ダルアー県内の反体制武装集団支配地域でダーイシュによると思われる自爆テロが2件発生(2016年7月3日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(7月3日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるインヒル市で自爆テロが発生し、女性と子供を含む8人が死亡した。

また、ARA News(7月3日付)によると、ハイト村で、ダーイシュ(イスラーム国)につながりがある武装集団メンバーと思われる男性が自爆攻撃を行い、反体制武装集団の戦闘員3人が死亡した。

AFP, July 3, 2016、AP, July 3, 2016、ARA News, July 3, 2016、Champress, July 3, 2016、al-Hayat, July 4, 2016、Iraqi News, July 3, 2016、Kull-na Shuraka’, July 3, 2016、al-Mada Press, July 3, 2016、Naharnet, July 3, 2016、NNA, July 3, 2016、Reuters, July 3, 2016、SANA, July 3, 2016、UPI, July 3, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市一帯、ラタキア県北部などでヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と攻防を続ける(2016年7月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区一帯で、シリア軍、親政権民兵が反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャームの民のヌスラ戦線)と交戦した。

アレッポ・ファトフ軍作戦司令室などは、アレッポ市ハーリディーヤ地区一帯、ハンダラード・キャンプ一帯での戦闘で、シリア軍側兵士25人以上を殺害したと発表した。

またアレッポ市東部の反体制武装集団支配地域では、シリア軍がスッカリー地区、シャイフ・サイード地区などを中心に空爆を行った。

これに対して、反体制武装集団側はシリア政府支配地域を砲撃した。

一方、SANA(7月3日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ジュマイリーヤ地区、ハラブ・ジャディーダ地区を砲撃し、3人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルクメン山のサッラーフ村および周辺の丘陵地帯で、シリア軍、親政権民兵が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、「穏健な反体制派」の連合組織「ヤルムークの戦い」作戦司令部と交戦、シリア軍が同地一帯を空爆・砲撃した。

クッルナー・シュラカー(7月3日付)によると、「ヤルムークの戦い」作戦司令室はサッラーフ村、カブカーヤ村を新たに制圧したという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市郊外のシャティーブ村を砲撃、これに対してファトフ軍がカファルヤー町を砲撃、2人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市内各所を砲撃、またマンシヤ地区などで反体制武装集団と交戦した。

ダーイル町でも、戦闘機が空爆を行い、反体制武装集団戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(7月3日付)によると、シリア軍がヌアイマ村、ダルアー市マハッタ地区などでシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月4日付)によると、ロシア軍戦闘機がハーン・シャイフ・キャンプを空爆し、パレスチナ人難民3人が死亡、5人が負傷した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月1日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は745件。


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ハサカ市でシリア軍と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが交戦(2016年7月3日)

ハサカ県では、ARA News(7月3日付)によると、ハサカ市北東部入口一帯で、シリア軍部隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが衝突し、シリア軍兵士2人が死亡、アサーイシュ隊員2人が負傷した。

また女性1人と子供2人が戦闘の巻き添えとなり、負傷したという。

AFP, July 3, 2016、AP, July 3, 2016、ARA News, July 3, 2016、Champress, July 3, 2016、al-Hayat, July 4, 2016、Iraqi News, July 3, 2016、Kull-na Shuraka’, July 3, 2016、al-Mada Press, July 3, 2016、Naharnet, July 3, 2016、NNA, July 3, 2016、Reuters, July 3, 2016、SANA, July 3, 2016、UPI, July 3, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がヒムス県東部の複数の村をダーイシュから奪還(2016年7月3日)

ヒムス県では、SANA(7月3日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにジュッブ・ジャッラーフ町東部のムサイイード村、ムシャイリファ村、サーリヒーヤ村、ラジュム・タウィール地区、アルド・クライズ地区、第802地区を、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

シリア軍はまた、タドムル市南部のフナイフィース村、同市北東部のスフナ市のダーイシュ拠点を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城を続けるマンビジュ市一帯で、ダーイシュと西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の砲撃戦と米軍主導の有志連合による空爆が続くなか、マンビジュ市北東部のアイン・ナヒール地区一帯で双方が激しく交戦した。

一方、県北部のトルコ国境近くにあるイーカダ村、ターティーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と反体制武装集団が交戦した。

ARA News(7月3日付)によると、これにより反体制武装集団はタッル・アフマル村を制圧した。

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ラッカ県では、SANA(7月3日付)によると、シリア軍が県西部のタブカ市に至る街道の分岐路一帯を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月3日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地西部、サルダ山一帯、ダイル・ザウル市南西部パノラマ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(7月3日付)によると、シリア軍がカスル村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を攻撃した。

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シリア軍による激しい攻撃を受け、ダマスカス郊外県ジャイルード市名士はシリア政府高官との間で、シリア軍パイロットの遺体の返還と、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などの戦闘員の退去に合意(2016年7月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、2日に始まったシリア軍の激しい空爆を受け、ジャイルード市の名士が2日深夜から3日未明にかけて、シリア政府高官と、同市からの武装集団の退去とシリア空軍パイロットの遺体引き渡しに応じることで合意した。

ジャイルード市の活動家によると、この合意を受けて、市内に展開していたイスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などの戦闘員が撤退を開始したという。

また、イスラーム軍の戦闘員らは、パイロットの遺体をシリア軍側に引き渡したという。

同地では、6月30日に墜落したシリア軍戦闘機パイロットがイスラーム軍によって捕捉された後、7月1日、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員によって殺害されていた。

