ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから195人、ヨルダンから581人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年11月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月15日付)を公開し、11月14日に難民776人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは195人(うち女性58人、子供100人)、ヨルダンから帰国したのは581人(うち女性174人、子供269人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は466,425人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者148,091人(うち女性44,811人、子ども75,825人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318,334人(うち女性95,539人、子ども162,340人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,661,110人(うち女性1,998,333人、子供3,397,166人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 695,705人(うち女性161,877人、子供274,981人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 15, 2019をもとに作成。

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米軍はアイン・アラブ市(アレッポ県)近郊の基地から完全撤退、ロシア軍がこれを掌握する一方、両軍がハサカ県北東部に新たな基地を設置(2019年11月14日)

アレッポ県では、ANHA(11月14日付)によると、米主導の有志連合が、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のスィッリーン町に設置されていた基地から完全撤退した。

50輌近くからなる米軍の車列がこの日、スィッリーン町の基地からイラク方面に撤退したほか、米空軍の輸送機が離陸、その後ロシア軍装甲車5輌が基地に入り、完全撤退を確認した。

なおこれに先立ち、マーク・エスパー米国防長官は、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市一帯に駐留してきた米軍部隊の撤退時期について明らかにしていた。

それによると、米軍の撤退は「来週あたり」まで要し、これに伴い米軍はシリア領内での再展開と規模縮小を行うという。

エスパー国務長官はまた、シリアに残留する米軍部隊の規模が約600人になると付言した。

ロイター通信(11月14日付)が伝えた。

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ハサカ県では、バスニュース(11月14日付)によると、装甲車などからなる米軍の車列が北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)に随行されて、ヤアルビーヤ国境通行所からシリア領内に進入した。

車列は二手に分かれ、カフターニーヤ市の近郊とカーミシュリー市近郊のハイムー村に新たに設置された基地に向かった。

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一方、ロシア国防省は、ハサカ県のカーミシュリー市に新たな航空基地を設置したと発表した。

この基地には現在ロシア軍ヘリコプター3機が配備されており、同地域の領土領空の警戒にあたるという。

タス通信(11月14日付)が伝えた。

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また、SANA(11月14日付)は、トルコ軍がハサカ県ラアス・アイン市近郊のハウワース村に軍事基地を建設していると伝えた。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、Basnews, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、TASS, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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プーチン大統領はBRICs首脳会談で米国のシリア駐留を違法と非難(2019年11月14日)

BRICs首脳会談がブラジルの首都ブラジリアで開催され、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領、中国の習近平国家主席、ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領、南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領、インドのナレンドラ・モディ首相が出席した。

SANA(11月14日付)によると、会談ではシリア情勢についても意見が交わされ、首脳らは、人道支援の充実、イドリブ県での停戦を「テロ組織」には適用しないこと、制憲委員会(憲法委員会)への支持などが確認された。

会談後の記者会見で、プーチン大統領は、米国のシリア駐留を改めて違法だと指摘、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダンとの国境地帯のルクバーン・キャンプからの国内避難民(IDPs)の帰還を妨害していると非難した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハサカ県北東部の国境地帯への展開を完了する(2019年11月14日)

ハサカ県では、SANA(11月14日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍の国境警備体がマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊の6カ村に展開した。

展開したのは、ムライジャート村、ブスターン村、西スワイディーヤ村、シャムスィーヤ村、フッブ・ハワー村、アイン・ディーワール村(スィーマルカー国境通行所からの距離は32キロ)。
に設置された国境監視所3カ所に展開した。

これにより、シリア軍はハサカ県ラアス・アイン市からマーリキーヤ市東のアイン・ディーワール村に至る全長200キロの国境地帯への展開を完了した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコは拘束していたダーイシュ・メンバー8人をドイツと英国に強制送還(2019年11月14日)

