アレッポ県ジャラーブルス市が面するユーフラテス川でシリア民主軍の支配地からルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に密輸しようとしていた密輸業者2人を逮捕、カプタゴン500グラム押収(2023年5月7日)

シリア革命反体制勢力国民連立の傘下組織である暫定内閣の国防省は、アレッポ県ジャラーブルス市が面するユーフラテス川で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配地からルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に密輸しようとしていた密輸業者2人を逮捕、カプタゴン500グラム(100万錠)を押収したと発表した。

シャーム・ネットワーク(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、Sham Network, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アルヌース首相:被災者は22万762世帯、数百万人に達し、1348世帯、6740人が32の避難所で避難生活を送る(2023年5月7日)

人民議会(第3期)は第9回定例会が、ハンムーダ・サッバーグ議長のもとに開会、フサイン・アルヌース首相をはじめとする閣僚が出席し、政府の施政方針についての審議を行った。

定例会に出席したアルヌース首相は施政方針演説のなかで、2月6日に発生したトルコ・シリア大地震の被害状況の詳細について明らかにした。

それによると、被災者は22万762世帯、数百万人に達し、1348世帯、6740人が32の避難所で避難生活を送っている。

また、21万6469の建物に対する耐震調査が完了し、うち9194棟が居住不可能で解体が必要、6万6889棟に補強が必要、14万386棟が安全であることが確認された。

また被災者の救済については、2023年法令第3号、同7号によって、被災者への税金の免除、財政支援が可能になったと説明した。

SANA(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国民地震センターは声イドリブ県西を震源とするマグニチュード4.8の地震が発生したと発表(2023年5月7日)

国民地震センターは声明を出し、午前11時半頃にイドリブ県西を震源とするマグニチュード4.8の地震が発生したと発表した。

SANA(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】UAE赤新月社による「勇敢なる騎士2」で被災者300人が緊急医療措置を受ける(2023年5月7日)

アラブ首長国連邦(UAE)の赤新月社のムハンマド・カアビー使節団長は、トルコ・シリア大地震の被災者を支援するための「勇敢なる騎士2」の一環として、これまでに1,100世帯、6,000人に対して医療支援を行い、このうちの300人に対して緊急医療措置を行ったことを明らかにした。

SANA(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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米国はシリアのアラブ連盟復帰について「復帰するに値しない」と非難:ロシアは歓迎(2023年5月7日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、中東地域情勢の改善、シリア危機がもたらした影響の克服の加速に資すると述べ、歓迎の意を示すとともに、アラブ諸国がシリアの復興にかかる問題を解決するため、さらなる支援を行うことに期待を寄せた。

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米国務省のヴェタント・パテル副報道官は、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、記者らに以下の通り述べ、批判した。

我々は、シリアが現時点でアラブ連盟に復帰するに値するとは思っていない。
我々は、自分たちがアサド体制との関係を正常することはないと信じ続けており、同盟国やパートナーがそうすることを支持しない。
我々は、国連安保理決議第2254号に沿ってシリア危機の解決に至ることを含めて、シリアに関してアラブ諸国のパートナーと多くの目標を共有している。

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英国のタリク・アフマド中東・北アフリカ問題担当大臣は、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、「英国はアサド体制と関わることに反対し続ける。バッシャール・アサドは、無実のシリア人の逮捕、拷問、殺人を続けている。国民に対する彼の行為に変化の兆候は何ら見られないようだ」と述べ、反対の意思を示した。

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ドイツ外務省は声明を出し、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、シリアの体制との関係正常化を求めるような変化は、現地シリアにおいて何ら生じていないとして、消極的な姿勢を示した。

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RIAノーヴォスチ通信(5月7日付)などが伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、RIA Novosti, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領がムハンマドUAE大統領と電話会談(2023年5月7日)

アサド大統領は、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領と電話会談を行い、アラブ地域における肯定的な事態の進展について意見を交わした。

会談のなかで、アサド大統領はアラブ諸国間関係の改善におけるUAEの役割を高く評価した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid023T1bTh4KP22Q8grcBmV6EzaDARN6kfeBCGskJhe3T9kQdBPGuQ7XXafAry4MbcB9l

 

SANA(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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シリア外務在外居住者省はアラブ連盟によるシリアの加盟復帰を受けとめたと発表(2023年5月7日)

外務在外居住者省は声明を出し、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、「シリアはアラブ地域で現在進行中の肯定的な動きを注視し、それがすべてのアラブ諸国の国益、同諸国民の安定、安全、繁栄の実現に資すると考えている」としたうで、「シリアはこうしたなかで会合での決議を、関心をもって受けとめた…。シリアは、アラブ諸国が直面する課題に対処するため、対話と共同行動の重要性を確認している。アラブ連盟発足国でもあるシリアは、アラブの共同行動、協力強化が必要だとの姿勢を新たにし、今後は二国間、多国間のレベルにおいて、アラブ民族の対話、互恵、相互利益の原則にもと、実効的で建設的なアラブの方法を追及する」と表明した。

SANA(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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アラブ連盟外相会合でシリアの連盟復帰が決議:カタールは消極的にこれを受け入れる(2023年5月7日)

アラブ連盟は本部のカイロ(エジプト)で緊急外務大臣会合を開催し、2011年11月に加盟資格を失っていたシリアの連盟復帰を認める決議第8914号を採択した。

アラブ連盟のジャマール・ラシュディー事務総長付報道官によると、決議採択が非公開の会合で行われた。

決議第8914号の内容は以下の通り:

