米財務省はシリア政府を軍事面、財政面で支援する7人、8社を新たに対シリア制裁リストに追加(2016年7月21日)

米財務省は、シリア政府を軍事面、財政面などで支援するとされる7人、8社を対シリア制裁リストに追加、米国の資産凍結などの制裁対象に指定した。

AFP, July 22, 2016、AP, July 22, 2016、ARA News, July 22, 2016、Champress, July 22, 2016、al-Hayat, July 23, 2016、Iraqi News, July 22, 2016、Kull-na Shuraka’, July 22, 2016、al-Mada Press, July 22, 2016、Naharnet, July 22, 2016、NNA, July 22, 2016、Reuters, July 22, 2016、SANA, July 22, 2016、UPI, July 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュに忠誠を誓っていたダルアー市の反体制武装集団3組織がシャーム自由人イスラーム運動に合流(2016年7月21日)

ダルアー県では、ARA News(7月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓っていた南部旅団、アンサール・フダー運動、イーマーン連合の3組織がダーイシュを離反し、シャーム自由人イスラーム運動に加入した。

3組織はダルアー市内などで活動を続けてきたという。

AFP, July 22, 2016、AP, July 22, 2016、ARA News, July 22, 2016、Champress, July 22, 2016、al-Hayat, July 23, 2016、Iraqi News, July 22, 2016、Kull-na Shuraka’, July 22, 2016、al-Mada Press, July 22, 2016、Naharnet, July 22, 2016、NNA, July 22, 2016、Reuters, July 22, 2016、SANA, July 22, 2016、UPI, July 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領「アレッポはエルドアンにとって最後のカードだ…トルコのクーデタ未遂はトルコの国内問題で、我々はエルドアンは去るべきだとか、とどまるべきだなどとは言わない…エルドアンはクーデタを利用して、自身の過激なアジェンダを実行しようとしている…これは地域にとって危険なことだ」(2016年7月21日)

キューバのプレンサ・ラティナ通信(7月21日付)は、アサド大統領に単独インタビューを行い、その全文を公開した。

プレンサ・ラティナ通信がスペイン語で配信したインタビュー全文(http://www.prensa-latina.cu/index.php?option=com_content&task=view&id=5084341&Itemid=2)のアラビア語版、英語版はSANAで公開された(http://www.sana.sy/?p=407522http://sana.sy/en/?p=83170)。

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:

SANA, July 21, 2016
SANA, July 21, 2016

**

「シリアに対する攻撃に参加しているテロリストの国籍は100以上におよび、彼らはサウジアラビア、カタールといった国から資金を、トルコといった国から兵站支援を受けている。もちろん、それは米国、フランス、英国、そしてこれらの国の一部同盟国の監督のもとに行われている。しかし、ロシアが…シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)、そしてこれらと関わりのあるグループなどのテロリストと戦うシリア軍を合法的に支援するために介入することを決心して以降、テロリストに不利なかたちで局面は変化した…。ヒムスは、1年前にテロリストが去り、事態は非常に改善し、安定した…。アレッポは事情が異なる。なぜなら、トルコ、そしてその同盟国であるサウジアラビアやカタールといった国は、シリアでの戦闘で多くのカードを失い、彼ら、とりわけ(レジェップ・タイイップ・)エルドアン(大統領)にとっての最後のカードがアレッポだからだ。エルドアンがサウジアラビアとともに懸命になって5,000人以上とされるテロリストをアレッポに送り込んだのはそのためだ」。

「2ヶ月ほど前に(テロリストたちは)アレッポ市を掌握するためにトルコからアレッポに送り込まれたが、無駄だった。我が軍は、アレッポ市、そしてその郊外で進軍を続け、テロリストを包囲した。和解の一貫として通常の生活に戻り、アレッポ市からテロリストが退去するか、敗北するかしかない。それ以外の解決策はない」。

「シリア軍の最優先事項とは、ダーイシュ、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍と戦うことだ。これらの4組織はイデオロギーを通じてアル=カーイダと直接つながっている」。

