ヒムス市での取材中に死亡した米国人女性記者の家族が米国でシリア政府を控訴(2016年7月10日)

ロイター通信(7月10日付)などは、2012年2月にヒムス市バーブ・アムル地区での取材中に死亡した米国人女性記者のマリー・コルヴィン氏(『サンデー・タイムズ』)の家族が、同氏を含む記者複数をシリア政府が殺害しと主張、アサド大統領の弟のマーヒル・アサド准将を含むシリア政府幹部8人を殺人罪で米国内の裁判所に控訴したと伝えた。

コルヴィン氏についてはhttps://syriaarabspring.info/?p=6704を参照。

The Sunday Times, February 22, 2012
The Sunday Times, February 22, 2012

AFP, July 10, 2016、AP, July 10, 2016、ARA News, July 10, 2016、Champress, July 10, 2016、al-Hayat, July 11, 2016、Iraqi News, July 10, 2016、Kull-na Shuraka’, July 10, 2016、al-Mada Press, July 10, 2016、Naharnet, July 10, 2016、NNA, July 10, 2016、Reuters, July 10, 2016、SANA, July 10, 2016、UPI, July 10, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領は欧州議会の使節団と会談し、欧州諸国の失政の矯正を求める(2016年7月10日)

アサド大統領は、欧州議会のジャヴィエール・クーソー副委員長を団長とする欧州議会使節団と首都ダマスカスで会談し、シリア情勢について意見を交わした。

会談でアサド大統領は、欧州議会が欧州各国政府による失政を強制するうえで重要な役割を担っていると強調し、欧州諸国の失政、とりわけ経済制裁がシリア国内の混乱やテロをもたらしているとの見方を示した。

SANA(7月10日付)が伝えた。

SANA, July 10, 2016
SANA, July 10, 2016

AFP, July 10, 2016、AP, July 10, 2016、ARA News, July 10, 2016、Champress, July 10, 2016、al-Hayat, July 11, 2016、Iraqi News, July 10, 2016、Kull-na Shuraka’, July 10, 2016、al-Mada Press, July 10, 2016、Naharnet, July 10, 2016、NNA, July 10, 2016、Reuters, July 10, 2016、SANA, July 10, 2016、UPI, July 10, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省はダーイシュによるロシア空軍攻撃ヘリの撃墜とパイロット2人の死亡を認める(2016年7月9日)

ロシア国防省は、ヒムス県でロシア空軍のMi-25戦闘ヘリコプターがヒムス県タドムル市郊外で撃墜され、パイロット2人が死亡した、と発表した。

RT(7月9日付)が伝えたところによると、ヘリコプターは、タドムル市一帯のシリア軍拠点に対するダーイシュ(イスラーム国)の攻撃を撃退するため、完全武装し、任務にあたっていたが、ダーイシュの攻撃によって撃墜されたという。

ARA News(7月9日付)によると、シリア民主軍との戦闘でダーイシュのアミールの一人でチュニジア人のハーリド・トゥーニースィー氏が8日、死亡した。

一方、県北部のトルコ国境に近い反体制武装集団の拠点都市マーリア市をダーイシュ(イスラーム国)が攻撃した。

AFP, July 9, 2016、AP, July 9, 2016、ARA News, July 9, 2016、Champress, July 9, 2016、al-Hayat, July 10, 2016、Iraqi News, July 9, 2016、Kull-na Shuraka’, July 9, 2016、al-Mada Press, July 9, 2016、Naharnet, July 9, 2016、NNA, July 9, 2016、Reuters, July 9, 2016、RT, July 9, 2016、SANA, July 9, 2016、UPI, July 9, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュの拠点都市マンビジュ市の25%を掌握(2016年7月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市内でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同市西部、南部、南西部など同市の25%を掌握した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月9日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, July 9, 2016、AP, July 9, 2016、ARA News, July 9, 2016、Champress, July 9, 2016、al-Hayat, July 10, 2016、Iraqi News, July 9, 2016、Kull-na Shuraka’, July 9, 2016、al-Mada Press, July 9, 2016、Naharnet, July 9, 2016、NNA, July 9, 2016、Reuters, July 9, 2016、SANA, July 9, 2016、UPI, July 9, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、シリア民主軍は、ヌスラ戦線、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室とアレッポ市北部一帯で攻防を続ける(2016年7月9日)

アレッポ県では、SANA(7月9日付)によると、シリア軍はアレッポ市北部のカースティールー街道一帯の反体制武装集団拠点制圧に向けて戦闘を続け、タバグ紡績工場、コロネーズ・ビル街、サウラ紡績工場などアレッポ市ハーリディーヤ地区の複数カ所を制圧した。

これに対し、反体制武装集団はアレッポ市ザフラー地区、ジュマイリーヤ地区を砲撃し、2人が死亡、31人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月9日付)によると、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャームの民のヌスラ戦線)がアルド・マッラーフ地区農場地域とアレッポ市シュカイイフ地区間の複数拠点をシリア軍との戦闘の末に奪還した。

これに関して、シャームの民のヌスラ戦線は、アルド・マッラーフ地区農場地域とアレッポ市シュカイイフ地区を結ぶ丘陵地を制圧したと発表した。

またシャーム戦線も、アレッポ市北部でシリア軍と戦う反体制武装集団とともに戦闘に参加していることを明らかにした。

これに対して、ドゥラル・シャーミーヤやシリア人権監視団によると、シリア軍は、アレッポ市北部のカースティールー街道地区、ジャンドゥール交差点一帯、シュカイイフ地区、バニー・ザイド地区、バーブ街道地区、カラム・ベーク地区、ハラク地区、ブスターン・カスル地区をミサイルや白リン弾で空爆し、ブスターン・カスル地区、アルド・マッラーフ地区農場地域、カースティールー街道一帯、などではシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

