シャーム自由人イスラーム運動はトルコマン人(トルコ系シリア人)を新司令官に任命(2016年6月2日)

シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、アブー・サーリフ・タッハーン氏に代えてアブー・アブドゥッラー・シャーミー氏を新司令官に任命したと発表した。

ARA News(6月4日付)によると、新司令官はトルクメン人(トルコ系シリア人)。

AFP, June 3, 2016、AP, June 3, 2016、ARA News, June 3, 2016、June 4, 2016、Champress, June 3, 2016、al-Hayat, June 4, 2016、Iraqi News, June 3, 2016、Kull-na Shuraka’, June 3, 2016、al-Mada Press, June 3, 2016、Naharnet, June 3, 2016、NNA, June 3, 2016、Reuters, June 3, 2016、SANA, June 3, 2016、UPI, June 3, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はPYG主導のシリア民主軍が実施中「マンビジュ解放作戦」を航空支援、マンビジュ市一帯で10回の爆撃を実施(2016年6月2日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月2日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は15回で、ラッカ市近郊(3回)、マンビジュ市近郊(10回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, June 3, 2016などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍がラッカ市に向けて進軍を開始、ハマー県東部のアスライヤー村一帯でダーイシュと交戦(2016年6月2日)

ハマー県では、SANA(6月2日付)によると、シリア軍地上部隊と人民防衛諸集団がシリア・ロシア両空軍の航空支援を受け、イスリヤー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する攻勢を開始し、アブー・ザイン山、マスバフ地区を制圧した。

これに対して、ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門アアマーク通信は、ダーイシュはイスリヤー村とラッカ市を結ぶ街道を進軍中のシリア軍と交戦し、シリア軍兵士15人以上を殺害したと発表した。

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ヒムス県では、SANA(6月2日付)によると、シリア軍がタドムル市東部一帯、ジバーブ・ハマド村、ダブアト・マッラ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点、車列を空爆した。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はマンビジュ市軍事評議会を名乗る武装集団と「マンビジュ解放作戦」の開始を宣言(2016年6月2日)

マンビジュ軍事評議会を名乗る武装集団は、シリア民主軍(YPG主導)との連名で共同声明を出し、アレッポ県東部におけるダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市であるマンビジュ市および同地一帯を解放するため「マンビジュ解放作戦」を開始したと発表した。

共同声明(https://www.youtube.com/watch?v=DqJ1dR_JkaM&feature=youtu.be)は、マンビジュ軍事評議会司令官のアドナーン・アブー・アムジャド氏がユーフラテス川河畔のティシュリーン・ダムで発表、「マンビジュ市における我が人民は、ダーイシュのテロリストどものすべての拠点を排除することを呼びかける。これらは我が部隊の軍事的な標的となるだろう。我々は彼ら(マンビジュ市住民)に自らの身の安全を保障するための措置を講じることを呼びかける」と述べた。

アブー・アムジャド氏はまた「我々はマンビジュ市住民に対して、我らが部隊に支援の手を差し伸べるよう呼びかける」と付言した。

なお、アブー・アムジャド氏によると、マンビジュ軍事評議会は、マンビジュ市一帯のアラブ人、クルド人、トルクメン人、チェルケス人部族などすべての民族集団を包摂した組織だという。

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アレッポ県では、ARA News(6月2日付)によると、シリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末にティシュリーン・ダム南西部のヒルバト・ルース村、ヒルバト・ザマーラー村、ムスタファー・ハマーディー村、ハールーラー村、北タッル・アリーシュ村、南タッル・アリーシュ村、サカーウィーヤ村を制圧した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラッカ市内のマシュラブ地区、工業地区などを空爆し、女性2人、子供2人を含む13人が死亡した。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県北西部の越境砲撃(2016年6月2日)

アレッポ県では、『ハヤート』(6月3日付)によると、トルコ軍国境警備隊は、アアザーズ市近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点2カ所を越境砲撃した。

また、ARA News(6月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は反体制武装集団の戦略拠点マーリア市への包囲を継続、同地一帯に砲撃を加えた。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はYPG主体の「マンビジュ解放作戦」においてクルド人は兵站支援を行っているだけと主張し、有志連合の支援を受けるシリア民主軍による「レッド・ライン」抵触を黙認(2016年6月2日)

『ハヤート』(6月3日付)によると、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はケニアの首都ナイロビでの記者会見で、アレッポ県東部のマンビジュ市攻略に向け、有志連合の支援を受けて攻勢を強める西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に関して、戦闘員のほとんどがクルド人ではなく、アラブ人であり、人民防衛隊が主に兵站支援を行っているとの見解を示し、作戦に理解を示した。

『ハヤート』はまた、トルコ軍の複数の消息筋の話として、トルコ軍がこの作戦には直接参加していないと伝えた。

エルドアン政権は、アレッポ県のユーフラテス川以西への人民防衛隊の進軍を「レッド・ライン」とみなし、反発してきた。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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ラタキア市内で自爆テロ発生し2人が死亡(2016年6月2日)