「シリアに対する戦争は全面戦争だ。それはテロ支援に限られず…、国際社会においてシリアに対して政治的な戦争が仕掛けられ、そして第3戦線として経済的な戦線がある。そこでは、諸外国はテロリストを操って…シリアのインフラを破壊するようになった。同時にこれらの国はシリアに対して経済制裁を科した」。

「国連や安保理の役割について話すと錯覚するかもしれない。なぜなら実際のところ国連は米国の腕に成りさがったからだ。米国は好き放題それを利用し、国連憲章ではなく自分たちの二重基準を押しつけている…。ロシアや中国がいなければ、国連は完全に米国の機関になっていただろう…。(スタファン・デミストゥラ氏などの)仲介者は独立していない。彼らは西側諸国の圧力に曝されるか、ロシアと米国といった大国の対話の圧力に曝される…。だからシリアの紛争において国連は役割を果たしていない。ロシアと米国の対話があるだけで、我々が知っているのは、ロシアがテロを打ち負かすために真摯に取り組んでいるのに対して、米国はテロリストを利用してゲームを行っているだけだ」。

「国民は我々が(社会的な)調和のもとで行動する必要があると学んできた。なぜなら、テロリストや地域におけるその同盟者、そして西側がシリアの紛争をめぐって当初からも居いてきたレトリックとは、宗派主義的レトリックだったからだ。彼らは国民を分断し、互いに争わようとしたが…、徒労に終わった…。我々には調和があった。紛争前の平時においても調和があったが、我々はこの調和をさらに強化するためにさらに行動しなければならない」。

「米政権が他国の何らかのグループやコニュニティと関係を築こうとするとき、それはその国やその国の国民のためではなく、米国のアジェンダのためにそうしてきた…。米国は国民を分断しようとして行動する。宗派集団を選ぶこともあれば、エスニック集団を選ぶこともあるが、そうすることで米国はほかのエスニティティを…排除するようなかたちで支援を行う…。米国の支援とはダーイシュとも、ヌスラ戦線とも、「テロとの戦い」とも無関係だ」。

「トルコでのクーデタ(未遂)は、トルコ国内の不安定や不満の結果と捉えるべきだ…。それは政治的なものかもしれないが、結局の所は社会がこうした不安定における主要な争点となる。誰がトルコを統治しているかとはかかわりなく、そして誰が大統領であるかとはかかわりなく、これはトルコの国内問題だ。我々は干渉はしない。また「エルドアンは去るべきだとか、とどまるべきだ」などと言う過ちは犯さない。これはトルコ人の問題で、トルコ国民が決めねばならない」。

「しかし、クーデタ(未遂)そのものより重要なのは、エルドアンと彼の仲間がその後の数日間で踏んだ手順だ。彼らは…判事2,700人以上、大学教授1,500人以上、教育部門の職員1万5,000人以上を追放した。大学や法廷、そして市民社会がクーデタと何の関係があるというのか? つまりこれは、エルドアンの悪意、そして事件を濫用しようとする意図を示している。なぜなら、事件をめぐる捜査はまだ終わってもいないのだ。どうして彼らを追放すると決定できるのか? つまり、彼はクーデタを利用して、自身の過激なアジェンダ、ムスリム同胞団のアジェンダをトルコ国内で実行しようとしているのだ。これはトルコ、そしてシリアを含む周辺諸国にとって危険な行為だ」。

「我々はシリア国内の反体制派と国外の反体制派を並べることなどできない。なぜなら「反体制派」という言葉は平和的な手段に訴えることを意味しており、テロリストを支援したり、国外で結成されたりするものではないからだ。それは草の根的でなければならない…。英国、フランスの外務省、カタール、サウジアラビア、米国の諜報機関は草の根運動ではない…。我々は彼らを反体制派と呼ぶが、我々は彼らを反逆者と呼ぶ。真の反体制派とはシリア国民のために行動する者を言う」。

「西側諸国が私に権力の座から去って欲しいと考えていることに関して…、我々はまったく気には留めていない…。彼らが他国の大統領を貶め、悪魔扱いするのは、米国の手法だ…。もっとも重要なのは、自分自身の国民から良い評価を得ることだ。我々が気にしているのもそれだ」。