トルコ内務省は声明を出し、トルコ国内で拘束中のダーイシュ(イスラーム国)の外国人(非シリア・非イラク人)メンバーの本国への身柄送還を再開したと発表した。

声明によると、英国人1人、ドイツ人7人が本国に送還されるという。

なお、トルコは現在、1,150人以上のダーイシュ・メンバーを拘束している。

アナトリア通信(11月14日付)が伝えた。

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DPA(11月14日付)によると、トルコから強制送還された7人は、ベルリンのティーゲル国際空港でドイツ当局に拘束された。

7人は男性2人、女性4人、子ども1人からなるという。

また、英国警察もロンドンのヒースロー国際空港でトルコから強制送還された男性(26歳)を拘束した。

AFP, November 14, 2019、Anadolu Ajansı, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、DPA, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はワシントンDCでトランプ大統領と会談(2019年11月14日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は米国を訪問し、ワシントンDCでドナルド・トランプ大統領と会談した。

エルドアン大統領は会談直後に報道声明を出し、そのなかでシリア北東部の処遇に関して、NATO諸国から前向きな姿勢が得られれば、この問題に関して措置を講じることができる、と述べた。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍と合同パトロールを実施するトルコ軍がハサカ県南東部で住民の投石を受ける(2019年11月14日)

ハサカ県では、ANHA(11月14日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市西のシャリーク村、ビールカンス村、タアラク村、カルカンド村、スィービールカー村、バルカフリー村、タッル・カンバル村、タッル・カデシーシュ村、カルマーニーヤ村で国境地帯で合同パトロールを実施した。

これに対して、住民らは、パトロールを実施するトルコ軍装甲車に投石し、抗議の意思を示した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部と北西部で国民軍戦闘員が何者かに狙われ5人死亡(2019年11月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラーイー村でトルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が何者かの襲撃を受け、2人が死亡した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(11月14日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市で、国民軍に所属する殉教者バドル旅団のメンバーが何者かの襲撃を受け、3人が死亡した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍がシリア民主軍との戦闘の末にタッル・タムル町の北1キロの地点に到達(2019年11月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末にタッル・タムル町に近いダーウーディーヤ村、カースィミーヤ村、アリーシャ村、サーリヒーヤ村を制圧、タッル・タムル町の北1キロの地点に到達した。

この戦闘で国民軍戦闘員11人、シリア民主軍戦闘員13人が死亡した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県を爆撃し6人死亡、シリア軍が反体制派支配地を新たに奪還、アレッポ市では反体制派の砲撃で1人死亡(2019年11月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカフルサジュナ村、カフルナブル市、ジャバーラー村、ウライニバ村、バスカラー村を「樽爆弾」で爆撃し、カフルサジュナ村の競技場で市民3人が死亡した。

シリア軍はまた、地上部隊がマアッラト・ヌウマーン市一帯を砲撃したほか、ハーン・シャイフーン市北の高速道路で反体制武装集団の車輌を攻撃し、戦闘員1人を殺害した。

ロシア軍戦闘機もムシャイリファ村、ザルズール村、スフーフン村、ハザーリーン村、マアッラト・ハルマ村を爆撃、マアッラト・ハルマ村で子ども2人が死亡した。

一方、SANA(11月14日付)によると、シリア軍が県南部でシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党、国民軍に統合された国民解放戦線、イッザ軍などからなる反体制武装集団との激しい戦闘の末、ルワイビダ村、フズナ丘を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がアレッポ市サイフ・ダウラ地区を砲撃し、市民1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県5件、ラタキア県4件、アレッポ県6件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(イドリブ県5件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、ハマー県5件)確認した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領はイラン国会のゾーンヌーリー国家安全保障外交政策委員長と会談(2019年11月14日)

アサド大統領はイラン国会の国家安全保障外交政策委員会の委員長を務めるモジュタバ・ゾーンヌーリー氏と首都ダマスカスで会談した。

SANA(11月14日付)によると、会談では、「テロとの戦い」における協力連携態勢を継続することが確認されるとものい、経済などの分野での両国関係強化の方途について意見が交わされた。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同会合は油田保護を口実とした米軍の残留を非難(2019年11月14日)

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同会合が、ロシアの首都モスクワとシリア各地をテレビ会議システムで結んで開催された。

