ロシアのショイグ国防大臣はシリア軍の包囲を受け反体制派が籠城するアレッポ市東部に対して「大規模な人道作戦」を行うと発表(2016年7月28日)

ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣は、アレッポ市東部に対して「大規模な人道作戦」を行うと発表した。

同大臣によると、アレッポ市東部と外界を結ぶ第4の人道回廊が近く、アレッポ市北部のカースティールー街道に設置され、「武装集団の安全な通行」(退去)も認められるという。

AFP, July 29, 2016、AP, July 29, 2016、ARA News, July 29, 2016、Champress, July 29, 2016、al-Hayat, July 30, 2016、Iraqi News, July 29, 2016、Kull-na Shuraka’, July 29, 2016、al-Mada Press, July 29, 2016、Naharnet, July 29, 2016、NNA, July 29, 2016、Reuters, July 29, 2016、SANA, July 29, 2016、UPI, July 29, 2016などをもとに作成。

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米中央軍のオースティン司令官「ヌスラ戦線はたとえ名前を変えたとしても、アル=カーイダの一派で有り続ける」(2016年7月28日)

米中央軍司令官のロイド・オースティン陸軍大将は、シャームの民のヌスラ戦線がアル=カーイダとの関係解消を発表したことに関して、「ヌスラ戦線はたとえ名前を変えたとしても、アル=カーイダの一派で有り続ける」と述べた。

ARA News(7月29日付)が伝えた。

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、July 29, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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シリア国営通信は、ヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消と「シャーム・ファトフ戦線」への改称に関して「ヌスラ」がヴァージョン・アップした最新版で「ファトフ」という名はカタールがおそらく選んだものだ」と酷評(2016年7月28日)

SANA(7月28日付)は、ヌスラ戦線によるアル=カーイダとの関係解消と改称に関して次のように伝えた。

「テロリストであるジャウラーニーが(組織の)名前を変えたが、「ファトフ」という名前を選んだことで、事実を認める罠に自ら落ちた。イドリブ、ハマー、アレッポ…でのテロ犯罪は、その多くがファトフ軍の名で行われてきた…。テロ組織の新名称を宣言することで明らかなのは…、「ファトフ」というフォーマットが、「ヌスラ」のヴァージョン・アップした最新版であるということで、おそらく、それはこの組織の代弁者にして主要な支援者であるカタールの首長たちが選んだものだ」。

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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サウジアラビア、カタール、トルコが支援するイスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動は、ヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消に歓迎の意を表明(2016年7月28日)

リヤド最高交渉委員会に参加し、サウジアラビアが支援するイスラーム軍はイスラーム・アッルーシュ報道官を通じて声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消に関して、「シリア国民の利益に資する」「この関係解消がシャーム・ファトフ戦線(ヌスラ戦線)戦闘員が準じてきた軍学に影響を及ぼすものではないと考える」と歓迎の意を示した。

またアッルーシュ報道官は、断絶だけでは「依然不十分」だとしたうえで、「革命発生当初から国民が切望してきたにもかかわらず、各派の統合を阻害する内外の障害がさまざまな側面において存在している」と付言した。

一方、ファトフ軍に参加するアジュナード・シャーム・イスラーム連合は、アブー・ハムザ・ハマウィー総司令官が声明を出し、ヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消を「ジハードに資する」「良い影響をもたらす措置」とし、それが「各派とシャーム・ファトフ戦線との統合に向けた対話」を促すだろうとの見方を示した。

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、July 29, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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アル=カーイダ総司令部のアブー・ハイル副指導者はヌスラ戦線による関係解消演説の数時間前に音声声明でこれを是認(2016年7月28日)

アル=カーイダ総司令部の副指導者アフマド・ハサン・アブー・ハイル氏は、シャームの民のヌスラ戦線のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏のビデオ声明発表の数時間前に、同戦線の広報機関マナーラ・バイダーを通じて音声声明(https://youtu.be/dz9a7qLFofQ)を出し、ヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消を是認した。

アブー・ハイル氏は声明で、「イスラーム教およびイスラーム教との福利を維持し、シャームの民のジハードを維持するために前進し、このためにふさわしい措置を講じることを求める」と呼びかけ、ヌスラ戦線のアル=カーイダとの関係解消を是認した。

そのうえで、「ウンマは、ジハードの拡散、イスラーム教徒社会へのジハードの普及、そしてエリートによるジハードからウンマによるジハードへのジハード概念の転換という段階に至った。ジハードは組織的思考のもとに指導されるべきではなく、複数の組織が一丸となって行わねばならない…。こうした取り組みはさらなる発展段階の起点となり、スンナの民の要求を体現し、その権利を追究する主体を作り出すことだろう」と言明、ヌスラ戦線およびそのほかの反体制武装集団に対して「隊列を一つにして、我々の民を守り、我々の土地を守り…、ともにイスラーム政体のために行動」するよう激励した。