他方、ARA News(7月9日付)は、シャームの民のヌスラ戦線がアルド・マッラーフ地区農場地帯で爆弾を仕掛けた車を自爆させ、シリア軍の進軍に対抗する一方、反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区に対しても攻撃を強め、人民防衛隊主体のシリア民主軍と交戦したと伝えた。

このほか、アレッポ市一帯での戦闘に参加している反体制武装集団19組織が共同声明を出し、シリア軍、ロシア軍によるアレッポ市空爆に民間人が巻き込まれていると指摘、これを批判した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(7月9日付)によると、ザーラ村、ヒルブナフサ村に突入しようとしたシリア軍が反体制武装集団の迎撃を受け、兵士20人以上が死亡した。

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ヒムス県では、ARA News(7月9日付)によると、ロシア軍戦闘機がラスタン市を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマイダアー町を砲撃した。

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クナイトラ県では、SANA(7月9日付)によると、シリア軍がハムル丘陵地帯一帯で反体制武装集団の拠点を攻撃した。

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ダルアー県では、SANA(7月9日付)によると、シリア軍がラジャート高原・シャッアーラ村間を移動中のシャームの民のヌスラ戦線を攻撃した。

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シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、イドリブ県、ハマー県でのタフリール軍幹部の拘束に関して、紛争和解のための法廷設置に合意したと発表した。

AFP, July 9, 2016、AP, July 9, 2016、ARA News, July 9, 2016、Champress, July 9, 2016、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2016、al-Hayat, July 10, 2016、Iraqi News, July 9, 2016、Kull-na Shuraka’, July 9, 2016、al-Mada Press, July 9, 2016、Naharnet, July 9, 2016、NNA, July 9, 2016、Reuters, July 9, 2016、SANA, July 9, 2016、UPI, July 9, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は講和規定の適用を7月12日まで3日間延長(2016年7月9日)

シリア軍総司令部は声明を出し、ラマダーン月明けのイード・アドハーに合わせて7月6日に72時間適用すると発表していた講和規定を、7月12日23時59分まで72時間延長すると発表した。

SANA(7月9日付)が伝えた。

AFP, July 9, 2016、AP, July 9, 2016、ARA News, July 9, 2016、Champress, July 9, 2016、al-Hayat, July 10, 2016、Iraqi News, July 9, 2016、Kull-na Shuraka’, July 9, 2016、al-Mada Press, July 9, 2016、Naharnet, July 9, 2016、NNA, July 9, 2016、Reuters, July 9, 2016、SANA, July 9, 2016、UPI, July 9, 2016などをもとに作成。

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シリア人権監視団によるとイード・アル=フィトル中の民間人者数は155人(2016年7月9日)

シリア人権監視団は、7月6日から8日までのイード・アル=フィトル期間中に民間人155人(うち子供48人、女性33人)が死亡したと発表した。

このうちシリア軍とロシア軍の空爆による犠牲者は54人(うち子供14人、女性11人)、シリア軍による砲撃による犠牲者は5人(うち子供2人、女性1人)、ダーイシュ(イスラーム国)やそのほかのジハード主義武装集団を含む反体制武装集団の砲撃による犠牲者は47人(うち子供17人、女性14人)、米軍主導の有志連合の空爆による犠牲者は9人(うち子供3人、女性2人)、ダーイシュに処刑された犠牲者は6人(うち女性1人)、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の狙撃で死亡した犠牲者は3人、シリア治安当局の拷問で死亡した犠牲者は1人、治療を受けられず死亡した犠牲者は1人(子供)、自爆ベルトの爆発に巻き込まれて死亡した犠牲者は10人(うち子供5人、女性1人)、地雷などの爆発で死亡した犠牲者は19人(うち子供6人、女性3人)だという。

なお、7月6日に終わったラマダーン月の民間人死者数は、シリア人権監視団によると、1,138人(うち子供249人、女性123人)だった。

このうちシリア軍、ロシア軍による空爆での犠牲者は655人(うち子供155人、女性76人)、シリア軍の砲撃による犠牲者は108人(うち子供24人、女性15人)、シリア治安当局の拷問による犠牲者は26人、ダーイシュの処刑による犠牲者は45人(うち女性3人)、有志連合の空爆による犠牲者は35人(うち子供20人、女性12人)、ダーイシュやそのほかのジハード主義武装集団を含む反体制武装集団の攻撃による犠牲者は98人(うち子供14人、女性20人)、トルコ軍国境警備隊の狙撃による犠牲者は17人(うち子供5人、女性3人)、自爆攻撃による犠牲者は44人(うち子供5人、女性2人)、医療行為を受けられず死亡した犠牲者は4人(うち子供1人、女性1人)、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による攻撃での犠牲者は14人(うち子供2人)などだった。

なお、シリア軍はイード・アル=フィトル期間中、講和規定を適用し、全土での戦闘を停止すると宣言していた。

AFP, July 9, 2016、AP, July 9, 2016、ARA News, July 9, 2016、Champress, July 9, 2016、al-Hayat, July 10, 2016、Iraqi News, July 9, 2016、Kull-na Shuraka’, July 9, 2016、al-Mada Press, July 9, 2016、Naharnet, July 9, 2016、NNA, July 9, 2016、Reuters, July 9, 2016、SANA, July 9, 2016、UPI, July 9, 2016などをもとに作成。

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シリア外務省は反体制武装集団によるアレッポ市への砲撃を非難、国連にテロ支援国(サウジアラビア、トルコ、カタール)への制裁を求める(2016年7月9日)

