アサド大統領がRTの独占インタビューに応じる「西側の世論が自国の首脳がウソをついていることを知っているが、シリアで本当に起きていることを知らない。だから本当のことを話す」(2019年11月11日)

ロシアのRT-UK TVチャンネル(11月11日付)は、アサド大統領との独占インタビューを放映した。

https://www.youtube.com/watch?v=flaqLAp0Yp4

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

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「私は世界、とりわけ西側の世論がこの数年で変化していると考えている。彼らは、中東、シリア、そしてイエメンで起きていることについて、自国の首脳が多くのウソをついていることを知っている…。しかし、彼らは本当のことを知らない。だから、本当のことを話す時が来ているのだと思う…。西側のメディアは情報ではなく、スクープを入手しようとしている。だから、聴衆に世界で何が起きているのかを客観的に知らせようとしない」。

「数十万のシリア軍兵士が殉教、あるいは負傷した。もちろん、数千、あるいは数万の市民、そして無垢な人々が砲撃、処刑、誘拐によって命を失った。失踪者の家族は今も帰りを待っている。テロリストを前にして多くの犠牲を払った。だから、この安定と復興を目にできるのです」。

「シリアでさえ、誰の誰かのために死ぬのではない。人は大義のために死ぬ。この大義とは国を守ること、自分たちの存在、そして未来を守ることだ。外国(ロシアやイランのこと)から誰かがやって来て、独裁者であれ何であれ、誰かのために死ぬということはない…。(ヴラジミール・)プーチン大統領が誰か(ロシア軍のこと)を別の誰か(アサド大統領のこと)のために派遣するということは論理的ではない…。事実、ロシアは…さまざまなかたちでロシアの国益を守ろうとしている。第1に、シリアであれ、別の国であれ、外国でテロと戦えば、それはロシア国民を守ることになる。なぜなら、テロ、そしてそのイデオロギーには国境などないからだ…。第2に、ロシアは国際法を実践・採用している」。

(2013年のダマスカス郊外県グータ地方での化学兵器使用疑惑事件に関して)「彼ら(西側)はそうした攻撃が行われたことを示す物的証拠をまったく示していない。そうしたリポートや主張があったという報道があっただけだ。つまり、単なる主張に過ぎない。シリア軍は決して化学兵器を使用したことはない」。

「西側全体が監視しているなかで、我々がそれ(化学兵器)を何度も使うことができたとでも言うのだろうか? そんなことは合理的ではない…。我々にはそんなものは必要ない。我々は前進を続けているからだ。彼ら(西側)が化学兵器使用に言及しているとき、我々は前進していた。負けてはいなかった。もしこうした兵器を使う場合、もちろんシリア軍のことを言っているのではないが…、論理的に考えて、前進をしている時ではなく、形成が不利なときに使うものだ」。

「(化学兵器使用についての)すべてのストーリーは主張に過ぎない。化学兵器が使用されたと主張する者は、それを立証すべきだ…(化学兵器が使用されたと)信じることと、証拠を示すことは別問題だ…。彼ら(米英仏)は自分たちの主張を立証する証拠とは何か? 何もないのだ」。

「(化学兵器使用疑惑事件が反体制派の偽作であることは)ユーチューブで見ることができる。彼らがすべての劇を上演した。多くの事件で犠牲者を演じている。化学兵器攻撃だけでなく、砲撃でもだ…。ユーチューブでそうしたものを見ることができるし…、我々はこうした証拠を示すことができる」。

「こうした「天使たち」つまり、ホワイト・ヘルメットのメンバーの顔をアル=カーイダの戦闘員のなかに簡単に見つけることができる…。画像はきわめてはっきりしている。あごひげを生やし、人々の首を切り、兵士の心臓を食らっている者と同じ人物の顔だ…。この地域にはホワイト・ヘルメットのPR曲芸を信じている者などいないということだ。彼らはヌスラのオフシュートだ」。

「良い戦争などない。これは自明だ。どの戦争でも犠牲者は出るが…、ある軍、ないしは国家が自国の市民を殺害しているという主張は、単純な理由で現実的なものではない。シリアでの戦争は国民の心を掴んでいる。彼らを爆撃すれば、その心は掴むことはできない…。シリア軍が国民を殺していたとしたら、国民どうして国家、大統領、そして軍を支持しているというのか?」。

「(アレッポ市東部がシリア軍の攻撃で破壊し尽くされたことに関して)アレッポ市東部にいたアル=カーイダは毎日のように市民を砲撃し、何十万人も殺害した。軍、そして国家の任務はこうしたテロリストから市民を守ることだ。テロリストを攻撃することなく、どうやってこうしたことが行えるのか?」。

「シリア軍が民間人を理由もなく意図的に殺しているという誤解を招くような話が西側では多い。ホワイト・ヘルメット、そしてテロリストの司令部がある病院を見せて、シリア軍が人道施設を攻撃し、市民を苦しめていると言うのだ。だが、実際にはまったく逆のことが起きていた。市民はこうした地域から、シリア政府の側に逃げてきた。それはアレッポ市東部だけではない…。なのになぜ我々が彼らを殺したと言うのか? こうした市民はなぜトルコに逃げなかったのか?」。

「デモが始まった当初、最初の数日で、我々は5人の警官を撃たれて失った。警官が殺されているのにどうして平和的なデモだと言えるのか」。

「(ハムザ・ハティーブくんが当局の拷問を受けて死亡したとの話は)事実ではない。そんなことはしていない…。彼は殺されたのだ。そして彼が拷問を受けたという話が作られた。だが、彼は拷問されていなかった。殺害されたのだ。彼は病院に搬送され、私は両親にも面会した。彼らが本当の話を知っている」。