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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ヌスラ戦線がアル=カーイダとの関係を解消:米国とロシアの爆撃回避と「地域諸国」からの資金獲得が目的か?(2016年7月28日)

シャームの民のヌスラ戦線の最高指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏はビデオ声明を発表、そのなかでアル=カーイダとの関係を解消し、組織名をシャーム・ファトフ戦線に解消すると発表した。

ジャウラーニー氏が公の場で顔を晒したのは今回のビデオ声明が初めてで、アブドゥッラヒーム・アトワーン氏(アブー・アブドゥッラー・シャーミー、写真左)、アフマド・サラーマ・マブルーク氏(アブー・ファラジュ・ミスリー、エジプト人、写真右)を伴って声明文を読み上げた。

ビデオ声明(https://www.youtube.com/watch?v=oossAtDYbrs)はカタールの衛星テレビ局ジャズィーラ・チャンネルと反体制派系サイトのオリエント・ニュースを通じて28日晩に配信された。

3分半の短い声明のなかで、ジャウラーニー氏はまず「アル=カーイダ総司令部指導者のアイマン・ザワーヒリー氏、副指導者のアフマド・ハサン・アブー・ハイル氏に対して、シャームの民の利益、ジハード、革命を優先する姿勢を示してくれたことに謝意を示したい」と表明、「ウマーマ・ビン・ラーディン氏の教えに従い、特定の集団ではなく、イスラーム教徒全体の必要や利益に応じ、アル=カーイダが指導を続けることを願う」と激励した。

次に、「シャームの民のヌスラ戦線指導部は、アル=カーイダの指導者の指示や教えに従い、またシャームの民の利益やジハードに準じ…、ジハードを継続し、我々とジハードを遂行するその他の組織との乖離を解消するため、シューラーのもとにシャームの民を糾合し、その土地を解放するための統一組織を結成する」と表明、また「アル=カーイダの分派であるヌスラ戦線を標的とする口実で、シャームのイスラーム教徒に対して容赦ない空爆を続ける米国やロシアを筆頭とする国際社会の欺瞞に直面するシャームの人々の要請に応える」と言明した。

そのうえで「ヌスラ戦線指導部はヌスラ戦線の名で行ってきたすべての活動を完全停止し、「シャーム・ファトフ戦線の名で新たな組織を結成する」と宣言した。

また「この新組織は、いかなる外国の組織にも所属しない」と強調し、アル=カーイダとの関係解消したことを明らかにした。

最後に、シャーム・ファトフ軍の目的として、「アッラーの宗教の確立」、「ジハードを行うすべての組織の統合と、暴君からのシャームの全土解放」、「シャームにおけるジハードの防衛と継続」、「イスラーム教徒への奉仕」、「治安、安定、尊厳ある生活の保障」の5点を掲げた。Orient News Net, July 28, 2016

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『ハヤート』(7月29日付)が得た情報によると、ヌスラ戦線は数日前に幹部がイドリブ市郊外で会合を開き、「地域諸国の圧力に応じるかたちで」、アル=カーイダとの関係解消を全回一致で決定したという。

またこの決定は、米国とロシアがダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線に対する空爆で直接支援と、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍支配下のイドリブ県での空爆連携を模索しているなかで、ヌスラ戦線支配地域への攻撃を軽減することを狙ったものでもあるという。

会合に参加した複数のメンバーによると、会合ではまた、新たな資金援助の獲得についても審議されたという。

それによると、1万人以上とされる戦闘員を抱えるヌスラ戦線は、毎月約2,500万米ドル相当の予算(武器、兵站にかかる費用込み)を必要としており、これまではシリア国内での経済活動(農業など)、欧米人やアラブ人の人質解放の対価として得られる身代金、外国からの寄付によって収入をまかなってきたが、アル=カーイダと関係解消すれば、1,000万米ドルの資金援助がなされるとの約束がなされていたのだという。

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Orient News Net, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は有志連合の爆撃支援を受け、マンビジュ市でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年7月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城を続けるマンビジュ市一帯を空爆、また同地では西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュとの戦闘を続けた。

有志連合の空爆はマンビジュ市郊外のガンドゥーラ地区にもおよび、複数の死傷者が出たという。

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スワイダー県では、SANA(7月28日付)によると、シリア軍がラーミー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ハマー県では、SANA(7月28日付)によると、シリア軍が県東部のクライブ・サウル村一帯、ティバーラト・ディーバ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(7月28日付)によると、県東部のタリーラ保護区などでダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月28日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村東部、ジャフラ村北部、サルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、またダイル・ザウル市ハウィーカ地区などでダーイシュと交戦した。

