スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモが開始される(2021年10月5日)

ハサカ県では、ANHA(10月5日付)によると、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場にテントを設営し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害された若者5人の遺体の引き渡しを求める座り込みデモを開始した。

抗議デモは、8月28日と29日にイラクのアルビール県キンディール山地方からドホーク県方面に向かっていたカリーラー(カレラ)部隊7人が、アルビール県ハリーファーン町一帯でイラク・クルディスタン民主党の部隊の攻撃を受け、5人を殺害した事件を受けたもの。

カリーラー部隊は、クルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)に所属する部隊。





座り込みデモには、殺害された5人の若者のうち、トゥールハルダーン・ラーマーン氏(本名ナスリーン・タマル)、サルダム・ジューディー氏(本名ユースフ・イブラーヒーム)の2人の遺族や住民ら数百人が参加した。

AFP, October 5, 2021、ANHA, October 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2021、Reuters, October 5, 2021、SANA, October 5, 2021、SOHR, October 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アンサール・アビー・バクル・スィッディーク連隊がイドリブ県でトルコ軍車輌を攻撃し、士官複数を殺傷したと発表(2021年10月5日)

アンサール・アビー・バクル・スィッディーク連隊がSNSを通じて声明を出し、「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県アリーハー市とナフラヤー村を結ぶ街道で早朝、トルコ軍車輌に対して攻撃を行い、トルコ軍士官複数を死傷させたと発表した。

バラディー・ニュース(10月5日付)の独自筋によると、狙われたのはトルコ軍の四輪駆動車で、オートバイに爆弾を仕掛け爆発させたという。

爆発は、同地に設置されているトルコ軍の基地から200メートルほどの場所で発生した。

『クドス・アラビー』(10月6日付)によると、
、トルコ軍の車輌1台の通過に合わせて、車に仕掛けていた爆弾を爆発させたと発表した。

これに関して、トルコ国防省、軍からの正式な発表はない。

AFP, October 6, 2021、ANHA, October 6, 2021 Baladi News, October 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2021、Reuters, October 6, 2021、SANA, October 6, 2021、SOHR, October 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団:トルコがリビアに派遣していたシリア人傭兵約300人が、空路でトルコに移送され、その後シリア北部に帰還(2021年10月5日)

シリア人権監視団は、トルコによってリビアに派遣されていたシリア人傭兵(シリア国民軍戦闘員)約300人が、空路でトルコに移送され、その後、トルコ占領下のシリア北部に帰還したと発表した。

傭兵の帰還は、10月5日にスイスのジュネーブで、傭兵の処遇について話し合う5+5リビア合同軍事委員会会合が開催されるのに合わせたものだという。

だが、同監視団によると、数日前には、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域(アレッポ県アフリーン郡)から戦闘員90人がリビアに新たに派遣された。

なお、トルコがリビアに派遣しているシリア人傭兵は約7,000人に達しているという。

AFP, October 5, 2021、ANHA, October 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2021、Reuters, October 5, 2021、SANA, October 5, 2021、SOHR, October 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がラッカ県アイン・イーサー市近郊のM4高速道路を移動するシリア軍の車輌を砲撃、乗っていた4人が負傷(2021年10月5日)

ラッカ県では、ANHA(10月5日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路を移動するシリア軍の車輌を砲撃、乗っていた4人が負傷した。

シリア人権監視団によると、4人はアイン・イーサー市の病院に搬送された。

https://twitter.com/SOHEB2019/status/1445329073098608644/photo/1

ANHA(10月6日付)はその後、アイン・イーサー市の軍事情報筋の話として、攻撃に先立って路上に仕掛けられていた地雷が爆発、その後機関銃による発砲があったと伝えた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市で、地元の武装集団とダイル・ザウル県出身の武装集団が交戦し、複数が負傷した。

AFP, October 5, 2021、ANHA, October 5, 2021、October 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2021、Reuters, October 5, 2021、SANA, October 5, 2021、SOHR, October 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ジャースィム市で元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが続けられる(2021年10月5日)

