米軍はアイン・アラブ市(アレッポ県)近郊の基地から完全撤退、ロシア軍がこれを掌握する一方、両軍がハサカ県北東部に新たな基地を設置(2019年11月14日)

アレッポ県では、ANHA(11月14日付)によると、米主導の有志連合が、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のスィッリーン町に設置されていた基地から完全撤退した。

50輌近くからなる米軍の車列がこの日、スィッリーン町の基地からイラク方面に撤退したほか、米空軍の輸送機が離陸、その後ロシア軍装甲車5輌が基地に入り、完全撤退を確認した。

なおこれに先立ち、マーク・エスパー米国防長官は、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市一帯に駐留してきた米軍部隊の撤退時期について明らかにしていた。

それによると、米軍の撤退は「来週あたり」まで要し、これに伴い米軍はシリア領内での再展開と規模縮小を行うという。

エスパー国務長官はまた、シリアに残留する米軍部隊の規模が約600人になると付言した。

ロイター通信(11月14日付)が伝えた。

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ハサカ県では、バスニュース(11月14日付)によると、装甲車などからなる米軍の車列が北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)に随行されて、ヤアルビーヤ国境通行所からシリア領内に進入した。

車列は二手に分かれ、カフターニーヤ市の近郊とカーミシュリー市近郊のハイムー村に新たに設置された基地に向かった。

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一方、ロシア国防省は、ハサカ県のカーミシュリー市に新たな航空基地を設置したと発表した。

この基地には現在ロシア軍ヘリコプター3機が配備されており、同地域の領土領空の警戒にあたるという。

タス通信(11月14日付)が伝えた。

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また、SANA(11月14日付)は、トルコ軍がハサカ県ラアス・アイン市近郊のハウワース村に軍事基地を建設していると伝えた。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、Basnews, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、TASS, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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プーチン大統領はBRICs首脳会談で米国のシリア駐留を違法と非難(2019年11月14日)

BRICs首脳会談がブラジルの首都ブラジリアで開催され、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領、中国の習近平国家主席、ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領、南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領、インドのナレンドラ・モディ首相が出席した。

SANA(11月14日付)によると、会談ではシリア情勢についても意見が交わされ、首脳らは、人道支援の充実、イドリブ県での停戦を「テロ組織」には適用しないこと、制憲委員会(憲法委員会)への支持などが確認された。

会談後の記者会見で、プーチン大統領は、米国のシリア駐留を改めて違法だと指摘、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダンとの国境地帯のルクバーン・キャンプからの国内避難民(IDPs)の帰還を妨害していると非難した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハサカ県北東部の国境地帯への展開を完了する(2019年11月14日)

ハサカ県では、SANA(11月14日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍の国境警備体がマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊の6カ村に展開した。

展開したのは、ムライジャート村、ブスターン村、西スワイディーヤ村、シャムスィーヤ村、フッブ・ハワー村、アイン・ディーワール村(スィーマルカー国境通行所からの距離は32キロ)。
に設置された国境監視所3カ所に展開した。

これにより、シリア軍はハサカ県ラアス・アイン市からマーリキーヤ市東のアイン・ディーワール村に至る全長200キロの国境地帯への展開を完了した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコは拘束していたダーイシュ・メンバー8人をドイツと英国に強制送還(2019年11月14日)

トルコ内務省は声明を出し、トルコ国内で拘束中のダーイシュ(イスラーム国)の外国人(非シリア・非イラク人)メンバーの本国への身柄送還を再開したと発表した。

声明によると、英国人1人、ドイツ人7人が本国に送還されるという。

なお、トルコは現在、1,150人以上のダーイシュ・メンバーを拘束している。

アナトリア通信(11月14日付)が伝えた。

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DPA(11月14日付)によると、トルコから強制送還された7人は、ベルリンのティーゲル国際空港でドイツ当局に拘束された。

7人は男性2人、女性4人、子ども1人からなるという。

また、英国警察もロンドンのヒースロー国際空港でトルコから強制送還された男性(26歳)を拘束した。

AFP, November 14, 2019、Anadolu Ajansı, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、DPA, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はワシントンDCでトランプ大統領と会談(2019年11月14日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は米国を訪問し、ワシントンDCでドナルド・トランプ大統領と会談した。

