・ハック台がい、北部特殊任務大隊、革命の獅子大隊、シリア殉教者大隊からなるという。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(6月1日付)によると、殉教者アフマド・アブドゥー軍団(自由シリア軍)なる武装集団がシャーム砂漠を通るダマスカス・バグダード街道上にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点2カ所を制圧した。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Hayat, June 2, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

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シリア民主軍と有志連合のアレッポ県東部での攻勢に呼応するかたちでシリア軍、ロシア軍がアレッポ市一帯での攻撃を激化(2016年6月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の後援を受けるシリア民主軍が東部で攻勢を強めるのに呼応するかたちで、戦闘機(所属明示せず)が、ジハード主義武装集団など反体制派が支配下に置くアレッポ市シャーフール地区、シャイフ・サアド地区、バニー・ザイド地区、アーミリーヤ地区、スッカリー地区、マサーキン・ハナーヌー地区、マシュハド地区、ラーシディーン地区、シャイフ・アリー地区、カースティールー地区、シュカイイフ地区、ハンダラート・キャンプ一帯、マアーッラト・アルティーク村、アルド・マッラーフ地区、カフルハムラ村、ハーン・アサル村、カフルナーハー村、アナダーン市、フライターン市、ハイヤーン町、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるバーブ市、マスカナ市に対して80回以上の空爆を実施した。

またシリア軍ヘリコプターがアレッポ市郊外のカフルハムラ村、フライターン市、アナダーン市、アルド・マッラーフ地区、ムサイビーン丘、アレッポ市バーブ街道地区、ジャズマーティー交差点、カラム・ビーク地区に対して「樽爆弾」約40発を投下した。

なお、この攻撃に合わせて、軍用機(所属明示せず)が、ジハード主義武装集団などの反体制武装集団が支配下に置くアレッポ市東部一帯に投降を呼びかけるビラを散布した。

これに対して、ジハード主義武装集団は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区(西クルディスタン移行期民政局支配地域)を砲撃し、女性4人を含む7人が負傷した。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Hayat, June 2, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は米軍主導の有志連合の支援を受け、ラッカ市ではなく、アレッポ県東部のダーイシュの拠点都市マンビジュ市攻略に向けて攻撃を激化、20カ村を制圧、また有志連合の爆撃で住民15人が死亡(2016年6月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(6月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米主導の有志連合の空爆による航空支援を受け、県東部のダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つマンビジュ市一帯に突如進軍し、24時間でハールーラ村、シャイフ・ウバイダート村、ルマイラート村、ハマーダート村、シャーシュ・ハムダーン村、ジュッブ・シャイフ・ウバイド村、バッラーシャ村、アッルーシュ村、ジャナフ・アフマル村、ハシュハーシャ村、ハッジー・アリー村、アブー・サファー村、ルマイラー村、ビール・ウンマール村、マニーハール村、ヒルバト・ルース村などユーフラテス川の西岸に位置する20カ村および農村複数カ所を制圧した。

また有志連合の空爆により、ジャラーブルス市とマンビジュ市を結ぶダーイシュの兵站路上に位置するアウン・ダーダート村の橋を破壊したが、マンビジュ市東部一帯での有志連合の空爆で子供3人を含む2世帯15人が死亡したという。

ARA News, June 1, 2016
ARA News, June 1, 2016

ARA News(6月1日付)は、複数の消息筋の話として、シリア民主軍はマンビジュ市制圧をめざして、米軍顧問の監督のもと数千人の戦闘員が戦闘に参加していると伝えた。

また、米政府の複数の高官は、ロイター通信(6月1日付)に対して、マンビジュ市東部一帯での戦闘は、シリア・トルコ両国を結ぶ兵站路を寸断したうえで、数週間中にマンビジュ市解放に向け、同地への攻撃を行うと述べたうえで、米軍特殊部隊もこの攻撃に参加すると付言した。

この攻撃を受け、マンビジュ市東部農村地帯に展開していたダーイシュは撤退を開始し、県北西部で包囲を続けている「穏健な反体制派」の戦略拠点マーリア市攻略に向け、同市東部のアンサブル村に再展開した。

マンビジュ市は、米・トルコ領政府が2015年8月に設置した「安全保障地帯」の南端に位置しており、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン政権は、同地を含むアレッポ県ユーフラテス川以西の地域を人民防衛隊が進入してはならない「レッド・ライン」とみなしている。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2016、al-Hayat, June 2, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

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シリア人権監視団は5月の死者数が4,927人を記録した発表、うち民間人は917人(2016年6月1日)

シリア人権監視団は声明を出し、2016年5月の1ヶ月間での死者数が4,927人を記録したと発表した。

同監視団によると、死者のうち、民間人は917人(うち子供185人、女性148人)、また民間人のうち334人(子供85人、女性53人)がシリア軍とロシア軍の空爆で、101人(子供28人、女性9人)がシリア軍の砲撃・狙撃で、37人(うち子供1人)が治安当局の拷問によって死亡したという。

一方、米軍主導の有志連合の空爆による死者は39人(うち子供15人、女性3人)、ダーイシュ(イスラーム国)を含むジハード主義武装集団や反体制武装集団の砲撃による死者数は134人(うち子供27人、女性39人)、ダーイシュによる処刑者数は31人(うち子供1人、女性1人)、トルコとヨルダンの国境警備隊の狙撃による死者は11人(うち子供1人、女性1人)、適切な医療行為を受けることができなかったことが原因の死者は3人(うち子供2人)、シリア民主軍の砲撃による死者は3人、車爆弾での犠牲者は178人(うち子供8人、女性19人)、その他の狙撃、地雷の爆発などによる死者は45人(子供17人、女性23人)だという。

一方、ジハード主義武装集団、反体制武装集団、シリア民主軍のシリア人戦闘員の死者は1,150人、シリア軍兵士が584人、親政権民兵が499人、ヒズブッラー戦闘員が25人、外国人シーア派戦闘員が210人、ダーイシュ、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、トルクメン・イスラーム運動などのジハード主義武装集団などの外国人戦闘員は1,516人だという。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Hayat, June 2, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

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