ダルアー県では、SANA(10月5日付)によると、ジャースィム市に設置された和解センターで、同市および周辺の村々の元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが続けられ、ロシア当事者和解調整センターによると、319人が手続きを済ませた。


https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3058735484369187

AFP, October 5, 2021、ANHA, October 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2021、Reuters, October 5, 2021、SANA, October 5, 2021、SOHR, October 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室はイドリブ県でイラン製と思われるドローン2機を迎撃し破壊(2021年10月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、爆発物が装着されたイラン製と思われる無人航空機(ドローン)2機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方に飛来、「決戦」作戦司令室が重火器で迎撃、1機はバイニーン村近郊に墜落、もう1機は空中で爆発した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市、ミラージャ村一帯を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のマナーラ村(タンジャラ村)を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアルナーズ村を砲撃した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあカフル・ヌーラーン村、タカード村、カフル・アンマ村、マクラビース村一帯を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(イドリブ県5件、ラタキア県1件、アレッポ県6件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は5件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3058278417748227

AFP, October 5, 2021、ANHA, October 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 5, 2021、Reuters, October 5, 2021、SANA, October 5, 2021、SOHR, October 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で343人、北・東シリア自治局支配地域で336人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で118人(2021年10月5日)

保健省は政府支配地域で新たに343人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者70人が完治し、10人が死亡したと発表した。

これにより、10月5日現在の支配地内での感染者数は計35,609人、うち死亡したのは2,297人、回復したのは24,166人となった。

SANA(10月5日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/616515179731563

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに336人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、12人が完治し、10人が死亡したと発表した。

これにより、10月5日現在の支配地内での感染者数は計29,132人、うち死亡したのは968人、回復したのは2,209人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性227人、女性109人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市45人、カーミシュリー市63人、マーリキーヤ(ダイリーク)市34人、アームーダー市10人、ルマイラーン町12人、マアバダ(カルキールキー)町4人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村2人、アリーシャ・キャンプ3人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市18人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)6人、マンビジュ市22人、ラッカ県のラッカ市44人、タブカ市46人、ダイル・ザウル県44人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1698646233658640

**

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月5日に新たに118人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、503人が完治し、6人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡57人、イドリブ郡1人、ハーリム郡11人、アリーハー郡9人、アレッポ県スィムアーン山郡5人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡29人、アアザーズ郡6人。

これにより、同地での感染者数は計76,750人、うち死亡したのは1,357人、回復したのは41,548人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1680607815477436

AFP, October 5, 2021、ACU, October 5, 2021、ANHA, October 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2021、Reuters, October 5, 2021、SANA, October 5, 2021、SOHR, October 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民379人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は709,568人に(2021年10月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月4日に難民379人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民332人(うち女性85人、子供145人)、ヨルダンから帰国したのは47人(うち女性14人、子供24人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は709,568人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者313,893人(うち女性94,334人、子ども159,803人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,675人(うち女性118,746人、子ども201,787人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,800,865人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は938,848人(うち女性281,738人、子供478,512人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は101,792人(うち女性39,394人、子供33,547人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,370,388人(うち女性421,953人、子供677,313人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3058291094413626

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 5, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

エジプトのシュクリー外務大臣はロシアのラヴロフ外務大臣と会談:「シリアの主権を侵害するすべての者の退去を呼びかけている」(2021年10月4日)

エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣がロシアを訪問し、セルゲイ・ラヴロフ外務大臣と会談し、ナフダ・ダムをめぐる危機、新型コロナウイルス対策、パレスチナ・イスラエル情勢、リビア情勢、シリア情勢、「テロとの戦い」への対応などについて意見を交わした。

シリア情勢に関して、ラヴロフ外務大臣は共同記者会見で、国連安保理決議第2254号に基づき、シリアの主権と領土統合を尊重したかたちで危機の政治的解決を導き出す必要があると指摘、人道支援を政治利用する試みを拒否すると強調した。

また、イドリブ県の緊張緩和地帯において依然としてテロの脅威があるとしたうえで、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領との合意を完全履行し、テロリストを孤立させ、最終的に最終的にはテロを根絶する必要があると述べた。

一方、シリア国内の外国軍部隊の違法な駐留については、駐留の権利を有するのは合法的なシリア政府によって認められた国のみだと主張した。

これに対して、シュクリー外務大臣は、シリアをアラブ世界の国家安全保障において不可欠な一部とみなしているととしたうえで、危機の政治的解決の必要を強調した。

また、エジプトが、シリアの安定と治安を支持し、シリアの主権を侵害するすべての者の退去を呼びかけていると述べた。

RT(10月4日付)、ミスリー・ヤウム(10月4日付)、SANA(10月4日付)などが伝えた。

AFP, October 4, 2021、ANHA, October 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2021、al-Misri al-Yawm, October 4, 2021、Reuters, October 4, 2021、RT, October 4, 2021、SANA, October 4, 2021、SOHR, October 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がシリア国内の砂漠地帯でダーイシュに対して85回以上の爆撃を実施(2021年10月4日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラッカ県のラサーファ砂漠、ハマー県イスリヤー村近郊の砂漠地帯、ヒムス県のスフナ市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)を狙って85回以上の爆撃を実施した。

