ヌスラ戦線は最高指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏の顔写真を初めて公開(2016年7月26日)

シャームの民のヌスラ戦線の広報部門マナーラ・バイダーは、最高指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏が近くビデオ声明を出すと発表、同氏の顔写真を初めて公開した。

Kull-na Shuraka', July 28, 2016
Kull-na Shuraka’, July 28, 2016
SANA, July 28, 2016
SANA, July 28, 2016

AFP, July 28, 2016、AP, July 28, 2016、ARA News, July 28, 2016、Champress, July 28, 2016、al-Hayat, July 29, 2016、Iraqi News, July 28, 2016、Kull-na Shuraka’, July 28, 2016、al-Mada Press, July 28, 2016、Naharnet, July 28, 2016、NNA, July 28, 2016、Reuters, July 28, 2016、SANA, July 28, 2016、UPI, July 28, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は反体制武装集団が籠城するアレッポ市東部の住民に退去と「異質な傭兵の排除」を、戦闘員に投降を呼びかける(2016年7月26日)

シリア軍総司令部は、シャームの民のヌスラ戦線やアレッポ・ファトフ軍作戦司令室などからなる反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部の住民および武装集団メンバーに対して、携帯電話・スマートフォンを通じて、同地からの退去を希望する者に対して安全な通行を確保し、退去者にはすべての生活必需品を補償するとのメッセージを送り、国民和解に参加し、同地から「異質な傭兵を排除」するよう呼びかけた。

総司令部はまた、すべての武装集団に対して、武器を放棄し、免罪に向けた投降するよう呼びかけた。

SANA(7月26日付)が伝えた。

AFP, July 26, 2016、AP, July 26, 2016、ARA News, July 26, 2016、Champress, July 26, 2016、al-Hayat, July 27, 2016、Iraqi News, July 26, 2016、Kull-na Shuraka’, July 26, 2016、al-Mada Press, July 26, 2016、Naharnet, July 26, 2016、NNA, July 26, 2016、Reuters, July 26, 2016、SANA, July 26, 2016、UPI, July 26, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市北部のライラムーン地区を完全制圧、同市北部と北西部のシリア政府支配地域が面でつながり反体制武装集団支配地域への包囲強まる(2016年7月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室からなる反体制武装集団との戦闘の末、アレッポ市北部のライラムーン地区を完全制圧し、反体制武装集団の支配下にとどまるバニー・ザイド地区を射程圏内に収め、アレッポ市東部地区への封鎖をさらに強化した。

ARA News(7月25日付)によると、これにより、アレッポ市北部とアレッポ市北東部のシリア軍支配地域は面でつながったという。

またSANA(7月26日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにアレッポ市北部のカースティールー街道一帯で反体制武装集団に対する攻勢を続け、カースティールー製造所などの同地の工場施設複数棟(33施設)と、ライラムーン交差点に近いライラムーン車庫などを制圧し、アレッポ市東部の反体制武装集団支配地域への包囲を強化した。

シリア人権監視団によると、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、ハーリディーヤ地区では依然として戦闘は続いており、シリア軍はダフラト・アブドゥラッブフ地区、カースティールー街道一帯、カフルハムラ村に対しても空爆を続けているという。

https://twitter.com/petolucem, July 26, 2016
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シリア軍はまた、アレッポ市マシュハド地区を「樽爆弾」で空爆し、反体制武装集団司令官1人とその家族4人、女性2人、子供1人を含む22人が死亡した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市ザフラー協会地区各所を砲撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(7月27日付)によると、アレッポ市シャッアール地区では、シリア軍による同市東部の全面包囲に反対するデモが組織され、数百人が参加した。

他方、ARA News(7月27日付)によると、イドリブ県北部のアティマ村に展開する反体制武装集団が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアフリーン市郊外のジャルマ村、ディーワーン村を砲撃した。

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ヒムス県では、SANA(7月26日付)によると、シリア軍がラスタン市でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃した。

