イスラエル軍が首都ダマスカス近郊のシリア軍防空部隊基地などを爆撃(2023年5月28日)

国防省は29日にフェイスブック(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)のアカウントなどを通じて声明を出し、28日午後23時45分、イスラエル軍が占領下ゴラン高原上空から首都ダマスカス一帯を爆撃、シリア軍防空部隊が迎撃し、ミサイルの一部を撃破したと発表した。

https://www.facebook.com/mod.gov.sy/posts/pfbid0i7sWLTDiQUTDarZZQZm1oUbFeMfn4hFzFJF6Yru1HGwRrqDcnEsthwEQQzX9PWuAl?locale=ar_AR

声明によると、攻撃による被害は物的なものにとどまった。

 

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ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、イスラエル軍戦闘機2機が占領下のゴラン高原上空から、GBU-39誘導爆弾6発を発射し、首都ダマスカス近郊の標的複数ヶ所を攻撃、これに対してシリア軍防空部隊がBuk-M2Eミサイル防空システムで迎撃し、2発を破壊するも、爆撃によって貯蔵施設2ヶ所が損害を受けたと発表した。

 

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ドゥラル・シャーミーヤ(5月29日付)、シリア人権監視団などによると、攻撃は2回に分けて行われ、ダマスカス郊外県のハフィール・ファウカー村一帯にあるシリア軍防空部隊の航空基地、ハーマ町一帯、ダマスカス国際空港一帯が狙われ、シリア軍防空部隊の航空基地で兵士5人が負傷した。

狙われた航空基地には、レバノンのヒズブッラーのメンバーも駐留していたが、負傷者がシリア軍兵士なのかヒズブッラーのメンバーなのかは不明だという。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍防空部隊が発射したと見られる迎撃ミサイル1発が、カタナー市ラアス・ナブア住宅地区の駐車場に着弾したという。

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イスラエルのアルマー研究教育センターはツイッターのアカウント(https://twitter.com/Israel_Alma_org/)を通じて、攻撃が「シーア派枢軸の活動」に対するものだとしたうえで、ハフィール・ファウカー村西、ハーマ町一帯、ダマスカス航空基地一帯に対して行われるとともに、迎撃を行ったシリア軍防空部隊の拠点にも攻撃が行われたと発表した。

https://pbs.twimg.com/media/FxTN8thX0AEM8bm?format=jpg&name=large

https://pbs.twimg.com/media/FxTN8slXwAEpame?format=jpg&name=large

AFP, May 29, 2023、ANHA, May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2023、Reuters, May 29, 2023、RIA Novosti, May 29, 2023、SANA, May 29, 2023、SOHR, May 29, 2023などをもとに作成。

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シリア国民連合はエルドアン大統領の大統領選挙決選投票の勝利を歓迎(2023年5月28日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)は声明を出し、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の大統領選挙決選投票の勝利について、「トルコ国民の意思と民主主義を守ろうとする同国民の意思と熱意を反映した」結果と評価、トルコがこれまで通り、国連安保理決議第2254号に沿った「包括的な政治移行」に向けてシリア人を支援し続けることを願うと表明した。

AFP, May 29, 2023、ANHA, May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2023、‘Inab Baladi, May 29, 2023、Reuters, May 29, 2023、SANA, May 29, 2023、SOHR, May 29, 2023などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県各所でシャーム解放機構構やジャウラーニー指導者に抗議するデモが続く(2023年5月28日)

シリア人権監視団、オリエント・ニュース(5月28日付)によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のカフルタハーリーム町、アブディーター村、アルマナーズ市、タルマーニーン村、ハルブヌーシュ村、カッリー町、アティマ村の国内避難民(IDPs)キャンプ(アティマ・キャンプ)、カラーマ・キャンプ、バラカ・キャンプ、ダイル・ハッサーン村のIDPsキャンプ(ダイル・ハッサーン・キャンプ)、アレッポ県のサッハーラ村、アターリブ市、バービカ村、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾地域」内のアレッポ県スーラーン町、カフラ村、バーブ市などで、シャーム解放機構やアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者に抗議するデモが行われ、住民らの恣意的逮捕に抗議、女性らが逮捕者の釈放、ジャウラーニー指導者の打倒などを求めた。

シリア人権監視団によると、シャーム解放機構に対する抗議デモは、5月に入って各所で28日のデモも含めて15日(5月5、7、8、9、15、16、17、21、22、23、24、25、26、27、28日)にわたって行われている。

また、女性らがデモにおいて中心的な役割を果たしている背景には、男性らがシャーム解放機構による逮捕を恐れているという事情があるという。

一方、オリエント・ニュースによると、デモを行っているのは、イスラーム解放党の支持者だという。

AFP, May 28, 2023、ANHA, May 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2023、Orient News, May 28, 2023、Reuters, May 28, 2023、SANA, May 28, 2023、SOHR, May 28, 2023などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がアレッポ県西部の第46中隊基地一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人を殺害(2023年5月28日)

アレッポ県では、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部の第46中隊基地一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, May 28, 2023、ANHA, May 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2023、Reuters, May 28, 2023、SANA, May 28, 2023、SOHR, May 28, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍は米主導の有志連合、イラク・クルディスタン地域のテロ撲滅部隊とともにダーイシュのメンバー1人を拘束(2023年5月28日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、同軍テロ撲滅部隊(YAT)が、イラク・クルディスタン地域のテロ撲滅部隊(CTG)、米主導の有志連合とともに、26日にダイル・ザウル県東部のブーナイタル村で治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の「傭兵」1人を拘束したと発表した。

ANHA(5月28日付)が伝えた。

AFP, May 28, 2023、ANHA, May 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2023、Reuters, May 28, 2023、SANA, May 28, 2023、SOHR, May 28, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県アフリーン市で、「占領国トルコの傭兵」がエルドアン大統領の選挙での勝利を受けて、祝砲を放ち、子供1人死亡、女性複数を含む多数負傷(2023年5月28日)

ANHA(5月28日付)は、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域の中心都市であるアレッポ県アフリーン市のマフムーディーヤ地区で、「占領国トルコの傭兵」(シリア国民軍諸派の戦闘員)が、トルコでの大統領選挙決選投票でのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の勝利を受けて、祝砲を放ち、これまでに子供1人が死亡、女性複数を含む多数が負傷したと伝えた。

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ANHA(5月29日付)はその後、負傷者の数が25人に達したと発表した。

AFP, May 28, 2023、ANHA, May 28, 2023、May 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2023、Reuters, May 28, 2023、SANA, May 28, 2023、SOHR, May 28, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】公共事業住宅省とUN-Habitatが作業会合でトルコ・シリア大地震によって生じた変化への対応などについて協議(2023年5月28日)

公共事業住宅省と国連人間居住計画(UN-Habitat)の作業会合が開催され、新たな国の住宅戦略、トルコ・シリア大地震によって生じた変化、同戦略プログラムの実施や評価にかかる調整・フォローアップに資するような都市計画プラットフォーム確立の方途などについて協議した。





会合には、スハイル・ムハンマド・アブドゥッラティーフ公共事業住宅大臣、高林博史シリア事務所長らが出席し、専門技術スタッフの訓練や資格取得、現在活動しているチームの支援、活動に必要な技術装備の確保を通じて戦略を達成するのに資する多次元的な能力開発プログラムを関係部局において策定するメカニズムについての議論が行われた。

SANA(5月28日付)が伝えた。

AFP, May 28, 2023、ANHA, May 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2023、Reuters, May 28, 2023、SANA, May 28, 2023、SOHR, May 28, 2023などをもとに作成。

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