エルドアン大統領は会談直後に報道声明を出し、そのなかでシリア北東部の処遇に関して、NATO諸国から前向きな姿勢が得られれば、この問題に関して措置を講じることができる、と述べた。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍と合同パトロールを実施するトルコ軍がハサカ県南東部で住民の投石を受ける(2019年11月14日)

ハサカ県では、ANHA(11月14日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市西のシャリーク村、ビールカンス村、タアラク村、カルカンド村、スィービールカー村、バルカフリー村、タッル・カンバル村、タッル・カデシーシュ村、カルマーニーヤ村で国境地帯で合同パトロールを実施した。

これに対して、住民らは、パトロールを実施するトルコ軍装甲車に投石し、抗議の意思を示した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部と北西部で国民軍戦闘員が何者かに狙われ5人死亡(2019年11月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラーイー村でトルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が何者かの襲撃を受け、2人が死亡した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(11月14日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市で、国民軍に所属する殉教者バドル旅団のメンバーが何者かの襲撃を受け、3人が死亡した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍がシリア民主軍との戦闘の末にタッル・タムル町の北1キロの地点に到達(2019年11月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末にタッル・タムル町に近いダーウーディーヤ村、カースィミーヤ村、アリーシャ村、サーリヒーヤ村を制圧、タッル・タムル町の北1キロの地点に到達した。

この戦闘で国民軍戦闘員11人、シリア民主軍戦闘員13人が死亡した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県を爆撃し6人死亡、シリア軍が反体制派支配地を新たに奪還、アレッポ市では反体制派の砲撃で1人死亡(2019年11月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカフルサジュナ村、カフルナブル市、ジャバーラー村、ウライニバ村、バスカラー村を「樽爆弾」で爆撃し、カフルサジュナ村の競技場で市民3人が死亡した。

シリア軍はまた、地上部隊がマアッラト・ヌウマーン市一帯を砲撃したほか、ハーン・シャイフーン市北の高速道路で反体制武装集団の車輌を攻撃し、戦闘員1人を殺害した。

ロシア軍戦闘機もムシャイリファ村、ザルズール村、スフーフン村、ハザーリーン村、マアッラト・ハルマ村を爆撃、マアッラト・ハルマ村で子ども2人が死亡した。

一方、SANA(11月14日付)によると、シリア軍が県南部でシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党、国民軍に統合された国民解放戦線、イッザ軍などからなる反体制武装集団との激しい戦闘の末、ルワイビダ村、フズナ丘を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がアレッポ市サイフ・ダウラ地区を砲撃し、市民1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県5件、ラタキア県4件、アレッポ県6件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(イドリブ県5件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、ハマー県5件)確認した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領はイラン国会のゾーンヌーリー国家安全保障外交政策委員長と会談(2019年11月14日)

アサド大統領はイラン国会の国家安全保障外交政策委員会の委員長を務めるモジュタバ・ゾーンヌーリー氏と首都ダマスカスで会談した。

SANA(11月14日付)によると、会談では、「テロとの戦い」における協力連携態勢を継続することが確認されるとものい、経済などの分野での両国関係強化の方途について意見が交わされた。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同会合は油田保護を口実とした米軍の残留を非難(2019年11月14日)

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同会合が、ロシアの首都モスクワとシリア各地をテレビ会議システムで結んで開催された。

会合では、難民、国内避難民(IDPs)の帰還状況、シリア赤新月社による人道支援の進捗についての報告が行われる一方、米国およびその同盟者による妨害の実態が明らかにされた。

それによると、米国とその同盟者(北・東シリア自治局、革命特殊部隊軍)が管理するハサカ県のフール・キャンプ、ヒムス県とヨルダン国境の間に位置するルクバーン・キャンプで劣悪な人道状況が続いており、またシリア北東部から撤退したはずの米国が最近になって「油田保護」を口実に部隊を再展開している実情が説明された。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから223人、ヨルダンから723人の難民が帰国、避難民3人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年11月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月14日付)を公開し、11月13日に難民946人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは223人(うち女性67人、子供113人)、ヨルダンから帰国したのは723人(うち女性217人、子供369人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は465,649人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者147,896人(うち女性44,753人、子ども75,725人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者317,753人(うち女性95,365人、子ども162,044人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,661,110人(うち女性1,998,333人、子供3,397,166人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 694,929人(うち女性208,776人、子供354,691人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,323人(うち女性11,189人、子供16,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,922人(うち女性393,748人、子供660,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2019をもとに作成。

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