YPG主体のシリア民主軍が有志連合の爆撃支援を受けマンビジュ市内でダーイシュと交戦(2016年6月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城するマンビジュ市内南部および西部でダーイシュと交戦し、有志連合が空爆でこれを支援した。

また、ARA News(6月25日付)によると、シリア民主軍はまたマンビジュ市東部1キロの地点に位置するハッターフ村を制圧した。


AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍、ないしはシリア軍の戦闘機がダーイシュ支配下のダイル・ザウル県クーリーヤ村を爆撃し70人近くが死亡する一方、ダーイシュはヒムス県フワイスィース村一帯を制圧(2016年6月25日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(6月25日付)などによると、所属不明の戦闘機(シリア軍ないしはロシア軍)がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるフーリーヤ市を激しく空爆、70人近くが死亡、100人が負傷した。
した。

死亡した約70人はほとんどが民間人だという(シリア人権監視団によると、身元が判明した47人のうち31人が民間人。その後、死者数は民間人58人を含む82人に達した)。

空爆は市内の市場を標的としたものだったという。

一方、SANA(6月25日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

ARA News, June 25, 2016
ARA News, June 25, 2016

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ヒムス県では、ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門アアマーク通信によると、ダーイシュがフワイスィース村一帯でシリア軍と交戦、兵士20人を殲滅し、同市一帯の拠点および丘陵地帯(サワーン丘)を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、タドムル市東方の穀物サイロ一帯で、シリア軍とダーイシュが戦闘を続ける一方、戦闘機(所属明示せず)がシャーイル油田一帯を空爆した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタブカ市南部郊外のダーイシュ(イスラーム国)支配地域を空爆した。

これに関して、SANA(6月25日付)は、シリア軍がタブカ市南方でダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆、また県西部でもダーイシュの拠点を空爆したと伝えた。

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ハマー県では、SANA(6月25日付)によると、シリア軍がサラミーヤ市郊外でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。


AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、June 27, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がアレッポ市一帯を激しく爆撃し、反体制武装集団との戦闘を続ける一方、反体制武装集団がハマー県南部のルマイラ村を制圧(2016年6月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とロシア軍がアレッポ市東部地区および同市北部一帯を24日晩から25日にかけて断続的に空爆した。

このうちロシア軍は、アレッポ市北部のカースティールー街道一帯で集中的に空爆を行い、同地の掌握とアレッポ市東部地区の反体制武装集団支配地域の包囲をめざすシリア軍地上部隊を支援、シリア軍はアレッポ市東部地区を空爆したという。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)によると、シリア軍はまたフライターン市、アナダーン市、カフルハムラ村などに対して白リン弾、クラスター爆弾などで空爆を行ったという。

反対武装集団支配地域で救護活動をする「ホワイト・ヘルメット」によるとアレッポ市マイサル地区の空爆では、女性1人と子供1人が死亡したという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤなどによると、空爆と並行して、シリア軍はハーリディーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区、シーハーン交差点地区、ザフラー協会地区で進軍を試み、市西部のザフラー協会地区、ハーリディーヤ地区、バニー・ザイト地区、ライラムーン地区一帯で反体制武装集団と激しく交戦したが、反体制武装集団はこれを撃退、シリア軍兵士、国防隊隊員、イラン人・イラク人民兵、クドス旅団戦闘員48人を殺害した。

シリア軍はアレッポ市北部のハンダラート・キャンプ一帯、アルド・マッラーフ地区でも進軍を試みたが失敗に終わったという。

Kull-na Shuraka', June 25, 2016
Kull-na Shuraka’, June 25, 2016

このほか、ドゥラル・シャーミーヤによると、6月17日にアレッポ市シャッアール地区の自宅に仕掛けられた爆弾の爆発で負傷していた反体制メディア活動家のハーリド・イーサー氏が死亡した。

この爆発では、メディア活動家のハーディー・アブドゥッラー氏も負傷している。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)によると、反体制武装集団が県南部のルマイラ村を、シリア軍との戦闘の末に制圧した。

この戦闘でシリア軍兵士18人が死亡、またシリア軍による反撃(砲撃)で反体制武装集団戦闘員4人が死亡した。

ARA News(6月25日付)によると、ルマイラ村を制圧したのは、ヒムス軍団、アンサール・シャリーア、ジュンド・バドル、タウヒード軍で、制圧に際してシリア軍拠点などに対して自爆攻撃が行われたという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカッバーニー村一帯を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がドゥーマー市一帯を4回にわたり空爆する一方、ダーライヤー市南西部でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦、シリア軍が同地を「樽爆弾」、地対地ミサイルで攻撃した。

シリア軍はこのほかバハーリーヤ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、ARA News(6月25日付)によると、シリア軍がタッル・カラーティーン村を空爆し、9人が死亡、20人が負傷した。

一方、SANA(6月25日付)によると、反体制武装集団がフーア市を砲撃し、女児1人が死亡、4人が負傷した。


AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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イスラエル軍に続き、ヨルダン軍もダルアー県のダーイシュ系組織の拠点を越境攻撃(2016年6月25日)

『ハヤート』(6月26日付)は、複数の活動家の話として、ヨルダン軍がシリア領内の国境地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)系組織の拠点複数カ所に対して越境砲撃を行ったと伝えた。

人権活動家のウマル・ハリーリー氏によると、ヨルダン軍が砲撃を行ったのは、ダルアー県西部のイスラエル国境に近いヤルムーク川流域のワーディー・クーヤーで、同地はダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍所属のヤルムーク殉教者旅団の支配地域だという。

ハリーリー氏によると、ヨルダン軍による同地への越境攻撃はこれが初めてではなく、ヨルダン軍国境警備隊はヤルムーク殉教者旅団とこれまでにもたびたび散発的な戦闘を行ってきたという。

この空爆でダーイシュ戦闘員7人が死亡、複数人が負傷したという。

ヒズブッラーの広報部門によると、ヨルダン軍の越境砲撃は、同地でハーリド・ブン・ワリード軍とシャームの民のヌスラ戦線の交戦中に行われたという。

なお、ヨルダン軍の越境攻撃に先立ち、19日にはイスラエル軍が同地に越境攻撃を行い、ワリード・ブン・ワリード軍が保有する旧ソ連製の自走式地対空ミサイル・システム「2K12」(SA-6)を破壊している。


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ファトフ軍のサウジ人統括者ムハイスィニー氏はツイッターでヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説を酷評(2016年6月25日)

ファトフ軍の事実上の統括者のサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長の24日のテレビ演説に対し、自身のツイッター・アカウントで「恥ずかしげもなく嘘をつき始めた」と酷評した。

ムハイスィニー氏によると、ファトフ軍が殺害した戦闘員の数は1,000人を越えるという。

AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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