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市北部のバニー・ザイド地区を完全制圧(2016年7月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、親政権民兵、アラブ系・アジア系の民兵が27日夜から28日朝にかけて、アレッポ市北部のバニー・ザイド地区を総攻撃するとともに、ロシア軍とシリア軍の戦闘機、ヘリコプターが同地を激しく空爆、同地区を完全制圧した。

この戦闘で、シリア軍側兵士38人を含む215人が死亡したという。

また、SANA(7月28日付)も、シリア軍が予備部隊の支援を受け、アレッポ市北部のバニー・ザイド市で反体制武装集団の掃討を完了し、同地を完全制圧したと伝えた。

SANA, July 28, 2016
SANA, July 28, 2016

また、アレッポ市アシュラフィーヤ地区などでは、シリア軍によるバニー・ザイド地区完全制圧を祝うデモ、行進が行われたと伝えた。

SANA, July 28, 2016
SANA, July 28, 2016

このほかアレッポ市北東部では、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室に所属するヌールッディーン・ザンキー運動のアンマール・シャアバーン司令官がシリア軍との戦闘で死亡したという。

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クナイトラ県では、SANA(7月28日付)によると、シリア軍がバアス市南東部のバイダ村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃した。

これに対して、ヌスラ戦線はハーン・アルナバ市南部地区を砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(7月28日付)によると、シリア軍がダルアー市難民キャンプ地区、バジャービジャ地区でシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

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ハマー県では、SANA(7月28日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団がザーラ村郊外の火力発電所を攻撃、シリア軍がこれを撃退した。

シリア軍はまた、ラターミナ町、ムーリク市、スカイク村一帯、ヒルブナフサ村で反体制武装集団拠点を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(7月28日付)によると、シリア軍がブルジュ・カーイー村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を空爆した。

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ダマスカス県では、SANA(7月28日付)によると、イスラーム軍が旧市街カイマリーヤ地区を砲撃し、2人が負傷した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月27日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は841件。

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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ウィキリークスは米国がサウジアラビアに対してシャーム自由人イスラーム運動幹部の排除を求めることを示す文書を公開(2016年7月28日)

ウィキリークスは、サウジアラビア外務省の極秘文書60点以上を公開、米国がサウジアラビア政府に対して、イスラーム戦線の複数の指導者を排除するよう要請していたことを明らかにした。

公開された極秘文書1点のなかで、「米国が、ハッサーン・アッブード・アブー・アブドゥッラー・ハマウィー氏、アフマド・イーサー・ザカリヤー・シャイフ氏に代表されるイスラーム戦線幹部の一部を排除するとともに、ムハマド・ザフラーン・アブドゥッラー・アッルーシュ氏についてはイスラーム戦線指導部に残留させることを望んでおり、これを秘密裏に完了したことを伝える」と書かれている。

イスラーム戦線は、2013年12月にサウジアラビアの後援を受け結成された軍事連合組織で、シャーム自由人イスラーム運動、タウヒード旅団、イスラーム軍、クルド・イスラーム戦線、シャームの鷹旅団(2015年2月にシャーム自由人イスラーム運動と完全統合)、アンサール・シャーム大隊が参加した。

米国が排除を望んだ2人はいずれもシャーム自由人イスラーム運動幹部で、残留を黙認するとしたのはイスラーム軍幹部。

なお、この文書が交わされたのち(2014年9月10日)、イドリブ県ラーム・ハムダーン村でシャーム自由人イスラーム運動の幹部を狙った爆破事件が発生し、幹部多数が死亡した。

ARA News(7月28日付)が伝えた。

ARA News, July 28, 2016
ARA News, July 28, 2016

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は、反体制武装集団が籠城するアレッポ市東部街区からの住民の避難を促すため、複数カ所に回廊を設置、ビラを散布し住民に周知(2016年7月28日)

シリア人権監視団によると、シリア軍は、反体制武装集団が籠城するアレッポ市東部街区と外界を結ぶ回廊を4カ所に設置、また軍ヘリコプターが人道回廊の位置を知らせるビラを空中散布し、街区内の住民に退去を呼びかけた。

回廊は、①北部交差点・ライラムーン交差点、②ブスターン・カスル地区・マシャーリカ地区、③サイフ・ダウラ公園・ハムダーニーヤ競技場およびダマスカス・アレッポ国際幹線道路、④シャイフ・サイード・モスク・ハーディル村の間に設置されたという。

