バイデン米大統領は、シリア政府の行為に関してこれまでに宣言された発出された国家非常事態を1年延長し、シリアへの制裁を継続すると発表(2023年5月8日)

ジョー・バイデン米大統領は声明を出し、シリア政府の行為に関してこれまでに宣言された発出された国家非常事態が2023年5月11日に失効するのを前に、これを1年延長し、シリアへの制裁を継続すると発表した。

1年間の延長が宣言されたのは、シリアのテロ支援、レバノンに対する実効支配、国民への弾圧、大統領令第13338号(2004年5月11日)、第13399号(2006年4月25日)、第13460号(2008年2月13日)、第13572号(2011年4月29日)、第13573号(2011年5月18日)、第13582号(2011年8月17日)、第13606号(2012年4月22日)、第13608号(2012年5月1日)。

(大統領令の内容については、青山弘之「米国がシリアに対する新たな制裁法「シーザー法」を発動、その内容、そして影響は?」Yahoo! Japanニュース、2020年6月18日を参照のこと)

AFP, May 9, 2023、ANHA, May 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2023、Reuters, May 9, 2023、SANA, May 9, 2023、SOHR, May 9, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県内のトルコ占領地にトルコのNGOが48年パレスチナ人のNGOの支援を受け、新たなモデル村「ウンム・トゥーバー村」を建設・開村(2023年5月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域のシーラーワー町近郊のシャーディーラ村近くに、トルコのNGOのベヤズ・エルレル(白い手)協会が、48年パレスチナ人のNGOのアイシュ・カラーマ(尊厳ある暮らし)協会の支援を受け、新たなモデル村「ウンム・トゥーバー村」を建設、開村した。

ウンム・トゥーバー村の面積は45平方メートル、60の住宅ユニットから構成されている。

ウンム・トゥーバー村の近くには、同様のモデル村であるバスマ村もある。

AFP, May 21, 2023、ANHA, May 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2023、Reuters, May 21, 2023、SANA, May 21, 2023、SOHR, May 21, 2023などをもとに作成。

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ヨルダン軍戦闘機がシリア南部を爆撃、麻薬製造・密売人を殺害、家族も巻き添えに(2023年5月8日)

イナブ・バラディー(5月8日付)などによると、所属不明の戦闘機複数機が、ダルアー県とスワイダー県の間に位置するラジャート高原の複数ヵ所を爆撃し、子供6人を含む一家8人が死亡した。

これに関して、地元のニュース・サイトのラジャート・プレス(5月8日付)は、地元の複数筋の話として、ヨルダン軍の航空機がスワイダー県東部のシュアーブ村にある羊飼いのルワイシド・ラムサーン氏の自宅を爆撃し、同氏と妻(ヒンド・ラムサーンさん)、6人の子供(ハムザくん、アッバースくん、アスィールちゃん、ヤマーマちゃん、マリクくん、ラミースちゃん)が殺害されたと伝えた。

https://www.facebook.com/allajat.sy/posts/pfbid0HNjFHNhRMeYGk7wHaF358hM13u8FjSeh7oYABP2CH9DUwkeScKRk91S96w1qQaDql

ヨルダンのアンマン・ネット(5月8日付)などによると、ラムサーン氏(アブー・ハムザ)で、ヨルダン国境で暮らす地元部族の長、スワイダー県の砂漠地帯で活動する地元民兵の司令官で、シリアからヨルダンへの麻薬密輸網を仕切っていた人物だという。

「イランの民兵」やシリア軍内の「規律を欠く」部隊の支援を受けるレバノンのヒズブッラーから届けられる麻薬の補完を担っていた。

ラムサーン氏は、2022年末にスワイダー24(2022年12月16日付)の取材に応じており、自身が12月8日に、ダマスカス県とスワイダー市を結ぶ街道に設置されているアーディリーヤ検問所で空軍情報部によって「容疑者と名前が似ていた」という理由で逮捕され、その後軍事情報局の10日に釈放されたことを明らかにしたうえで、「私は麻薬密輸の存在を否定しないが、メディアは私の役割を誇張し、ウサーマ・ビン・ラーディンのような存在としてとりあげている」と述べていた。

また、ラースィド(2022年12月16日付)は、釈放された時の様子を撮影したビデオを公開していた。

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣はCNN(2023年5月4日付)のインタビューのなかで、シリアに湾岸諸国や世界への麻薬の流入を食い止める能力がなければ、シリア領内で軍事行為を行う、と述べていた。

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イスラエルのアルマ調査教育センターは、カプタゴン製造に関連する2ヵ所が標的となったと発表した。

同センターによると、そのうちの1ヵ所は、ダルアー県のムザイリーブ町南、ヤードゥーダ村近くにある排水処理施設内にあるカプタゴン製造関連施設で、この施設は軍事情報局の傘下にある民兵の司令官であるムスタファー・ムサーラマ氏(通称カスィム)が運営されていたという。

この人物は、4月24日に欧州理事会によって、麻薬製造・密輸に関与したとして制裁対象に追加されていた。

またもう1ヵ所は、ハッラーブ・シャフム村、アジャミー村、ファウワール村、ヒルバト・カイス村、ナハーグ村を拠点とし、戦闘員300人を擁する民兵のリーダーであるアフマド・マーフーシュ氏(通称アブー・サーリム)が運営するカプタゴン製造関連の設備の一部で、シリア軍第4軍団に近い人物だったという。