外務在外居住者省は、国連事務総長および安保理議長に宛てて書簡を送り、そのなかで7月8日に反体制武装集団がアレッポ市内の市街地(シリア政府支配地域)に対して行った砲撃を「卑劣なテロ攻撃」と非難、これらの「テロ組織」を支援するトルコ、サウジアラビアなどの国に対して制裁措置を講じるよう求めた。

AFP, July 9, 2016、AP, July 9, 2016、ARA News, July 9, 2016、Champress, July 9, 2016、al-Hayat, July 10, 2016、Iraqi News, July 9, 2016、Kull-na Shuraka’, July 9, 2016、al-Mada Press, July 9, 2016、Naharnet, July 9, 2016、NNA, July 9, 2016、Reuters, July 9, 2016、SANA, July 9, 2016、UPI, July 9, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ・ヒムス州はロシア軍戦闘ヘリを撃墜したと発表(2016年7月8日)

ヒムス県では、ダーイシュ(イスラーム国)のヒムス州広報局は声明を出し、タドムル市郊外の穀物サイロ地区東部でロシア軍攻撃ヘリコプターを撃墜したと発表した。

AFP, July 8, 2016、AP, July 8, 2016、ARA News, July 8, 2016、Champress, July 8, 2016、al-Hayat, July 9, 2016、Iraqi News, July 8, 2016、Kull-na Shuraka’, July 8, 2016、al-Mada Press, July 8, 2016、Naharnet, July 8, 2016、NNA, July 8, 2016、Reuters, July 8, 2016、SANA, July 8, 2016、UPI, July 8, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュの拠点都市マンビジュ市内のハザーウィナ地区を制圧、中心街から1キロの距離まで進軍(2016年7月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の航空支援を受けた西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市内南部ハザーウィナ地区をダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末に制圧、同市中心街から1キロの地点まで進軍した。

同監視団によると、両者の戦闘はハザーウィナ地区、同市西部のダーイシュ・シャリーア局一帯、シャリーア学校一帯、同市南西部で続いているという。

ARA News(7月8日付)によると、人民保護部隊の特殊部隊(狙撃大隊)がマンビジュ市中心街に突入したという。

なお、市内での戦闘激化に伴い、住民約500人が市外に避難したという。

一方、県北部のトルコ国境地帯では、ダーイシュと反体制武装集団が交戦した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・イーサー市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また戦闘機(所属明示せず)がラッカ市一帯を空爆した。

一方、ARA News(7月8日付)によると、人民防衛隊は、スルーク町一帯に進攻したダーイシュを撃退した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がスフナ市一帯を空爆、またアーラーク油田、シャーイル油田、フワイスィース村一帯、タドムル市郊外でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(7月8日付)によると、シリア軍がアブー・アラーヤー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯での戦闘で殺害したダーイシュ(イスラーム国)戦闘員5人の遺体を車にくくりつけ、シリア政府支配下のダイル・ザウル市ジャウラ地区、クスール地区を練り廻った。

また戦闘機(所属明示せず)は、ダイル・ザウル航空基地一帯のダーイシュ拠点を空爆、これに対してダーイシュはダイル・ザウル市ジャウラ地区を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(7月8日付)によると、シリア軍が県東部のアカーリブ・ダム一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, July 8, 2016、AP, July 8, 2016、ARA News, July 8, 2016、Champress, July 8, 2016、al-Hayat, July 9, 2016、Iraqi News, July 8, 2016、Kull-na Shuraka’, July 8, 2016、al-Mada Press, July 8, 2016、Naharnet, July 8, 2016、NNA, July 8, 2016、Reuters, July 8, 2016、SANA, July 8, 2016、UPI, July 8, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ないしはロシア軍と思われる戦闘機がイドリブ県ダルクーシュ町を爆撃し、「アフガン人女性を含む住民22人」が死亡(2016年7月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、所属不明(シリア軍ないしはロシア軍)の戦闘機がダルクーシュ町を空爆し、「住民」22人が死亡した。

このうち女性(女児を含む)は9人をおり、その一人はアフガン人女性だったという。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)は、攻撃が、地中海沖に配備されているロシア海軍の艦船が発射した弾道弾によって行われたと報じた。

また、クッルナー・シュラカー(7月8日付)によると、空爆は中心街の市場に対して行われた。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月8日付)などによると、シャームの民のヌスラ戦線が、広報部門のマナーラ・バイダーのツイッター・アカウント「カラムーン特派員」を通じて、ダマスカス郊外県西カラムーン地方のサファー丘(サファー検問所)での戦闘で捕捉したとされるヒズブッラー戦闘員とシリア軍兵士の画像を公開した。

画像には捕虜14人と戦闘で捕獲したと思われる武器、装備が写っている。

なお、ヌスラ戦線はサファー検問所を襲撃したのち、シリア軍の空爆を受け、同地から撤退したという。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍がマイダアー町一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャラフ村一帯、トゥーバール砦などトルクメン山一帯でシリア軍、シリア人・外国人民兵が「ヤルムークの戦い」作戦司令室と交戦し、トゥーバール砦を制圧した。

AFP, July 8, 2016、AP, July 8, 2016、ARA News, July 8, 2016、Champress, July 8, 2016、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2016、al-Hayat, July 9, 2016、Iraqi News, July 8, 2016、Kull-na Shuraka’, July 8, 2016、al-Mada Press, July 8, 2016、Naharnet, July 8, 2016、NNA, July 8, 2016、Reuters, July 8, 2016、SANA, July 8, 2016、UPI, July 8, 2016などをもとに作成。