一方、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区に潜伏していた反体制武装集団戦闘員15人が武器を棄て、当局に投降した。

このほか、ARA News(7月26日付)によると、国連とシリア赤新月社の支援チームがタルビーサ市に人道支援物資(トレーラー49輌分)を搬入した。

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ダルアー県では、SANA(7月26日付)によると、シリア軍がヤードゥーダ村北東部、ジャムリーン村、ダルアー市アルバイーン地区、カラク地区、ブスラー広場一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、サイダー町で人質救出作戦を敢行し、シャームの民のヌスラ戦線が拘束していた14人を解放した。

シリア人権監視団によると、14人はいずれもシリア軍兵士。

一方、SANA(7月26日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がダルアー市内各所を砲撃し、女性2人と子供1人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(7月26日付)によると、シリア軍がザーラ村でシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

しかし、シャーム自由人イスラーム運動とシャームの民のヌスラ戦線からなる反体制武装集団は、ザーラ村郊外の火力発電所を砲撃し、利用不能になった。

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スワイダー県では、SANA(7月26日付)によると、シリア軍がジャラム・ダウラ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月26日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がドゥーマー市、ダーライヤー市を空爆した。

一方、SANA(7月26日付)によると、24日に反体制武装集団によって破壊されたアイン・フィージャ町近郊のフィージャ水源にある水利施設が一部復旧した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月25日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は825件。

AFP, July 26, 2016、AP, July 26, 2016、ARA News, July 26, 2016、July 27, 2016、Champress, July 26, 2016、al-Hayat, July 27, 2016、Iraqi News, July 26, 2016、Kull-na Shuraka’, July 26, 2016、July 27, 2016、al-Mada Press, July 26, 2016、Naharnet, July 26, 2016、NNA, July 26, 2016、Reuters, July 26, 2016、SANA, July 26, 2016、UPI, July 26, 2016などをもとに作成。

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マンビジュ市一帯でYPG主体のシリア民主軍とダーイシュの攻防続く(2016年7月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市内各所でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、米軍主導の有志連合が同地一帯を空爆した。

戦闘はマンビジュ市内南東部や同市に通じる街道一帯で激しく行われ、マンビジュ市郊外のサイヤード地区に着弾した迫撃砲により、子供2人が負傷したという。

また、ARA News(7月26日付)によると、人民防衛隊とアサーイシュの隊員から構成される緊急対応部隊(Hevalno Asayîşe Rojava、HAT)隊員はまた、マンビジュ市南西部でダーイシュの戦闘員15人を殲滅した。

一方、ダーイシュはバーブ市郊外の支配地域から避難しようとした住民(女性1人と子供2人)を狙撃し、また同市北部のヌウマーン村、ドゥワイル・ハワー村で住民を拉致、連行した。

またクッルナー・シュラカー(7月27日付)によると、ダーイシュはマンビジュ市西部のヤーリニー村に進軍し、シリア民主軍と交戦の末戦闘員21人を殲滅し、同村を制圧した。

他方、ARA News(7月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がトルコ国境に近いバラーギーダ村一帯に潜入し、反体制武装集団と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月26日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村、アイヤーシュ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(7月26日付)によると、シリア軍がウンク・ハワー村、ワーディー・マースィクでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ハマー県では、SANA(7月26日付)によると、シリア軍がマフカル村北部および東部、ウカイリバート町交差点北部でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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アサド大統領はギリシャの政治使節団と会談(2016年7月26日)

アサド大統領は、ギリシャのキリスト教民主党党首のニコラオス・ニコロプロス議員、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のテオドール・カトセーンヴァス代表ら両党幹部からなる政治使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA(7月26日付)によると、会談では中東および欧州におけるテロの脅威やシリア情勢について意見を交わした。

SANA, July 26, 2016
SANA, July 26, 2016

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表が米・ロシア両国高官と会談「8月末までに和平協議新ラウンドを呼びかけたい」(2016年7月26日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブで、米国・ロシア両国の高官と会談し、シリア情勢について意見を交わした。