会合では、難民、国内避難民(IDPs)の帰還状況、シリア赤新月社による人道支援の進捗についての報告が行われる一方、米国およびその同盟者による妨害の実態が明らかにされた。

それによると、米国とその同盟者(北・東シリア自治局、革命特殊部隊軍)が管理するハサカ県のフール・キャンプ、ヒムス県とヨルダン国境の間に位置するルクバーン・キャンプで劣悪な人道状況が続いており、またシリア北東部から撤退したはずの米国が最近になって「油田保護」を口実に部隊を再展開している実情が説明された。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/2484399321802809?__tn__=-R


 

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから223人、ヨルダンから723人の難民が帰国、避難民3人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年11月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月14日付)を公開し、11月13日に難民946人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは223人(うち女性67人、子供113人)、ヨルダンから帰国したのは723人(うち女性217人、子供369人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は465,649人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者147,896人(うち女性44,753人、子ども75,725人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者317,753人(うち女性95,365人、子ども162,044人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,661,110人(うち女性1,998,333人、子供3,397,166人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 694,929人(うち女性208,776人、子供354,691人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,323人(うち女性11,189人、子供16,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,922人(うち女性393,748人、子供660,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2019をもとに作成。

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トルコ占領下のラアス・アイン市(ハサカ県)で国民軍所属のスルターン・ムラード師団の灯油貯蔵施設が爆発し戦闘員15人死亡(2019年11月13日)

ハサカ県では、ANHA(11月14日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の灯油貯蔵施設で爆発が発生し、戦闘員15人が死亡した。

AFP, November 14, 2019、ANHA, November 14, 2019、AP, November 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2019、Reuters, November 14, 2019、SANA, November 14, 2019、SOHR, November 14, 2019、UPI, November 14, 2019などをもとに作成。

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米軍の車列がアレッポ県スィッリーン町の基地からカーミシュリー市のシリア軍検問所前を通過してイラク方面に撤退(2019年11月13日)

アレッポ県では、ANHA(11月13日付)やシリア人権監視団によると、アイン・アラブ(コバネ)市に近いスィッリーン町に米軍が設置していた基地から、車輌約120輌からなる車列が撤退した。

車列は、M4高速道路を東に向かい、カーミシュリー市のシリア軍検問所を前を通過して、イラク方面に向かった。

 

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ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月13日付)によると、米軍の増援部隊がCONOCOガス工場一帯地域に到着した。

AFP, November 13, 2019、ANHA, November 13, 2019、AP, November 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2019、Reuters, November 13, 2019、SANA, November 13, 2019、SOHR, November 13, 2019、UPI, November 13, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領はインドネシア、南アフリカの大使の信任状捧呈式に出席(2019年11月13日)

アサド大統領は、シリアに着任したインドネシアのワジド・ファウズィ(Wajid Fauzi)大使、南アフリカのバリー・フィリプ・ギルダー(Barry Philip Gilder)大使の信任状捧呈式に出席、両大使と個別に会談した。

SANA(11月13日付)が伝えた。

AFP, November 13, 2019、ANHA, November 13, 2019、AP, November 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2019、Reuters, November 13, 2019、SANA, November 13, 2019、SOHR, November 13, 2019、UPI, November 13, 2019などをもとに作成。

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シリア民主軍がトルコの支援を受ける国民軍と戦闘の末、ハサカ県の2カ村を奪還(2019年11月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がタッル・タムル町とアブー・ラースィーン(ザルカーン)町間の地域でトルコの支援を受ける国民軍と交戦し、前日に奪われていたライハーニーヤ村、カースィミーヤ村などを奪還した。

一方、ANHA(11月13日付)によると、トルコ軍はタッル・タムル町近郊のアズィーズィーヤ村、タッル・タウィール村などを砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラーイー村でトルコの支援を受ける反体制武装集団のメンバー2人が何者かの襲撃を受けて死亡した。

