シリア・ロシア軍は天候不順で空爆を実施せず、しかし地対地ミサイルでダブルタップ攻撃を行い、ホワイト・ヘルメット・メンバー10人負傷(2019年11月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジスル・シュグール市北部のナフル・アブヤド地区に対して地対地ミサイルでダブル・タップ攻撃を行い、1度目の攻撃の被害現場で瓦礫の撤去作業を行っていたホワイト・ヘルメットのメンバー10人が負傷した。

またタフターヤー村一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

シリア軍はまた、シュグル・ダム、ハムブーシーヤ村、ビダーマー町一帯を砲撃した。

爆撃は天候不順のために実施されなかった。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(11月27日付)は、シリア軍ヘリコプターが(天候不順にもかかわらず)カフルナブル市を「樽爆弾」で爆撃、ラウダ病院を利用不能にしたと伝えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコマン山一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と和解した元体制武装集団の司令官1人がタファス市で何者に撃たれて死亡した。

一方、HFL(11月27日付)によると、ブスル・ハリール市で空軍情報部の曹長が要撃を受けて、死亡した。

また、ダーイル町とタファス市を結ぶ街道に設置された空軍情報部の検問所近くで車に仕掛けれていた爆弾が爆発し、兵士複数人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県11件、ラタキア県6件、アレッポ県6件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を16件(イドリブ県5件、ラタキア県7件、アレッポ県3件、ハマー県1件)確認した。

AFP, November 27, 2019、ANHA, November 27, 2019、AP, November 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 27, 2019、HFL, November 27, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 27, 2019、Reuters, November 27, 2019、SANA, November 27, 2019、SOHR, November 27, 2019、UPI, November 27, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民解放戦線の戦闘員がロシア軍兵士を射殺したと証言(2019年11月27日)

トルコの支援を受ける国民軍(シリア革命反体制勢力国民連立暫定内閣国防省所轄)に統合された国民解放戦線の戦闘員が、ユーチューブ(11月26日付)で公開された映像のなかで、イドリブ県東部でロシア軍兵士1人を射殺したと証言した。

「アブー・アフマド」を名乗るこの戦闘員は、9月3日にイドリブ県東部のイウジャーズ村方面から反体制派支配地域に潜入したロシア軍特殊部隊を、狙撃連隊の支持を受けて迎撃、兵士1人を殺害したという。

https://youtu.be/agpIHPvUg54

AFP, November 27, 2019、ANHA, November 27, 2019、AP, November 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 27, 2019、Reuters, November 27, 2019、SANA, November 27, 2019、SOHR, November 27, 2019、UPI, November 27, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから192人、ヨルダンから467人の難民が帰国、避難民1人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年11月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月27日付)を公開し、11月26日に難民659人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは192人(うち女性58人、子供98人)、ヨルダンから帰国したのは467人(うち女性140人、子供238人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は476,947人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者150,553人(うち女性45,552人、子ども77,080人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者326,394人(うち女性97,958人、子ども166,958人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,670,431人(うち女性2,007,129人、子供3,401,920人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 706,227人(うち女性212,168人、子供360,453人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は37,496人(うち女性11,487人、子供17,045人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,306,092人(うち女性394,046人、子供660,811人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 27, 2019をもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)第2ラウンドは予定日を1日過ぎても開幕されず(2019年11月26日)

25日に再開が予定されていた制憲委員会(憲法委員会)は、第2ラウンドを開会できずに終わった。

SANA(11月26日付)は、反体制派代表団が、シリア政府代表団によって示された議事案を「愛国的共通項」として受け入れることを拒否したために第2ラウンドが開会できずにいるとのシリア政府代表団メンバーらの声を伝えた。

AFP, November 26, 2019、ANHA, November 26, 2019、AP, November 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2019、Reuters, November 26, 2019、SANA, November 26, 2019、SOHR, November 26, 2019、UPI, November 26, 2019などをもとに作成。

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トルコ国家安全保障会議はタッル・リフアト市とマンビジュ市から「テロリスト」が排除されるまで「平和の泉」作戦を継続すると表明(2019年11月26日)

トルコ国家安全保障会議(レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が議長)は公式声明を出し、シリア北東部での「平和の泉」戦争に関して「目的を実現するまで継続される」と発表した。