AFP, October 4, 2021、ANHA, October 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2021、Reuters, October 4, 2021、SANA, October 4, 2021、SOHR, October 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県で2人が正体不明の武装集団によって撃たれて死亡(2021年10月4日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町でバスの運転手が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

サナマイン市で正体不明の武装集団が住民に発砲し、1人を殺害、2人を負傷させた。

AFP, October 4, 2021、ANHA, October 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2021、Reuters, October 4, 2021、SANA, October 4, 2021、SOHR, October 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県北部を砲撃(2021年10月4日)

アレッポ県では、ANHA(10月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村一帯、マーリキーヤ村を砲撃した。

AFP, October 4, 2021、ANHA, October 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2021、Reuters, October 4, 2021、SANA, October 4, 2021、SOHR, October 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス市とタルトゥース市を結ぶ国際幹線道路が死刑判決を不服とする被告の家族の抗議デモで一時寸断される(2021年10月4日)

ヒムス県では、内務省によると、午前8時半頃、タッルカラフ市近郊のハジャル・アブヤド村出身のJ.Sh.被告に対する判決を不服として、その家族がヒムス市とタルトゥース県タルトゥース市を結ぶ国際幹線道路に集まっていると発表、タッルカラフ郡の治安維持部隊、警察、交通課職員を派遣、事態に対処し、午前10時頃までに事態を収拾し、街道を再開、違反者に法的措置を講じたと発表した。

これに関して、ヒムス県のバッサーム・マムドゥーフ・バールスィーク県知事も、抗議デモにより、ザーラ橋地点で寸断されていた国際幹線道路が再開されたと発表した。
https://www.facebook.com/syrianmoi/posts/1475916786126174

SANA(10月4日付)が伝えた。

**

シリア人権監視団によると、死刑判決を受けた被告はシリア軍兵士。

2011年11月に他の3人とともに、ヒムス市のパン製造配給局長と護衛らをヒムス市とタルトゥース市を結ぶ国際幹線道路で殺害した。

被告の家族ら「親体制派」は、路上でタイヤを燃やすなどして道路を寸断、過去10年間で数千というシリア軍将兵を殺害したテロリストが免罪されているなかで、被告に死刑判決を受けることは不当だと訴えた。

AFP, October 4, 2021、ANHA, October 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2021、Reuters, October 4, 2021、SANA, October 4, 2021、SOHR, October 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はサーミー・サラーマ氏を在アルゼンチン・シリア大使を任命(2021年10月4日)

アサド大統領は、サーミー・サラーマ氏を在アルゼンチン・シリア大使を任命し、任命式を行った。

SANA(10月4日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3099292510357855

AFP, October 4, 2021、ANHA, October 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2021、Reuters, October 4, 2021、SANA, October 4, 2021、SOHR, October 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア駐留ロシア軍司令部があるフマイミーム航空基地に対する攻撃にロシア軍の防空システムが迎撃(2021年10月4日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍司令部があるフマイミーム航空基地近くで複数回の爆発音が聞こえた。

爆発音は、ロシア軍の防空システムの迎撃によるもの。

基地への攻撃が、無人航空機(ドローン)によるものだったのか、ミサイル・ロケット弾攻撃だったかは不明。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=128990559470027&id=104403058595444

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を17件(イドリブ県6件、ラタキア県5件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は10件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3057736604469075

AFP, October 4, 2021、ANHA, October 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 4, 2021、Reuters, October 4, 2021、SANA, October 4, 2021、SOHR, October 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で346人、北・東シリア自治局支配地域で240人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で866人(2021年10月4日)

保健省は政府支配地域で新たに346人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者69人が完治し、11人が死亡したと発表した。