これを受け、シリア軍は2日からジャイルード市を激しく空爆し、3日までに43人が死亡していた。

一方、東グータ地方では、シリア軍とイスラーム軍などからなる反体制武装集団がマイダアー町一帯、フーシュ・ダワーヒラ村一帯で交戦を続け、シリア軍が同地一帯の5カ所を制圧した。

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ヌスラ戦線は米国の支援を受ける「穏健な反体制派」のタフリール軍の拠点を襲撃し、司令官ら40人を拘束(2016年7月3日)

『ハヤート』(7月4日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線は、イドリブ県およびハマー県一帯で、「穏健な反体制派」と目されているタフリール軍の拠点を襲撃、幹部らを拘束した。

ARA News(7月3日付)によると、ヌスラ戦線によるタフリール軍幹部の拘束は、解放軍メンバーの汚職をめぐる意見の対立が背景にあるという。

タフリール軍はSNSを通じて声明を出し、イドリブ県カフルナブル市にあるムハンマド・アブドゥルハイ・アフマド司令官の父親の家がヌスラ戦線の襲撃を受け、アフマド司令官やその家族が連行され、またこのほかにもイドリブ県ザーウィヤ山一帯の拠点、ハマー県内の拠点が襲撃を受け、ハマー地区部門のウィワイス・ハマドゥー司令官ら40人以上が拘束されたと発表、幹部の釈放をヌスラ戦線側に求めるとともに、ヌスラ戦線以外の武装集団に対して停戦に向けた介入と、問題解決に向けた司法委員会設置を呼びかけた。

タフリール軍は2016年2月に、シャーム戦線、第46師団、第312師団、第9旅団、第314ハック中隊によって結成された組織で、4,000人の戦闘員を擁し、米国から「穏健な反体制派」とみなされ、支援を受けていた。

ヌスラ戦線が「穏健な反体制派」を襲撃するのは、米・ロシアが敵対行為停止合意を発効した2月27日以降では、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市の第13師団の拠点襲撃に次いで2度目。

なお、第13師団はその後、アレッポ県西部でヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる「新生ファトフ軍」との共闘関係を強めるようになった。

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トルコのエルドアン大統領はシリア難民にトルコ国籍を与えることを検討すると発言(2016年7月3日)

レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はキリス市での演説で、シリア人難民のなかで希望する者に対してトルコ国籍を与えることを検討している、と述べた。

AFP(7月3日付)が伝えた。

AFP, July 3, 2016、AP, July 3, 2016、ARA News, July 3, 2016、Champress, July 3, 2016、al-Hayat, July 4, 2016、Iraqi News, July 3, 2016、Kull-na Shuraka’, July 3, 2016、al-Mada Press, July 3, 2016、Naharnet, July 3, 2016、NNA, July 3, 2016、Reuters, July 3, 2016、SANA, July 3, 2016、UPI, July 3, 2016などをもとに作成。

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イマード・ムハンマド・ディーブ・ハミース新首相が発足(2016年7月3日)

アサド大統領は2016年政令第203号を発し、イマード・ムハンマド・ディーブ・ハミース内閣を発足させた。

ハミース新内閣の閣僚は以下の通り:

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イマード・ムハンマド・ディーブ・ハミース首相(バアス党、新任)
ファフド・ジャースィム・フライジュ副首相兼国防大臣(バアス党、副首相職は新任、国防大臣職は留任)
ワリード・ムアッリム副首相兼外務在外居住者大臣(バアス党、留任)
ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣(無所属、留任)
マンスール・ファドルッラー・アッザーム大統領府担当国務大臣(バアス党、留任)
ムハンマド・イブラーヒーム・シャッアール内務大臣(バアス党、留任)
ハズワーン・ワッズ教育大臣(バアス党、留任)
ナジュム・ハマド・アフマド法務大臣(不明、留任)
フサイン・アルヌース公共事業住宅大臣(バアス党、留任)
アフマド・カーディリー農業・農業改革大臣(不明、留任)
ビシュル・ヤーズィジー観光大臣(不明、留任)――人民議会議員
ハッサーン・ヌーリー行政改革担当国務大臣(不明、留任)
ニザール・ワフバ・ヤーズジー保健大臣(不明、留任)
リーマー・カーディリー社会問題労働大臣(社会統一主義者党、留任)
アフマド・ハムウ工業大臣(不明、新任)
アディーブ・マイヤーラ経済対外通商大臣(不明、新任)
アーティフ・ナッダーフ高等教育大臣(不明、新任)
フサイン・マフルーフ地方自治問題担当国務大臣(不明、新任)
アリー・ザフィール通信技術大臣(不明、新任)
アリー・ガーニム石油鉱物資源大臣(不明、新任)
ムハンマド・ラーミズ・タルジャマーン情報大臣(バアス党、新任)
ムハンマド・アフマド文化大臣(不明、新任)
アリー・ハムード運輸大臣(不明、新任)
ムハンマド・ズハイル・ハルブートリー電力大臣(バアス党、新任)
マアムーン・ハムダーン財務大臣(不明、新任)
ナビール・ハサン水資源大臣(不明、新任)
アブドゥッラー・ガルビー国内通商消費者保護大臣(不明、新任)
アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣(シリア民族社会党インティファーダ派、留任)
アブドゥッラー・アブドゥッラー国務大臣(不明、新任)
サルワー・アブドゥッラー国務大臣(アラブ社会主義連合党、新任)
ラーフィア・アブー・サアド国務大臣(シリア共産党、新任)
ワフィーカ・フスニー国務大臣(不明、新任)

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