エジプトを議長とする緊急アラブ連盟閣僚級会合が2023年5月7日日曜日に開催され、以下を決議した。
アラブ連盟憲章と、その原則に基づき、シリアの主権、領土保全、安定、そして地域の安定を維持することを改めて遵守する。過去10年におよぶ姉妹国シリアの国民の苦しみを終わらせたいという願望に基づき、またアラブ共通の利益、アラブの文明文化に歴史的に貢献してきたシリア国民を含むすべてのアラブ諸国民を結びつける兄弟関係に沿って、シリアが危機から脱するのを支援するためのアラブの取り組みを継続強化する重要性を確認する。
2023年4月14日、5月1日にそれぞれジェッダとアンマンでの会合で発表されたシリアにかかるアラブ諸国の声明を歓迎する。シリア危機解決におけるアラブの主導的役割のもと、難民、テロの脅威、麻薬密輸など、人道、治安、政治にかかる危機によってシリアとその国民にもたらされたすべての被害を癒し、近隣諸国、地域に与えた影響を解消することを切望する。シリアがアラブ諸国と協力して、関連するアラブ諸国の決議を実施し、アンマンでの会合の取り決めや合意を実施し、アラブの役割を活性化させるのに必要な仕組みを採用する意思を示したことを歓迎する。
危機解決に向けた実質的で実効的な措置を、国連安保理決議第2254号に沿って、段階的な方法で講じていく必要を確認する。これは、関連する国連決議において採用されている仕組みに沿って、シリア国内で支援を必要としているすべての人に人道支援を行き届かせる措置を継続することをもって開始される。
ヨルダン、サウジアラビア、イラク、レバノン、エジプト、アラブ連盟事務総長からなる閣僚連絡委員会を設置し、アンマン声明の実施状況を確認し、シリア危機の包括的解決に向けてシリア政府との直接対話を継続し、国連安保理決議第2254号に沿って、段階的な方法ですべての被害に対処する。委員会は連盟閣僚級会合に定期的に報告書を提出する。
シリアの使節団は2023年5月7日付でアラブ連盟および同連盟に所属するすべての機関の会合に再び参加する。
事務総長に対して、本決定の規定の実施状況の確認と、同会合への進捗の報告を要請する。

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議長を務めたエジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、会合の場で、悲しい過去を清算するよう訴えるとともに、シリア政府に対して難民帰還に取り組むよう求めるとともに、同国の危機の政治的解決の責任がシリア政府にあると指摘、同政府とシリアの諸派に、政治的解決に向けて取り組むよう呼びかけた。

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カタールの代表として出席したムハンマド・ビン・アブドゥルアズィズ・ビン・サーリフ・ハリーフィー外務大臣は以下の通り述べ、シリアの連盟復帰に反対の意見を示しつつも、決議を受け入れた。

カタール、シリア危機の公正な解決に向けた、地域、そして国際社会によるすべての努力を支援してきたし、これからも支援する。それはシリアの統合、主権、領土保全を尊重し、シリア国民の要求を実現し、人道、政治のすべての面で国連安保理決議第2254号に基づいている。
カタールは、アラブの合意を実現するものを常に支援しようとしており、その障害とはならない。今日のこの合意は基本的にはシリアの体制の連盟への復帰にかかわるものだ。だが、体制との関係改善に向けたカタールの公式の立場は、関連する国連決議に従って、政治的系決に向けた進展があることと結びついている。

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イラク外務省のアフマド・サッファーフ報道官は声明を出し、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されることに同意したと発表、「イラクが行ってきた対話外交、アラブ統合への取り組み」がこれを可能としたと強調した。

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パレスチナのハマースのハーズィム・カースィム報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/hazemaq/)を通じて、アラブ連盟緊急外務大臣会合でシリアの連盟復帰が決定されたことに関して、歓迎の意を示した。

https://twitter.com/hazemaq/status/1655282840169226246

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SANA(5月7日付)、QNA(5月7日付)、INA(5月7日付)などが伝えた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、INA, May 7, 2023、QNA, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2023年5月7日)

アレッポ県では、ANHA(5月8日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村を砲撃した。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県カッリー町で、女性らが同機構による恣意的逮捕に抗議するデモ(2023年5月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるカッリー町で、女性らが同機構による恣意的逮捕に抗議するデモを行った。

参加者らは、「ジャウラーニーは倒れる」、「ジャウラーニーよ、極悪人よ」などと連呼して、抗議の意思を示した。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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米国(有志連合)が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動するシリア自由軍はヨルダンに密輸されようとしていたカプタゴンを押収(2023年5月7日)

米国(有志連合)が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動するシリア自由軍(旧革命特殊任務軍)はツイッターのアカウント(https://twitter.com/SyrianFree_Army/)を通じて、ヨルダンに密輸されようとしていたカプタゴンを押収したと発表した。

 

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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北・東シリア自治局がノルウェー政府の使節団とダーイシュのノルウェー人戦闘員の遺児1人の身柄引き渡しすることで合意(2023年5月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の渉外関係委員会がノルウェー政府の使節団とダーイシュ(イスラーム国)のノルウェー人戦闘員の遺児1人の身柄引き渡しすることで合意した。

この遺児はハサカ県のロジュ・キャンプに収容されていた。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ダイル・ハッサーン村で同機構のメンバーとイスラーム解放党のメンバーが交戦(2023年5月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるダイル・ハッサーン村で、同機構のメンバーとイスラーム解放党のメンバーが交戦した。

ダイル・ハッサーン村はイスラーム解放党の最大の拠点と目されている地。

シャーム解放機構の総合治安機関が同村を強襲し、イスラーム解放党のメンバー3人を逮捕したのが戦闘のきっかけで、住民らにも負傷者が出た。

AFP, May 7, 2023、ANHA, May 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2023、Reuters, May 7, 2023、SANA, May 7, 2023、SOHR, May 7, 2023などをもとに作成。

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