「我々は拷問部隊など持っていない。シリアには拷問政策などない。なぜ拷問を行う必要があるのか? 心理的な目的か…? シリア国民の大多数は政府を支持している。だから西側やアラブ諸国のオイルダラーからの攻撃にもかかわらず、9年にわたりここにいるのだ…。それはあくまでも個人的な事件だ…。だが我々はそうした政策をとってはいない」。

「デモが始まった当初、最初の数日で、我々は5人の警官を撃たれて失った。警官が殺されているのにどうして平和的なデモだと言えるのか」。

「(ハムザ・ハティーブくんが当局の拷問を受けて死亡したとの話は)事実ではない。そんなことはしていない…。彼は殺されたのだ。そして彼が拷問を受けたという話が作られた。だが、彼は拷問されていなかった。殺害されたのだ。彼は病院に搬送され、私は両親にも面会した。彼らが本当の話を知っている」。

「我々は拷問部隊など持っていない。シリアには拷問政策などない。なぜ拷問を行う必要があるのか? 心理的な目的か…? シリア国民の大多数は政府を支持している。だから西側やアラブ諸国のオイルダラーからの攻撃にもかかわらず、9年にわたりここにいるのだ…。それはあくまでも個人的な事件だ…。だが我々はそうした政策をとってはいない」。

「(EUによる対シリア制裁に関して)彼ら(EU)はシリア国民への効果を期待していた…。この戦争のさまざまな段階で、国民が政府に反抗することを期待していた。だが、国民はそうはしなかった。彼らは国民がテロリスト、「穏健な反体制派」、ホワイト・ヘルメットの「天使たち」を支持することを期待していた。だが、国民は政府を支持した。だから、国民は苦しまねばならない、代価を払わねばならない、というのだ。何よりもまず、国民は西側のアジェンダを支持すべきだという教訓を与えねばならないというのだ。第2に、これ(制裁)は、おそらくは国民を政府に反抗させる最後の試みなのだろう。彼らは昨冬、そしてそれ以前にもこうしたことを試みたが、うまくいかなかった。なぜなら、国民はこうした話を知っていて、西側がどのように利益を得るのかを知っていたからだ」。

「米国はアフガニスタンに侵攻したが、何も得られなかった。イラクに侵攻したが、何も得られなかった。別の国にさまざまな別の方法で侵略を始めた…。米国はヘゲモニーを失いつつあるため、生き残りの戦いを行っている…。だから、米国はロシア、イラン、シリア、そして米国に対して「No」というあらゆる国と戦おうと考えた。それが西側の同盟国であってもだ。そのためには道具が要る。米国はイラクに部隊を派遣したことで、うまく行かないことに気づいた。多くを失い、米国内でさえ代償を払った。だから、プロキシ(代理)を送り込むことの方が楽なのだ。アル=カーイダはシリア政府、ロシア政府、イラン政府に対抗するためのプロキシなのだ。米国がアル=カーイダを利用するのはそのためであり、証拠もある。どうやってダーイシュ(イスラーム国、ISIS)は2014年に突如として台頭できたのか…。イラクとシリアで同時に、しかも米国製の兵器を手にして…。米国航空機の監視下で、どうして数百万バレルの石油がトルコに密輸できたのか。米国が彼らをシリア軍に対峙させたかったからだ」。

「彼(スタファン・デミストゥラ前シリア問題担当国連特別代表)は偏っていた。だから、失敗したのだ。彼は米国のアジェンダを若干スマートなかたちで実行しようとしていた…。それ(ジュネーブ・プロセス)は米国の策略だ…。移行期統治機関を通じて政府を転覆しようとするものだから失敗した…。我々がロシアとともにソチに向かったのはそのためだ。だから、ソチはうまくいっている」。

「(制憲委員会の会場となっている)ジュネーブについて話すのであれば、ここで言うジュネーブというのは、単なる場所、地理であり、政治的プロセスとしてはソチ(・プロセス)になる。どこで(会議が)開催されようと問題ではない」。

「2014年にダーイシュがシリアの石油を密輸・略奪し始めた時、彼らには二つのパートナーがあった。(トルコのレジェップ・タイイップ・)エルドアン大統領とその取り巻き、そして米国だ。だから、(米国のドナルド・)トランプ大統領は(石油を守るためにシリア駐留を続けるという)事実を述べただけだ。何も新しいことは要っていない。一部のクルドもシリアの石油を略奪しているが、米国がそのパートナーだ」。

「もちろん、我々は怒っているし、すべてのシリア人は怒っている…。だが、それは新しいことではない…。米国はいつも他国でさまざまなかたちの略奪を行ってきた。それは、石油、カネなどだけではない。米国は政治的な権利も略奪してきた」。

「石油がこの戦争の一要因だと言うのであれば、それはあり得るだろう。だが、唯一の要因ではない。米国とそれ以外の世界との間に戦争が行われているということを忘れてはならない…。ソ連崩壊後の一局世界体制はもはや機能していない。だから、ロシア、中国、インドなどが台頭しているのだ。だが、米国は世界を指導するパートナーが現れることを認めようとしない…。だから今米国は戦っている。シリアでの戦争は第三次世界大戦の小宇宙なのだ。それは武器によるものではなく、プロキシによるものだ」。

「イスラエルは我々の敵だ。我々の土地を占領している。そしてシリアに対抗するかたちで起きるすべての一部であることは自明だ。それは、テロリストとの直接の関係から分かることで、(ベンジャミン・)ネタニヤフ(首相)は、イスラエルの病院で治療を受けるテロリストを実際に見舞っている」。

「シリア軍が南部でヌスラのテロリストに対して進軍する度に、イスラエルは我が軍を爆撃した。それ以外の場所で進軍する度に、イスラエルの区空気が我が軍に対する爆撃を行った…。イスラエルの作戦とテロリストの作戦には相関関係がある…。両者は一つのアジェンダを持ち、一つの利害がある」。

