ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、第13師団などからなるファトフ軍は、アレッポ市南部郊外のシリア軍、ヒズブッラー、イラン革命防衛隊の拠点3カ村を制圧、ロシア軍の爆撃支援がないことが敗北の主因(2016年6月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外のハルサ村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」の第13師団(自由シリア軍)からなるなどからなるファトフ軍がシリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラン人民兵などと交戦、クッルナー・シュラカー(6月18日付)によると、ファトフ軍は戦闘の末、ハルサ村、ズィーターン村、バルナ村を完全制圧した。

過去2日間での戦闘で、シリア軍側は、ヒズブッラー戦闘員25人を含む86人が死亡したという。

同地でのシリア軍側の劣勢は、ロシア軍の空爆による航空支援が行われていないことが主因だという。

一方、SANA(6月18日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、6人が死亡した(ARA News(6月18日付)によると、住民9人が死亡、25人以上が負傷)。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーライヤー市を地対地ミサイルと思われる砲弾で攻撃、また戦闘機(所属明示せず)が、マイダアーニー農場、バハーリーヤ村一帯を空爆した。

一方、SANA(6月18日付)によると、シリア軍部隊がクタイファ市郊外のダマスカス・ヒムス街道上で、ダマスカス県方面に潜入しようとした「テロ細胞」を摘発した。

**

ヒムス県では、ARA News(6月18日付)によると、シリア軍戦闘機がラスタン市を空爆し、子供3人が死亡した。

**

ダルアー県では、SANA(6月18日付)によると、シリア軍がダルアー市カラク地区、旧税関地区南部などでシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃した。

**

イドリブ県では、ARA News(6月19日付)によると、ファトフ軍が本部として使用しているイドリブ市内のホテルの前で深夜、爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

AFP, June 18, 2016、AP, June 18, 2016、ARA News, June 18, 2016、Champress, June 18, 2016、al-Hayat, June 19, 2016、Iraqi News, June 18, 2016、Kull-na Shuraka’, June 18, 2016、al-Mada Press, June 18, 2016、Naharnet, June 18, 2016、NNA, June 18, 2016、Reuters, June 18, 2016、SANA, June 18, 2016、UPI, June 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はマンビジュ市一帯でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年6月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

シリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会によると、有志連合のマンビジュ市一帯への空爆でダーイシュのアミールの一人アブー・ハムザ・アンサーリーが死亡したという。

一方、ARA News(6月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジャルハート村にあるスルターン・ムラード旅団とシャーム軍団の拠点を攻撃し、同地一帯を制圧した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市・スフナ市間、アーラーク油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(6月18日付)によると、シリア軍がアーラーク村など県東部のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を実施した。

他方、ダーイシュの広報部門アアマーク通信がカルヤタイン市東部でシリア軍兵士15人を殺害したと発表した。

**

ハマー県では、SANA(6月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマフカル村一帯に展開するシリア軍拠点を襲撃、シリア軍がこれを撃退した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(6月18日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地南部および西部一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を実施した。

AFP, June 18, 2016、AP, June 18, 2016、ARA News, June 18, 2016、Champress, June 18, 2016、al-Hayat, June 19, 2016、Iraqi News, June 18, 2016、Kull-na Shuraka’, June 18, 2016、al-Mada Press, June 18, 2016、Naharnet, June 18, 2016、NNA, June 18, 2016、Reuters, June 18, 2016、SANA, June 18, 2016、UPI, June 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カーター米国防長官は、欧米諸国が支援する「新シリア軍」へのロシアの爆撃を批判しつつ、「誤爆」との見方を示す(2016年6月18日)

アシュトン・カーター米国防長官は、16日にシリア・イラク国境のタンフ国境通行所一帯でのロシア軍による「新シリア軍」拠点の空爆に関して、「この事件はロシア軍がダーイシュ(イスラーム国)と戦う部隊を攻撃している一例だ」と述べ、遺憾の意を示しつつも、「ロシア軍が空爆に際して依拠している情報の質を明白に示すものだ」と付言、攻撃が「誤爆」によるものだとの見方を示した。

AFP, June 18, 2016、AP, June 18, 2016、ARA News, June 18, 2016、Champress, June 18, 2016、al-Hayat, June 19, 2016、Iraqi News, June 18, 2016、Kull-na Shuraka’, June 18, 2016、al-Mada Press, June 18, 2016、Naharnet, June 18, 2016、NNA, June 18, 2016、Reuters, June 18, 2016、SANA, June 18, 2016、UPI, June 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのショイグ国防大臣がシリア駐留ロシア軍の拠点を視察、アサド大統領と会談(2016年6月18日)

アサド大統領は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部などを視察するためにシリアを訪問中のセルゲイ・ショイグ国防大臣と会談し、シリア・ロシア両国の軍事協力関係、シリア領内での「テロとの戦い」の合同作戦などについて意見を交わした。

mil.ru, June 19, 2016
mil.ru, June 19, 2016
mil.ru, June 19, 2016
mil.ru, June 19, 2016
mil.ru, June 19, 2016
mil.ru, June 19, 2016
mil.ru, June 19, 2016
mil.ru, June 19, 2016
mil.ru, June 19, 2016
mil.ru, June 19, 2016

SANA(6月18日付)が伝えた。

なおロシア国防省のセルゲイ・コナシェンコフ報道官によると、ショイグ国防大臣は、地対空ミサイル・システムS-400が配備されている拠点などの視察を行ったという。

AFP, June 18, 2016、AP, June 18, 2016、ARA News, June 18, 2016、Champress, June 18, 2016、al-Hayat, June 19, 2016、Iraqi News, June 18, 2016、Kull-na Shuraka’, June 18, 2016、al-Mada Press, June 18, 2016、Naharnet, June 18, 2016、NNA, June 18, 2016、Reuters, June 18, 2016、SANA, June 18, 2016、UPI, June 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.