これにより、10月4日現在の支配地内での感染者数は計35,266人、うち死亡したのは2,287人、回復したのは24,096人となった。

SANA(10月4日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに240人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、6人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、10月4日現在の支配地内での感染者数は計28,790人、うち死亡したのは958人、回復したのは2,197人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性139人、女性101人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市74人、カーミシュリー市33人、マーリキーヤ(ダイリーク)市24人、アームーダー市10人、ダルバースィーヤ市23人、マアバダ(カルキールキー)町4人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村10人、ナウルーズ・キャンプ1人、アリーシャ・キャンプ3人、アレッポ県のシャフバー地区(タッル・リフアト市)5人、ラッカ県のラッカ市48人、ダイル・ザウル県5人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1698118660378064

**

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月4日に新たに866人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、811人が完治し、13人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡5人、イドリブ郡224人、ハーリム郡300人、アリーハー郡47人、アレッポ県スィムアーン山郡43人、ジャラーブルス郡8人、バーブ郡69人、アフリーン郡18人、アアザーズ郡152人。

これにより、同地での感染者数は計76,632人、うち死亡したのは1,440人、回復したのは41,046人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1679792242225660

AFP, October 4, 2021、ACU, October 4, 2021、ANHA, October 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2021、Reuters, October 4, 2021、SANA, October 4, 2021、SOHR, October 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民312人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は709,236人に(2021年10月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月3日に難民312人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民256人(うち女性77人、子供131人)、ヨルダンから帰国したのは56人(うち女性17人、子供29人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は709,236人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者313,608人(うち女性94,249人、子ども159,658人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,628人(うち女性118,732人、子ども201,763人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,800,865人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は938,516人(うち女性281,639人、子供478,343人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は101,792人(うち女性39,394人、子供33,547人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,370,388人(うち女性421,953人、子供677,313人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3057735307802538

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 4, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハリール経済対外通商大臣はドバイでUAEのタウク経済大臣と会談し、通商関係や投資、経済面での協力を振興をめざす(2021年10月3日)

ムハンマド・サーミル・ハリール経済対外通商大臣は2020年ドバイ国際博覧会の開幕に合わせて訪問中のUAEのドバイで、アブドゥッラー・タウクUAE経済大臣と会談し、シリアUAEビジネスマン評議会の活動再開などの両国経済関係をめぐる懸案問題への対応について協議した。

会談は、両国間の通商関係や投資、経済面での協力を振興することが目的。

ハリール経済対外通商大臣は会談で、シリアUAEの関係の重要性を指摘、シリアで2021年5月に施行された投資法(2021年法律第18号)などの一連の新法が、復興段階にふさわしい投資環境を保障するものであることを強調した。

また、経済を多様化させることが、経済的安定を脅かすような事態に対処するうえで重要だとしたうえで、両国で実施されているプロジェクトに閉める中層規模のプロジェクトの割合の高さに着目、二国間の経済協力関係を再生するうえでこうしたプロジェクトを基軸に据える必要を強調した。

さらに、コロナ禍にもかかわらず2020年ドバイ国際博覧会が開催されたことに祝意を述べた。

これに対して、タウク経済大臣は、UAEが自国の経済部門における経験を移転するかたちでシリアを支援する用意があると表明、引き続き両国間で会談や相互訪問を行うことの重要性を強調した。

会談には、ガッサーン・アッバース在UAEシリア大使も同席した。

SANA(10月3日付)が伝えた。

AFP, October 3, 2021、ANHA, October 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2021、Reuters, October 3, 2021、SANA, October 3, 2021、SOHR, October 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がヨルダンのアブドゥッラー2世国王と電話会談(2021年10月3日)

アサド大統領はヨルダンのアブドゥッラー2世国王と電話会談を行った。

会談では、二国間関係、両国および両国民の利益のための協力関係の強化について協議した。

シリアの大統領府が発表した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4631819053528557

**

ヨルダン王室と国営のペトラ通信(10月3日付)も、アブドゥッラー2世国王がアサド大統領から電話連絡を受け、両国関係と協力強化の方途について意見を交わしたと伝えた。

同通信社によると、電話会談でアブドゥッラー2世国王は、ヨルダンがシリアの主権、安定、領土と国民の統合の維持に向けた努力を支援すると表明した。

AFP, October 3, 2021、ANHA, October 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2021、Petra, October 3, 2021、Reuters, October 3, 2021、SANA, October 3, 2021、SOHR, October 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県北部でシリア国民軍憲兵隊とアズム統合司令室がシャーム軍団の麻薬製造工場を急襲(2021年10月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバースータ村とブルジュ・アブダールー村の間で、シリア国民軍憲兵隊とアズム(決意)統合司令室が、シリア国民軍国民解放戦線に所属するシャーム軍団配下のグループ(’A.’A.なる男性が指導)との間で戦闘が発生した。