「彼(ダーイシュのアブー・バクル・バグダーディー指導者)は米国の監視下で投獄されていた。米国がバグダーディーを釈放した張本人だ。何の役割も与えずに釈放することはないだろう。バグダーディーは突如として世界のイスラーム教徒のカリフを名乗ったのだ。米国が彼にこうした役割を与えるために準備したのだ。我々は彼が殺害されたという話を信じていない。おそらく殺されはしたろうが、言われている通りではないだろう。過去数年間、いや過去数十年間、テロリストとともに手を入れていた手袋から米国の手を洗うような話だ。記憶を消すためのフィクション映画のようだ。米国は、アル=カーイダ、ダーイシュ、そしてヌスラといったテロリストと直接繋がっているという記憶を世論から消し去りたいのだ。(イラクの)サッダーム・フサイン(元大統領)が捕らえられた時、米国は彼を見せた。彼が処刑されたとき、処刑が行われたことを見せた。彼の子供たちが殺されたときも、遺体を見せた。(リビアのムアンマル・)カッザーフィー(大佐)のときもだ。なぜ、(アル=カーイダのウサーマ・)ビン・ラーディンを我々に見せなかったのか。なぜ、バグダーディーの遺体を見せなかったのか。テロリストと戦っているという作り話に過ぎない。おそらく彼は賞味期限が切れたから殺されたのだ。米国は別の誰かが必要となったのだ。米国はおそらくダーイシュという名前を別の名前に変えて、ダーイシュを穏健な組織にすることで、シリア政府に対抗させるため市場で利用するのだろう」。

「我々は(バグダーディー暗殺作戦)に参加していない…。シリアのいかなる機関も米国のいかなる機関と関係を持っていない」。

「エルドアンとEUの関係は両義的だ。EUは彼を憎んでいるが、必要としている。彼が狂信的なイスラーム主義者であることを知っているので憎んでいる。EUは彼が過激派やテロリストを自分たちのもとに送り込もうとしていることを知っている」。

「(トルコからEUに送り込まれようとしているとされる)難民の大多数はシリア人だ…。彼らのすべてが過激派ではない…。事実、トルコに逃げたシリア人のほとんどは、シリアでのテロ、そしてテロリストの攻撃などを避けたためだ。だから、彼らは彼(エルドアン)を欲していないし、恐れてさえいる。だが…、シリア難民やそれ以外の難民を送ることが危険だと言うが、欧州にとってもっとも危険なのは、シリアでテロリストを支援するということだ。これがもっとも危険な問題だ。だから、これ(難民流入が欧州にとって脅威だとの考え方)は偽善だ。少なくとも数万、いやおそらくは数十万のテロリストを直接支援しておきながら、そのほとんどが穏健で、テロリストはわずかしかいない数百万人をどうして恐れることができるのか」。

「軍事的に、イドリブ県を解放することに長い時間はかからない。だが、我々がすべきこと、我々の計画は、市民を退避させることだ。それが今行われている。だが、実際のところ、彼らは自由に政府側に逃げてきてはいない…。退避しようとすると、殺されるからだ」。

「(イドリブ県へのロシア軍の)爆撃はテロリストの施設に対するものだ」

「それ(ロシア仲介によるシリア民主軍との合意)は、支配回復にかかわるものだ。どこであれシリア軍が移動し、政府のサービスを届けることができるよう領土を完全に掌握することだ。こうした領土に対して完全な主権を行使することだ。だが、今回の合意は、トルコがシリアに侵略する口実を排除するため、シリア民主軍を国境の南30キロの地点まで撤退させるというものだ…。我々は移行期間にいる。なぜなら、シリア民主軍は自分たちの装備を維持しているからだ。だが、我々は彼らにシリア軍に合流するよう誘ってきた。一部は「No」と言っている。数日前に一部は軍に参加する用意があるとして、「Yes」と言った」。

「何よりもまず、シリア民主軍はクルド人だけからなっているのではない。クルド人、アラブ人などからなっている。第2に、シリア民主軍、つまりシリア民主軍のクルド人と言っても、彼らはクルド人の一部を代表しているに過ぎない。大多数のクルド人は政府と良い関係であり、彼らは政府を支持している。だがPYDを名乗る一部は米国から公然と支援を受け、武器や資金を得て、米国とともに石油を密輸してきた。はっきり言って、彼らは米国の手先だ。彼ら全員とは言いたくはないし、彼ら全員を知っているわけではないが。だが、過去数年にわたる彼らの政策が米国を誘い込み、残留させている。米国が去りたいと言った時、彼らは怒り、最近ではシリア軍に合流したくないと言っている」。

「エルドアンには二つのアジェンダがある。ムスリム同胞団としての彼自身のアジェンダと米国の操り人形としてのアジェンダだ…。PYDは彼(エルドアン)にシリアに侵略する口実を与えた」。

「(トルコとの接触・交渉に関して)している。だが、エルドアンとではない。私と彼ではない。治安レベルでだ。ロシアを通じて行われてきた。三者会談だ。2、3回は行われた。だが何ももたらされなかった。だから、我々は敵と交渉するということには反対しない。なぜなら、トルコ人を敵だとは思っていないからだ。トルコ国民は隣人で、歴史を共有している。敵はエルドアン、彼の政策、そして彼の取り巻きだ」。

「民営化についての議論はあったが、政府、国家としてこれを拒否してきた。組合もだ。大多数はネオ・リベラル政策を拒否した。なぜなら、それが貧困層に打撃を与えるからだ…。国営セクターがなければ、戦争を生き抜くことはできなかっただろう。我々は社会主義政府なので、国営セクターには役割がある…。我々は今も貧困層を支援している。パン、石油、学校に補助金を助成している。教育は無償だ」。