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シリア軍のアレッポ市北部への進軍に対抗し、ヌスラ戦線と共闘する反体制派はシリア政府支配地域やロジャヴァ支配地域を砲撃し、30人が死亡するなか、米仏はシリア軍を非難(2016年7月8日)

アレッポ県では、SANA(7月8日付)によると、アレッポ市フルカーン地区、ファイイド地区、大学寮地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、30人が死亡、140人以上が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、アレッポ市ブアイディーン地区、バーブ街道地区、サーリヒーン地区、マアーディー地区、ジャズマーティー地区、マサーキン・ハナーヌー地区、マルジャ地区、カッラーサ地区、ジャンドゥール交差点一帯、アルド・マッラーフ地区一帯、ハンダラート・キャンプ一帯、カースティールー街道一帯を激しく砲撃、またシリア軍も同地に対して砲撃を加えるとともに、アレッポ市ラームーサ地区、サイフ・ダウラ地区、アルド・マッラーフ地区農場地帯でアレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

戦闘により、子供と女性6人を含む住民12人が死亡したという。

また、ARA News(7月8日付)によると、ジハード主義武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャームの民のヌスラ戦線)が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区、アフリーン市一帯を襲撃、同民政局人民保護部隊主導のシリア民主軍がこれを撃退した。

しかし、シャームの民のヌスラ戦線は、アフリーン市郊外のジンディールス町一帯の農地を焼き討った。

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ジョン・カービー米国務省報道官は、シリア軍が6日に72時間の講和規定適用を発表したにもかかわらず、アレッポ市一帯などでシリア軍とロシア軍が攻撃を継続していることに関して、不快感を表明した。

『ハヤート』(7月9日付)が伝えた。

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フランス外務省報道官は声明を出し、シリア軍とその同盟者がアレッポ市内の反体制派支配地域を包囲攻撃している」と非難、敵対行為停止合意を遵守し、民間人への攻撃を停止し、人道支援物資の搬入を許可するよう求めた。

AFP, July 8, 2016、AP, July 8, 2016、ARA News, July 8, 2016、Champress, July 8, 2016、al-Hayat, July 9, 2016、Iraqi News, July 8, 2016、Kull-na Shuraka’, July 8, 2016、al-Mada Press, July 8, 2016、Naharnet, July 8, 2016、NNA, July 8, 2016、Reuters, July 8, 2016、SANA, July 8, 2016、UPI, July 8, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は7月6~7日の2日間でマンビジュ市近郊を18回にわたり爆撃(2016年7月8日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月6日~7日までの2日間のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

7月6日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して29回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ブーカマール市近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(11回)に対して攻撃が行われた。

7月7日はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は10回で、アイン・イーサー市近郊(2回)、マーリア市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(7回)に対して攻撃が行われた。

AFP, July 8, 2016、AP, July 8, 2016、ARA News, July 8, 2016、Champress, July 8, 2016、al-Hayat, July 9, 2016、Iraqi News, July 8, 2016、Kull-na Shuraka’, July 8, 2016、al-Mada Press, July 8, 2016、Naharnet, July 8, 2016、NNA, July 8, 2016、Reuters, July 8, 2016、SANA, July 8, 2016、UPI, July 8, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュが広報ビデオを通じて組織構造の詳細を初めて公表(2016年7月7日)

ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門の一つフルカーン広報制作機構は「カリフ制の構造」と題した15分の広報ビデオ(https://www.youtube.com/watch?v=6L-caEJEe50)を発表し、カリフ、シューラー評議会、代表委員会などからなる組織構造の詳細を初めて明らかにした。

これによると、アブー・バクル・バグダーディー氏が務めるカリフは、シャリーアの裁定に基づき人々を支配し、ハッド刑を適用し、軍備を行い、戦線を防衛し、祖国を守り、宗教を正し、布教する役割を担うという。

また、シューラー評議会はカリフの執政を補佐する機関で、良識、高い教育、知識(イルム)を身につけた健常者から構成されるという。

また代表委員会は州や執行機関を監督する役割を持つという。

支配地域に関して、広報ビデオは、ダーイシュが複数の国に35の「州」(ウィラーヤ)からなり、うち19州がシリアとイラク、16州がその他に国に設置されていると説明している。

35州とは、バグダード、アンバール、サラーフッディーン、ファルージャ、ディヤーラ、北バグダード、南部、ニナワ、キルクーク、ティグリス、ジャズィーラ(以上イラク)、バラカ、ハイル、ラッカ、ダマスカス、アレッポ、ヒムス、ハマー、ユーフラテス(以上シリア)、ナジュド、ヒジャーズ(以上サウジアラビア)、シナイ(エジプト)、ブレガ、トリポリ、フェザーン(以上リビア)、アルジェリア、北アフリカ、リワー・アフダル、ホラーサーン、カフカーズ、アデン・アビアン、シャブワ、ハドラマウト、サヌアー、ベイダウ。

執行機関は、シューラー評議会、代表委員会のほか、14のディーワーン、4のマクタブからなるという。

ディーワーンとは、ヒスバ(宗教警察)、コーラン、布教・モスク、ザカート、治安、中央広報、保健、財務、福祉、軍事、資源鉱物、教育、農業、法務からなり、マクタブは、ヒジュラ(移民)、捕虜殉教者、調査研究、遠隔州からなるという。

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このほか「中東かわら版 No.61 イスラーム過激派:「イスラーム国」の広報部門」(http://www.meij.or.jp/kawara/2016_061.html)によると、ダーイシュの中央広報ディーワーン傘下の広報媒体として、フルカーン広報制作機構、ハヤート広報センター、バヤーン・ラジオ、アジュナード機構、ヒンマ文庫、ナバウ紙が存在することが明らかにされた。