戦闘は、シリア国民軍憲兵隊がアズム(決意)統合司令室が’A.’A.率いるグループが運営する麻薬製造工場を急襲したことを受けたもの。

戦闘では戦闘員複数が負傷し、アアザーズ市の病院に搬送されたものの、シリア国民軍憲兵隊とアズム(決意)統合司令室は多数を拘束し、トルコにそのまま連行した。

AFP, October 3, 2021、ANHA, October 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2021、Reuters, October 3, 2021、SANA, October 3, 2021、SOHR, October 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がラッカ県南部のシャニーナ村で空挺作戦を実施、ダーイシュの司令官1人を拘束するも、住民1人が巻き添えとなり死亡(2021年10月3日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が県南部のシャニーナ村で空挺作戦を実施し、民家を急襲し、ダーイシュ(イスラーム国)の司令官1人を拘束した。

作戦では、住民1人が巻き添えとなり死亡した。

AFP, October 3, 2021、ANHA, October 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2021、Reuters, October 3, 2021、SANA, October 3, 2021、SOHR, October 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市一帯をクラスター弾で攻撃(2021年10月3日)

ラッカ県では、ANHA(10月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市西の国内避難民(IDPs)キャンプ、サクル休憩所・M4高速道路沿線、ハーリディーヤ村、マアラク村を砲撃した。

砲撃にはクラスター弾が使用された。

**

アレッポ県では、ANHA(10月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村を砲撃した。

AFP, October 3, 2021、ANHA, October 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2021、Reuters, October 3, 2021、SANA, October 3, 2021、SOHR, October 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ジャースィム市で元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続き開始、ナワー市にシリア軍部隊が進駐(2021年10月3日)

ダルアー県では、SANA(10月3日付)によると、ジャースィム市に和解センターが設置され、同市、ナマル町、ハーッラ市の元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが開始され、数十人が手続きを済ませた。

また、和解プロセスが完了したナワー市にシリア軍部隊が進駐した。

AFP, October 3, 2021、ANHA, October 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2021、Reuters, October 3, 2021、SANA, October 3, 2021、SOHR, October 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍が2日ぶりに「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ラタキア県を爆撃、ルワイハ村でシャーム解放機構が自爆型ドローンの攻撃を受け、メンバー4人死亡、2人負傷(2021年10月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市近郊のカンダ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア軍が爆撃を実施するのは10月1日以来2日ぶり。

シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるナイラブ村一帯、マジュダリヤー村を砲撃した。

これに対して、同地一帯に展開するトルコ軍もシリア政府の支配下にあるサラーキブ市、タッル・マルディーフ村、サラーキブ市東の工業地区を砲撃した。

一方、シリア人権監視団やAFP(10月5日付)によると、ルワイハ村に爆発物を装着した所属不明の無人航空機(ドローン)が飛来し、墜落して爆発を起こし、シャーム解放機構の戦闘員4人が死亡した。

北部軍事監視ユニットなる組織の責任者だというアブー・アミーンを名乗る人物によると、ドローンはロシア製。

10月3日晩に爆発物とパラシュートを装備し、ルワイハ村にあるシャーム解放機構の軍事拠点の一つに降下し、爆発した。

これにより、シャーム解放機構のメンバー4人が死亡、2人が負傷した。

シリア前線ニュース・ネット(10月4日付)によると、攻撃を行ったのはシリア軍で、アブー・ウマル・アンサール、アブー・ウバイダ・アンサール、アブドゥルアズィーズ・ウーズビク、アブー・アブドゥルアズィーム・ウーズビクの4人を殺害した。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=128994666136283&id=104403058595444

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=129006439468439&id=104403058595444

 

 

ロシア軍がパラシュートを装備した自爆型ドローンをイドリブ県南部で使用したのは今回が初めてだという。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方を爆撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市のワーディー・ナスィーム地区にある武器弾薬庫で爆発が発生し、トルキスタン・イスラーム党のメンバー1人が死亡、4人が負傷した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアムキーヤ町一帯で砲撃戦を行った。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(イドリブ県7件、ラタキア県4件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は10件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3056946331214769

AFP, October 3, 2021、ANHA, October 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 3, 2021、Reuters, October 3, 2021、SANA, October 3, 2021、Shabaka Akhbar Suriya al-Maydaniya, October 4, 2021、SOHR, October 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で224人、北・東シリア自治局支配地域で285人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1,016人(2021年10月3日)