「シリアに対する制裁は続いている…。米国は企業だけでなく、個人に対してもシリアに投資することを許していない…。しかし、それはたいした問題ではない。マンパワーについては、我々は国家建設に充分なそれを持っている…。我々は漸進的に国家を再建できる。だから、こうした制裁を気にはしていない。だが確実なのは、中国、ロシア、イランといった国が復興のなかで優先されるということだ…。シリアに敵対してきたすべての国は復興参与の機会を与えられることはないだろう」。

「問題(抗議デモ)はカタールがシリアにやって来たことで始まった…。カタールは彼ら(シリアの労働者たち)に当初は1週間50ドル、その後は100ドルを与えて、彼らが働かなくても済むようにして、楽にデモに参加できるようにした。その後、彼らに武器を持たせ、攻撃をさせるのは楽なことだった」。

AFP, November 11, 2019、ANHA, November 11, 2019、AP, November 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2019、Reuters, November 11, 2019、RT, November 11, 2019、SANA, November 11, 2019、SOHR, November 11, 2019、UPI, November 11, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県カフルタハーリーム町、タフタナーズ市でシャーム解放機構とシリア救国内閣に対する抗議デモ(2019年11月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルタハーリーム町に対する11月6日のシャーム解放機構の介入で死亡した住民の葬儀の直後にデモが発生し、参加者はアサド政権打倒に加えて、シャーム解放機構とその指導者であるアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏に反対の意思を表明した。

またタフタナーズ市でも、シャーム解放機構に自治を痛くされているシリア救国内閣に対して教育環境改善を訴えてゼネストを呼びかけている教員らとの連帯を訴えるデモが発生した。

AFP, November 11, 2019、ANHA, November 11, 2019、AP, November 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2019、Reuters, November 11, 2019、SANA, November 11, 2019、SOHR, November 11, 2019、UPI, November 11, 2019などをもとに作成。

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PYDはRTのインタビューでのアサド大統領の発言を「トルコの占領に対する統合を弱体化させる」と非難(2019年11月11日)

北・東シリア自治局、人民防衛隊(YPG)、シリア民主軍を主導するクルド民族主義組織の民主統一党(PYD)は声明を出し、シリア政府はシリア民主軍の将兵や北・東シリア自治局に所属する政治勢力のすべてに勲章を授与すべきだと主張、11日にRTが放映した独占インタビューでのアサド大統領の発言がトルコの占領に対する統合を弱体化させるものだと非難した。

AFP, November 11, 2019、ANHA, November 11, 2019、AP, November 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2019、Reuters, November 11, 2019、SANA, November 11, 2019、SOHR, November 11, 2019、UPI, November 11, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県南東部でダーイシュがアルメニア・カトリック教会の司祭を殺害(2019年11月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局支配下のザッル村でダーイシュ(イスラーム国)のメンバーがアルメニア・カトリック教会の司祭に発砲し、司祭とその父親を殺害した。

司祭はザッル村での教会の建設を監督するためにハサカ県から派遣されていた。

ダーイシュはまた、ズィーバーン町でも人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の諜報機関メンバーを殺害した。

AFP, November 11, 2019、ANHA, November 11, 2019、AP, November 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2019、Reuters, November 11, 2019、SANA, November 11, 2019、SOHR, November 11, 2019、UPI, November 11, 2019などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で連続3回の爆発が発生し、7人死亡(2019年11月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で爆弾が仕掛けられた車3台が相継いで爆発し、SANA(11月11日付)によると、7人が死亡、70人が負傷した。

爆発は、ワフダ通り、シャフバー・ホテル近く、カーディスィーヤ学校近くでそれぞれ発生した。

AFP, November 11, 2019、ANHA, November 11, 2019、AP, November 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2019、Reuters, November 11, 2019、SANA, November 11, 2019、SOHR, November 11, 2019、UPI, November 11, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県でトルコ軍・国民軍がシリア民主軍・シリア軍と交戦を続ける(2019年11月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコとその支援を受ける国民軍がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町とタッル・タマルを結ぶ街道一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦、トルコ軍無人航空機が同地を爆撃した。

この戦闘で、国民軍はカースィミーヤ村を制圧した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月11日付)によると、国民軍はまたハフィーヤ村を制圧したという。

また、SANA(11月11日付)によると、タッル・タムル町北のタッル・マナーフ村、マフムーディーヤ村一帯では、シリア軍がトルコ軍および国民軍と交戦した。

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一方、ANHA(11月11日付)などによると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市西での4度目となる合同パトロールを実施した。

両軍部隊はビールカニース村、タウラート村、シャフカト村、トゥルバー村、カルカンド村、タッル・カルマ村、ガナーミーヤ村、タッル・カディーシュ村、サラーム・アライカ村を巡回した。

AFP, November 11, 2019、ANHA, November 11, 2019、AP, November 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2019、Reuters, November 11, 2019、SANA, November 11, 2019、SOHR, November 11, 2019、UPI, November 11, 2019などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍はシャーム解放機構支配下のイドリブ県、ラタキア県を爆撃、住民2人が死亡(2019年11月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構支配下のカフルサジュナ村一帯、マアッラト・フルマ村、ムシャイリファ村、マアッラト・マーティル村を爆撃した。

シリア軍も地上部隊がカフルルーマー村、ハーッス村一帯、放棄された大隊基地、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、ウライニバ村、タフターヤー村、タッフ村、ウンム・ジャラール村、ムシャイリファ村、ラカーヤー村、ブサクラー村、ザイズーン火力発電所一帯を砲撃し、ブサクラー村で子ども1人、カフルルーマー村で女性1人が死亡した。