声明はまた「我々はシリアでの安全地帯にかかる合意の当事者がテロリスト(クルド民族主義勢力)をタッル・リフアト市およびマンビジュ市を含む地域から早急に排除するための措置を完了することを期待している」と強調した。

アナトリア通信(11月26日付)が伝えた。

AFP, November 26, 2019、Anadolu Ajansı, November 26, 2019、ANHA, November 26, 2019、AP, November 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2019、Reuters, November 26, 2019、SANA, November 26, 2019、SOHR, November 26, 2019、UPI, November 26, 2019などをもとに作成。

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トルコ諜報機関はダーイシュのアブー・バクル・バグダーディー前指導者の妹3人を潜伏先で拘束(2019年11月26日)

ハベルトゥルク(11月26日付)は、トルコ諜報機関はダーイシュ(イスラーム国)のアブー・バクル・バグダーディー前指導者の妹3人を潜伏先で拘束したと伝えた。

3人の氏名や潜伏場所などの詳細については不明。

AFP, November 26, 2019、ANHA, November 26, 2019、AP, November 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2019、Haberturk, November 26, 2019、Reuters, November 26, 2019、SANA, November 26, 2019、SOHR, November 26, 2019、UPI, November 26, 2019などをもとに作成。

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米国は25日のトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域への爆撃への関与を否定、トルコのシンクタンクはロシア軍の関与を指摘(2019年11月26日)

トルコのイスタンブールにあるジュスール軍事戦略研究センターは、11月25日にトルコが占領するアレッポ県北部のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域各所に対する所属不明の戦闘機による爆撃に関して、ロシア軍戦闘機によるものだとの見方を示した。

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また、ディフェンス・ポスト(11月26日付)は、米中央軍の報道官の話として、米主導の有志連合はこの爆撃に関与していないと伝えた。

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一方、SANA(11月26日付)は複数の現地情報筋の話として、北・東シリア自治局の支配地域からトルコ占領下のアレッポ県ジャラーブルス市を経由してトルコに石油を密輸しようとしていた石油トレーラー複数輌と石油精製施設複数カ所が破壊されたと伝えた。

SANAは誰が破壊したかは明らかにしなかったが、シリア領から石油を密輸しようとするいかなる行為に対しても相応の措置が講じられるだろうと付言している。

AFP, November 26, 2019、ANHA, November 26, 2019、AP, November 26, 2019、The Defense Post, November 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2019、Jusoor for Studies, November 26, 2019、Reuters, November 26, 2019、SANA, November 26, 2019、SOHR, November 26, 2019、UPI, November 26, 2019などをもとに作成。

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OPCWシリア代表は、2018年4月のドゥーマー市での化学兵器使用疑惑事件へのシリア軍の関与を示唆したFFM報告書を拒否すると表明、OPCW事務総長は報告書を支持(2019年11月26日)

化学兵器禁止機関(OPCW)のシリア常駐代表を務めるバッサーム・サッバーグ氏はOPCWの第24回締結国会議で演説し、2018年4月にダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市で発生し、米国・英国・フランスによるミサイル攻撃のきっかけとなった化学兵器使用疑惑事件について、事実調査団(FFM)がシリア軍による塩素ガスの使用を示唆する報告書(2019年3月、https://syriaarabspring.info/?p=57272)を出したことに関して、偏った調査結果、そしてOPCWの権限を逸脱した実行犯特定を拒否すると表明した。

サッバーグ氏は、シリアが化学兵器禁止条約(Chemical Weapons Convention)を批准した2013年以来、同条約を遵守していると強調、化学兵器の使用を改めて非難する一方、中東を非大量破壊兵器化とすることを支持、それにはイスラエルがCWCを批准する必要があると述べた。

一方、ダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市で2018年4月に発生し、米国・英国・フランスによるミサイル攻撃のきっかけとなった化学兵器使用疑惑事件については、「軍事的な成果によりテロリストが敗退し、政治プロセスが進むなか、米政府は世論を誤った方向に導き、シリア領への攻撃を行う口実を作り出そうとしてきた」と述べ、米国など西側諸国の関与を疑った。

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これに対して、OPCWのフェルナンド・アリアス事務総長は、ドゥーマー市での化学兵器使用疑惑事件に関するFFMの報告書について「中立的且つ専門的な結果を支持する」としたうえで、「一部のフォーラムなどで、異なった意見が今も広められているが、専門的で独立した結果に従いたいと考えている」と述べた。