ラタキア県では、SANA(6月2日付)によると、ラタキア市ダアトゥール地区にある正統カリフ・モスク近くで男性1人が爆弾を仕掛けたオートバイで自爆し、2人が死亡(シリア人権監視団によると、死者は3人)、4人が負傷した。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がアレッポ市一帯への激しい爆撃、砲撃を継続、アレッポ市東部と北部を結ぶ反体制派の唯一の兵站路カースティールー街道を再び遮断か(2016年6月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のカースティールー街道地区、ジャンドゥール交差点地区、ハンダラート・キャンプ一帯、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区が戦闘機・ヘリコプター(所属明示せず)の空爆を受け、またシリア軍が同地一帯を激しく砲撃、バニー・ザイド地区一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、反体制武装集団支配下のアレッポ市東部のマサーキン・ハナーヌー地区を砲撃したほか、戦闘機もアレッポ市東部マイサル地区などを空爆した。

アレッポ市南部郊外一帯では、カフルハムラ村一帯で戦闘が続き、シリア軍が「樽爆弾」を投下した。

ARA News(6月2日付)によると、シリア軍はこれらの攻撃で、アレッポ市東部と市外を結ぶ反体制武装集団の唯一の兵站路であるカースティール街道を寸断したという。

一方、SANA(6月2日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ラームーサ地区、マイダーン地区、スライマーン・ハラビー地区、シャイフ・マクスード地区を砲撃し、6人が死亡、28人が負傷した。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍はファトフ軍が支配するイドリブ県各所などで爆撃を継続(2016年6月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がサラーキブ市一帯、フバイト村、タッル・アース村、アリーハー市、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、フーア市周辺地域、ハーン・シャイフーン市、タマーニア町、アービディーン村を空爆し、女性1人が死亡、複数が負傷した。

なお、ARA News(6月2日付)によると、サラーキブ市一帯を空爆したのはシリア軍戦闘機。

またカファルヤー町近郊で、シャームの民のヌスラ戦線のメンバー6人が何者かによって殺害された。

これに対して、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍はフーア市を砲撃した。

SANA(6月2日付)によると、反体制武装集団によるフーア市への砲撃で、子供1人が死亡、2人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がアクラブ町郊外一帯でジハード主義武装集団と交戦し、戦闘機(所属明示せず)が同地一帯を空爆した。

戦闘機はまた、カフルズィーター市、ラターミナ町、ザカート村を10回以上にわたり空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東グータ地方のバハーリーヤ村一帯で、シリア軍、国防隊がイスラーム軍などのジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍はバイト・ジン村一帯を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月2日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにマクルーサ村、ハラファー村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(6月2日付)によると、シリア軍戦闘機がタルビーサ市を空爆し、少なくとも7人が死亡、15人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(6月2日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区南部一帯でシャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団などからなる反体制武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(6月2日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がバアス市の民家を砲撃した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月2日に3件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は612件。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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シャアバーン大統領府政治報道補佐官がワシントンDCでのGAFTAシンポジウムでビデオ会議システムを通じて講演(2016年6月2日)

GAFTA(アル=カーイダおよびダーイシュ(イスラーム国)撲滅地球同盟、Global Alliance for Terminating Al-Qaeda
and ISIS (Daesh))が米国の首都ワシントンDCでシンポジウムを開き、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官がビデオ会議システムを通じて参加した。

スプートニク・ニュース(6月2日付)などによると、シャアバーン大統領府政治報道補佐官は、ダーイシュとアル=カーイダを改めてテロ組織と断じたうえで、「我々にはテロを根絶する必要がある。私は西側諸国が「テロとの戦い」についてもっと考えて欲しいと思っている」と述べた。

シャアバーン女史はまた、シリア政府が国連とともにすべてのシリア人を人道支援を行うための最善の方途を模索しているとする一方、シリア軍がロシア軍の支援を受け、国内の多くの地域からテロリストを放逐することに成功したと強調した。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、Sputnik News, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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ワシントンDCで開催される反ダーイシュ・アル=カーイダのシンポジウムにシリア大統領補佐官がビデオ会議システムを通じて参加(2016年6月2日)

GAFTA(アル=カーイダおよびダーイシュ(イスラーム国)撲滅地球同盟、Global Alliance for Terminating Al-Qaeda and ISIS (Daesh))は、米国の首都ワシントンDCで2日に開くシンポジウムで、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官に参加を依頼、シャアバーン女史はビデオ会議システムを通じて参加することが決まった。

『ハヤート』(6月2日付)が伝えた。

AFP, June 1, 2016、AP, June 1, 2016、ARA News, June 1, 2016、Champress, June 1, 2016、al-Hayat, June 2, 2016、Iraqi News, June 1, 2016、Kull-na Shuraka’, June 1, 2016、al-Mada Press, June 1, 2016、Naharnet, June 1, 2016、NNA, June 1, 2016、Reuters, June 1, 2016、SANA, June 1, 2016、UPI, June 1, 2016などをもとに作成。

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