これに対して、反体制武装集団は、トゥルキー丘、フワイン村、マダーヤー村、サッバーギーヤ農場、アービディーン村、カフルヤディーン村、ウンム・ザイトゥーナ村、タッル・ニムル村、フバイト村、カッサービーヤ村、タッルアース村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍もヘリコプターが同地を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊がカッバーナ村一帯、フドル丘、タルディーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・アサル村、カフルジューム村、アレッポ市ムハンディスィーン地区、アウラム・クブラー町一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ザイズーン村、フワイジャ村、ハウワーシュ村を砲撃した。

これに対して、反体制武装集団はシャフシャブー山(イドリブ県)山麓一帯、カフルヌブーダ町一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県9件、ラタキア県9件、アレッポ県9件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を21件(イドリブ県12件、ラタキア県2件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認した。

AFP, November 11, 2019、ANHA, November 11, 2019、AP, November 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 11, 2019、Reuters, November 11, 2019、SANA, November 11, 2019、SOHR, November 11, 2019、UPI, November 11, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから197人、ヨルダンから1,049人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年11月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月11日付)を公開し、11月10日に難民1,049人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは197人(うち女性59人、子供100人)、ヨルダンから帰国したのは1,049人(うち女性315人、子供535人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は462,988人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者147,222人(うち女性44,550人、子ども75,383人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者315,766人(うち女性94,768人、子ども161,030人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,661,110人(うち女性1,998,333人、子供3,397,166人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 692,268人(うち女性207,976人、子供353,335人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 11, 2019をもとに作成。

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アサド大統領「西側は自分たちのアジェンダを支持しなかったシリア国民を、制裁を通じて苦しめている」(2019年11月10日)

RT(11月10日付)は、前日に引き続きアサド大統領との独占インタビューの一部を公開した。

放映されたアサド大統領の主な発言は以下の通り。

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「人々(シリア国民)は、この戦争のさまざまな段階で、自分たちの政府に反抗して立ち上がることを期待されていた。だが彼らはそうはしなかった。彼らはテロリスト、つまりいわゆる「穏健な反体制派」やホワイト・ヘルメットという「天使たち」を支援すると思われていた。だが、人々はそうはせず、政府とともにあった。だから、彼らは苦しまねばならないというのだ。国民は西側のアジェンダを支持しなかったことへの代償を支払い、教訓を学ばねばならないというのだ」。

「制裁は彼ら(シリア国民)を政府に反抗させようとする最後の試みでもあるのだろう。彼ら(西側諸国)は昨冬にこれを試み、その前にも試みた。だが、国民がこうした話を知っていて、西側がどのように利益を得るのかを知っていたために、うまくいかなかった」。

AFP, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構の幹部アブー・ヤマーン・ヒムスィー氏はデモ参加者を皆殺しにするよう呼びかけるとともに、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者をカリフと呼ぶ(2019年11月10日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の幹部の一人アブー・ヤマーン・ヒムスィー氏は音声声明を出し、同組織が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県で、組織の政策への抗議やアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者退任要求を行う抗議デモへの参加者を皆殺しにするよう呼びかけた。

声明でヒムスィー氏は以下のように述べた。

「シャーム解放機構に抗議するデモに参加した者どもはアサドのブタだ。デモ参加者を皆殺しにすることは、たとえ彼らがシリア国民だとしても「ヒラール」だ。シリアはシャーム解放機構のものだ。ラーフィディーン(シーア派のこと)はそれゆえに、シリアから出て行かねばならない。イスラーム教徒のカリフはアブー・ムハンマド・ジャウラーニーだ。すべてのシリア人がいなくなっても、我々には問題ではない。シャーム解放機構が残る」。

AFP, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領は、預言者生誕祭に合わせて集団礼拝に参加(2019年11月10日)

アサド大統領は、預言者生誕祭に合わせて、首都ダマスカス県ムハージリーン区にあるムラービト・モスクを訪れ、宗教関係省が主催した集団礼拝に参加した。

SANA(11月10日付)が伝えた。

AFP, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はシリア難民36万人がトルコ占領下のシリア北部に帰国したと発表(2019年11月10日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、反体制派の支配下にあるいわゆる「解放地域」(イドリブ県、アレッポ県西部、ラタキア県北東部、ハマー県北部)とトルコ占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの盾」地域、「平和の泉」地域(アレッポ県北部および北東部、ラッカ県北部、ハサカ県北部)に帰国したシリア難民の数が、36万5000人に達していると発表した。

エルドアン大統領によると、シリア領内の8,100平方キロメートルの地域の安全を3つの作戦(「ユーフラテスの盾」、「オリーブの枝」、「平和の泉」作戦)を通じて確保し、そこへの難民の帰国が続いているという。

アナトリア通信(11月10日付)が伝えた。

AFP, November 10, 2019、Anadolu Ajansı, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

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国民軍はトルコが10月23日に終了を発表していた「平和の泉」作戦を再開・継続すると宣言(2019年11月10日)

トルコの支援を受ける国民軍は声明を出し、トルコが10月23日に終了を発表していた「平和の泉」作戦を再開すると宣言した。

国民軍は「平和の泉」作戦の一環として戦闘行為を継続し、この地域(ハサカ県)を解放し、テロ組織PYD(民主統一党)の悪党を放逐する」と表明した。

AFP, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県でダーイシュ幹部らを拘束(2019年11月10日)

ダイル・ザウル県では、ジュルフ・ニュース(11月10日付)によると、米主導の有志連合は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともにハワーイジュ村でダーイシュ(イスラーム国)の幹部の一人ハマーフ・ラーフィー氏らメンバー多数を拘束した。

AFP, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Jurf News, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町・アブー・ラースィーン町近郊でシリア軍がトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と交戦(2019年11月10日)