AFP, July 21, 2016、AP, July 21, 2016、ARA News, July 21, 2016、Champress, July 21, 2016、al-Hayat, July 22, 2016、Iraqi News, July 21, 2016、Kull-na Shuraka’, July 21, 2016、al-Mada Press, July 21, 2016、Naharnet, July 21, 2016、NNA, July 21, 2016、Reuters, July 21, 2016、SANA, July 21, 2016、UPI, July 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国が支援する「穏健な反体制派」が処刑したパレスチナ人少年の正体は成長障害の19歳のシリア人男性?!(2016年7月21日)

クッルナー・シュラカー(7月21日付)は、複数の活動家がSNSなどを通じて拡散している情報などをもとに、米国が支援する「穏健な反体制派」のヌールッディーン・ザンキー運動メンバーがパレスチナ人の少年を処刑した件に関して、少年が捕らえられた際に所持していた身分証明書には「1997年生まれ」と書かれており、実際には19歳だった可能性があると伝えた。

ヌールッディーン・ザンキー運動によって殺害された少年アブドゥッラー・イーサー氏は、ヒムス市生まれの12歳(殺害当初は「6歳にも満たない」とされていた)とされていた。

ARA News, July 19, 2016
ARA News, July 19, 2016

だが、イーサー氏は、パレスチナ人の民兵組織であるクドス旅団に従軍し、「1997年生まれ」、「ロシア製ライフル所持」などと書かれた空軍情報部特殊作戦課の身分証明書を所持していたという。Kull-na Shuraka', July 21, 2016

また、イーサー氏のガール・フレンドだというローリー・アラモーラを名のる人物によると、彼はパレスチナ人ではなく、シリア人で、子供のように見えるのは、彼が先天性小球性溶血性貧血(サラセミア)を煩っていたためだという。

Kull-na Shuraka', July 21, 2016
Kull-na Shuraka’, July 21, 2016

Kull-na Shuraka', July 21, 2016

Kull-na Shuraka', July 21, 2016
Kull-na Shuraka’, July 21, 2016

 

AFP, July 21, 2016、AP, July 21, 2016、ARA News, July 21, 2016、Champress, July 21, 2016、al-Hayat, July 22, 2016、Iraqi News, July 21, 2016、Kull-na Shuraka’, July 21, 2016、al-Mada Press, July 21, 2016、Naharnet, July 21, 2016、NNA, July 21, 2016、Reuters, July 21, 2016、SANA, July 21, 2016、UPI, July 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

オランド仏大統領はマンビジュ市北部での有志連合による住民「虐殺」に関して「フランス軍が爆撃したとの情報を持っていない」と関与を否定(2016年7月21日)

フランスのフランソワ・オランド大統領は、米軍主導の有志連合によるマンビジュ市北部のトゥーハール村への空爆で、多数の民間人が死亡(シリア人権監視団などによると死者数は56人)した件に関して、フランス空軍の戦闘機が空爆を行ったとの情報を持っていないと述べ、関与を否定した。

オランド大統領は訪問先のアイルランドの首都ダブリンでの記者会見で、「有志連合の活動に関して、フランス軍が(トゥーハール村への空爆を)行ったことについての情報を持ち合わせていない…。我々は有志連合の傘下で空爆を行っている」と述べた。

『ハヤート』(7月22日付)によると、フランス外務省は20日、トゥーハール村への空爆はフランス空軍が実施したと発表していた。

またシリアの外務在外居住者省は19日、国連事務総長と安保理議長宛に書簡を送り、フランス空軍がアレッポ県マンビジュ市郊外のトゥーハーン村(トゥーハール村ではない)を空爆し、住民を「虐殺」したと報告、これを非難するよう要請した。

書簡によると、フランス空軍は米軍主導の有志連合に参加し、シリア領内での違法な空爆を行ってきたが、19日にトゥーハーン村に対して行った空爆では、住民120人以上が死亡、数十人が負傷、数十人が行方不明となったという。