ロイター通信(11月26日付)が伝えた。

AFP, November 26, 2019、ANHA, November 26, 2019、AP, November 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2019、Reuters, November 26, 2019、SANA, November 26, 2019、SOHR, November 26, 2019、UPI, November 26, 2019などをもとに作成。

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前日に続いて所属不明の戦闘機複数機がトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域を爆撃(2019年11月26日)

アレッポ県では、ANHA(11月26日付)によると、前日に続いて所属不明の戦闘機複数機がトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の中心都市の一つバーブ市近郊のタッル・バッタール村を爆撃した。

所属不明の戦闘機はまた、アフタリーン市上空にも飛来した。

AFP, November 26, 2019、ANHA, November 26, 2019、AP, November 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2019、Reuters, November 26, 2019、SANA, November 26, 2019、SOHR, November 26, 2019、UPI, November 26, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県を爆撃(2019年11月26日)

ラッカ県では、ANHA(11月26日付)によると、トルコ軍無人航空機がディブス村を爆撃した。

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アフリーン解放軍団が声明を出し、25日にトルコ占領下のマーリア市近郊に位置するトゥワイス村でワッカース旅団の拠点複数カ所を攻撃し、5人を殺害、6人を負傷させたと発表した。

AFP, November 26, 2019、ANHA, November 26, 2019、AP, November 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2019、Reuters, November 26, 2019、SANA, November 26, 2019、SOHR, November 26, 2019、UPI, November 26, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領地、北・東シリア自治局支配地域各所で爆発が発生し17人死亡(2019年11月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下に入ったラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市に近いタッル・ハラフ村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員ら17人が死亡、20人あまりが負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月26日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市のズフール地区にあるアサーイシュ(内務治安部隊)の検問所前で爆発が発生した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下にあるアフリーン市内のスィヤーサ通りで車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、8人が負傷した。

AFP, November 26, 2019、ANHA, November 26, 2019、AP, November 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2019、Reuters, November 26, 2019、SANA, November 26, 2019、SOHR, November 26, 2019、UPI, November 26, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県を爆撃し2人死亡(2019年11月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカルサア村、マアッラト・ハルマ村、アルマナーヤー村、ラカーヤー村、ウライニバ村、カフルナブル市一帯、シャイフ・ムスタファー村を爆撃し、カルサア村で市民2人が死亡した。

また数日前のロシア軍のマアッルズィーター村への爆撃で負傷していた医師1人が死亡した。

シリア軍も地上部隊が、サハール村、ブルジュ村、ブライサ村、タッフ村、タフターヤー村、バーブーリーン村、ウンム・ジャラール村、ティーナ村、マアッラト・ハルマ村、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、ウライニバ村を砲撃した。

またタッル・ダム村、ティーナ村、サハール村、ファルジュ村でシリア軍は、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を19件(イドリブ県6件、ラタキア県5件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(イドリブ県8件、ラタキア県2件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認した。

AFP, November 26, 2019、ANHA, November 26, 2019、AP, November 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 26, 2019、Reuters, November 26, 2019、SANA, November 26, 2019、SOHR, November 26, 2019、UPI, November 26, 2019などをもとに作成。

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ハマー県ハラファーヤー市に住民数百世帯が帰宅(2019年11月26日)

ハマー県では、SANA(11月26日付)によると、シリア政府の支配下に復帰した県北部のハラファーヤー市に住民数百世帯が帰宅した。

AFP, November 26, 2019、ANHA, November 26, 2019、AP, November 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 26, 2019、Reuters, November 26, 2019、SANA, November 26, 2019、SOHR, November 26, 2019、UPI, November 26, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから180人、ヨルダンから585人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年11月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月26日付)を公開し、11月25日に難民765人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは180人(うち女性54人、子供92人)、ヨルダンから帰国したのは585人(うち女性176人、子供298人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は476,288人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者150,361人(うち女性45,494人、子ども76,982人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者325,927人(うち女性97,818人、子ども166,213人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,670,431人(うち女性2,007,129人、子供3,401,920人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 705,568人(うち女性211,970人、子供360,117人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 26, 2019をもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)第2ラウンドは政府、反体制派代表団が互いの議題案を拒否し中止に(2019年11月25日)