ハサカ県では、ANHA(11月10日付)によると、タッル・タムル町近郊およびアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊(タッル・ワルド村、アラブ・ハーン村など)でシリア軍がトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と交戦、シリア軍側の兵士2人が負傷した。

トルコ軍戦闘機がタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を爆撃、地上部隊とその支援を受ける国民軍がカースィミーヤ村、ライハーニーヤ村、マフムーディーヤ村、ダーウーディーヤ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(11月10日付)によると、トルコの占領下に入ったタッル・アブヤド市近郊のスルーク町で車に仕掛けられた爆弾が爆発した。

トルコ国防省によると、この爆発で市民8人が死亡したという。

一方、トルコの支援を受ける国民軍がタルワーズィーヤ村での戦闘でシリア軍兵士2人を捕捉し、殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍地上部隊が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村を砲撃した。

また、この砲撃と前後して、所属不明の航空機がタッル・リフアト市上空に飛来した。

一方、ANHA(11月10日付)によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で車に仕掛けられた爆弾が爆発した。

AFP, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍によるイドリブ県への爆撃で7人が死亡、反体制派によるアレッポ市への砲撃で女児1人が死亡(2019年11月10日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍もヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

これに対して、反体制武装集団はダッラ丘を砲撃、シリア軍兵士3人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるカンスフラ村、カフルルーマー村、カフルナブル市、タッフ村、ジャバーラー村を爆撃し、カフルルーマー村で子ども3人、メディア活動家1人、救急隊員1人を含む7人が死亡した。

シリア軍も地上部隊がカフルルーマー村、カフルナブル市、タフターヤー村、ムシャイリファ村、タッフ村、ウンム・ジャラール村、シャイフ・ダーミス村を砲撃した。

カフルルーマー村、カフルナブル市への砲撃には地対地ミサイルが使用された。

これに対して、反体制武装集団はバラーギースィー村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発がアレッポ市サイフ・ダウラ地区やハラブ・ジャディーダ地区に着弾し、サイフ・ダウラ地区で女児1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がアンカーウィー村一帯を砲撃し、反体制武装集団戦闘員2人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県5件、ラタキア県7件、アレッポ県8件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を26件(イドリブ県12件、ラタキア県4件、アレッポ県0件、ハマー県3件)確認した。

AFP, November 10, 2019、ANHA, November 10, 2019、AP, November 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 10, 2019、Reuters, November 10, 2019、SANA, November 10, 2019、SOHR, November 10, 2019、UPI, November 10, 2019などをもとに作成。

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RTは11月11日にアサド大統領との単独インタビューを放映すると伝える(2019年11月9日)

RT(11月9日付)はアサド大統領との単独インタビューを11月11日に放映すると伝えた。

インタビューは、RTのアフシン・タッランスィ記者が英語で行い、アサド大統領も英語で答えたという。

RTによると、インタビューのなかで、アサド大統領は以下のように述べ、欧州諸国はトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が送り込むとの脅しをかけているシリア難民ではなく、欧州そのものが支援し、連携してきた数十万人のイスラーム過激派に関心を向けるべきだと述べたという。

「数百万におよぶ彼ら(難民)は、大多数が穏健で、テロリストなどほとんど混じっていないのに、(欧州は)どうして彼らを恐れているのか。しかも、(欧州は)少なくとも数万人、そしておそらくは数十万のテロリストをシリアで直接支援しているのに、彼らが自分たちの国に戻ることは恐れていない」。

「シリア難民やそのほかの難民が送り込まれることが危険だというなら、欧州にとってもっとも危険なのは、シリアのテロリストを支援することだ。こうしたことこそもっとも危険だ」。

「エルドアンとEUは二重の関係だ。EUは彼を憎んでいるが、必要ともしている」。

 

AFP, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部でイラン・イスラーム革命防衛隊を狙った爆撃によると思われる爆発発生(2019年11月9日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月9日付)によると、ブーカマール市近郊のジャラー町、ラマーディー村で爆撃によると思われる爆発が複数回発生した。

爆発が発生した地域はイラン・イスラーム革命防衛隊によって掌握されているという。

AFP, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣は米国によるシリアの油田掌握に反対(2019年11月9日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、シリア北東部から部隊を撤退させたドナルド・トランプ米政権がシリア領内の油田への支配を強める姿勢を示していることに異議を唱えた。

チャヴシュオール外務大臣は「米国は石油を埋蔵しているシリアに駐留を続けるとはっきりと認めた…。だが、シリアの資源を奪う権利など誰にもない」と述べた。

アナトリア通信(11月9日付)が伝えた。

AFP, November 9, 2019、Anadolu Ajansı, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が電話会談(2019年11月9日)

トルコ大統領府は、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が電話会談を行ったと発表した。

会談では、シリア情勢への対応などが協議され、両国首脳は、10月22日のソチでの両国合意を遵守することを改めて確認した。

AFP, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部で所属不明の航空機がダーイシュに忠誠を誓うムハンマド軍の拠点を攻撃(2019年11月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機が、トルコ占領下のアアザーズ市近郊のカフラ村西側を爆撃した。

複数の情報筋によると、爆発が少なくとも3回起き、爆撃はダーイシュ(イスラーム国)に忠誠(バイア)を誓うムハンマド軍の拠点を狙ったものと思われるという。

なお、この爆撃の直後にも、トルコ軍航空機複数機がアアザーズ市に近いマーリア市上空に飛来、空挺作戦を実施したものと思われるという。

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ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月9日付)がダーイシュ(イスラーム国)シャーム州広報局の発表として伝えたところによると、ダーイシュがマンスーラ町近郊のフーラ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を要撃し、13人を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスワル町近郊のルバイダ村にあるシリア民主軍の検問所を襲撃した。