AFP, July 21, 2016、AP, July 21, 2016、ARA News, July 21, 2016、Champress, July 21, 2016、al-Hayat, July 22, 2016、Iraqi News, July 21, 2016、Kull-na Shuraka’, July 21, 2016、al-Mada Press, July 21, 2016、Naharnet, July 21, 2016、NNA, July 21, 2016、Reuters, July 21, 2016、SANA, July 21, 2016、UPI, July 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はマンビジュ市で籠城を続けるダーイシュに対して48時間以内に退去するよう最後通告(2016年7月21日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会は声明を出し、アレッポ県東部のマンビジュ市で籠城を続けるダーイシュ(イスラーム国)に対して、48時間以内に退去するよう求める最後通告を発した。

声明において、マンビジュ軍事評議会は「マンビジュ市内の民間人の命を守るため…、また同市を破壊から守るため、我々は、包囲されているダーイシュ・メンバーに対して、武器を携帯したまま退去するためのイニシアチブを受け入れるよう発表する、退去までの期間は48時間とする…。このイニシアチブが最初で最後のチャンスだ」と述べている。

マンビジュ軍事評議会はまた、マンビジュ市内にとどまる住民に対して「市外に退去し、戦闘地域から離れる」よう呼びかけた。

**

アレッポ県では、『ハヤート』(7月22日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、マンビジュ市内南部の街区を新たに制圧した。

AFP, July 21, 2016、AP, July 21, 2016、ARA News, July 21, 2016、Champress, July 21, 2016、al-Hayat, July 22, 2016、Iraqi News, July 21, 2016、Kull-na Shuraka’, July 21, 2016、al-Mada Press, July 21, 2016、Naharnet, July 21, 2016、NNA, July 21, 2016、Reuters, July 21, 2016、SANA, July 21, 2016、UPI, July 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍長距離爆撃機がヒムス県東部のダーイシュ拠点を爆撃(2016年7月21日)

ヒムス県では、ロシア国防省によると、ロシア本土から出撃したロシアのTu22-M3長距離爆撃機が、スフナ市一帯、アーラーク油田一帯、タイバ村一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の司令拠点、通信施設複数カ所を破壊した。

またSANA(7月21日付)によると、シリア軍がスフナ市北東部、ワーディー・アブヤド地区北部、ヒール・ガス採掘所一帯のダーイシュ拠点を空爆した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がブガイリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、またダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハミーディーヤ地区、ハウィーカ地区でダーイシュと交戦した。

**

ハマー県では、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がクライブ・サウル村、アブー・フバイラート村、ティバーラト・ディーバ村、ハムラー村、マフカル村一帯、アブー・ハナーヤー村東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, July 21, 2016、AP, July 21, 2016、ARA News, July 21, 2016、Champress, July 21, 2016、al-Hayat, July 22, 2016、Iraqi News, July 21, 2016、Kull-na Shuraka’, July 21, 2016、al-Mada Press, July 21, 2016、Naharnet, July 21, 2016、NNA, July 21, 2016、Reuters, July 21, 2016、SANA, July 21, 2016、UPI, July 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市内および同市一帯でのシリア軍とヌスラ戦線などの反体制武装集団の攻防続く(2016年7月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街(バーブ・ジュナイン地区)一帯で、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦、また交通課近くの地下に掘削されたトンネルの爆発によってシリア軍兵士少なくとも14人(ARA News(7月21日付)などによると、死亡したシリア軍兵士は35人、その後シリア人権監視団によると、死者数は38人)が死亡した。

両者の戦闘はまた、アレッポ市北部のハンダラート・キャンプ一帯でも行われ、戦闘機(所属明示せず)が同地を空爆した。

さらに、シリア軍はアレッポ市内の反体制武装集団支配地域(スッカリー地区、フィルドゥース地区、シャイフ・サイード地区)を「樽爆弾」で空爆した。

クッルナー・シュラカー(7月21日付)によると、この空爆で民間人23人が死亡したという。

一方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにアレッポ市北部のライラムーン地区で反体制武装集団と交戦し、染色工場西部の建物群多数を再制圧した。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市ジュマイリーヤ地区、クーワトリー通り地区、県知事邸一帯、サアドッラー・ジャービリー広場、アレッポ大学広場を砲撃し、住民4人が死亡、19人が負傷した。