AFP, May 8, 2023、Allajat Press, May 8, 2023、Alma Research and Education Center, May 8, 2023、Amman net, May 8, 2023、CNN Arabic, May 5, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、‘Inab Baladi, May 8, 2023、Rased, December 16, 2022、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023、Suwayda 24, December 16, 2022などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣:エルドアン大統領とアサド大統領の会談は今年中に可能だろう(2023年5月8日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とシリアのアサド大統領の会談に関して、今年中に可能だろうと述べた。

RIAノーヴォスチ通信(5月8日付)などが伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、RIA Novosti, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイスラーム解放党の拠点であるイドリブ県ダイル・ハッサーン村の民家5棟を強襲し、多数を逮捕(2023年5月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関が7日深夜から8日にかけて、ダイル・ハッサーン村の民家5棟を強襲し、シャーム解放機構の隊員を殺害した容疑で多数を逮捕した。

同地では、前日、シャーム解放機構とイスラーム解放党のメンバーが交戦しており、逮捕は両者の対立の一環と見られる。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県カッリー町で前日に続いて、女性数十人が同機構による住民の恣意的逮捕に抗議するデモ(2023年5月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるカッリー町で前日に続いて、女性数十人が同機構による住民の恣意的逮捕に抗議するデモを行った。

デモに参加した女性らは、「友愛、名誉はどこにあるのか」、「ジャウラーンの機構は倒れる」、「禁を犯す総合不正機構は倒れる」などと連呼して抗議の意思を示した。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のマーリア市(アレッポ県)で、シリア国民軍の憲兵隊と同軍に所属するハムザ師団が交戦(2023年5月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のマーリア市で、シリア国民軍の憲兵隊と同軍に所属するハムザ師団が交戦し、後者の戦闘員1人が負傷した。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がイドリブ県ダーディーフ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2023年5月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の狙撃連隊がシリア政府の支配下にあるダーディーフ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村、ズィヤーラ町、カルクール村を砲撃した。

対する「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にある同平原のハークーラ村、アミーカ村を砲撃した。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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米国務省のグレンジャー北・東シリア自治局支配地域担当特使が北・東シリア自治局の管理下にあるラッカ県のタブカ・ダムを初めて視察(2023年5月8日)

米国務省のニコラス・グレンジャー北・東シリア自治局支配地域担当特使が北・東シリア自治局の管理下にあるラッカ県のタブカ・ダムを初めて視察訪問した。

ANHA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領がアルジェリアのタブーン大統領と電話会談(2023年5月8日)

アサド大統領はアルジェリアのアブドゥルマジード・タブーン大統領と電話会談を行い、アラブ諸国間の関係の好転、二国間および多国間での関係強化を可能とする方途について意見を交わした。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid02N83ijYmJ2E9BMo7SnyVXuLWRZfFHqgjV5wWCL7yUhqbeZTCw18wFNLmidV3vsMRHl

SANA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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イラン、中国、キューバ、ベネズエラがアラブ連盟へのシリアの復帰を歓迎(2023年5月8日)

イラン外務省のナーセル・カナーニー報道官は、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、地域の安定と平和に肯定的な結果をもたらし、同地への外国の内政干渉を回避することに資すると述べ、歓迎の意を示した。

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中国外交部の王文彬は、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことを「歓迎、祝福する」としたうえで、「アラブ諸国の団結を評価し、アラブ世界の発展と再建を加速するのに資すると信じている」と述べた。

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レバノンでは、ナビーフ・ビッリー国民議会議長(アマル運動)、ムハンマド・ウィサーム・ムルタダー文化大臣(アマル運動)、タラール・アルスラーン民主党党首らは、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに支持を表明した。

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アラブ議会連合は声明を出し、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに歓迎の意を示した。

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キューバのブルーノ・ロドリゲス外務大臣はツイッターのアカウントで、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに歓迎の意を示した。

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ベネズエラ外務省は声明を出し、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに歓迎の意を示した。

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アラブ首長国連邦(UAE)のガサク・シャーヒーン政務調整官は、国連安保理で開催されたシリアでの化学兵器使用にかかる会合で、7日に開催されたアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに言及、歓迎の意を示した。

シャーヒーン政務調整官はまた、化学兵器問題を進展させるには、化学兵器禁止機関(OPCW)とシリアが有意義な対話を行う必要があると指摘、OCPWとの問題解決に向けた新たな行動計画を策定するためのハイレベル協議を開催するとしたシリアの提案を歓迎し、シリアの治安と安定に深刻な脅威を与えているダーイシュ(イスラーム国)のテロ攻撃に引き続き注意を払うよう呼びかけた。

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SANA(5月8日付)、RIAノーヴォスチ通信(5月8日付)、IRNA(5月8日付)などが伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、IRNA, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、RIA Novosti, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国民地震センターは過去24時間に、マグニチュード2.0~4.8の地震が14回発生したと発表(2023年5月8日)

国民地震センターは声明を出し、過去24時間に、ヒムス県北西部、アレキサンドレッタ地方(トルコのハタイ県)、トルコを震源とするマグニチュード2.0~4.8の地震が14回発生したと発表した。

SANA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー33輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2023年5月8日)

ハサカ県では、SANA(5月8日付)によると、県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー33輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

SANA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2023、ANHA, May 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2023、Reuters, May 8, 2023、SANA, May 8, 2023、SOHR, May 8, 2023などをもとに作成。

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