AFP, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はトルコ軍、国民軍との戦闘の末にハサカ県ラアス・アイン市近郊のウンム・シャイーファ村を解放(2019年11月9日)

ハサカ県では、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がラアス・アイン市近郊のウンム・シャイーファ村でトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と交戦の末に同村を解放した。

https://youtu.be/QUKM9DOoloE

戦闘に際して、従軍記者とカメラマンが負傷した。

また、ANHA(11月9日付)によると、この戦闘でシリア軍のアフマド・シャリーフ少将とムニーフ・マンスール大佐が負傷した。

なお、シリア人権監視団も、シリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が11月8日にトルコ軍と国民軍との戦闘の末にウンム・シャイーファ村を奪還したと発表していた。

また、同監視団によると、シリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、タッル・タムル町一帯でトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と交戦し、国民軍の戦闘員6人が死亡した。

また、この戦闘では、トルコ軍無人航空機がタッル・タムル町近郊のカースィミーヤ村を爆撃、シリア軍兵士複数人が負傷した。

一方、ロシア軍部隊がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町とタッル・タムル町の間に位置するアルーク村でパトロール活動を実施したが、これとほぼ時を同じくして、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が同地にあるシリア軍拠点を攻撃した。

シリア人権監視団によると、ロシア軍部隊はトルコ軍と国民軍の攻撃を確認できたにもかかわらず、これを黙認したと思われるという。

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アレッポ県では、ANHA(11月9日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

AFP, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍はシャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県、ラタキア県、アレッポ県を爆撃し、戦闘員2人と女児1人が死亡(2019年11月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサルミーン市、ナイラブ村、トゥランバ村、シャイフ・ムスタファー村、カフルサジュナ村一帯を爆撃し、トゥランバ村の国内避難民(IDPs)キャンプで女児1人が死亡した。

またシリア軍地上部隊がシャイフ・ダーミス村、カフルサジュナ村、マアッラト・ハルマ村、タッル・ナール村、ウンム・ジャラール村、ムシャイリファ村、ティーナ村を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団も、ザハビーヤ村一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

一方、トルコ軍部隊がカフルルースィーン村に設置された通行所からシリア領内に入り、反体制派支配地域とシリア政府支配地域の境界地帯でパトロールを実施した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構などの支配下にあるキンサッバー町一帯およびカッバーナ山一帯を砲撃し、戦闘員2人が死亡した。

また、シリア軍戦闘機が同地を「樽爆弾」で爆撃した。

ロシア軍戦闘機もカッバーナ村一帯、フドル丘、キンダ村を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がジューリーン村一帯、ジュッブ・アフマル村にあるシリア軍拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がバウワービーヤ村を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県10件、ラタキア県8件、アレッポ県8件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を24件(イドリブ県4件、ラタキア県7件、アレッポ県10件、ハマー県4件)確認した。

AFP, November 9, 2019、ANHA, November 9, 2019、AP, November 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 9, 2019、Reuters, November 9, 2019、SANA, November 9, 2019、SOHR, November 9, 2019、UPI, November 9, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから164人、ヨルダンから884人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年11月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月9日付)を公開し、11月8日に難民884人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは164人(うち女性49人、子供84人)、ヨルダンから帰国したのは884人(うち女性265人、子供451人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は460,925人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者146,820人(うち女性44,429人、子ども75,178人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者314,105人(うち女性94,269人、子ども160,183人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,657,484人(うち女性1,997,245人、子供3,395,317人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 690,205人(うち女性207,356人、子供352,283人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,319人(うち女性11,218人、子供16,493人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,915人(うち女性393,779人、子供660,257人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 9, 2019をもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)の反体制派代表団どうしがイスラーム法を立法の主要な法源にすることの是非をめぐって対立(2019年11月8日)

RT(11月8日付)は、シリア政府代表団に近い情報筋の話として、小委員会での審議で、反体制派代表団が、憲法において「イスラーム法は立法の主要な法源である」との文言を明記すべきか否かで意見の不一致を露呈したと伝えた。

同情報筋によると、反体制派代表団は、イスラーム法を主要な法源とする必要はないとし、その根拠の一つとして、女性に離婚の権利が与えられることがイスラーム法に基づいていないと説明したが、一部メンバーが、イスラーム法をシリアの立法の法源とするべきだと考えていると反論、これを拒否したという。

AFP, November 8, 2019、ANHA, November 8, 2019、AP, November 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2019、Reuters, November 8, 2019、RT, November 8, 2019、SANA, November 8, 2019、SOHR, November 8, 2019、UPI, November 8, 2019などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)第1ラウンド終了、第2ラウンドは11月25日からの予定(2019年11月8日)

制憲委員会(憲法委員会)の小委員会がジュネーブの国連本部で5日目の会合を開き、予定していた会期(第1ラウンド)を終了した。

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は第1ラウンド終了に合わせて記者会見を開き、小委員会でさまざまな問題が議論されたとしたうえで、第2ラウンドを11月25日から開始する予定であることを明らかにした。

また、この間、制憲委員会メンバーと議論を続けると付言した。

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シリア政府代表団を率いるアフマド・クズバリー団長も記者会見を開き、今後の制憲委員会の活動に関して、現行憲法の改正を通じた憲法改革に力点を置くとしたうえで、シリア国民の同意が得られれば新憲法の起草もあり得ると述べた。

クズバリー団長は「我々は新しい国を作るためにここに来たのではなく、憲法を改革するために来たのだ。おそらく現行憲法の一部条項を改正することになるだろう…。我々は政治使節団ではなく、技術的法務使節団だ。「テロとの戦い」は主権に関わる…。政治、憲法、法律などにかかわる議題についての合意はなされた。我々使節団はこれらについての自分たちの考えを示した」としたうえで、「愛国的な原則が維持され、シリア国民の合意が得られれば新憲法を起草しても構わない」などと述べた。