スイスのジュネーブにある国連本部で11月25日に再開が予定されていた制憲委員会(憲法委員会)の会合(第2ラウンド(小委員会会合))が中止となった。

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第2ラウンド中止に関して、シリア・アラブ・テレビ(11月25日付)は、制憲委員会(憲法委員会)の第2ラウンドの再開を目前にして、シリア政府代表団が会場であるジュネーブの国連本部から退場した、と伝えた。

シリア・アラブ・テレビによると、シリア政府代表団の退場は、議題に関するシリア政府側の提案への回答がなかったことを受けたものだという。

また、SANA(11月26日付)は、反体制派側代表団を「トルコ政府の代表」としたうえで、「愛国的な共通項」としてシリア政府代表団が示した議題、具体的にはテロに対する姿勢を示すことを拒否し、シリアの領土の一部を占領するトルコをはじめとする一部の国のアジェンダを押し通そうとしていると批判的に伝えた。

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これに対して、反体制派代表団の一人でシリア交渉委員会(最高交渉委員会)のヤフヤー・アリーディー報道官は、ムドゥン(11月25日付)に対して、反体制派側も憲法の前文と憲法に明記される諸原則について議論することを骨子とした議題案を示したが、シリア政府側の合意を得られなかったと述べた。

この議題案は、制憲委員会の共同議長を務める反体制派代表団のハーディー・バフラ氏がゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表に21日に提出したものだという。

アリーディー報道官によると、第2ラウンドの初日にあたる25日午前、制憲委員会の共同議長を務めるシリア政府代表団のアフマド・クズバリー人民議会議員が、シリア政府側の議題を提案、これを愛国的な共通項として議論すべきだと主張したが、反体制派側がこれに同意しなかったため、シリア政府代表団は退場したという。

AFP, November 25, 2019、ANHA, November 25, 2019、AP, November 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2019、al-Mudun, November 25, 2019、Reuters, November 25, 2019、SANA, November 25, 2019、November 26, 2019、SOHR, November 25, 2019、UPI, November 25, 2019などをもとに作成。

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米軍所属と思われる戦闘機がトルコ占領下のアレッポ県北部でダーイシュ掃討を口実にトルコの支援を受ける武装集団の拠点を爆撃(2019年11月25日)

アレッポ県では、ANHA(11月25日付)、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(11月25日付)、スプートニク・ニュース(11月25日付)などによると、所属不明の戦闘機複数機がトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域各所の県北部のタルヒーン村、ブルジュ村、ジャラーブルス市南部、アフタリーン市、ラーイー村、アーミリーヤ村を爆撃した。

シリア人権監視団によると、この爆撃でタルヒーン村では住民複数人が負傷し、燃料倉庫で火災が発生、ANHAによると、石油精製のために利用されている施設複数カ所、国民軍に所属する東部自由人連合の拠点複数カ所が破壊された。

これに関して、スプートニク・ニュースは、爆撃を行ったのがS-16戦闘機で、トルコの支援を受ける国民軍の拠点複数カ所に対して8回を攻撃したと伝えた。

攻撃は米軍によるもので、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルの殲滅を口実に国民軍を狙ったという。

また、反体制派系のドゥラル・シャーミーヤも、戦闘機は米軍所属と思われると伝えた。

AFP, November 25, 2019、ANHA, November 25, 2019、AP, November 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2019、Reuters, November 25, 2019、SANA, November 25, 2019、SOHR, November 25, 2019、Sputnik News, November 25, 2019、UPI, November 25, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県、アレッポ県北部でシリア民主軍とトルコ軍・国民軍の戦闘続く(2019年11月25日)

ハサカ県では、ANHA(11月25日付)によると、トルコ軍無人航空機がタッル・タムル町近郊のタッル・ワルド村、ルバイア村(東ルバイア村、西ルバイア村)を爆撃するなか、国民軍が同地を攻撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある県北部のマーリア市を人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が砲撃した。

シリア民主軍はまたハルバル村、タッル・マーリド村一帯で国民軍と交戦、戦闘員4人を殺害した。

一方、トルコ占領下のアアザーズ市では車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、乗っていたシャーム戦線の戦闘員2人が死亡、司令官1人が負傷した。

