シリア国民連合のムスラト代表はシリアのアラブ連盟復帰の決定を非難(2023年5月9日)

シリア革命反体制派勢力国民連立(シリア国民連合)のサーリム・ムスラト代表は、トルコのイスタンブールで記者会見を行い、7日のアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決議されたことについて、「誤った決定で、体制の野蛮さを強化する機会となる」と批判、「シリアのすべての地域の国民にとって大きな衝撃となった」と表明した。

イナブ・バラディー(5月9日付)が伝えた。

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ブリンケン米国務長官とクレバリー英外務・英連邦・開発大臣はシリアのアラブ連盟復帰の決定を非難(2023年5月9日)

アントニー・ブリンケン米国務長官と英国のジェームズ・クレバリー外務・英連邦・開発大臣はワシントンDCでの会談後の共同記者会見で、7日のアラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決議されたことを非難しつつ、加盟資格についての決定を下すのはアラブ連盟だと述べた。

ブリンケン国務長官は以下のように述べた。

我々はシリアがアラブ連盟に復帰するに値すると考えていない。
それは我々が中東地域のすべてのパートナーに指摘してきたことだが、彼ら自身が決定を下さねばならない。
我々の立場は明白だ。我々はアサド、そしてあの体制との関係正常化に着手することはない。

クレバリー外務・英連邦・開発相も次のように述べた。

今回の会談は、米国と英国が非常に似通った見方を共有する機会となった。
英国はシリアのアラブ連盟への復帰を非常に不快に感じている。だが、ブリンケン国務長官が述べた通り、最終的にはアラブ連盟による決定だ。
これまでに指摘してきたのは、この方針(シリア政府との関係改善)を選ぶには条件が必要だということだ。
ダマスカス、そしてアサド体制に幾つかの根本的な変化が生じることを条件にする必要がある。

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イドリブ県アティマ村近郊の国内避難民(IDPs)キャンプ、アレッポ県アターリブ市で女性らがイスラーム解放党メンバーらの釈放を求めて抗議デモ(2023年5月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるアティマ村近郊の国内避難民(IDPs)キャンプでは、女性らが、同機構による住居侵入などに抗議するデモを行った。

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アレッポ県では、イナブ・バラディー(5月9日付)によると、シャーム解放機構の支配下にあるアターリブ市で、女性数十人が同機構によって逮捕された住民らの釈放を求めて抗議デモを行った。

女性らが釈放を求めているのは、イスラーム解放党のメンバーら。

https://www.facebook.com/watch/100090892786092/

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シャーム解放機構がイスラーム解放党の最大の拠点であるイドリブ県ダイル・ハッサーン村を再び強襲、子供1人を含む4人を逮捕(2023年5月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関が、イスラーム解放党の最大の拠点であるダイル・ハッサーン村を再び強襲、子供1人を含む4人を逮捕した。

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ダイル・ザウル県シュハイル村、ハワーイジュ村で、シリア民主軍による電力網の破壊や施設略奪による停電に抗議するデモ(2023年5月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村、ハワーイジュ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による電力網の破壊や施設略奪による停電に抗議するデモを行い、タイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

デモは前日にも行われていた。

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米主導の有志連合の貨物車輌など60輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年5月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など60輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2023年5月9日)

ラッカ県では、ANHA(5月9日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、アイン・イーサー・キャンプを砲撃した。

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民間航空公社は声明を出し、1日のイスラエル軍による爆撃で利用不能となっていたアレッポ国際空港の運用を10日早朝から再開すると発表(2023年5月9日)

民間航空公社は声明を出し、1日のイスラエル軍による爆撃で利用不能となっていたアレッポ国際空港の運用を10日早朝から再開すると発表した。

SANA(5月8日付)が伝えた。

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シリア民主軍がハサカ市のユーフラテス大学ハサカ分校の文学部と教育部のキャンパス内にある寮を強襲し、居住している学部長や県外出身の教職員24人を追放、施設を接収(2023年5月9日)

ハサカ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士らが8日晩に、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市のユーフラテス大学ハサカ分校の文学部と教育部のキャンパス内にある寮を強襲し、居住している学部長や県外出身の教職員24人を追放、施設を接収した。