このなかには、ダーイシュによるテロを速報し、犯行声明を拡散するアアマーク通信は含まれていない。

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AFP, July 7, 2016、AP, July 7, 2016、ARA News, July 7, 2016、Champress, July 7, 2016、al-Hayat, July 8, 2016、Iraqi News, July 7, 2016、Kull-na Shuraka’, July 7, 2016、al-Mada Press, July 7, 2016、Naharnet, July 7, 2016、NNA, July 7, 2016、Reuters, July 7, 2016、SANA, July 7, 2016、UPI, July 7, 2016などをもとに作成。

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マンビジュ市一帯でのYPG主体のシリア民主軍とダーイシュの戦闘で民間人9人が死亡(2016年7月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市南部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、民間人7人が死亡した。

またマンビジュ市郊外のアブー・カルカル村近郊で子供2人が地雷の爆発で死亡した。

一方、ダーイシュは、トルコ国境に近い反体制武装集団の戦略拠点マーリア市をが砲撃し、複数人が死亡した。

また、ARA News(7月8日付)によると、ダイル・ザウル航空基地で戦闘を指揮していたダーイシュの前線司令官アーミル・ガッファール・ハリーフ・サーリフ氏が死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・イーサー市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また戦闘機(所属明示せず)がラッカ市各所を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル航空基地一帯を空爆、サルダ山一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(7月7日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯、ジャフラ村、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(7月7日付)によると、シリア軍が県東部でダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆した。

AFP, July 7, 2016、AP, July 7, 2016、ARA News, July 7, 2016、July 8, 2016、Champress, July 7, 2016、al-Hayat, July 8, 2016、Iraqi News, July 7, 2016、Kull-na Shuraka’, July 7, 2016、al-Mada Press, July 7, 2016、Naharnet, July 7, 2016、NNA, July 7, 2016、Reuters, July 7, 2016、SANA, July 7, 2016、UPI, July 7, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区南部農場を完全制圧し、カースティールー街道に迫る(2016年7月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がフライターン市、アレッポ市西部郊外のアブー・アムシャ村、アウラム・クブラー町、第46連隊基地一帯、アレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区農場地帯、カースティールー街道一帯、カブターン・ジャバル村、カフルハムラ村を空爆するとともに、シリア軍、親政権民兵がアレッポ市北部のライラムーン地区一帯、バニー・ザイド地区、アルド・マッラーフ地区南部農場地帯、ハンダラート・キャンプ一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

これに関して、SANA(7月7日付)は、シリア軍が人民防衛諸集団とともにアレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区南部農場を反体制武装集団(ヌールッディーン・ザンキー運動など)との戦闘の末に完全制圧し、カースティールー街道に迫り、同街道を火器によって遮断する態勢に入ったと伝えた。

一方、クッルナー・シュラカー(7月7日付)によると、3カ所は、反体制武装集団がアルド・マッラーフ地区前線でシリア軍の拠点3カ所を制圧した、と伝えた。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月7日付)、ARA News(7月7日付)などによると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がランクース市郊外の無人地帯にあるシリア軍・ヒズブッラーの拠点(サファー検問所)を制圧した。

これを受け、シリア軍が同地一帯を空爆した。

しかし、マヤーディーン・テレビ(7月7日付)は、ヒズブッラーの司令官の話として、これを否定した。

またシリア人権監視団によると、ダーライヤー市各所をシリア軍が地対地ミサイルなどで攻撃、マイダアー町一帯では、シリア軍、ヒズブッラーが同地の完全制圧に向けて反体制武装集団との戦闘を続けた。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月6日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はアレッポ県、ラタキア県、イドリブ県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は762件。

AFP, July 7, 2016、AP, July 7, 2016、ARA News, July 7, 2016、Champress, July 7, 2016、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2016、al-Hayat, July 8, 2016、Iraqi News, July 7, 2016、Kull-na Shuraka’, July 7, 2016、al-Mada Press, July 7, 2016、Qanat al-Mayadin, July 7, 2016、Naharnet, July 7, 2016、NNA, July 7, 2016、Reuters, July 7, 2016、SANA, July 7, 2016、UPI, July 7, 2016などをもとに作成。

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トルコ領内でシリア人2人が爆弾製造中に起きたと思われる爆発で死亡する一方、イラク人難民142人がトルコ領内で拘束(2016年7月7日)

シリアの北西部に接するトルコのハタイ県レイハンル市でシリア人男性2人が爆発により負傷、搬送先の市内の病院で死亡した。

爆発は、この2人が爆弾を製造中に発生したと見られ、AFP(7月7日付)によると、トルコの警察当局は捜査を開始した。

またDHA(7月7日付)によると、警察当局は爆発現場で女性1人を逮捕したという。

逮捕された女性の国籍は不明。

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ARA News(7月7日付)によると、トルコ軍はイドリブ県から越境し、トルコ領内に不法入国したイラク人142人をハタイ県ヤイラダー村で拘束した。

拘束されたイラク人はほとんどが女性、子供で、取り調べの結果、ダーイシュ(イスラーム国)から逃れて来たことが判明したという。

AFP, July 7, 2016、AP, July 7, 2016、ARA News, July 7, 2016、Champress, July 7, 2016、DHA, July 7, 2016、al-Hayat, July 8, 2016、Iraqi News, July 7, 2016、Kull-na Shuraka’, July 7, 2016、al-Mada Press, July 7, 2016、Naharnet, July 7, 2016、NNA, July 7, 2016、Reuters, July 7, 2016、SANA, July 7, 2016、UPI, July 7, 2016などをもとに作成。

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米・ロシア首脳が電話会談でシリア情勢について意見を交わす(2016年7月7日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とバラク・オバマ米大統領は電話会談を行い、シリア情勢について意見を交わした。