AFP, November 13, 2019、ANHA, November 13, 2019、AP, November 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2019、Reuters, November 13, 2019、SANA, November 13, 2019、SOHR, November 13, 2019、UPI, November 13, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍がイドリブ県、ラタキア県を激しく爆撃し、ホワイト・ヘルメットのメンバー1人を含む7人死亡(2019年11月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャンナーン村、フライカ村およびその一帯、ナージヤ村、トゥラムラー村、ムシャイリファ村、ストゥーフ・ダイル村を爆撃し、シャンナーン村で民間人3人、マアッラト・ハルマ村でホワイト・ヘルメットのメンバー1人を含む3人、カフルナブル市で女性1人が死亡した。

シリア軍ヘリコプターもカフルナブル市、ラカーヤー村、ファッティーラ村、カルサア村、マアッラト・ハルマ村、ジャバーラー村、カフルサジュナ村、タッル・ナール村、ハザーリーン村、マアッルズィーター村を「樽爆弾」と機雷で爆撃し、カフルサジュナ村では3人が死亡した。

一方、SANA(11月13日付)によると、シャーム解放機構がハーン・シャイフーン市に設置されているシリア軍の拠点に対して自爆攻撃を試みたが、シリア軍が迎撃し、これを撃破した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍も、ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊がクルド山一帯を砲撃した。

またカッバーナ村一帯では、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦し、シリア軍兵士9人、反体制武装集団戦闘員5人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がアレッポ市西部郊外を砲撃した。

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ダルアー県では、HFL(11月13日付)によると、ダルアー市近郊のガラズ地区(ガラズ刑務所一帯)とウンム・マヤーズィン町の間に位置する軍事情報局の検問所を何者かが襲撃し、兵士3人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(イドリブ県2件、ラタキア県7件、アレッポ県8件、ハマー県7件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を16件(イドリブ県2件、ラタキア県7件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認した。

AFP, November 13, 2019、ANHA, November 13, 2019、AP, November 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2019、HFL, November 13, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 13, 2019、Reuters, November 13, 2019、SANA, November 13, 2019、SOHR, November 13, 2019、UPI, November 13, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから247人、ヨルダンから609人の難民が帰国、避難民3人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年11月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月13日付)を公開し、11月12日に難民856人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは247人(うち女性74人、子供125人)、ヨルダンから帰国したのは609人(うち女性183人、子供311人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は464,703人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者147,673人(うち女性44,686人、子ども75,612人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者317,030人(うち女性95,148人、子ども161,675人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,661,110人(うち女性1,998,333人、子供3,397,166人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 693,983人(うち女性208,492人、子供354,209人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,323人(うち女性11,218人、子供16,493人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,919人(うち女性393,779人、子供660,257人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 13, 2019をもとに作成。

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所属不明の航空機が北・東シリア自治局支配地からシリア政府支配地に向かう石油トレーラーの車列を爆撃(2019年11月12日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月13日付)によると、所属不明の航空機複数機が北・東シリア自治局の支配地域からシリア政府支配地域に向かって移動中の石油トレーラーの車列を爆撃した。

爆撃が行われたのは、バクラス村で、標的となったのは国が制裁対象としているカーティルジー・インターナショナル・グループ社の車列だと思われる。

AFP, November 13, 2019、ANHA, November 13, 2019、AP, November 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2019、Reuters, November 13, 2019、SANA, November 13, 2019、SOHR, November 13, 2019、UPI, November 13, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍がパレスチナ・イスラーム聖戦機構の幹部を暗殺するため首都ダマスカスを爆撃するも殺害に失敗(2019年11月12日)

ダマスカス県では、SANA(11月12日付)によると、イスラエル軍戦闘機が未明(午前4時14分)、マッザ区のレバノン大使館に近くにあるパレスチナ・イスラーム聖戦の幹部アクラム・アジューリー氏の住居1棟をミサイルで攻撃した。

ミサイルはパレスチナのヨルダン川西岸地区ガリラヤ地方(ティベリア市)上空から3発発射され、シリア軍防空部隊がただちに応戦し1発を破壊したが、2発がイスラーム聖戦幹部のアクラム・アジューリー氏の住居を直撃した。