シリア民主軍はまた、ズフール地区に向かう街道に位置するジャブサ協会住宅の住民のほとんどを強制的に立ち退かせる一方、文学部とバースィル・アサド・スポーツ・シティの間に位置する青年住宅の住民数千人に対しても立ち退きを強要しているという。

SANA(5月8日付)が伝えた。

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ダルアー県では、関係当局がダーイシュイスラーム国の重要幹部2人を殺害(2023年5月9日)

ダルアー県では、関係当局が民間人や軍人を狙って暗殺、襲撃、爆弾敷設を行ってきたダーイシュ(イスラーム国)の重要幹部2人を殺害した。

殺害されたのは、タファス市出身のハサン・ハーイク容疑者とスハイリーヤ村出身のナビール・アブドゥッラー容疑者。

治安筋がSANA(5月9日付)に明らかにしたところによると、当局は、ダーイシュの「テロリストへの正確な追跡を継続するなかで、農業用の車輌(盗難車)に乗って、タファス市からアトマーン村に至る街道沿線の軍の拠点複数ヵ所を監視しようとしていた2人を要撃、殺害するとともに、2人が所持していたイスラエル製などの武器、弾薬を押収した。

SANA(5月8日付)が伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、フラーク市で正体不明の武装集団が8日にシリア軍第5旅団の元兵士を含む2人を襲撃、2人は9日に死亡した。

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シリア外務在外居住者省とサウジアラビア外務省はそれぞれ声明で両国外交関係の再開を決定したと発表(2023年5月9日)

シリアの外務在外居住者省の公式筋は報道声明を出し、サウジアラビアとの外交関係を再開したと発表した。

声明の内容は以下の通り:

シリア、サウジアラビア両国民の深淵な絆と共通の帰属意識に基づき、両国民の希望を体現すべく、アラブの共同行動に資するためにアラブ諸国の二国間関係を強化することが重要だとのシリアの信念をもって、シリアはサウジアラビアとの外交関係再開を決定した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid02rkNNwwe3s3jxLKzzzKwwjZsBHKDDEC7F9gUNSC1bmhhErZftsyJFekwHtZ7dZAyDl

SANA(5月8日付)が伝えた。

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サウジアラビア外務省は声明を出し、シリア政府との外交関係を再開したと発表した。

声明の内容は以下の通り。

同国とシリアの両国民を結びつける兄弟の絆に基づき、また、アラブの共同行動の発展、地域の安全と安定の強化に寄与することを希求し、カイロで今月7日に開催されたアラブ連盟閣僚級会合の声明でシリアの使節団の連盟および同参加の会合への参加再開の決定を踏まえて、国連憲章、アラブ連盟憲章、国際社会における諸憲章、規範に基づき、サウジアラビアはシリアとの外交関係を再開することを決定した。

SPA(5月9日付)が伝えた。

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シリア駐留ロシア軍の司令部が設置されているフマイミーム航空機で78回目となるロシアの第2次世界大戦の戦勝記念日に合わせた祝典が催される(2023年5月9日)

シリア駐留ロシア軍の司令部が設置されているラタキア県のフマイミーム航空機(殉教者バースィル・アサド国際空港)で、78回目となるロシアの第2次世界大戦の戦勝記念日に合わせた祝典が催され、シリア側からはアリー・マムフード・アッバース国防大臣(兼軍武装部隊副司令官、中将)ら、シリア軍の司令官ら、タルトゥース県知事、ラタキア県知事らが参列した。

SANA(5月8日付)が伝えた。













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ミクダード外務在外居住者大臣を代表とする使節団が、シリア、ロシア、トルコ、イランの四ヵ国外務大臣会合に出席するため、ロシアの首都モスクワに(2023年5月9日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣を代表とする使節団が、シリア、ロシア、トルコ、イランの四ヵ国外務大臣会合に出席するため、ロシアの首都モスクワに向かった。

使節団は、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、バッシャール・ジャアファリー在ロシア・シリア大使、ジャマール・ナジーブ大臣室長、イハーブ・ハーミド大臣室顧問からなる。

SANA(5月8日付)が伝えた。

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