このほか、アフリーン解放軍団が声明を出し、トルコ占領下のマリーミーン村で23日にトルコ軍の拠点を攻撃し、兵士9人を負傷させたと発表した。

AFP, November 25, 2019、ANHA, November 25, 2019、AP, November 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2019、Reuters, November 25, 2019、SANA, November 25, 2019、SOHR, November 25, 2019、UPI, November 25, 2019などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍はイドリブ県を激しく爆撃するなか、シリア軍はシャーム解放機構などとの戦闘の末同県の4カ村・農場を新たに奪還(2019年11月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がタッフ村、ヒーシュ村、バイニーン村、トゥラムラー村、カフルルーマー村、マアッルズィーター村、タフターヤー村、ウンム・ジャラール村、カフルナブル市一帯を爆撃した。

シリア軍戦闘機もタッル・ダム村、サハール村、ファルジャ村、ブライサ村、ティーナ村を爆撃、地上部隊がシャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ハルマ村、ウンム・スィール村、カフルサジュナ村、マアッラト・ヌウマーン市郊外を砲撃した。

SANA(11月25日付)などによると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、ザルズール村、ウンム・スィール村、ウンム・ハラーヒール村、ムシャイリファ村の農場地帯を制圧した。

シリア人権監視団によると、この戦闘などで、反体制武装集団戦闘員4人が死亡した。

https://youtu.be/rlSPTWuRxs8

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊がクルド山一帯、トルコマン山一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がフワイズ村を砲撃した。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市東の砂漠地帯(ワアル・ダム街道)でシリア軍のバスを要撃し、士官1人を含む5人を殺害、12人を負傷させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県7件、ラタキア県8件、アレッポ県6件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(イドリブ県0件、ラタキア県8件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認した。

AFP, November 25, 2019、ANHA, November 25, 2019、AP, November 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 25, 2019、Reuters, November 25, 2019、SANA, November 25, 2019、SOHR, November 25, 2019、UPI, November 25, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから225人、ヨルダンから615人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年11月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月25日付)を公開し、11月24日に難民840人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは225人(うち女性68人、子供115人)、ヨルダンから帰国したのは615人(うち女性185人、子供314人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は475,523人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者150,181人(うち女性45,440人、子ども76,890人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者325,342人(うち女性97,642人、子ども165,915人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,670,431人(うち女性2,007,129人、子供3,401,920人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 704,803人(うち女性211,740人、子供359,727人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 25, 2019をもとに作成。

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ロシアのボクダノフ外務副大臣「シリア民主軍が政府軍により早く編入されるのであれば、その方が良い」(2019年11月25日)

ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して一刻も早くシリア軍に合流すべきだと述べた。

スプートニク・ニュース(11月25日付)が伝えたところによるとボクダノフ外務副大臣は「シリア民主軍が政府軍により早く編入されるのであれば、その方が良い」と述べた。

発言は、シリア民主軍が24日の声明で、ロシアがトルコ軍によるシリア北東部への攻撃を黙認していると批判したのを受けたもの。

AFP, November 25, 2019、ANHA, November 25, 2019、AP, November 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2019、Reuters, November 25, 2019、SANA, November 25, 2019、SOHR, November 25, 2019、Sputnik News, November 25, 2019、UPI, November 25, 2019などをもとに作成。

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シリア民主軍はロシアがトルコ軍によるシリア北東部への攻撃を黙認していると批判(2019年11月24日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はフェイスブックを通じて声明を出し、ロシアがトルコ軍によるシリア北東部への攻撃を黙認していると批判した。

シリア民主軍は、トルコ軍が国民軍の支援を受けつつ、航空と砲撃を行いラッカ県のアイン・イーサー市一帯を三方から砲撃していると指摘、「この攻撃はロシアの目の前で行われたが、ロシアは、停戦保障国として領内にいるはずであるにもかかわらず、沈黙し、この野蛮な侵略を食い止めるために行動しなかった」と批判した。

AFP, November 25, 2019、ANHA, November 25, 2019、AP, November 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2019、Reuters, November 25, 2019、SANA, November 25, 2019、SOHR, November 25, 2019、UPI, November 25, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍無人航空機がタッル・タムル町とマナージール村の間に位置するタッル・タウィール村にあるシリア軍の拠点を爆撃し、兵士2人負傷(2019年11月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機がタッル・タムル町とマナージール村の間に位置するタッル・タウィール村にあるシリア軍の拠点を爆撃し、兵士2人が負傷した。