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一方、反体制派代表団を率いるナスル・ハリーリー団長は、シリア国民の統合、独立、領土保全を遵守することが再確認されたとしたうえで、逮捕者釈放、難民・国内避難民帰還、非宗派主義的で信頼の置ける統治機関の樹立、新憲法起草、国連監視下での選挙実施を通じて政治移行を実現したいと表明した。

また「テロとの戦い」に関しては、国連は制憲委員会をテロ問題に専念させない旨決定したとしつつ、あらゆるテロと戦い、政治、社会、治安面での原因に対処する用意があると述べた。

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SANA(11月8日付)、ザマーン・ワスル(11月8日付)などが伝えた。

AFP, November 8, 2019、ANHA, November 8, 2019、AP, November 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2019、Reuters, November 8, 2019、SANA, November 8, 2019、SOHR, November 8, 2019、UPI, November 8, 2019などをもとに作成。

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シリア北東部国境地帯で住民がトルコ軍パトロール部隊に投石、反体制派系サイトは投石する老女や子どもが「シリア民主軍とされる」と伝える(2019年11月8日)

ハサカ県では、SANA(11月8日付)によると、ジャーヌーディーヤ町に近い国境地帯を走行中のトルコ軍車輌に対して、住民が石を投げるなどして抗議、トルコ軍が催涙弾で応戦し、住民10人が呼吸困難などの症状を訴えた。

トルコ軍は、ロシア軍との合同パトロールの一環として、同時を巡回していた。

これに関して、反体制派系のドゥラル・シャーミーヤ(11月8日付)は、トルコ軍の車輌に投石を行ったのが、「民間人の格好をした人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍だとされる」と伝えた。

しかし、同サイトが公開した映像には、投石を行う老女や子どもも映っている。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、バーブ市近郊のダグラバーシュ村一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

AFP, November 8, 2019、ANHA, November 8, 2019、AP, November 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2019、Reuters, November 8, 2019、SANA, November 8, 2019、SOHR, November 8, 2019、UPI, November 8, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県各所でシャーム解放機構に抗議するデモ(2019年11月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で、カフルタハーリーム町の処遇に抗議し、同町との連帯を主唱するデモが発生した。

デモ参加者は、カフルタハーリーム町に向けて行進を行おうとしたが、シャーム解放機構がこれを阻止し、デモを強制排除した。

同様のデモは、カフルキーラー村、マアッラトミスリーン市、サラーキブ市、タフタナーズ市、ビンニシュ市、ハルブヌーシュ村、マアッラト・ヌウマーン市などでも発生し、参加者はアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者は、シャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣を批判するシュプレヒコールを連呼した。

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一方、シャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣のアフマド・ジャラク保健大臣が辞意を表明した。

ジャラク氏は声明で、自分より適した人材に活動の場を与えたいと辞任の理由を説明した。

AFP, November 8, 2019、ANHA, November 8, 2019、AP, November 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2019、Reuters, November 8, 2019、SANA, November 8, 2019、SOHR, November 8, 2019、UPI, November 8, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県などへの爆撃を続け、反体制派戦闘員2人と住民3人が死亡(2019年11月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がサルミーン市、ナイラブ村、カフルナブル市一帯、ラーミー村、カフルサジュナ村、ハーッス村、マアッラト・ヌウマーン市一帯、マアッラト・ハルマ村、ムシャイリファ村、タッル・マルディーフ村一帯、サラーキブ市南部一帯、ダール・カビーラ村、カフルシャラーヤー村、ハザーリーン村、シャイフ・サルマーン村、ラカーヤー・サジュナ村を爆撃した。

この爆撃により、ダール・カビーラ村で反体制武装集団の戦闘員2人、ラーミー村で女性1人と子ども1人を含む住民3人が死亡した。

シリア軍もジスル・シュグール市各所、ズアイニーヤ村、ビダーマー町を爆撃、地上部隊が同地一帯を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、タッル・ニムル村、ジャドイーヤ村、ウンム・ハラーヒール村、フワイン村一帯を砲撃、シリア軍と交戦した。

この戦闘で、シリア軍兵士1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がダーラト・イッザ市一帯、第111中隊基地一帯を爆撃した。

シリア軍も地上部隊が同地一帯を砲撃した。

一方、SANA(11月8日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市のハルブ・ジャディーダ地区、ハムダーニーヤ地区を砲撃、住民3人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍戦闘機も同地を爆撃したほか、ヘリコプターが「樽爆弾」を投下、地上部隊が砲撃を行った。

シリア軍はまた、カッバーナ村東のズワイカート丘一帯に進攻し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、HFL(11月9日付)によると、正体不明の武装集団がサナマイン市の刑事治安局を襲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(イドリブ県7件、ラタキア県6件、アレッポ県7件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を18件(イドリブ県13件、ラタキア県3件、アレッポ県0件、ハマー県2件)確認した。

AFP, November 8, 2019、ANHA, November 8, 2019、AP, November 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2019、HFL, November 9, 2019、 Ministry of Defence of the Russian Federation, November 8, 2019、Reuters, November 8, 2019、SANA, November 8, 2019、SOHR, November 8, 2019、UPI, November 8, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから211人、ヨルダンから761人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年11月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月8日付)を公開し、11月7日に難民879人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは211人(うち女性63人、子供108人)、ヨルダンから帰国したのは761人(うち女性200人、子供341人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は459,877人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者146,656人(うち女性44,380人、子ども75,094人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者313,221人(うち女性94,004人、子ども159,732人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,657,484人(うち女性1,997,245人、子供3,395,317人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 689,157人(うち女性207,042人、子供351,748人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 8, 2019をもとに作成。

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