シリア軍はアレッポ市北部とラタキア県のトルコ国境地帯で攻勢(2016年7月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街のバーブ・ナスル地区をシリア軍が空爆し、子供4人を含む11人が死亡した。

シリア軍はまたフィルドゥース地区、マアーディー地区、ブスターン・カスル地区も空爆、9人が死亡した。

さらにARA News(7月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアレッポ市シャイフ・マクスード地区で、反体制武装集団と交戦し、武装集団戦闘員4人が死亡した。

一方、SANA(7月16日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市内の県知事公邸一帯、サアドッラー・ジャービリー広場一帯を砲撃し子供2人を含む3人が死亡した。

このほか、クッルナー・シュラカー(7月16日付)によると、サフィーラ市近郊の防衛工場機構で大きな爆発が起こった。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がクルド山、トルクメン山各所を空爆する一方、反体制武装集団が米国製のTOW対戦車ミサイルでシリア軍に対して反撃した。

またシリア軍、シリア人・外国人民兵(砂漠の鷹旅団など)はキンサッバー町一帯で反体制武装集団(ヤルムークの戦い作戦司令室)と交戦した。

一方、SANA(7月16日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北部のキンサッバー町一帯、シャラフ砦、トゥーバール砦、同地周辺の丘陵地帯を反体制武装集団との戦闘の末に制圧した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月16日付)によると、反体制武装集団がダイル・アダス村一帯でシリア軍を攻撃、シリア軍側は同地への空爆で対抗した。

一方、SANA(7月16日付)によると、シリア軍がダルアー市電力会社南部一帯でシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

この戦闘でダルアー市カラク地区にヌスラ戦線が撃った迫撃砲弾が着弾し、1人が負傷した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月16日付)によると、タッル・カラーマ村の発電所が爆発し、子供1人を含む住民5人が死亡した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(7月16日付)によると、シリア当局のカズハル村、ウンム・カスブ村の一部を旅客バスで搬送、退去させた。

両村の住民のほとんどはトルクメン人。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月15日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は781件。

AFP, July 16, 2016、AP, July 16, 2016、ARA News, July 16, 2016、Champress, July 16, 2016,、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2016、al-Hayat, July 17, 2016、Iraqi News, July 16, 2016、Kull-na Shuraka’, July 16, 2016、al-Mada Press, July 16, 2016、Naharnet, July 16, 2016、NNA, July 16, 2016、Reuters, July 16, 2016、SANA, July 16, 2016、UPI, July 16, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍がマンビジュ市内でダーイシュとの戦闘を継続(2016年7月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が包囲するマンビジュ市を米主導の有志連合が空爆した。

空爆はマンビジュ国立病院一帯などに対して行われたという。

またシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)はマンビジュ市西部一帯で戦闘を続けた。

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ハマー県では、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を宣伝するアアマーク通信(7月16日付)によると、ダーイシュが県東部のマフカル村、アカーリブ・サーフィー村でシリア軍の検問所7カ所を制圧した。

シリア人権監視団、クッルナー・シュラカー(7月16日付)によると、県東部のマフカル村、アカーリブ村、マブウージャ村一帯でシリア軍とダーイシュは交戦したという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市北東部の穀物サイロ地区一帯で交戦した。

一方、SANA(7月16日付)によると、シリア軍がシャーイル油田一帯、タドムル市東部および南東部郊外一帯、スフナ市一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月16日付)によると、シリア軍がムーハサン市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, July 16, 2016、AP, July 16, 2016、ARA News, July 16, 2016、Champress, July 16, 2016、al-Hayat, July 17, 2016、Iraqi News, July 16, 2016、Kull-na Shuraka’, July 16, 2016、al-Mada Press, July 16, 2016、Naharnet, July 16, 2016、NNA, July 16, 2016、Reuters, July 16, 2016、SANA, July 16, 2016、UPI, July 16, 2016などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、タフリール軍、シリア国民連合、リヤド最高交渉委員会はトルコでの軍事クーデタ未遂を非難(2016年7月16日)

シャーム自由人イスラーム運動は、7月15日深夜から16日にトルコで発生した軍事クーデタ未遂事件に関して声明を出し、トルコ政府により事態収拾に歓迎の意を示すとともに、トルコを「イスラーム教徒のウンマ、全世界で不正に喘ぐ諸国民の希望」と賞賛、「トルコとの精神的に連帯」を表明した。

また、イスラーム軍も声明を出し、軍事クーデタを鎮圧したレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に祝辞を送り、「トルコ国民の勝利は、自由をめざすシリア国民の勝利でもある」と絶賛した。

このほか、シリア国内で活動する武装集団が共同声明を出し、トルコ政府への指示を表明するとともに、タフリール軍は、クーデタの背後にイランがいると断じた。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、「国民の意思を掌握しようとする絶望と不正に満ちた試み」と非難、トルコ政府による事態収拾に歓迎の意を示した。

また、リヤド最高交渉委員会も声明を出し「国民の意思は戦車よりも強い。我々は正統な政府を支持する」と表明した。

AFP, July 16, 2016、AP, July 16, 2016、ARA News, July 16, 2016、Champress, July 16, 2016、al-Hayat, July 17, 2016、Iraqi News, July 16, 2016、Kull-na Shuraka’, July 16, 2016、al-Mada Press, July 16, 2016、Naharnet, July 16, 2016、NNA, July 16, 2016、Reuters, July 16, 2016、SANA, July 16, 2016、UPI, July 16, 2016などをもとに作成。

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