保健省は政府支配地域で新たに224人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者68人が完治し、11人が死亡したと発表した。

これにより、10月3日現在の支配地内での感染者数は計34,920人、うち死亡したのは2,276人、回復したのは24,027人となった。

SANA(10月3日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/615441073172307

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに285人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、11人が完治し、9人が死亡したと発表した。

これにより、10月3日現在の支配地内での感染者数は計28,550人、うち死亡したのは953人、回復したのは2,191人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性169人、女性116人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市32人、カーミシュリー市42人、マーリキーヤ(ダイリーク)市32人、アームーダー市6人、ルマイラーン町4人、マアバダ(カルキールキー)町6人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市27人、マンビジュ市22人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)9人、ラッカ県のラッカ市58人、タブカ市33人、ダイル・ザウル県14人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1697491193774144

**

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で10月3日に新たに1,016人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、845人が完治し、8人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡74人、イドリブ郡237人、ハーリム郡333人、アリーハー郡50人、アレッポ県スィムアーン山郡22人、ジャラーブルス郡16人、バーブ郡60人、アフリーン郡65人、アアザーズ郡159人。

これにより、同地での感染者数は計75,766人、うち死亡したのは1,268人、回復したのは40,237人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1679207612284123

AFP, October 3, 2021、ACU, October 3, 2021、ANHA, October 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2021、Reuters, October 3, 2021、SANA, October 3, 2021、SOHR, October 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民325人と国内避難民(IDPs)202人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は708,924人、2019年以降帰還したIDPsは101,792人に(2021年10月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、10月2日に難民325人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民278人(うち女性83人、子供142人)、ヨルダンから帰国したのは47人(うち女性14人、子供24人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は708,924人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者313,352人(うち女性94,172人、子ども159,527人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,572人(うち女性118,715人、子ども201,734人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,800,865人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は938,204人(うち女性281,545人、子供478,183人)となった。

**

一方、国内避難民202人が新たに帰宅した。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は101,792人(うち女性39,394人、子供33,547人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,370,388人(うち女性421,953人、子供677,313人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3056952807880788

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 3, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はイドリブ県内に駐留する部隊にシリア軍からの攻撃にただちに応戦するよう支持する一方、「決戦」作戦司令室に対してはその旨を報告し、指示を待つよう命じる(2021年10月2日)

シリア人権監視団は、イドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーンに展開するトルコ軍司令部が、各地に展開する部隊に対して、シリア軍からの攻撃を受けた場合、ただちに応戦することを許可する一方、「決戦」作戦司令室に対してはリエゾン委員会に報告し、同委員会の判断を待って応戦するよう指示したと発表した。

リエゾン委員会は、トルコ軍がシャーム解放機構、国民解放戦線による重火器使用の連携を行うために設置した部署。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, October 2, 2021、ANHA, October 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2021、Reuters, October 2, 2021、SANA, October 2, 2021、SOHR, October 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュに対して40回以上の爆撃を実施し、9人が死亡、12人が負傷(2021年10月2日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して40回以上の爆撃を実施し、9人が死亡、12人が負傷した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のビルアース山の砂漠地帯でシリア軍第4師団の部隊を襲撃し、大佐1人を含む6人を殺害した。

AFP, October 2, 2021、ANHA, October 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2021、Reuters, October 2, 2021、SANA, October 2, 2021、SOHR, October 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ナワー市ので、元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者ら54人が所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きを済ませる(2021年10月2日)

ダルアー県では、SANA(10月2日付)によると、ナワー市の和解センターで、同市、ナースィリーヤ村、スッカリーヤ村、シャイフ・サアド村、ジュバイリーヤ村、アドワーン村の元反体制武装集団メンバー、指名手配者、兵役忌避者らが所持していた武器のシリア軍への引き渡しと社会復帰にかかる手続きが行われ、ロシア当事者和解調整センターによると、54人が手続きを済ませた。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3056608827915186

AFP, October 2, 2021、ANHA, October 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2021、Reuters, October 2, 2021、SANA, October 2, 2021、SOHR, October 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊のタッル・カイフジー村を砲撃(2021年10月2日)

ハサカ県では、ANHA(10月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・カイフジー村を砲撃した。

AFP, October 2, 2021、ANHA, October 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2021、Reuters, October 2, 2021、SANA, October 2, 2021、SOHR, October 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.