アフリーン市地元評議会は救済開発総合機構(アンサル)と協力・連携して、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のタルナダ村にIDPsのための「アマル(希望)2村」を開村(2023年5月5日)

アレッポ県では、アフリーン市地元評議会が、救済開発総合機構(アンサル)と協力・連携して、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域中心都市のアフリーン市近郊のタルナダ村に、国内避難民(IDPs)のための「アマル(希望)2村」を開村したと発表した。

アマル2村は、500戸の住宅、学校2校、サッカー場、公園、診察所、モスク、コーラン学校からなる。

これに関して、シリア人権監視団は、カタールとパレスチナ人の支援を受けた開村だと発表した。

AFP, May 6, 2023、ANHA, May 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2023、Reuters, May 6, 2023、SANA, May 6, 2023、SOHR, May 6, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍ドローンがフール・キャンプの任務にあたるシリア民主軍守備隊の拠点を爆撃、兵士2人を殺害(2023年5月5日)

ハサカ県では、ANHA(5月5日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・ハミース市近郊のカイラワーン村で、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーを収容するフール・キャンプの安全確保に任務にあたる人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の部隊の拠点1ヵ所ががトルコ軍の攻撃を受けた。

これに関して、シリア民主軍の広報センターは声明を出し、カーミシュリー地区(正式な行政名はカーミシュリー郡)タッル・ハミース区で午前10時頃、フール・キャンプの守備隊がトルコ軍の無人航空機(ドローン)の攻撃を受け、兵士2人が死亡した。

声明は、トルコ軍の攻撃が、ダーイシュ再生の基盤を作ろうとするものだとして批判した。

イナブ・バラディー(5月5日付)によると、標的となったのは検問所。

ハーブール(5月5日付)によると、トルコ軍のドローンがカイラワーン村の検問所を爆撃し、YPGに所属するいわゆる「特殊部隊」の兵士2人が死亡、5人が重傷を負った。

攻撃を受け、救急車輌複数輌がカイラワーン村方面に向かう一方、YPGのパトロール部隊が現場一帯地域を封鎖、米主導の有志連合の航空機複数機が上空を旋回し、警戒活動にあたった。

一方、アナトリア通信(5月5日付)によると、トルコのフルシ・アカル国防大臣はカイセリ市での事業主・工業主協会メンバーとの会合で、過去3日間でクルディスタン労働者党(PKK)のテロリスト13人をイラク北部とシリア北部で無力化したことを明らかにした。

アカル国防大臣は4日にも同市で、シリア北部でテロリスト8人を無力化したと述べていた。

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ラッカ県では、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のヒーシャ村およびその一帯を砲撃し、送電網が破壊され、ヒーシャ村で停電が発生した。

ANHA(5月5日付)が伝えた。

AFP, May 5, 2023、Alkhabour.com, May 5, 2023、Anadolu Ajansı, May 4, 2023、May 5, 2023、ANHA, May 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2023、‘Inab Baladi, May 5, 2023、Reuters, May 5, 2023、SANA, May 5, 2023、SOHR, May 5, 2023などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルと見られる武装集団がダイル・ザウル県北部のアブー・ナイタル村で、油田施設で働く住民1人を殺害(2023年5月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られる武装集団が、北・東シリア自治局の支配下にある県北部のアブー・ナイタル村で、油田施設で働く住民1人を殺害した。

AFP, May 5, 2023、ANHA, May 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2023、Reuters, May 5, 2023、SANA, May 5, 2023、SOHR, May 5, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ハルブヌーシュ村で、住民らが同機構によって拘留されている家族らの釈放を求めて抗議デモ(2023年5月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるハルブヌーシュ村で、住民らが同機構によって拘留されている家族らの釈放を求めて抗議デモを行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市で正体不明の武装集団が住民を銃で撃ち殺害した。

AFP, May 5, 2023、ANHA, May 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2023、Reuters, May 5, 2023、SANA, May 5, 2023、SOHR, May 5, 2023などをもとに作成。

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イランのライースィー大統領はSANAとシリア・チャンネルの共同インタビューに応じる(2023年5月5日)

シリアを公式訪問中(5月3~4日)のイランのエブラーヒーム・ライースィー大統領は、シリア・アラブ通信(SANA)とシリア・チャンネルの共同インタビューに応じ、5日に放映された。

ライースィー大統領は、過去にシリアに寄り添ってきたイランは将来においても寄り添い、シリア国民を支持し、抵抗枢軸を支援し続けると述べた。

また、米国については、シリアの一部地域を占領し、その富を略奪し、テロを通じて実現しようとして失敗した自らの目的を実現しようとしているが、シリア国民の抵抗がこうした計略を頓挫させたと指摘、勝利は最終的にシリアの同盟者にある、と強調した。