電話会談は、プーチン大統領が申し出るかたちで行われ、ロシア大統領府によると、両首脳は、シリア国内での軍事作戦での連携、和平協議再開の必要を確認したという。

『ハヤート』(7月8日付)などが伝えた。

AFP, July 7, 2016、AP, July 7, 2016、ARA News, July 7, 2016、Champress, July 7, 2016、al-Hayat, July 8, 2016、Iraqi News, July 7, 2016、Kull-na Shuraka’, July 7, 2016、al-Mada Press, July 7, 2016、Naharnet, July 7, 2016、NNA, July 7, 2016、Reuters, July 7, 2016、SANA, July 7, 2016、UPI, July 7, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領夫妻はヒムス県農村地帯の傷痍軍人宅を慰問(2016年7月7日)

アサド大統領とアスマー・アフラス大統領夫人は、ヒムス県のカニーサ村、トゥヌータ村、マダービア村のシリア軍の傷痍軍人の自宅を慰問し、本人および家族と懇談した(https://youtu.be/ftSzwHzeU48https://youtu.be/JjonXncf9lghttps://youtu.be/nJseCWsKES8)。

SANA(7月7日付)が伝えた。

SANA, July 7, 2016
SANA, July 7, 2016

AFP, July 7, 2016、AP, July 7, 2016、ARA News, July 7, 2016、Champress, July 7, 2016、al-Hayat, July 8, 2016、Iraqi News, July 7, 2016、Kull-na Shuraka’, July 7, 2016、al-Mada Press, July 7, 2016、Naharnet, July 7, 2016、NNA, July 7, 2016、Reuters, July 7, 2016、SANA, July 7, 2016、UPI, July 7, 2016などをもとに作成。

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シリア軍による戦闘停止宣言にもかかわらず、アレッポ市一帯でヌスラ戦線が主導する反体制派がシリア軍と交戦を続ける(2016年7月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マシュハド地区(反体制武装集団支配地域)に迫撃砲弾が着弾し、1人が死亡した。

一方、SANA(7月6日付)によると、アレッポ市サイフ・ダウラ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、3人が死亡した。

また、ARA News(7月6日付)によると、アレッポ市南部郊外のアイス村一帯をシリア軍戦闘機・ヘリコプターが激しく空爆する一方、新生ファトフ軍はシャーディル村に多数の自爆戦闘員(インギマースィー)を突入させ、シリア軍、シリア人・外国人民兵に対して自爆攻撃を行った。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒズブッラー戦闘員などの支援を受け、マイダアー町一帯でジハード主義武装集団と交戦、同町を完全制圧した。

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クナイトラ県では、SANA(7月6日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がバアス市を砲撃した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月6日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がカフルナブル市で3日に拘束していたタフリール軍の司令官の一人ムハンマド・ガービー氏を釈放した。

ARA News(7月6日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線は県内各所に若者を戦闘員に徴用するための事務所を開設した。

AFP, July 6, 2016、AP, July 6, 2016、ARA News, July 6, 2016、Champress, July 6, 2016、al-Hayat, July 7, 2016、Iraqi News, July 6, 2016、Kull-na Shuraka’, July 6, 2016、al-Mada Press, July 6, 2016、Naharnet, July 6, 2016、NNA, July 6, 2016、Reuters, July 6, 2016、SANA, July 6, 2016、UPI, July 6, 2016などをもとに作成。

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イード・アドハー初日に米軍主導の有志連合は、ダーイシュが籠城を続けるマンビジュ市のパン製造工場一帯を爆撃し住民6人が死亡(2016年7月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市内およびその一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が続き、有志連合が空爆を行った。

ARA News(7月6日付)によると、有志連合は市内のパン製造工場一帯を空爆し、女性1人と子供4人を含む住民6人が死亡した。

これに関して、ダーイシュの広報部門アアマーク通信は、10人が死亡、7人が負傷したと伝えた。

一方、ARA News(7月6日付)によると、ダーイシュがシャームの民のヌスラ戦線を除く反体制武装集団の拠点都市マーリア市を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(7月6日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにマブウージャ村に進攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, July 6, 2016、AP, July 6, 2016、ARA News, July 6, 2016、Champress, July 6, 2016、al-Hayat, July 7, 2016、Iraqi News, July 6, 2016、Kull-na Shuraka’, July 6, 2016、al-Mada Press, July 6, 2016、Naharnet, July 6, 2016、NNA, July 6, 2016、Reuters, July 6, 2016、SANA, July 6, 2016、UPI, July 6, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はラマダーン月明けのイード・アドハーに合わせて72時間の戦闘停止を発表(2016年7月6日)

シリア軍総司令部は声明を出し、ラマダーン月明けのイード・アドハーに合わせて、7月6日午前1時から8日午後24時(9日午前0時)までの72時間、講和規定を適用し、戦闘を停止すると発表した。

SANA(7月6日付)が伝えた。

これに関して、ジョン・ケリー米国務長官は記者団に対して「シリア軍による発表を強く歓迎する。我々はすべての当事者がこれを尊重することを強く希望する」としたうえで、「我々は今、ロシアを含むさまざまな当事者との協議を続け、(停戦)延長の可能性について話し合っている」と述べた。

AFP, July 6, 2016、AP, July 6, 2016、ARA News, July 6, 2016、Champress, July 6, 2016、al-Hayat, July 7, 2016、Iraqi News, July 6, 2016、Kull-na Shuraka’, July 6, 2016、al-Mada Press, July 6, 2016、Naharnet, July 6, 2016、NNA, July 6, 2016、Reuters, July 6, 2016、SANA, July 6, 2016、UPI, July 6, 2016などをもとに作成。