シリア人権監視団が信頼できる複数の情報筋から得た情報によると、シリア軍司令部はハサカ県に駐留する部隊にトルコ軍に発砲しないよう司令を出しているが、一部兵士が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を加勢しているという。

一方、SANA(11月24日付)によると、シリア軍部隊がタッル・タムル町西に向けて展開地域を拡大、アーリヤト・フサイン村に新たな拠点を設置した。

AFP, November 24, 2019、ANHA, November 24, 2019、AP, November 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 24, 2019、Reuters, November 24, 2019、SANA, November 24, 2019、SOHR, November 24, 2019、UPI, November 24, 2019などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍がイドリブ県、ラタキア県を爆撃、病院が被弾する一方、シリア軍はムシャイリファ村(イドリブ県)をシャーム解放機構などからなる反体制派から奪還(2019年11月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカンスフラ村、カフルサジュナ村、カフルナブル市、ハーッス村、マアーッラト・ナアサーン村、ムシャイリファ村一帯、放棄された大隊基地、イブリーン村、カフル・ウワイド村、カルサア村を爆撃、カンスフラ村にあるカイワーン病院が被弾し、被害を受けた。

シリア軍ヘリコプターもバスカラー村、カフルナブル市およびその一帯、イフスィム町、ハザーリーン村、バスカラー村一帯、マアッラト・スィーン村、ハーッス村、カフルルーマー村一帯、ヒーシュ村、マアッルズィーター村、バーラ村を「樽爆弾」で爆撃、さらに地上部隊がザルズール村、イブリーン村、カフルナブル市、マアッラト・ハルマ村、カルサア村、カフル・ウワイド村を砲撃した。

シリア軍地上部隊はウンム・ハラーヒール村、ザルズール村一帯で反体制武装集団と交戦した。

SANA(11月24日付)によると、シリア軍はこれにより、20日にシャーム解放機構、国民軍国民解放戦線、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室によって奪われていたムシャイリファ村を奪還した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃した。

またシリア軍が同地で反体制武装集団を狙撃、2人を殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(イドリブ県3件、ラタキア県3件、アレッポ県5件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を15件(イドリブ県4件、ラタキア県5件、アレッポ県6件、ハマー県0件)確認した。

AFP, November 24, 2019、ANHA, November 24, 2019、AP, November 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 24, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 24, 2019、Reuters, November 24, 2019、SANA, November 24, 2019、SOHR, November 24, 2019、UPI, November 24, 2019などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていた国内避難民366人がラッカ市に帰還(2019年11月24日)

ハサカ県では、ANHA(11月24日付)によると、フール難民・国内避難民(IDPs)に収容されていたラッカ市出身者111世帯366人が、避難生活を終えて帰還した。

AFP, November 24, 2019、ANHA, November 24, 2019、AP, November 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 24, 2019、Reuters, November 24, 2019、SANA, November 24, 2019、SOHR, November 24, 2019、UPI, November 24, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから201人、ヨルダンから982人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年11月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月24日付)を公開し、11月23日に難民982人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは201人(うち女性60人、子供103人)、ヨルダンから帰国したのは781人(うち女性234人、子供398人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は474,683人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者149,956人(うち女性45,372人、子ども76,775人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者324,727人(うち女性97,457人、子ども165,601人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,670,431人(うち女性2,007,129人、子供3,401,920人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 703,963人(うち女性211,487人、子供359,298人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 24, 2019をもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラッカ県アイン・イーサー市北西部に侵攻、IDPsキャンプと2カ村を制圧、M4高速道路に到達、事態を受けてロシア・トルコ軍が緊急協議(2019年11月23日)

ラッカ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市北西部に侵攻、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末、同市から数百メートルの距離に設置されていた国内避難民(IDPs)キャンプ、その西に位置するサイダー村、マアラク村を制圧、M4高速道路に到達した。

SANA(11月23日付)も、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が迫撃砲、無人航空機でアイン・イーサー市および同市一帯を攻撃したと伝えた。