他方、ヤン・エリヤソン国連事務副長は、シリア軍によるカースティール街道完全制圧に伴うアレッポ市東部の反体制武装集団支配地域の全面封鎖に関して、「アレッポ市東部でのカウントダウンは始まった…。人道支援のための車輌、職員、支援物資のすべては準備ができている。我々に必要なのは、アレッポ市の東部で毎週48時間の停戦が続くことだ…。惨事を起こさないため…我々には戦闘停止が必要だ」と述べた。

なお『ハヤート』(7月22日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部には約60万人が暮らしているという。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタッル・マンス村を空爆し、子供2人を含む15人が死亡した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カンサッバー町一帯、シャラフ砦一帯でシリア軍、シリア人・外国人民兵が、「ヤルムークの戦い作戦」司令室を構成するシャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などと交戦、戦闘機(所属明示せず)が同地を空爆した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がザバダーニー市東部の山岳地帯を空爆、また東グータ地方のフーシュ・ファーラ村一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

また空爆は、マルジュ・スルターン村一帯でも行われ、子供2人を含む3人が死亡した。

一方、SANA(7月21日付)によると、イスラーム軍がハラスター市郊外を砲撃し、住民8人が負傷した。

**

ヒムス県では、ARA News(7月21日付)によると、戦闘機およびヘリコプター(所属明示せず)がタルビーサ市、ナジュマ村などを空爆した。

**

ダルアー県では、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がダルアー市バジャービジャ地区、旧税関地区でシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

また県北部の北カリーム村・南カリーム村間で、シリア軍がウマリー旅団と交戦し、戦闘員6人を殲滅した。

**

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(7月22日付)によると、国連およびシリア赤新月社の人道支援チームがカルアト・マディーク町に人道支援物資を搬入した。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月20日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は799件。


AFP, July 21, 2016、AP, July 21, 2016、ARA News, July 21, 2016、Champress, July 21, 2016、al-Hayat, July 22, 2016、Iraqi News, July 21, 2016、Kull-na Shuraka’, July 21, 2016、July 22, 2016、al-Mada Press, July 21, 2016、Naharnet, July 21, 2016、NNA, July 21, 2016、Reuters, July 21, 2016、SANA, July 21, 2016、UPI, July 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線はシリア軍兵士と思われる男性12人の処刑映像を公開(2016年7月21日)

シリア国内の反体制武装集団を主導するアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線は、シリア人男性12人を銃殺する映像をインターネットを通じて公開した。

映像は、ダマスカス郊外県カラムーン地方の広報部門「カラムーン特派員」が配信し、映像(https://www.youtube.com/watch?v=2IUvMLAVBcI)では、シリア軍兵士ないしは親政権民兵と思われる男性12人が氏名を名のった後、横一列に並んで座らされ、ヌスラ戦線メンバーと思われる迷彩服を着た戦闘員によって背後から銃で撃たれている。

12人の処刑は、ダマスカス郊外県バラダー渓谷のフライラ村にシリア軍が侵攻したことへの報復だという。

AFP, July 21, 2016、AP, July 21, 2016、ARA News, July 21, 2016、Champress, July 21, 2016、al-Hayat, July 22, 2016、Iraqi News, July 21, 2016、Kull-na Shuraka’, July 21, 2016、al-Mada Press, July 21, 2016、Naharnet, July 21, 2016、NNA, July 21, 2016、Reuters, July 21, 2016、SANA, July 21, 2016、UPI, July 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は20日にシリア領内で9回の爆撃を実施(2016年7月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月20日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して20回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回で、ラッカ市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(5回)、マーリア市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

AFP, July 21, 2016、AP, July 21, 2016、ARA News, July 21, 2016、Champress, July 21, 2016、al-Hayat, July 22, 2016、Iraqi News, July 21, 2016、Kull-na Shuraka’, July 21, 2016、al-Mada Press, July 21, 2016、Naharnet, July 21, 2016、NNA, July 21, 2016、Reuters, July 21, 2016、SANA, July 21, 2016、UPI, July 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.