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シリア外務省はハサカ市でのダーイシュによるテロをサウジアラビア、トルコ、カタール、欧米政府の「雇われ人」の犯行を非難(2016年7月6日)

外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を提出、そのなかで4日にハサカ市で発生したダーイシュ(イスラーム国)によると見られる自爆テロに関して、サウジアラビア、トルコ、カタール、そして一部欧米諸国を支配する政権の雇われ人であるテロ組織による犯行だと非難した。

SANA(7月6日付)が伝えた。

AFP, July 6, 2016、AP, July 6, 2016、ARA News, July 6, 2016、Champress, July 6, 2016、al-Hayat, July 7, 2016、Iraqi News, July 6, 2016、Kull-na Shuraka’, July 6, 2016、al-Mada Press, July 6, 2016、Naharnet, July 6, 2016、NNA, July 6, 2016、Reuters, July 6, 2016、SANA, July 6, 2016、UPI, July 6, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領がヒムス市のモスクでラマダーン月明けの集団礼拝に参加(2016年7月6日)

アサド大統領は、ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣、アフマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーらとともに、ヒムス市シャーム街道地区にあるサファー・モスクを訪問し、ラマダーン月明けのイード・アドハーの集団礼拝に参加した(https://youtu.be/IAwEFE4fZQ8)。

集団礼拝には、ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事、シャイフのイサーム・ミスリー師らも参加した。

SANA(7月6日付)が伝えた。

SANA, July 6, 2016
SANA, July 6, 2016

AFP, July 6, 2016、AP, July 6, 2016、ARA News, July 6, 2016、Champress, July 6, 2016、al-Hayat, July 7, 2016、Iraqi News, July 6, 2016、Kull-na Shuraka’, July 6, 2016、al-Mada Press, July 6, 2016、Naharnet, July 6, 2016、NNA, July 6, 2016、Reuters, July 6, 2016、SANA, July 6, 2016、UPI, July 6, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は5日、マンビジュ市近郊を13回にわたり爆撃(2016年7月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月5日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

発表によると、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は13回でマンビジュ市近郊に対して攻撃が行われた。

AFP, July 6, 2016、AP, July 6, 2016、ARA News, July 6, 2016、Champress, July 6, 2016、al-Hayat, July 7, 2016、Iraqi News, July 6, 2016、Kull-na Shuraka’, July 6, 2016、al-Mada Press, July 6, 2016、Naharnet, July 6, 2016、NNA, July 6, 2016、Reuters, July 6, 2016、SANA, July 6, 2016、UPI, July 6, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市および南北郊外一帯を激しく爆撃し、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、新生ファトフ軍と交戦する一方、ダマスカス郊外県マイダアー町一帯を制圧(2016年7月5日)

アレッポ県では、SNN(7月5日付)によると、シリア軍戦闘機がアレッポ市フルワーニーヤ地区、マルジャ地区、マアスラーニーヤ地区、マアーディー地区、サーリヒーン地区、アシュラフィーヤ地区、バーブ街道地区、ブアイディーン地区、マイサル地区、ジャンドゥール地区、ハラク地区、アイン・タッル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、サーフール地区、ハイダリーヤ地区、フライターン市、アナダーン市、カフルハムラ村、マアーッラト・アルティーク村、ヤーキド・アダス村、アルド・マッラーフ地区、カースティールー街道一帯を50回以上にわたり空爆した。

またアレッポ市ハーリディーヤ地区、バニー・ザイド地区、サイフ・ダウラ地区、イザーア地区ではシリア軍と反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャームの民のヌスラ戦線)が交戦を続けた。

これに関連して、シリア人権監視団は、アレッポ市北西部ライラムーン地区とアルド・マッラーフ地区で、シャームの民のヌスラ戦線のサウジアラビア人戦闘員とシリア人戦闘員の2人が進軍するシリア軍部隊に対して自爆攻撃を行ったと発表した。

このうちアルド・マッラーフ地区で自爆攻撃を行ったサウジアラビア人戦闘員は車いすを使用しており、障害者だと思われるという。

一方、アレッポ市南部郊外一帯では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、シリア人・外国人民兵が、ヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党、シャーム自由人イスラーム運動などからなる「新生ファトフ軍」とハーディル村一帯で交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がマイダアー町一帯を空爆、シリア軍がジハード主義武装集団と交戦の末に同地の大部分を制圧した。

また、SANA(7月5日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに東グータ地方マイダアー町一帯で反体制武装集団と交戦し、同地郊外の農場地帯と建物複数棟を制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ウンム・シャルシューフ村一帯およびムルーク軍事基地一帯でシリア軍がジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッルズィーター村で大きな爆発が発生し、ジハード主義武装集団に所属する戦闘員6人が死亡した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月3日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は754件。


AFP, July 5, 2016、AP, July 5, 2016、ARA News, July 5, 2016、Champress, July 5, 2016、al-Hayat, July 6, 2016、Iraqi News, July 5, 2016、Kull-na Shuraka’, July 5, 2016、al-Mada Press, July 5, 2016、Naharnet, July 5, 2016、NNA, July 5, 2016、Reuters, July 5, 2016、SANA, July 5, 2016、SNN, July 5, 2016、UPI, July 5, 2016などをもとに作成。

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シリア軍とアサーイシュの戦闘が止んだばかりのハサカ市でダーイシュに思われる自爆テロが発生(2016年7月5日)