この攻撃で、アジューリー氏の息子のムアーッズ・アジューリー氏、アブドゥッラー・ユースフ・ハサン氏の2人が死亡、アジューリー氏の妹を含む住民9人が負傷した。

しかし、アクラム・アジューリー氏は無事で、イスラエル軍の暗殺作戦は失敗に終わった。

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イスラエル軍はまた同日早朝、パレスチナのガザ地区各所を爆撃し、イスラーム聖戦機構のアブー・アター司令官を殺害した。
爆撃では、同司令官を含む11人が死亡、これに対してパレスチナの抵抗勢力はイスラエル領内に向けて多数のロケット弾を発射した。

AFP, November 12, 2019、ANHA, November 12, 2019、AP, November 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2019、Reuters, November 12, 2019、SANA, November 12, 2019、SOHR, November 12, 2019、UPI, November 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア大統領府「アサド大統領の親族による不動産購入の情報は持ち合わせていないし、関心もない」(2019年11月12日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、アサド大統領の親族がモスクワに不動産を購入していると国際NGOのグローバル・ウィットネスが発表したことに関して、「ロシア大統領府はアサド大統領の親族がモスクワ郊外の高層ビル街「モスクワ・シティ・コンプレックス」に不動産を購入したか否かについての情報を持ち合わせていない」とコメントした。

ペスコフ報道官はまた「我々は情報を持ち合わせていないし、関心もない。ロシアには自由な市場がある。そこでは多くのロシアの市民、そして外国人が不動産を購入している。それは広く、そして普通に行われていることだ」と付言した。

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グローバル・ウィットネスは11日、アサド大統領の母方の叔父にあたる・ムハンマド・マフルーフ氏の一家7人が2013年12月から2019年6月までの間に、モスクワ・シティ・コンプレックスにマンション20件を購入、その資産総額は4000万ドルに達するとの試算を発表していた(https://www.globalwitness.org/en/campaigns/corruption-and-money-laundering/assad-henchmens-russian-refuge/)。

同紙によると、購入されたマンションの多くは、ハーフィズ・マフルーフ氏(軍事情報局、ムハンマド・マフルーフ氏の息子でラーミー・マフルーフ氏の弟)が経営に携わる複数の企業によって購入されているという。

この企業は、ハイサム・アッバース氏とハサン・シャリーフ氏がレバノンで経営する企業から融資を受けるなどして、これらの不動産を購入したという。

ハイサム・アッバース氏、ハサン・シャリーフ氏の兄弟のムハンマド・アッバース氏とアンマール・シャリーフ氏は、シリア政府を支援しているとして、米国とEUの制裁対象となっている。

またハーフィズ・マフルーフ氏以外にも、ラーミー・マフルーフ氏ら他の家族も高級不動産を購入しているという。

AFP, November 12, 2019、ANHA, November 12, 2019、AP, November 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2019、Reuters, November 12, 2019、SANA, November 12, 2019、SOHR, November 12, 2019、UPI, November 12, 2019などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「シリア民主軍はシリア政府と対話するため態度を固めるべきだ…。米国はシリア北東部に準国家を作ろうとしている」(2019年11月12日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア政府との交渉で態度を硬化させていることに不満を示した。

ラブロフ外務大臣は「クルド民兵(YPG)はシリアにかかる政治対話に参加するために態度を固めなければならない…。ロシアは当初から自治政府(北・東シリア自治局)に対してシリア政府との対話を始めるよう求めてきた。だが、シリア民主軍は無関心で、米国からの支援が続くと考えていた。米国が撤退を決定すると、今度はシリア民主軍はロシアに対話開始を支援するよう求めてきた…。しかし米国が油田地帯に部隊を残留させると発表すると、クルド民兵は再びシリア政府との対話への関心を失った」と非難した。

しかし、ラブロフ外務大臣は、クルド人、そしてシリアのすべてのエスニック集団の利益を考慮することなしに、シリアでの政治プロセスについての決定を下すことはできないと付言、クルド民族主義勢力に一定の配慮を見せた。