一方、SANA(7月28日付)によると、アレッポ県のムハンマド・マルワーン・アルビー知事は、住民の避難に向け、人道回廊を3カ所に開通させたと発表した。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(7月28日付)は、「革命家たちの支配地域につながるいかなる人道回廊も開通していない」と主張、これを否定した。

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領は武器を棄て、投降したすべての者を恩赦することを定めた2016年政令第15号を施行(2016年7月28日)

アサド大統領は、武器を棄て、投降したすべての者を恩赦することを定めた2016年政令第15号を施行した。

2016年政令第15号は、武器を保持する者、ないしは裁判を逃れてきた者すべてに対して、3ヶ月以内に武装解除、投降することを条件に恩赦すると定めている。

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またシリア大統領府は、シリア・アラブ軍への協力をすべての国民に求めるアサド大統領の声明を発表した。

声明で、アサド大統領は、国民和解こそが国内の殺戮を抑えるもっとも重要な方法と位置づけ、反体制武装闘争を継続するすべての国民に対して、祖国の庇護のもとに再び復帰し、武器を棄て、治安と安定の回復をめざすよう呼びかけた。

SANA(7月28日付)が伝えた。

SANA, July 28, 2016
SANA, July 28, 2016

 

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領は米平和委員会の使節団と会談(2016年7月28日)

アサド大統領はシリアを訪問中の米平和委員会の使節団(ヘンリー・ローウェンドルフ団長)とダマスカスで会談した。

SANA(7月28日付)が伝えた。

SANA, July 28, 2016
SANA, July 28, 2016

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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英仏外相は、ヌスラ戦線やアレッポ・ファトフ軍作戦司令室などからなる反体制武装集団が籠城するアレッポ市東部街区に対するシリア軍の包囲解除を要求(2016年7月28日)

英国のボリス・ジョンソン外務大臣とフランスのジャン=マルク・エロー外務大臣は、共同声明を出し、シリア政府およびその同盟者に対して、アレッポ市北部のカースティール街道、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区を制圧したシリア軍によるアレッポ市東部街区の即時包囲解除するよう求めた。

シリア軍の包囲を受けるアレッポ市東部街区には30万人が居住しているとされ、シャームの民のヌスラ戦線、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室などからなる反体制武装集団が包囲解除のため抗戦を続けている。

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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米中央軍は2015年7月28日から2016年4月29日までの約9ヶ月間で米軍のシリア爆撃での民間人死者数が3人だけと発表(2016年7月28日)

米中央軍は2015年7月28日から2016年4月29日までの約9ヶ月間で米空軍がシリアとイラク領内でのダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して実施した空爆による民間人の被害に関する調査結果を発表した。

それによると、同期間中に米軍の空爆で死亡した両国民間人は14人で、このうちシリア人は3人だけ。

民間人犠牲者の内訳は以下の通り:

2015年7月28日、イドリブ市近郊での「ホラサン」幹部を狙った空爆で3人が死亡。
2016年2月15日、カーイム市(イラク)近郊でダーイシュ支配地域に対する空爆で3人が死亡。
2016年2月16日、モスル市(イラク)近郊でダーイシュ支配地域に対する空爆で1人が死亡。
2016年4月5日、モスル市のダーイシュ拠点に対する空爆で3人が死亡。
2016年4月26日、シャルカート村(イラク)でのダーイシュ序点に対する空爆で1人が死亡。
2016年4月29日、モスル市のダーイシュ拠点に対する空爆で3人が死亡。

この発表が真実だとすると、この期間中に米軍によるシリア領内でのダーイシュに対する空爆では民間人の犠牲者は1人も出ていないことになる。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月27日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

同発表によると、有志連合はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して25回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ブーカマール市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(9回)、マーリア市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線最高指導者のジャウラーニー氏がアル=カーイダとの絶縁と組織名の変更に関する声明を近く発表?(2016年7月28日)

『ハヤート』(7月28日付)は、複数の活動家の話として、シャームの民のヌスラ戦線最高指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏が27日晩に声明を出し、アル=カーイダとの絶縁の是非について声明を出す予定だと伝えた。

活動家らによると、予定されている声明において、ジャウラーニー氏は自身をヌスラ戦線の指導者ではなく、「シャーム解放戦線」指導者と名乗る予定だという。

AFP, July 27, 2016、AP, July 27, 2016、ARA News, July 27, 2016、Champress, July 27, 2016、al-Hayat, July 28, 2016、Iraqi News, July 27, 2016、Kull-na Shuraka’, July 27, 2016、al-Mada Press, July 27, 2016、Naharnet, July 27, 2016、NNA, July 27, 2016、Reuters, July 27, 2016、SANA, July 27, 2016、UPI, July 27, 2016などをもとに作成。

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