そのうえで、シリア近隣諸国の懸念を解決するには、シリア全土がその主権のもとに復帰する必要があり、トルコ軍にはシリア領内に居場所はないと述べた。

SANA(5月5日付)が伝えた。

https://youtu.be/M0mSVlBGUfQ

AFP, May 5, 2023、ANHA, May 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2023、Reuters, May 5, 2023、SANA, May 5, 2023、SOHR, May 5, 2023などをもとに作成。

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イランのライースィー大統領のシリアへの公式訪問終了に合わせ、シリア、イラン両国政府は共同声明を発表(2023年5月5日)

イランのエブラーヒーム・ライースィー大統領のシリアへの公式訪問(5月3~4日)の終了に合わせ、シリア、イラン両国政府は共同声明を発表した。

共同声明の内容は以下の通り:

  • 両国大統領は、戦略的兄弟関係に基づく二国間関係の発展強化の方途に力点を置いて深淵な議論を行うとともに、地域および世界規模での情勢の進展について議論した。
  • 両国は、国連憲章の目的や原則に沿って、両国の主権、独立、領土の一体性を尊重することを確認した。
  • 両国は、政治、経済、領事などの協力継続を通じて二国間関係を強化することの意義、ハイレベルでの使節団の訪問の継続の意義を確認した。
  • 両国は、高等共同委員会を含む既存の仕組みを通じて、貿易経済関係を発展させるためのすべての措置を実施する用意、および意思を表明した。また、シリアの復興にかかる既存の協力を継続することを確認した。
  • 両国は、テロおよび過激派との戦いにおける両国の協力関係に安堵の意を表明、すべてのテロ組織を最終的に根絶するための共同の協力を継続することを強調した。
  • 両国は、シオニスト政体のシリアへの攻撃を、地域の安定を揺るがす行為として厳しく非難し、こうした攻撃に対して適切な方法へのシリアの正当な報復権を確認した。
  • 両国は、ゴラン高原の占領継続、同地の併合、国際法違反などシオニスト政体のあらゆる行為を非難、米政府による併合承認を国連の原則への違反として厳しく非難した。
  • 両国は、シリア領内における違法な外国部隊の駐留、占領を非難、主権、領土保全への侵害であるこうした状況を終わらせ、シリアが全土における主権を回復する必要を確認した。また、米国によるシリアの資源の盗奪を非難、国際社会に断固たる姿勢を示すよう求めた。
  • 両国は、米国やEUのシリアとイランに対する一方的で違法な制裁措置を国際法、国際人権法への違反として厳しく非難、こうした手法が無辜の住民の苦しみを与えることに懸念を表明、非人道的な行為を即時に廃する必要があることを確認した。
  • イランは、シリアに寄り添うこと、さらにはトルコ・シリア大地震の被害に対応するため連帯することを改めて宣言した。
  • 両国は、地震発生後も西側諸国がシリア国民に対する違法な制裁や封鎖を続けていることを非難、被災地の復興のために国際的な支援促進に向けてこの封鎖を即時に解除する必要を確認した。
  • 両国は、地域における政治的な好転、とりわけ、シリアとアラブ諸国の建設的な連絡、中国の仲介によるイランとサウジアラビアの合意に歓迎の意を表し、同合意がさらなる好転に向けた重要なステップであ、中東の安定に資するものと評価した。また、地域諸国が、課題に対処し、安全保障、繁栄、安定を増進させるために域内で連帯・結束する必要を確認した。
  • 両国は、「テロとの戦い」におけるシリアの勝利に際して犠牲となった殉教者の血を価値あるものと評価した。
  • イランは、シリア難民の帰還を促進するにふさわしい状況を作り出そうとする取り組みを高く評価するとともに、両国は国際社会にこの分野における支援を提供し、一部諸外国が自らの政治的計画のために難民の苦難に乗じることを辞めさせることを求めた。
  • 両国は、占領国であるシオニスト政体が地域の危機、平和と安全への脅威の主因であることを確認、聖地エルサレムに対する敵対的措置を拒否するとともに、パレスチナでの違法な入植、占領を国際法、国際人道法への違反として非難した。同時に、占領に対するパレスチナ人民の正当な抵抗権、エルサレムを首都とする統一独立国家樹立を支持すると表明した。

SANA(5月5日付)が伝えた。

AFP, May 5, 2023、ANHA, May 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2023、Reuters, May 5, 2023、SANA, May 5, 2023、SOHR, May 5, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国民地震センターは過去24時間にマグニチュード1.9~2.8の地震が7回発生したと発表(2023年5月5日)

国民地震センターは声明を出し、過去24時間に、ラタキア県北西部および南西部、アレキサンドレッタ地方(トルコのハタイ県)、イドリブ県北西部、トルコ南西沖の地中海を震源とするマグニチュード1.9~2.8の地震が7回発生したと発表した。

SANA(5月5日付)が伝えた。

AFP, May 5, 2023、ANHA, May 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2023、Reuters, May 5, 2023、SANA, May 5, 2023、SOHR, May 5, 2023などをもとに作成。

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