デミストゥラ氏が会談したのは、ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官、米国のマイケル・ラトニー・シリア問題担当特使。

デミストゥラ氏は会談の内容に関して、ジョン・ケリー米国務長官の提案に基づき、敵対行為停止合意、人道支援、「テロとの戦い」、シリアでの政治プロセスの深化の必要について意見が交わされたと述べ、「これらを実現するための具体的な措置」について議論がなされたことを明らかにした。

そのうえで、事態を進展させるには「いくつかの詳細」に関してさらなる協議を続ける必要があると付言、そうすることで8月末までにシリア政府と反体制派の和平協議の新ラウンド(第4ラウンド)を呼びかけることができることになろうとの見方を示した。

AFP, July 26, 2016、AP, July 26, 2016、ARA News, July 26, 2016、Champress, July 26, 2016、al-Hayat, July 27, 2016、Iraqi News, July 26, 2016、Kull-na Shuraka’, July 26, 2016、al-Mada Press, July 26, 2016、Naharnet, July 26, 2016、NNA, July 26, 2016、Reuters, July 26, 2016、SANA, July 26, 2016、UPI, July 26, 2016などをもとに作成。

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ケリー米国務長官とラヴロフ露外務大臣が会談「8月第1週に、我々に何ができるかを話したい」(2016年7月26日)

米国のジョン・ケリー国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ジュネーブで行われた両国高官とスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表の会合に先立って、ASEAN外相会合出席のために訪問中のラオスの首都ヴィエンチャンで会談し、シリア情勢への対応について意見を交わした。

ISSG(国際シリア支援グループ)のイニシアチブのもと2015年12月に採択された国連安保理決議第2254号は、2016年初めにアサド政権と「反体制派」による和平協議を開始すること、協議開始後6ヶ月を目処に全土停戦と「包括的で非宗派的」移行期統治機関(移行政府)の樹立を実現すること、そして協議開始から18ヶ月以内を目処に新憲法の制定と同憲法に従った自由で公正な選挙を実施し、紛争を終結させることを明記しているが、米・ロシア両国は、全土停戦と「包括的で非宗派的」移行期統治機関(移行政府)の樹立の期日とされる2016年8月に向けて折衝を続けている。

ケリー国務長官は記者会見で「8月第1週に、あなたたち(記者団)の前で我々に何ができるかを話したい」としたうえで、「我々は敵対行為停止を確固たるものとし、テーブルにつき、事態を進展させるための真の交渉を行うための枠組みを作りたいと考えている」と述べた。

一方、RT(7月26日付)が伝えたところによると、ラブロフ外務大臣はケリー国務長官との会談後、ジュネーブでの米・ロシア高官の会合で、両国間の合意内容に深化が見られる場合、そこには、ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線から「穏健な反体制派」を除外するとの内容が盛り込まれることになると述べたという。

ラブロフ外務大臣はまた「我々は、ロシア・米国両国の空軍、さらには米軍主導の有志連合が行う軍事作戦の一環としてこの合意を開始するうえで必要なことについて協議した…。米国との合意はシリアで実際に「テロとの戦い」を行ううえで講じるべき措置にかかわるもので、テロリストの支配地域に「穏健な反体制派」を自称する者が存在することは許されない」と強調した。

そのうえで「米国はロシアに対して、シリアの「穏健な反体制派」とテロ組織を区別できると言い続けている…。しかし米国は数ヶ月にわたりこのミッションに失敗している」と非難した。

一方、シリア政府と反体制派との和平協議については、リヤド最高交渉委員会の「非建設的な姿勢」が協議再開を阻害していると指摘、「彼らは前向きな結果をもたらさない警告を続けるだけで、何らの提案もしない。アサド大統領の退陣に固執するだけだ」と批判した。

『ハヤート』(7月27日付)などが伝えた。

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