これを受けて、ロシア軍とトルコ軍は緊急の協議を行い、国民軍をサイダー村、マアラク村の北2キロの地点まで撤退させることで合意した。

両軍はまた、アイン・イーサー市西のM4高速道路一帯からの国民軍の撤退についても合意した。

一方、ANHA(11月23日付)、SANA(11月23日付)によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数が死傷した(ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)によると、7人死亡、数十人負傷)。

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アレッポ県では、ANHA(11月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村を、シャワーリガ砦を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団、ANHA(11月23日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市西の国境地帯で10度目となる合同パトロールを実施した。

AFP, November 23, 2019、ANHA, November 23, 2019、AP, November 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2019、Reuters, November 23, 2019、SANA, November 23, 2019、SOHR, November 23, 2019、UPI, November 23, 2019などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍がイドリブ県などを爆撃、イッザ軍戦闘員3人死亡(2019年11月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が最近になってシャーム解放機構などからなる反体制武装集団によって制圧されたムシャイリファ村、スィフヤーン村、カルサア村、カフルナブル市、カフルサジュナ村、シャイフ・バフル村(イドリブ市郊外)、カンスフラ村を爆撃し、カフルナブル市ではイッザ軍の戦闘員3人が死亡した。

またシリア軍ヘリコプターもカフルナブル市、カフルサジュナ村を「樽爆弾」で爆撃、さらに地上部隊がムシャイリファ村一帯で反体制武装集団と交戦した。

この戦闘でシリア軍兵士3人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がアルド・マッラーフ地区、アレッポ市ラーシディーン地区、マンスーラ村、ハーン・アサル村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県13件、ラタキア県6件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を24件(イドリブ県13件、ラタキア県6件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認した。

AFP, November 23, 2019、ANHA, November 23, 2019、AP, November 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 23, 2019、Reuters, November 23, 2019、SANA, November 23, 2019、SOHR, November 23, 2019、UPI, November 23, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから212人、ヨルダンから790人の難民が帰国、避難民2人が帰宅(2019年11月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月23日付)を公開し、11月22日に難民1,002人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは212人(うち女性64人、子供108人)、ヨルダンから帰国したのは790人(うち女性237人、子供403人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は473,701人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者149,755人(うち女性45,185人、子ども76,672人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者323,946人(うち女性97,223人、子ども165,203人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,726,560人(うち女性2,017,968人、子供3,430,546人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 702,981人(うち女性210,892人、子供358,286人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は37,495人(うち女性11,487人、子供17,045人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,306,091人(うち女性394,046人、子供660,811人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 23, 2019をもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県ユーフラテス川に停泊中のシリア軍の石油輸送用ボートを爆撃で破壊(2019年11月22日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月22日付)によると、米主導の有志連合の戦闘機複数機がズィーバーン町のユーフラテス川岸に設置されている水上通行所内に停泊していた輸送用ボート4隻を破壊した。

破壊されたボートは、シリア軍第4師団に所属していると思われ、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸で採掘された原油をシリア政府支配下のユーフラテス川西岸に輸送するために使用されていたという。

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一方、ユーフラテス・ポスト(11月22日付)によると、米主導の有志連合がズィーバーン町で空挺作戦を実施し、住民数十人を拘束した。

同サイトによると、拘束されたのはダーイシュ(イスラーム国)に所属していたとの容疑をかけられているという。

AFP, November 22, 2019、ANHA, November 22, 2019、AP, November 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2019、Euphrates Post, November 22, 2019、Reuters, November 22, 2019、SANA, November 22, 2019、SOHR, November 22, 2019、UPI, November 22, 2019などをもとに作成。

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米国務省のオータガス報道官は20日のシリア軍によるイドリブ県カーフ国内避難民キャンプ攻撃を非難(2019年11月22日)

米国務省のモーガン・オータガス報道官は、20日のシリア軍によるイドリブ県カーフ村の国内避難民(IDPs)キャンプへの攻撃を「国際法に違反し、国連安保理決議第2254号が定める政治プロセスを阻害する」としたうえで、「ロシアとイランが支援するシリア政府はシリア国民に対する殺戮行為を終わらせ、居住地への戦争を停止しなければならない」と非難した。

AFP, November 22, 2019、ANHA, November 22, 2019、AP, November 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2019、Reuters, November 22, 2019、SANA, November 22, 2019、SOHR, November 22, 2019、UPI, November 22, 2019などをもとに作成。

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