ハサカ県では、SANA(7月5日付)によると、ハサカ市サーリヒーヤ地区でオートバイに爆弾を積んだ男性が自爆テロを行い、10人が死亡、27人が負傷した。

ARA News, July 5, 2016
ARA News, July 5, 2016

ARA News(7月5日付)によると、死者は16人で、うち3人が子供、2人が女性だという(ARA News(7月6日付)によると、死者数は27人、負傷者数は29人)。

また民間人、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊・アサーイシュの隊員合わせて30人あまりが負傷したという。

自爆テロ発生後、ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門アアマーク通信が、ハサカ市サーリヒーヤ交差点での殉教作戦によってクルド人部隊の隊員35人が殺害されたと伝えた。image003

その後、ダーイシュは、アブー・バクル・シャーミーを名のるメンバーが「バラカ市」(ハサカ市)で自爆攻撃(インギマース)を行ったと発表した。

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ARA News(7月5日付)によると、ハサカ市内で3日から続いていたシリア軍と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの戦闘が終息し、市民生活が復旧したばかりだった

AFP, July 5, 2016、AP, July 5, 2016、ARA News, July 5, 2016、July 6, 2016、Champress, July 5, 2016、al-Hayat, July 6, 2016、Iraqi News, July 5, 2016、Kull-na Shuraka’, July 5, 2016、al-Mada Press, July 5, 2016、Naharnet, July 5, 2016、NNA, July 5, 2016、Reuters, July 5, 2016、SANA, July 5, 2016、UPI, July 5, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュがYPG主体のシリア民主軍との戦闘の末、マンビジュ市郊外のザアタル工場を奪還(2016年7月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が包囲を続けるマンビジュ市とその郊外一帯で、シリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

SNN(7月5日付)によると、この戦闘でダーイシュはマンビジュ市北部のダーダート村に近いザアタル工場を奪還した。

ダーイシュはまた、マンビジュ市一帯での戦闘で拘束したとされるシリア民主軍北の太陽大隊の治安部隊付士官のユースフ・アブドゥー・サアドゥーン氏の映像を公開した。

同氏は、マンビジュ市での戦闘で戦死した北の太陽大隊司令官ファイサル・サアドゥーン氏(アブー・ライラー)の弟。

映像では、暴行の跡が見られ、オレンジ色の囚人服を着せられたユースフ氏が、ダーイシュが10日ほどでマンビジュ市から退却すると思っていたが、実際はそうならなかったなどと告白している。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアーラーク油田一帯のダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、またタドムル市とスフナ市を結ぶ街道一帯、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯でシリア軍がダーイシュと交戦した。

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ハサカ県では、ARA News(7月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がシャッダーディー市郊外での戦闘でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員20人を殲滅したと発表した。

AFP, July 5, 2016、AP, July 5, 2016、ARA News, July 5, 2016、Champress, July 5, 2016、al-Hayat, July 6, 2016、Iraqi News, July 5, 2016、Kull-na Shuraka’, July 5, 2016、al-Mada Press, July 5, 2016、Naharnet, July 5, 2016、NNA, July 5, 2016、Reuters, July 5, 2016、SANA, July 5, 2016、SNN, July 5, 2016、UPI, July 5, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合は6月30日~7月4日までの5日間でシリア領内で47回の爆撃を実施する一方、シリア北部で無人航空機が墜落(2016年7月5日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月30日~7月4日までの5日間のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

発表によると、6月30日はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は7回で、マンビジュ市近郊(6回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

7月1日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して18回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は3回で、マンビジュ市近郊に対して攻撃が行われた。

7月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して23回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(6回)に対して攻撃が行われた。

7月3日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して29回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は18回で、マンビジュ市近郊(14回)、マーリア市近郊(3回)、ワフスィーヤ村近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

7月4日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して22回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ブーカマール市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(8回)、ワフスィーヤ村近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

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米空軍司令部は声明を出し、米軍の無人航空機MQ-9がシリア領内北部に墜落したと発表した。

同航空機は制御を失い墜落したという。

AFP, July 5, 2016、AP, July 5, 2016、ARA News, July 5, 2016、Champress, July 5, 2016、al-Hayat, July 6, 2016、Iraqi News, July 5, 2016、Kull-na Shuraka’, July 5, 2016、al-Mada Press, July 5, 2016、Naharnet, July 5, 2016、NNA, July 5, 2016、Reuters, July 5, 2016、SANA, July 5, 2016、UPI, July 5, 2016などをもとに作成。

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アムネスティ・インターナショナル:米国などが支援する「穏健な反体制派」もシリア政府と同様の方法で、住民を拉致、拷問、処刑している(2016年7月5日)

アムネスティ・インターナショナルは、「Torture Was My Punishment」と題した33ページの報告書(https://www.amnesty.org/download/Documents/MDE2442272016ENGLISH.pdf)を発表し、アレッポ県、イドリブ県などで活動する反体制武装集団による拉致、拷問、処刑の実態を報告した。

アムネスティのフィリップ・ルーサー中東・北アフリカ地域部長によると、カタール、サウジアラビア、トルコ、そして米国の支援を受けているこれらの武装集団は、国際人道法に違反し、支配地域内で暮らす民間人を抑圧し、シリア政府と同様の卑劣な拷問を行っているという。

報告書では、2012年以降のアレッポ県、イドリブ県でのシャーム戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動、第16師団、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などの支配の実態が明らかにされている。

AFP, July 5, 2016、AP, July 5, 2016、ARA News, July 5, 2016、Champress, July 5, 2016、al-Hayat, July 6, 2016、Iraqi News, July 5, 2016、Kull-na Shuraka’, July 5, 2016、al-Mada Press, July 5, 2016、Naharnet, July 5, 2016、NNA, July 5, 2016、Reuters, July 5, 2016、SANA, July 5, 2016、UPI, July 5, 2016などをもとに作成。

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