ダーイシュ残党と思われる武装集団がダイル・ザウル県ブサイラ市を占拠(2019年11月29日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月30日付)が複数の地元情報筋の話として伝えたところによると、オートバイに乗った武装集団がブサイラ市に侵入、同市の中心街、イシュリーン通り、アブヤド通り一帯を占拠した。

侵入した武装集団に対して、北・東シリア自治局のアサーイシュ(内務治安部隊)は抵抗を試みたが、2人が負傷、同地から撤退した。

武装集団の身元は不明だが、住民は彼らがダーイシュ(イスラーム国)の残党で、ダーイシュの存在を誇示することが狙いだと見ているという。

AFP, November 30, 2019、ANHA, November 30, 2019、AP, November 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2019、Reuters, November 30, 2019、SANA, November 30, 2019、SOHR, November 30, 2019、UPI, November 30, 2019などをもとに作成。

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ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は制憲委員会第2ラウンドを開催しないまま終了すると発表(2019年11月29日)

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、スイスのジュネーブにある国連本部で記者団に対して、25日に開始予定だった制憲委員会(憲法委員会)の小委員会第2会合が、議題をめぐるシリア政府代表と反体制派代表の意見の相違ゆえに開催できなかったと述べた。

ペデルセン氏は、この間、シリア政府代表、反体制派代表、市民社会代表と個別協議を続け、議題の調整を行ってきたが、会合開催にこぎ着けることはできなかったとしたうえで、この協議を踏まえて次回の会合の日程を確定したいと付言した。

AFP, November 29, 2019、ANHA, November 29, 2019、AP, November 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2019、Reuters, November 29, 2019、SANA, November 29, 2019、SOHR, November 29, 2019、UPI, November 29, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県ダルダーラ村の住民が若者を徴兵キャンプに連行するために訪れたシリア民主軍を追放(2019年11月29日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月29日付)によると、イラク国境に面するヤアルビーヤ町に近いダルダーラ村の住民が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍部隊を追放した。

シリア民主軍部隊は、若者を徴兵キャンプに連行するために村に入ったが、住民が投石などを行って抵抗し、シリア民主軍の兵士1人が負傷、部隊は退散したという。

AFP, November 29, 2019、ANHA, November 29, 2019、AP, November 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2019、Reuters, November 29, 2019、SANA, November 29, 2019、SOHR, November 29, 2019、UPI, November 29, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構支配下のイドリブ県各所でシリア救国内閣の政策に抗議するデモ(2019年11月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握しているサラーキブ市、マアッラト・ヌウマーン市、イドリブ市で、同組織に自治を委託されているシリア救国内閣の政策に抗議するデモが行われ、住民数百人が参加した。

デモ参加者は、食糧品、燃料の値上げなどに抗議した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月29日付)によると、イドリブ市やカフルタハーリーム町で金曜日の集団礼拝後に住民数十人が抗議デモを行い、体制打倒、ロシアとイランの排斥、革命継続を訴えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市、アアザーズ市、バーブ・サラーマ国境通行所で政権打倒を訴える抗議デモが行われ、国内避難民(IDPs)数十人が参加した。

「アレッポは自由人のもの、イランのものでない」と銘打たれたデモではまた、トルコ軍、国民軍に北・東シリア自治局支配地域を制圧するよう呼びかけられた。

AFP, November 29, 2019、ANHA, November 29, 2019、AP, November 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2019、Reuters, November 29, 2019、SANA, November 29, 2019、SOHR, November 29, 2019、UPI, November 29, 2019などをもとに作成。

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ダルアー市で元反体制武装集団メンバー2人の葬儀に参列した会葬者数千人が反体制デモを行う(2019年11月29日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市で、シリア政府と和解し、シリア軍に従軍していた元反体制武装集団メンバー2人(兄弟)の葬儀に参列した会葬者数千人が集団礼拝後に、抗議デモを行い、シリア政府や「イランの民兵」排斥を訴えた。

この2人は28日に市内のスワイダーン市場で何者かによって撃たれて死亡した。

シリア人権監視団によると、ナスィーブ村でも、体制打倒、逮捕者釈放、イラン排斥を訴える抗議デモが行われた。

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ハサカ県南東部で米軍とシリア民主軍がパトロールを実施(2019年11月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍の装甲車6輌が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともにイラク国境とトルコ国境に近い北東部のアイン・ディーワール村一帯でパトロールを行った。

また同地上空に、米軍の航空機複数来が飛来し、パトロール部隊の護衛にあたった。

AFP, November 29, 2019、ANHA, November 29, 2019、AP, November 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2019、Reuters, November 29, 2019、SANA, November 29, 2019、SOHR, November 29, 2019、UPI, November 29, 2019などをもとに作成。

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アレッポ県、ハサカ県で、シリア軍、シリア民主軍がトルコ軍、国民軍と交戦(2019年11月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県北東部のウンム・ジャルード村一帯でトルコ軍、国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が交戦した。

一方、トルコ占領下のアフリーン市のノウルーズ交差点近くで車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、複数人が負傷した(ドゥラル・シャーミーヤ(11月29日付)によると、住民4人が負傷)。

このほか、アフリーン解放軍団が声明を出し、28日にトルコ占領下のアフリーン市とマーリキーヤ村でトルコ軍やハムザ師団の拠点を攻撃し、反体制武装集団戦闘員1人を殺害、トルコ軍兵士2人を負傷させたと発表した。

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ハサカ県では、ANHA(11月29日付)によると、シリア軍がタッル・タムル町一帯でトルコ軍、国民軍を砲撃、トルコ軍、国民軍も応戦した。

AFP, November 29, 2019、ANHA, November 29, 2019、AP, November 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2019、Reuters, November 29, 2019、SANA, November 29, 2019、SOHR, November 29, 2019、UPI, November 29, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県、ラタキア県を爆撃(2019年11月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市一帯、シャンナーン村一帯を爆撃した。

またシリア軍も、地上部隊がヒーシュ村、タッフ村、スィフヤーン村、マアッラト・ハルマ村、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村を砲撃した。

SANA(11月29日付)によると、シリア軍は県東部のイウジャーズ村一帯に侵攻しようとしたシャーム解放機構を撃退した。

一方、フーア市でシャーム自由人イスラーム運動(国民軍)の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、同組織の特殊部隊メンバー1人が死亡した。

また、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握しているイドリブ市とサルミーン市を結ぶ街道で、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍も地上部隊が同地を砲撃した。

同地では、シリア軍地上部隊とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦、シリア軍兵士4人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサルマーニーヤ村一帯を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がアンジャーラ村を砲撃し、複数の住民が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(イドリブ県6件、ラタキア県3件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認した。

AFP, November 29, 2019、ANHA, November 29, 2019、AP, November 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 29, 2019、Reuters, November 29, 2019、SANA, November 29, 2019、SOHR, November 29, 2019、UPI, November 29, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから209人、ヨルダンから475人の難民が帰国、避難民3人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年11月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月29日付)を公開し、11月28日に難民684人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは209人(うち女性63人、子供107人)、ヨルダンから帰国したのは475人(うち女性143人、子供242人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は478,432人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者150,553人(うち女性45,552人、子ども77,080人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者327,536人(うち女性98,301人、子ども167,033人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,670,431人(うち女性2,007,129人、子供3,401,920人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 707,712人(うち女性212,614人、子供361,211人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は37,493人(うち女性11,487人、子供17,045人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,306,089人(うち女性394,046人、子供660,811人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 29, 2019をもとに作成。

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