タス通信(11月12日付)が伝えた。

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一方、ラブロフ外務大臣は、パリ平和和平フォーラムで「米国はユーフラテス川東岸をシリアから分離し、準国家を建設しようとしている」と非難した。

ラブロフ外務大臣は「米国は湾岸諸国に対して、この地域に投資を呼びかけ、シリア民主軍やYPGを軸とする自治政府を樹立しようとする一方で、同地の油田を掌握する意思を隠そうともしない…。米国は同盟国がシリア復興に投資するのを阻止している」と述べる一方、「我々とシリア政府はインフラ復旧と難民帰還、そしてシリアが日常生活を取り戻すことができる環境を用意するよう皆に呼びかける」と強調した。

RIAノーヴォスチ通信(11月12日付)が伝えた。

AFP, November 12, 2019、ANHA, November 12, 2019、AP, November 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2019、Reuters, November 12, 2019、RIA Novosti, November 12, 2019、SANA, November 12, 2019、SOHR, November 12, 2019、TASS, November 12, 2019、UPI, November 12, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「米国とロシアはシリア北部からシリア民主軍を浄化できてきない」(2019年11月12日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は訪米に先立って首都アンカラの国際空港で記者会見を開き、「米国とロシアはシリア北部からクルド勢力(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)を浄化できてきない」と批判した。

エルドアン大統領は「ドナルド・トランプ米大統領と地域情勢の評価を検討するとともに、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とも電話会談で地域情勢の進捗を検討する」と付言した。

そのうえで「この地域からテロ組織が撤退したとは言えない。マンビジュ、タッル・アブヤドにまだいる」と非難した。

AFP, November 12, 2019、ANHA, November 12, 2019、AP, November 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2019、Reuters, November 12, 2019、SANA, November 12, 2019、SOHR, November 12, 2019、UPI, November 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍と合同パトロールにあたっていたトルコ軍が住民の投石を受け、実弾、催涙弾で応戦、9人を殺傷(2019年11月12日)

アレッポ県では、ANHA(11月12日付)やシリア人権監視団によると、アイン・アラブ(コバネ)市東の国境地帯でロシア軍とともに合同パトロールを実施するトルコ軍が、住民から投石を受け、車輌2台が損傷を受けた。

これに対して、トルコ軍は、住民らに実弾や催涙弾を発射し、シリア人権監視団によると9人が死傷した(ANHA)によると、ジャーナリスト2人を含む8人が負傷)。

 

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市以西の国境地帯で5度目となる合同パトロールを実施した。

AFP, November 12, 2019、ANHA, November 12, 2019、AP, November 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2019、Reuters, November 12, 2019、SANA, November 12, 2019、SOHR, November 12, 2019、UPI, November 12, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県各所で逮捕者釈放、ヒズブッラーの退去を求める抗議デモ(2019年11月12日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・シハーブ町、アジャミー村、ザイズーン村で抗議デモが発生し、参加者は逮捕者釈放、ヒズブッラーの退去を要求した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月12日付)によると、デモには数百人が参加した。

AFP, November 12, 2019、ANHA, November 12, 2019、AP, November 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2019、Reuters, November 12, 2019、SANA, November 12, 2019、SOHR, November 12, 2019、UPI, November 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍がイドリブ県、ラタキア県を爆撃し、シャーム解放機構8人、ホワイト・ヘルメット1人を含む12人を殺害(2019年11月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハザーリーン村、カフルナブル市、ウライニバ村、シャンナーン村、ダール・カビーラ村、ハーッス村、マアッラト・ハルマ村を爆撃し、シャンナーン村で住民2人が死亡した。

ロシア軍はまた、シャーム解放機構の車輌複数台を狙って爆撃を行い、メンバー8人を殺害した。

シリア軍も地上部隊がマアッラト・ハルマ村などを砲撃し、女性1人とホワイト・ヘルメットのメンバー1人を含む3人が死亡した。

https://youtu.be/Ghs4-6RBZOg

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がアウラム・クブラー町、アレッポ市ムハンデスィーン地区一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県7件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を16件(イドリブ県7件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認した。

AFP, November 12, 2019、ANHA, November 12, 2019、AP, November 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 12, 2019、Reuters, November 12, 2019、SANA, November 12, 2019、SOHR, November 12, 2019、UPI, November 12, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県でトルコ軍・国民軍がシリア民主軍との交戦を続ける(2019年11月12日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町とアブー・ラースィーン(ザルカーン)町の間に位置するマフムーディーヤ村、ライハーニーヤ村一帯で、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

トルコ軍に対峙したのはアッシリア教徒からなる民兵。

一方、SANA(11月12日付)によると、トルコ軍と国民軍は、ライハーニーヤ村、クナイヒル村、サイード村を激しく砲撃し、3カ村を制圧した。

トルコ軍と国民軍はまた、カースィミーヤ村、ラシーディーヤ村、アズィーズィーヤ村に対しても砲撃を加えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市内の複数カ所を爆撃した。

一方、トルコの占領下にあるアアザーズ市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が負傷した。

AFP, November 12, 2019、ANHA, November 12, 2019、AP, November 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2019、Reuters, November 12, 2019、SANA, November 12, 2019、SOHR, November 12, 2019、UPI, November 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから856人、ヨルダンから655人の難民が帰国、避難民1人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年11月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月12日付)を公開し、11月11日に難民1,514人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは859人(うち女性62人、子供104人)、ヨルダンから帰国したのは655人(うち女性197人、子供334人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は463,847人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者147,426人(うち女性44,612人、子ども75,487人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者316,421人(うち女性94,965人、子ども161,364人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,661,110人(うち女性1,998,333人、子供3,397,166人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 693,127人(うち女性208,235人、子供353,773人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,319人(うち女性11,218人、子供16,493人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,916人(うち女性393,779人、子供660,257人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 12, 2019をもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットを創設した英国人ジェームズ・ルムジュリアー氏がトルコのイスタンブールで遺体で発見される(2019年11月11日)

『ヒュッリイイェト』(11月11日付)やロイター通信(11月11日付)は、ホワイト・ヘルメット(自称「民間防衛隊」)の設立者である英国人のジェームズ・ルムジュリアー氏が11日早朝、トルコのイスタンブールのベイオール地区の自宅近くで遺体で発見されたと伝えた。

『ヒュッリイイェト』によると、遺体を発見したのはトルコ警察。

一方、反体制派系メディアのドゥラル・シャーミーヤ(11月11日付)は、人権活動家(氏名公表せず)がルムジュリアー氏は自宅で遺体で発見されたと述べているとしたうえで、遺体の発見状況について情報が錯綜していると伝えた。

英国外交官によると、遺体が発見された際の状況は定かではなく、死因は不明だが、他殺の可能性が高い。

ルムジュリアー氏は、サンドハースト王立陸軍士官学校を卒業後、北大西洋条約機構(NATO)の諜報部門や国連英国代表部に勤務、コソボ、イスラエル、イラク、レバノンなどで20年以上にわたり職務にあたった。その後2000年代半ばに民間に移籍し、アラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置く危機管理会社「グッド・ハーバー・インターナショナル」のコンサルタントとなった。このルムジュリアーが、欧米諸国などから寄せられた資金を元手に、2013年3月からトルコのイスタンブールでシリア人の教練を開始し、ホワイト・ヘルメットを結成した。

ルムジュリアー氏はまた、2014年に「メイデイ・レスキュー」と称するNGOをオランダで立ち上げ、この団体を経由して、米国、英国、ドイツ、日本といった国はホワイト・ヘルメットに資金を供与した。

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ホワイト・ヘルメットはツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/SyriaCivilDef/)を通じて声明を出し、創設者である英国人ジェームズ・ルムジュリアー氏がトルコのイスタンブールで遺体で発見されたことに関して、弔意を示した。

 

AFP, November 11, 2019、ANHA, November 11, 2019、AP, November 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2019、Hurriyet, November 11, 2019、Reuters, November 11, 2019、SANA, November 11, 2019、SOHR, November 11, 2019、UPI, November 11, 2019などをもとに作成。

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